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立ちんぼをしていると嫌な客も多い。 ホテルに入る前に条件を詰め合わせているのに、部屋に入ったとたん豹変するやつなんてざらだ。ゴムアリだから2で手を打ったのに、実際にはゴムナシでやられたり。ピルを飲んでいるとはいえ、私の場合はゴムナシ中だしは、3にしている。無賃やり逃げのヤツもいるし、変な薬を飲ませて来るヤツもいるし、撮影するヤツもいるし、ホテル行ったら他にも2人いたとかもある。
なのにこの人は私を気遣ってくれた。
「貴方だったらいいよ」
キモいおっさんとかでもなく身綺麗なイケメン。ベルトのバックルを外そうとすると、軽く押されて尻餅をついた。
彼が慌てて部屋のドアを開けようとする。ガチャガチャ。
「あれ?」
…………お金払わないとそのドア開かないんだけどね。ここ、ラブホよ?本当に他の女としたことがないんだな。
「あ、えっと、シャワー浴びてくる!」
彼はそのまま脱衣場に飛び込んだ。
くすりと笑う。本当にヤケになってそのままここに来たのだろうな。何の下調べもしてない。
お金を払う意思表示のために、テーブルの上にその金額を置く。女の子に持ち逃げされないために、シャワーは女の子に先に入らせるか、一緒に入る。裸だと、逃げ出した女を直ぐに追えないからだ。こんなルールがあるんだけど……全く知らないみたい。
寧ろ……自分が脱衣場に篭っている間に消えてくれないかな、とでもおもっているかも?
脱衣所のドアを開けると案の定 そこで座り込んでいる彼がいた。シャワーを浴びる気なんてゼロだったね。
「童貞捨てるのがそんなに嫌なの?」
「…………君が良い人だったから。俺そういうのを全く考えずにここに来てしまった。」
「?いい人だと問題なの?性病とか持って…………はないよねぇ。童貞だし」
「う。そんなに童貞童貞言わないで」
「とりあえず、ベッド行こうか。もう、何もしないから安心して」
手を差し出した。怖くないよ~って。……何か逆だけど。絶対彼の方が力あるはずだし。DTってこんなにかわいいものなの!?
いや、彼だからかな……。
彼とベッドに座る。ミネラルウォーターを差し出すとそのまま受けとって飲んだ。……チョロいって言われた事ない?よく今まで他の女に喰われなかったなぁ。
「とりあえず、一万円分、40分.話でもしようか」
あからさまにホッとした顔。婚約者に振られても、それでも操を立てたいんだ?良いなぁ、彼女。
「今まではどう処理してたの?流石に生理現象はあるでしょ」
「…………右手で」
「あ~、私右手に負けたんだぁ?」
「あ、いや、その!」
「冗談だよ」
右手じゃなくて、婚約者への想いに負けたんだよね。ヤケクソで童貞捨ててやる!ってこの公園にきたのにね。
「ちょっと羨ましいなぁ、彼女が。私なんてさ…そんなに思ってくれる人いないもん。推しはいるけど……稼がないとだし」
「稼ぐ?」
「他のコにファンサされないように円盤積まないと!」
「アイドル好きなの?」
「アイドルじゃなくて彼が好きなの!カードの上限超えちゃったって言ったら、彼が公園に立つ事を教えてくれたんだ。そうそう、あなたが初めに声かけたあの女も同担なんだよ。そういえば他にも女がいたのに、あの子に声かけたのは何で?」
「……元婚約者に似てたんだ。」
「アーモンドアイが?」
「彼女のあだ名、アーモンドアイって言うんだ?」
「なんか目がチャームポイントらしいよ。同担だから、あのコより稼がないとファンサがあっちにいっちゃう!彼からあの女のノルマ聞いたから、それ以上にしないと」
爪をガジガジ噛んでいると彼がそっと手を包み込んだ
「推しはどんな人?」
「彼はねぇ…」
彼に対する熱い思いを話していると突然火災報知器の音が鳴り響いた
鍵がカチャリと開く。こういうところでも火災の時にはちゃんと鍵が開くようになっているのだ
「出よう」
緊張した声で言われた。古い建物だし、誤作動の可能性も高いんだけどな。
「火事じゃないなら余計に出ておいた方がいい。」
「??」
よくわからないまま外に出る。
……
火は出てなかった
~~~~~~~~~~~~~~
火災報知器、古い建物だと誤作動多いですよね。
前にいたマンションでも深夜に立て続けに誤作動して、
管理人さんが、元栓?を切った。
ドン引きしました。
なのにこの人は私を気遣ってくれた。
「貴方だったらいいよ」
キモいおっさんとかでもなく身綺麗なイケメン。ベルトのバックルを外そうとすると、軽く押されて尻餅をついた。
彼が慌てて部屋のドアを開けようとする。ガチャガチャ。
「あれ?」
…………お金払わないとそのドア開かないんだけどね。ここ、ラブホよ?本当に他の女としたことがないんだな。
「あ、えっと、シャワー浴びてくる!」
彼はそのまま脱衣場に飛び込んだ。
くすりと笑う。本当にヤケになってそのままここに来たのだろうな。何の下調べもしてない。
お金を払う意思表示のために、テーブルの上にその金額を置く。女の子に持ち逃げされないために、シャワーは女の子に先に入らせるか、一緒に入る。裸だと、逃げ出した女を直ぐに追えないからだ。こんなルールがあるんだけど……全く知らないみたい。
寧ろ……自分が脱衣場に篭っている間に消えてくれないかな、とでもおもっているかも?
脱衣所のドアを開けると案の定 そこで座り込んでいる彼がいた。シャワーを浴びる気なんてゼロだったね。
「童貞捨てるのがそんなに嫌なの?」
「…………君が良い人だったから。俺そういうのを全く考えずにここに来てしまった。」
「?いい人だと問題なの?性病とか持って…………はないよねぇ。童貞だし」
「う。そんなに童貞童貞言わないで」
「とりあえず、ベッド行こうか。もう、何もしないから安心して」
手を差し出した。怖くないよ~って。……何か逆だけど。絶対彼の方が力あるはずだし。DTってこんなにかわいいものなの!?
いや、彼だからかな……。
彼とベッドに座る。ミネラルウォーターを差し出すとそのまま受けとって飲んだ。……チョロいって言われた事ない?よく今まで他の女に喰われなかったなぁ。
「とりあえず、一万円分、40分.話でもしようか」
あからさまにホッとした顔。婚約者に振られても、それでも操を立てたいんだ?良いなぁ、彼女。
「今まではどう処理してたの?流石に生理現象はあるでしょ」
「…………右手で」
「あ~、私右手に負けたんだぁ?」
「あ、いや、その!」
「冗談だよ」
右手じゃなくて、婚約者への想いに負けたんだよね。ヤケクソで童貞捨ててやる!ってこの公園にきたのにね。
「ちょっと羨ましいなぁ、彼女が。私なんてさ…そんなに思ってくれる人いないもん。推しはいるけど……稼がないとだし」
「稼ぐ?」
「他のコにファンサされないように円盤積まないと!」
「アイドル好きなの?」
「アイドルじゃなくて彼が好きなの!カードの上限超えちゃったって言ったら、彼が公園に立つ事を教えてくれたんだ。そうそう、あなたが初めに声かけたあの女も同担なんだよ。そういえば他にも女がいたのに、あの子に声かけたのは何で?」
「……元婚約者に似てたんだ。」
「アーモンドアイが?」
「彼女のあだ名、アーモンドアイって言うんだ?」
「なんか目がチャームポイントらしいよ。同担だから、あのコより稼がないとファンサがあっちにいっちゃう!彼からあの女のノルマ聞いたから、それ以上にしないと」
爪をガジガジ噛んでいると彼がそっと手を包み込んだ
「推しはどんな人?」
「彼はねぇ…」
彼に対する熱い思いを話していると突然火災報知器の音が鳴り響いた
鍵がカチャリと開く。こういうところでも火災の時にはちゃんと鍵が開くようになっているのだ
「出よう」
緊張した声で言われた。古い建物だし、誤作動の可能性も高いんだけどな。
「火事じゃないなら余計に出ておいた方がいい。」
「??」
よくわからないまま外に出る。
……
火は出てなかった
~~~~~~~~~~~~~~
火災報知器、古い建物だと誤作動多いですよね。
前にいたマンションでも深夜に立て続けに誤作動して、
管理人さんが、元栓?を切った。
ドン引きしました。
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