【本編完結済】底辺αは箱庭で溺愛される

認認家族

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夜は焚き火を囲んでみんなで話をした。
とりとめのない話だ。
宮下には気になっているΩがいるとか。そんな話は聞いてなかったけれど…いつの間に気になる人と出会っていたのだろう。俺にはコンちゃんのことを聞いてくるくせに…………。
猪瀬さん千葉さんは特に特定の人がいるわけではなく、セフレと呼べる人が数人いるということらしい。
…………それもどうなんだっていう気はする。
「陸はセフレがいる人は嫌いなのか?」
「セフレと割り切っている同士で完結しているのならばいいんじゃないですかね。」
眉をしかめたのに気づかれたのかもしれない。京極様が食いついてきた。
「陸は嫌だってことだよな」
「……過去も含め俺の恋人がそうだったら嫌ですけど、容認できる者同士ならばいいんじゃないですかね」
コンちゃんに複数のセフレがいたら ……過去でも嫌だな。セフレというか セックスする相手がコンちゃんにいたということ自体が嫌だ。
「いや、Ωだってヒートがあるし、αも性欲が強いから特定の相手ができるまでは仕方がなくないか?」
そう言うってことは宮下にもいたのだろうか、セフレ……。何かなぁ
「右手があるじゃん」
やっぱこの年代が集まると下ネタに行くもんなんだな……
「童貞丸出しの発言じゃん」
「余計なお世話だ」
「…………陸は童貞なのか」
いや、そんなにしみじみと言わないでください、京極様。
千葉さん腹を抱えて笑いすぎです。
というか千葉さん…
「いやー、今日はすげえ、いっぱい笑ったよ。笑いすぎて腹筋が痛くなるって久しぶりだよ、 ありがとうな、青島、タカツグ」
……
めっちゃ馬鹿にされている気がする。隣に寝ていたタカツグが体をすり寄せてきた
「慰めてくれるのか、優しいなタカツグ」
「青島は、その犬がかなり気に入ってるんだな」
「うん、タカツグ大好きだよ」
千葉さんがまた腹を抱えて笑う、犬好きなのがそんなにおかしいか。
京極様が手で顔を覆ったままにいう
「連れて帰るから遊びに来なさい」
「はい」
いずれ……可能であれば。
タカツグが慰めるように俺に覆いかぶさってきた
「ちょ…タカツグ、重いって。お前に乗られたら、俺、潰れちゃうって」
……千葉さんは 笑いすぎ、悪かったなαの割に貧弱でっ
「タカツグ、お前自分の体力を考えろ、そんなに全力で来られたら、青島が壊れちゃうよな」
力じゃなくて、体重ね。
「いくらタカツグが頭良くてもそこまでの言葉は認識できないよ、千葉さん」
タカツグの重みに息も絶え絶えになりながらも 千葉さんに言い返す。
「通じるかもしれないじゃん、言ってみろよ」
千葉さん 潰されてる俺を見て絶対笑ってる
「タカツグ、お前に乗られると俺が壊れるからちょっとどいてくれる?」
「くぅん?」
「……ぐ。可愛いなぁお前」
理解できなかったみたいで喉を鳴らして聞かれた。 思わずなでなでしてしまう。
「あったかいな、お前。慣れればタカツグの重みも心地いいな」
……だって、引き剥がされるの嫌がってるみたいだし。
千葉さん、笑いすぎ。









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