【本編完結済】底辺αは箱庭で溺愛される

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ノーパンというわけにはいかないから仕方なく罰ゲームのような下着を履くしかなかった
チラリと 京極様を見たら、京極様は普通に黒いボクサーパンツだった
……ずるくね？
俺の視線だけで何が言いたいかが、だいたい伝わったらしい
「私の荷物の管理は 猪瀬に任せているからな。私物だ」
……
確かに。俺のスーツケースには鍵がかかっている。鍵がかかっていなかったとしても他人のスーツケースを開ける人はなかなかいるまい。
……あれ？
「てことは 宮下も俺とお揃い？」
こんな罰ゲームを体験しているのが俺1人だけではないと思うとちょっとだけ心強い
いやさ、別に ブリーフが悪いとは言わないけれど さすがに大学生にもなった男が、αが、白い綿のブリーフというのはちょっと抵抗がある。
死なばもろともだよ、宮下。

「……陸。先ほどの交通事故の話だが、飛び出してきた子供を避けようとしてハンドルを切った結果、人身事故になってしまった場合、陸は誰が悪いと思う」

…………また、その話をするの？ 
でもこの話を無視するのは、NG行為なのだろう。
「子供の親ですかね。年齢にもよりますけど。そして運転手は……運が悪かった」
「年齢か……」
「はい小学生ぐらいならば 、そこまでは親の責任かなと思います。 それ以上であれば飛び出した本人の責任が問われるべきとは思います。司法上では難しいとは思いますけど 。運転手に非があることにはなってしまうのでしょうけど…………」
「そうか 本人の責任だと陸も思うか。」
「はい」
「そうだな、飛びだした子供も悪いし、そしてそんな道を運転していた運転手も悪い。」
あ、いや、運転手は運が悪いだけで……
「危険予測が出来る運転手ならば、そのような道は通らない。通るしかないのであれば 、距離を保つべきだ。その程度の能力もない者では私の部下は勤まらない」
……。
よくわからないけれど 宮下は不合格と言われている？
「でも距離を保てと言われても、子供はどこから飛び出してくるかわからない。それを警戒して高速道路を徐行するというわけにもいかないのではないでしょうか？飛び出してきた子供の方がより悪いと思います。」
「陸がそう言うなら、そうかもしれないな。」
少しホッとする。宮下が首になることはさけれた？
「ならば、その子供にもお仕置きは必要だと思うか？」
京極様が笑いながら言った。
なんだろ、なんだろ、なんか……こわっ