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31ー猪瀬
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青島と貴嗣様が戻ってきた。二人の距離感が少し縮まったようにみえる。貴嗣様の纏う空気が柔らかい。二人っきりを堪能されたのだろう
「どうだった?」
宮下が聞く。
「うん、楽しかったよ。波とかザバザバきてさ~。宮下も体調回復したら行こうぜ」
…………藪をつついて蛇……。宮下も学習能力が無いのでは?
人がイイだけでもあるが。宮下は上位αのくせして他人が好きだ。下位αの博愛主義に似ているが、一方で上位だけあって能力は高いから、貴嗣様と違った人望がある。
神のように崇め奉られ、自然と信奉者が増えていく貴嗣様と、共に苦境を乗り越えてこうぜ!といったリーダー的な一体感を与えつつ信頼出来る能力をもつ宮下。……真逆だな。だからか、このメンバーの中で青島が一番なついている。
「あ、ああ……まだまだ体調微妙だから今度な。」
宮下が貴嗣様をチラリと見ていう。俺は敵じゃありません、だから睨まないで!そう言ってる。
「あの辺、時々大波くるから、あのシューズがあって良かったろ」
宮下が貴嗣様を援護射撃するが、相手はあの青島だ。むしろ…………雉も鳴かずば撃たれまい、だ
「うん。あのシューズ良かった。京極様、あれ何処のメーカーのですか?俺もほしいので」
「……あれは、陸がここに初めて来た記念だ。研修旅行の景品だと思え」
やはり、プレゼントとは思われてなかったか。スリッパとかと同等にここの装備品と思われていたか。
「え?ありがとうございます!あれすげぇよかったんで。」
青島に喜ばれて貴嗣様はご満悦だ。
「あ、じゃぁ宮下ともオソロなんだ。だから、あれの良さを知ってたんだな」
「「「…………」」」
貴嗣様が宮下にプレゼントなんてする訳がないし、宮下と青島が同じ物を持つなんてなったら……
「あ、いや!俺はちょっと前に京極様に記念品は何が良いか聞かれたからタブレットをお願いして貰い済みなんだよ!!!」
「あ、そうなんだ」
青島が納得した事で宮下が深い深いため息をついた
助かった……と小さな呟きが聞こえた。
首の皮一枚ってところだけどな。散弾銃がむけられてはいるぞ
「体調、まだあんまり良くないんだ?」
「あ、ああ。夕飯にはまたちょっと飲みたいからさ、その為に安静にしておきたいんだよ」
「なんだよ、それ。今日位飲まない方が良くね?」
『俺だってそうしたいよ!!』
と、ツッコミいれてるんだろうな、心の中で。
「陸、飲みたいなら飲ませてやればいい。個人の自由なのだから」
「「「…………」」」
いや、ソレ、貴方だけは言ってはいけないヤツです。
「どうだった?」
宮下が聞く。
「うん、楽しかったよ。波とかザバザバきてさ~。宮下も体調回復したら行こうぜ」
…………藪をつついて蛇……。宮下も学習能力が無いのでは?
人がイイだけでもあるが。宮下は上位αのくせして他人が好きだ。下位αの博愛主義に似ているが、一方で上位だけあって能力は高いから、貴嗣様と違った人望がある。
神のように崇め奉られ、自然と信奉者が増えていく貴嗣様と、共に苦境を乗り越えてこうぜ!といったリーダー的な一体感を与えつつ信頼出来る能力をもつ宮下。……真逆だな。だからか、このメンバーの中で青島が一番なついている。
「あ、ああ……まだまだ体調微妙だから今度な。」
宮下が貴嗣様をチラリと見ていう。俺は敵じゃありません、だから睨まないで!そう言ってる。
「あの辺、時々大波くるから、あのシューズがあって良かったろ」
宮下が貴嗣様を援護射撃するが、相手はあの青島だ。むしろ…………雉も鳴かずば撃たれまい、だ
「うん。あのシューズ良かった。京極様、あれ何処のメーカーのですか?俺もほしいので」
「……あれは、陸がここに初めて来た記念だ。研修旅行の景品だと思え」
やはり、プレゼントとは思われてなかったか。スリッパとかと同等にここの装備品と思われていたか。
「え?ありがとうございます!あれすげぇよかったんで。」
青島に喜ばれて貴嗣様はご満悦だ。
「あ、じゃぁ宮下ともオソロなんだ。だから、あれの良さを知ってたんだな」
「「「…………」」」
貴嗣様が宮下にプレゼントなんてする訳がないし、宮下と青島が同じ物を持つなんてなったら……
「あ、いや!俺はちょっと前に京極様に記念品は何が良いか聞かれたからタブレットをお願いして貰い済みなんだよ!!!」
「あ、そうなんだ」
青島が納得した事で宮下が深い深いため息をついた
助かった……と小さな呟きが聞こえた。
首の皮一枚ってところだけどな。散弾銃がむけられてはいるぞ
「体調、まだあんまり良くないんだ?」
「あ、ああ。夕飯にはまたちょっと飲みたいからさ、その為に安静にしておきたいんだよ」
「なんだよ、それ。今日位飲まない方が良くね?」
『俺だってそうしたいよ!!』
と、ツッコミいれてるんだろうな、心の中で。
「陸、飲みたいなら飲ませてやればいい。個人の自由なのだから」
「「「…………」」」
いや、ソレ、貴方だけは言ってはいけないヤツです。
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