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番外篇ー
英樹の後悔ー後編
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綾小路っ。
恩を売るならもっと世話を焼け。
それとも自分と同じ思いをさせたかったのか。
今ならヤツが番の過去の男を粛清した気持ちがわかる。
ユメノで眠らせている智則の甘露を口に含みながらも嫉妬に苦しむ。
智則は童貞ではない。この蜜を味わった女がいるのだ。
処分所送りにしてしまいたい。
『楔になるから、コマはとっておきなよ、。目を離すとβは直ぐに逃げたがるから』
マッドサイエンティストがいう。そう言いながらもヤツの番にはヤツ以外の手垢はついていない。だからこそ、そんなことを言えるのだ。ヤツは番をコントロールして他の手垢が着く隙などを与えなかった。
俺の指を貪欲に喰んでくる智則の中。これを知っているのは俺だけなのだ。そう思って溜飲を下げる。
中のしこりを強く摘むと智則が呻きながらイった。
智則が俺の口の中で爆ぜる。甘い。甘い。うっとりとする。智則の蜜は甘い。この甘さを味わった女が生きている。
苛立ちのまま、指を増やして動きを激しくした。強い刺激に智則が高い声で泣く。目尻に生理的な涙がたまる。舐め取る。あの女はこんな智則を知らない。こんな風に泣かせることができるのは俺だけだ。ぐずぐずになった智則を知ってるのは俺だけだ!
もっともっと、俺だけになれ。女なんて、二度と抱けなくなれ。俺でしかイけなくなれ!
智則が悲鳴をあげてイった。俺は指をぬき、ペニスで智則の蕾にキスをする。突然俺の指を失って寂しさのあまりにひくつくそこに子種を放った。
挿入すれば智則にバレてしまうから。
だから、まだしない。囲いこんで逃げ道をふさいだら、智則の処女を奪う。
こんなにもマーキングがなされている智則を手に入れようとするバカはいない。
慎ましい口から溢れた白濁を智則に塗りたくる。
全身俺まみれになった智則を見て、やっと安堵した。
ユメノが、不粋な音をたてる。タイムリミットを知らせてきた。
バス企画のボディタオルで智則を拭く。ニオイや汚れは拭き取るがフェロモンは残してくれる優れもの。
マーキングが残っている安心感。
智則を抱きあげてリビングへ戻る。
殿山が、若干引き攣った笑みを浮かべる。
あまり、無体な事は…………
怖ず怖ずと意見してくるが、無視した。
「ん……」
智則が目を覚ました。
「あれ?俺また寝ちゃったのか、ごめんな、九条、殿山」
「ううん。二人で実に有意義な時間を過ごしたよ、智則」
「そっか」
苦虫を噛み潰したような顔を一瞬見せる殿山の様子に智則が気付くこともなく……俺は次の機会を伺う。
俺の妬心には底がない。
あの時、綾小路が俺を伺った時に動いていたらこうも苦しんではなかったろうに。
二度と、二度と、他の者に智則を味あわせたりはしない。
万が一にも、触れた者がいたら…………
智則に後から頭を叩かれた。
見ると、殿山も達也も青ざめている。
俺の冷気が漏れ出ていたようだ。
「お前のスイッチって何?迷惑極まりないぞ」
「…………いろいろ、かな。智則、声涸れてる。エアコンにやられたね、ごめん。喉にいいドリンク、もってくるね」
達也二人分用意させて、智則に好きな方を選ばせた。
『他バースとの恋愛なんて思い浮かばない位バキバキに叩き落としたから、2年程度ならαにヤられることもあるまい』
ああ、綾小路。その通りだよ。
智則は眠ってしまう件で少し俺を疑っている。けれど、眠らせてまで何をしようとしているのかトラウマのせいで想像も出来てないから、疑いでとまっている。
貴重品は持って来ていないと思っている。智則の躰が目的だなんて想像もしてないのだ。
二年、よく無事でいてくれた。智則の中を知るαがいたら、俺は過去の自分を呪い狂っていたかもしれない。綾小路から話がきた時に何故動かなかったのかと。そして綾小路をも粛清しただろう
綾小路は俺を分かっている。同じレベルだから。
ジュースを見て殿山が青ざめた。。
智則のと俺の白濁を加えた特製ドリンク。
俺の執着、妬心、様々な物が凝った飲み物。俺と智則が溶け合ったもの。
大丈夫、βの智則には分からない。
上からも下の口からも俺で満たしたい。表面も内側もマーキングしたい。全てを俺で構成させたい。
智則の喉が動く。
ああ、いつか直接注ぐからね、智則。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
ドリンクの出来た経緯は、そのうち『変態天才α……』にアップします。
智則達はでてきませんが、興味を持って頂けた方がいらっしゃいましたら、是非こちらも読んでいただければ幸いです。
(コメディです)
綾小路さんは、『Ωに生まれて』に出てきますが、こちらは智則が高校生の時で、モブで、ちょっとオスで騎士でこっぴどく振られます。
なので、智則のイメージを壊したくない方は読まない方が良いかも知れません。
恩を売るならもっと世話を焼け。
それとも自分と同じ思いをさせたかったのか。
今ならヤツが番の過去の男を粛清した気持ちがわかる。
ユメノで眠らせている智則の甘露を口に含みながらも嫉妬に苦しむ。
智則は童貞ではない。この蜜を味わった女がいるのだ。
処分所送りにしてしまいたい。
『楔になるから、コマはとっておきなよ、。目を離すとβは直ぐに逃げたがるから』
マッドサイエンティストがいう。そう言いながらもヤツの番にはヤツ以外の手垢はついていない。だからこそ、そんなことを言えるのだ。ヤツは番をコントロールして他の手垢が着く隙などを与えなかった。
俺の指を貪欲に喰んでくる智則の中。これを知っているのは俺だけなのだ。そう思って溜飲を下げる。
中のしこりを強く摘むと智則が呻きながらイった。
智則が俺の口の中で爆ぜる。甘い。甘い。うっとりとする。智則の蜜は甘い。この甘さを味わった女が生きている。
苛立ちのまま、指を増やして動きを激しくした。強い刺激に智則が高い声で泣く。目尻に生理的な涙がたまる。舐め取る。あの女はこんな智則を知らない。こんな風に泣かせることができるのは俺だけだ。ぐずぐずになった智則を知ってるのは俺だけだ!
もっともっと、俺だけになれ。女なんて、二度と抱けなくなれ。俺でしかイけなくなれ!
智則が悲鳴をあげてイった。俺は指をぬき、ペニスで智則の蕾にキスをする。突然俺の指を失って寂しさのあまりにひくつくそこに子種を放った。
挿入すれば智則にバレてしまうから。
だから、まだしない。囲いこんで逃げ道をふさいだら、智則の処女を奪う。
こんなにもマーキングがなされている智則を手に入れようとするバカはいない。
慎ましい口から溢れた白濁を智則に塗りたくる。
全身俺まみれになった智則を見て、やっと安堵した。
ユメノが、不粋な音をたてる。タイムリミットを知らせてきた。
バス企画のボディタオルで智則を拭く。ニオイや汚れは拭き取るがフェロモンは残してくれる優れもの。
マーキングが残っている安心感。
智則を抱きあげてリビングへ戻る。
殿山が、若干引き攣った笑みを浮かべる。
あまり、無体な事は…………
怖ず怖ずと意見してくるが、無視した。
「ん……」
智則が目を覚ました。
「あれ?俺また寝ちゃったのか、ごめんな、九条、殿山」
「ううん。二人で実に有意義な時間を過ごしたよ、智則」
「そっか」
苦虫を噛み潰したような顔を一瞬見せる殿山の様子に智則が気付くこともなく……俺は次の機会を伺う。
俺の妬心には底がない。
あの時、綾小路が俺を伺った時に動いていたらこうも苦しんではなかったろうに。
二度と、二度と、他の者に智則を味あわせたりはしない。
万が一にも、触れた者がいたら…………
智則に後から頭を叩かれた。
見ると、殿山も達也も青ざめている。
俺の冷気が漏れ出ていたようだ。
「お前のスイッチって何?迷惑極まりないぞ」
「…………いろいろ、かな。智則、声涸れてる。エアコンにやられたね、ごめん。喉にいいドリンク、もってくるね」
達也二人分用意させて、智則に好きな方を選ばせた。
『他バースとの恋愛なんて思い浮かばない位バキバキに叩き落としたから、2年程度ならαにヤられることもあるまい』
ああ、綾小路。その通りだよ。
智則は眠ってしまう件で少し俺を疑っている。けれど、眠らせてまで何をしようとしているのかトラウマのせいで想像も出来てないから、疑いでとまっている。
貴重品は持って来ていないと思っている。智則の躰が目的だなんて想像もしてないのだ。
二年、よく無事でいてくれた。智則の中を知るαがいたら、俺は過去の自分を呪い狂っていたかもしれない。綾小路から話がきた時に何故動かなかったのかと。そして綾小路をも粛清しただろう
綾小路は俺を分かっている。同じレベルだから。
ジュースを見て殿山が青ざめた。。
智則のと俺の白濁を加えた特製ドリンク。
俺の執着、妬心、様々な物が凝った飲み物。俺と智則が溶け合ったもの。
大丈夫、βの智則には分からない。
上からも下の口からも俺で満たしたい。表面も内側もマーキングしたい。全てを俺で構成させたい。
智則の喉が動く。
ああ、いつか直接注ぐからね、智則。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
ドリンクの出来た経緯は、そのうち『変態天才α……』にアップします。
智則達はでてきませんが、興味を持って頂けた方がいらっしゃいましたら、是非こちらも読んでいただければ幸いです。
(コメディです)
綾小路さんは、『Ωに生まれて』に出てきますが、こちらは智則が高校生の時で、モブで、ちょっとオスで騎士でこっぴどく振られます。
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