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結婚しよう?ー英樹
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目が覚めると、腕の中に智則がいた。
瞼が腫れている。まぁ、昨日あれだけ鳴かせたのだ。当然ちゃ当然。
瞼に口づけを落とすと、智則の眉間のシワが薄くなった。繰り返すとくつぐったいのか智則がふふっと笑った。
満たされる……。多幸感というのはこういう事なのだろうな。
夢中で智則に唇を落とし続ける。
「う~ん、くじょお?」
……俺を、君の夢の中に俺を登場させてくれたの。
もっと俺の夢を見ていて欲しい。けれど、俺の夢を見たと言う事を忘れてほしくないから、起こすよ。
「なぁに、智則?」
髪を撫でながら返事をする。我ながら驚く位柔らかい声が出た。
智則が、キョトンとした顔でこちらをみる。……かわいい。
色々思い出したみたいでそのまま逃げようするから、抱きすくめた。
あ~、頭からバリバリと食べちゃいたい。智則を得た今、そんな勿体ない事はしないけど。智則はもう逃げない。俺から逃げようが無い事を思いしった。そして、俺に抱かれて快感を得る事も認めた、認めさせた。
抱きしめた拍子に、俺ジュニアが智則にあたった。智則が化け物でも見るように俺をみた。いや、この状態にしたの、智則だからね。
達也が部屋に入ってきた。
俺をみてひざまずく。番を得て俺のαとしてのランクがあがったのを感じ取ったのだろう。
元々最上位だったけど、智則に出会って更に上になり、番った今は恐らく無敵……とまでは言わないけれど、今の俺より上のαなどに10人もいないだろう。そして、連中には皆番がいる。おそらく、このレベルへは番を得ることでしかいきつけないのだろう。もう、智則をαやΩに奪われる可能性は皆無だ。
残るはβのみ。智則は色々思い知って他を見る事はない。けれど、断ってもめげない虫は発生する。ブレさせない自信はあるけど、羽虫なんて目に映らないに越したことはない。
全部駆逐しても良いけど、大量なのが智則にバレたら……
うん。今すぐ結婚しよう。
それが一番のβ対策だ。
そして朝食だ。ソファで智則を横抱きにして給餌する。ああ、じあわぜ……。やっぱり結婚あるのみ。全駆除したのがバレたら、逃げはしないけど、こんなふうに給餌も、昨日みたいに俺を求めてくれることも無くなってしまう。
あ、昨日の智則を思い出したら更に元気になってしまった。どうせだからこのままぐりぐりしよう。今までなら散らす努力をするけど、もうその必要もない。
「ね、結婚しよう??」
そういうと、困った顔をされた。智則の境遇は今と変わらないのに。ただ、おれが消去する量が減るだけなんだけどね。そう思ったのが伝わったのだろう、智則が怯えて身を震わせた。
「お、お前には倫理観とかないのか?」
何を言っちゃってるの。
番に出会った上位αに倫理観なんてあるわけが無い。あるのは番の事だけ。仕事だって番に贅沢させる為にやるだけになる。人付き合いも番を悲しませない為にするだけだ。
全く……
「……執着まだ、理解できない?足りなかった?」
足りて無いのは俺の方だけど。智則が保つならラットが解消された後も抱き続けたかったくらい。俺にねっとりと絡み付いた智則。思い出すとさらに下半身が熱くなった。指をガウンの裾をから入れて尻の狭間をたどる。智則の後もまだ柔らかいままで俺に来てって言ってる。
「メ、飯食いたい!腹が減ってんだよ!」
悲鳴をあげて、腕を突っぱねられた。
残念………でも、無理矢理抱くと、また、無視されるから、ここは我慢しよう。
俺のモノがモノだけに、奥まで届くから一回寝た奴らは他のαと寝ても満足しにくい。前戯などしなくてもよがるし、寧ろ慣らしもせずに俺に相手をしてもらおうと考える不届き者などに用はない。いつも突っ込んで終わりだ
だから……超回復の時、俺は前例がない程奉仕したし、って言っても俺が智則に触りたかっただけだしアノ声を聞きたかっただけだが。兎に角、智則も感じまくっていたし、俺に抱かれると皆、次を期待するから智則もそうだと強引に出た、あれが敗因。
あの時、俺もやっと意識のある智則を抱けてテンションが変になっていたのだろう、と今なら少し反省する。
智則はまだ性にうとかったのだ
智則は俺から離れられない。そう思えば、この甘い苦行にも耐えられる。
でも、智則。
君は俺をもて遊び過ぎ。捕まえた!って思うとそれはお前の勘違いだってされる。智則を貪れると思ったのに拒絶されたり。
だから、ちょっとだけ意趣返し。
お粥を食べ終えた智則ガウンの裾をめくり臀部に剛直を押し付けた。躰を強張らせたのがわかったけれどそのまま擦り付ける。ちょっとずらせば智則の中に入れる。その誘惑と戦うのは、これはこれで拷問のようだ。理性を総動員させる。
因果応報、智則をちょっと罰しようとしたのに自分が苦しんでるなんて嗤える。吐息が熱くなっていく。
いや、今は智則に誘惑されている場合ではない。自分の腕に爪をたてるが智則のうねりを思い知った俺はその程度ではおさまってくれない。
…………これ、一回イったほうが冷静になれるな。
「結婚、するからね?」
無言。イラっとする。いや、理性理性。
βにとって結婚は特別だ。だからこそ、認めさせないと。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
更新まで間が空いてしまってスミマセン。
ちょっと変態っぽいネタが思い浮かんだのでそちらに浮気していたら、戻って来れなくなって(九条様が部分的に翔になってしまう症候群)苦戦していました。
諦めて、アップします。後日、多少の修正を加えられれば……と思います。
瞼が腫れている。まぁ、昨日あれだけ鳴かせたのだ。当然ちゃ当然。
瞼に口づけを落とすと、智則の眉間のシワが薄くなった。繰り返すとくつぐったいのか智則がふふっと笑った。
満たされる……。多幸感というのはこういう事なのだろうな。
夢中で智則に唇を落とし続ける。
「う~ん、くじょお?」
……俺を、君の夢の中に俺を登場させてくれたの。
もっと俺の夢を見ていて欲しい。けれど、俺の夢を見たと言う事を忘れてほしくないから、起こすよ。
「なぁに、智則?」
髪を撫でながら返事をする。我ながら驚く位柔らかい声が出た。
智則が、キョトンとした顔でこちらをみる。……かわいい。
色々思い出したみたいでそのまま逃げようするから、抱きすくめた。
あ~、頭からバリバリと食べちゃいたい。智則を得た今、そんな勿体ない事はしないけど。智則はもう逃げない。俺から逃げようが無い事を思いしった。そして、俺に抱かれて快感を得る事も認めた、認めさせた。
抱きしめた拍子に、俺ジュニアが智則にあたった。智則が化け物でも見るように俺をみた。いや、この状態にしたの、智則だからね。
達也が部屋に入ってきた。
俺をみてひざまずく。番を得て俺のαとしてのランクがあがったのを感じ取ったのだろう。
元々最上位だったけど、智則に出会って更に上になり、番った今は恐らく無敵……とまでは言わないけれど、今の俺より上のαなどに10人もいないだろう。そして、連中には皆番がいる。おそらく、このレベルへは番を得ることでしかいきつけないのだろう。もう、智則をαやΩに奪われる可能性は皆無だ。
残るはβのみ。智則は色々思い知って他を見る事はない。けれど、断ってもめげない虫は発生する。ブレさせない自信はあるけど、羽虫なんて目に映らないに越したことはない。
全部駆逐しても良いけど、大量なのが智則にバレたら……
うん。今すぐ結婚しよう。
それが一番のβ対策だ。
そして朝食だ。ソファで智則を横抱きにして給餌する。ああ、じあわぜ……。やっぱり結婚あるのみ。全駆除したのがバレたら、逃げはしないけど、こんなふうに給餌も、昨日みたいに俺を求めてくれることも無くなってしまう。
あ、昨日の智則を思い出したら更に元気になってしまった。どうせだからこのままぐりぐりしよう。今までなら散らす努力をするけど、もうその必要もない。
「ね、結婚しよう??」
そういうと、困った顔をされた。智則の境遇は今と変わらないのに。ただ、おれが消去する量が減るだけなんだけどね。そう思ったのが伝わったのだろう、智則が怯えて身を震わせた。
「お、お前には倫理観とかないのか?」
何を言っちゃってるの。
番に出会った上位αに倫理観なんてあるわけが無い。あるのは番の事だけ。仕事だって番に贅沢させる為にやるだけになる。人付き合いも番を悲しませない為にするだけだ。
全く……
「……執着まだ、理解できない?足りなかった?」
足りて無いのは俺の方だけど。智則が保つならラットが解消された後も抱き続けたかったくらい。俺にねっとりと絡み付いた智則。思い出すとさらに下半身が熱くなった。指をガウンの裾をから入れて尻の狭間をたどる。智則の後もまだ柔らかいままで俺に来てって言ってる。
「メ、飯食いたい!腹が減ってんだよ!」
悲鳴をあげて、腕を突っぱねられた。
残念………でも、無理矢理抱くと、また、無視されるから、ここは我慢しよう。
俺のモノがモノだけに、奥まで届くから一回寝た奴らは他のαと寝ても満足しにくい。前戯などしなくてもよがるし、寧ろ慣らしもせずに俺に相手をしてもらおうと考える不届き者などに用はない。いつも突っ込んで終わりだ
だから……超回復の時、俺は前例がない程奉仕したし、って言っても俺が智則に触りたかっただけだしアノ声を聞きたかっただけだが。兎に角、智則も感じまくっていたし、俺に抱かれると皆、次を期待するから智則もそうだと強引に出た、あれが敗因。
あの時、俺もやっと意識のある智則を抱けてテンションが変になっていたのだろう、と今なら少し反省する。
智則はまだ性にうとかったのだ
智則は俺から離れられない。そう思えば、この甘い苦行にも耐えられる。
でも、智則。
君は俺をもて遊び過ぎ。捕まえた!って思うとそれはお前の勘違いだってされる。智則を貪れると思ったのに拒絶されたり。
だから、ちょっとだけ意趣返し。
お粥を食べ終えた智則ガウンの裾をめくり臀部に剛直を押し付けた。躰を強張らせたのがわかったけれどそのまま擦り付ける。ちょっとずらせば智則の中に入れる。その誘惑と戦うのは、これはこれで拷問のようだ。理性を総動員させる。
因果応報、智則をちょっと罰しようとしたのに自分が苦しんでるなんて嗤える。吐息が熱くなっていく。
いや、今は智則に誘惑されている場合ではない。自分の腕に爪をたてるが智則のうねりを思い知った俺はその程度ではおさまってくれない。
…………これ、一回イったほうが冷静になれるな。
「結婚、するからね?」
無言。イラっとする。いや、理性理性。
βにとって結婚は特別だ。だからこそ、認めさせないと。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
更新まで間が空いてしまってスミマセン。
ちょっと変態っぽいネタが思い浮かんだのでそちらに浮気していたら、戻って来れなくなって(九条様が部分的に翔になってしまう症候群)苦戦していました。
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