努力に勝るαなし

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九条の運命ー14英樹

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「運命で勃起はするのは本当。でも、これを打ち込みたいのは智則だけ」
智則の手を俺のペニスに誘導した。ネトリとした感覚に智則の体がびくりと震える。
「これで、智則の中をぐちゃぐちゃにしたい。奥の奥に打ち込んで俺の楔で磔にしたい。蝶の標本のように閉じ込めて串刺しにしてどこにも行けないようにしてしまいたい。ラット中に考えていたのはそれだけだった」
智則が怯えた目を向ける。
こめんね。いつもならここで甘やかすけれど、もう、許さないって決めたから。
「Ωが隣にいたけれど、ずっとずっと君の中しか頭になかった。熱くうねったをここしか…」

智則の指に英樹の指を添えてぷすりと蕾に含ませた。
「ほら、吸い付いてくる。わかるでしょう。」
智則がイヤイヤと首をふる
「わかるでしょう?この熱を。このうねりを。ラット中僕がどれほど求めていたか。」
ラットという言葉で智則の動きが鈍る。
「ここはね、ほぐしてからでないと……」
智則の指ごと中をまさぐる。
智則の息が乱れ始める。感じている。それが嫌なのも知っている。
βのヘテロにはそれを屈辱と思うものが多いいだなんて知らなかった。男なんだから前立腺を刺激されればそうなるに決まっている。内側から前立腺を刺激されるか外側からで快感を得るか、その違いなんて男性Ωが存在する時点でどうでもいいものに思えてしまうのだけれど。

でも、智則にはそれを受け入れられるようになってもらわないと。君にはもう、僕の楔を受け入れる一生しかないのだから。
智則が抵抗しようとするたびに、ラットの事を思い出したように呟く。ピクリと動きを止めた智則に遠慮することなく中でバラバラと指を動かす。
智則の前も反応を見せ始めた。羞恥のあまりに泣きが入っている。
でもね。。。。

「あ!あ!」
中のふくらみを刺激してあげると智則が悲鳴を上げ始めた。
「や、やだ、九条!」
身体をよじって抵抗をされる。そう、そういうことをするの…
「ああ…智則のここ熱を持っているね。ラット中どれほどここを撫であげたかったか…」
「う……」
良心を持っているものほど、搾取されるね。俺は利己的だから…
智則が唇をかんで耐えている。本当は声も聞きたいけれど……それくらいは今は許してあげる。
ふくらみを強く推すと智則がイった。体がぴくぴくしている

「暫くヌいてなかったんだね。濃い」
「な………!」
「僕はもううっすいのしか出ないけど」
「……」
ほら、すぐ折れちゃう。αは卑怯者だっていつ学ぶんだろうね。実際、運命とやらによるラットは、時間もたっているし、少し落ち着いてきている。発情はしているけれど、理性を焼き切るほどではなくなった。

「……ん」
中から指を出すと、智則が無意識に鼻にかかった声を上げた。
……。ホントに無自覚に煽るんだから。また、理性が焼き切れちゃうよ?
僕らを失ってヒク付いている蕾に、指を三本入れるとさすがに智則が悲鳴を上げた
「まってまって、イったばっかり。」
「うんラットってそういうもんだよ」
「……」
俺はこんな酷い事を九条にさせたのか……って思ってるね?まぁ、事実ではあるけど。
イったばかりの智則はちょっとした刺激もつらいようで啼き続ける。前立腺でなくても薄い粘膜に触れるだけで体がビクンビクンと跳ね続ける。今のうちに前立腺以外も開発しておきたいね。
服越しにうっすらと見える乳首にかみついた。そのタイミングで前立腺も刺激する。
智則がまたイった。
余韻にも浸らせずに胸と中を責め続ける。そろそろ英樹も限界が近い。鼻息が荒くなる。指の動きが激しくなる。ぬちゅぬちゅ音が響く
「く、九条。もう」
「ダメ。怪我をしてしまうからね。」
「怪我をしてもいいっだから!」
「うん、でも僕が嫌なの」
そうだよね、君はただただぶち込まれて終わりにしたかったんだもんね。
けれど。
僕の手で快感を得るものになったという自覚を、屈辱も何もそれが現状なのだと思い知ってもらおうか。

智則のと俺のペニスを突き合せて片手で扱き上げる。片手は智則の中のままだ。指に吸い付いてくる感覚を頭のなかでペニスに置き換える。ああ、イイ。俺に吸い付いてくる。離れないでって言って俺の剛直にギュッと抱きついてくる……!
ぐぽぐぽ出し入れの音が響く
智則!!!

盛大にイッた。けれど、中に出してないから俺のペニスは一瞬ですら萎えなかった。

「な、なんで……」
智則が絶望的な顔をする。ほぐさないと入らないよ、とは言ったけれど、ほぐしたら俺を入れるとは言ってないよ。
「今、智則の中でイったらすべてを運命のせいにされてしまうから。」
そんな言い逃れの道なんて用意してあげない。
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