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九条の運命5ー英樹
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智則は馬鹿ではない。
けれど、αというものの習性は全く学ばない。不思議
だから、こんなに簡単に言質を取られて英樹に搾取される。
英樹の剛直に串刺しにされて、糸の切れたマリオネットのように手足がぶらんぶらんしている。
鳴き過ぎて掠れてしまった声は言葉というよりも 音しか発生していない
かわいそうな 智則……。
そう思いながらも 奥へ 奥へと自分を叩きつける。
智則の最奥が英樹を受け止める。全身をガクガクと震わせて英樹を迎え入れる。智則の中が英樹を搾りとってこうとする。
久々の智則にαの本領が発揮される。注いでも注いでもつきることがないのだ。当初それに絶望をしていた智則だったが、今はもうその意識すらない。
智則は手でヌいてくれようとしていただけだった。 それを俺が無理やり拡大解釈して智則にノーと言わせなかったのだ。慌てた顔も可愛かったな。
きっかけとなった運命とやらには感謝しかない。正直なところ、煩わしいとしか思わなかったが、こんな棚ぼたに持っていけるならまた来てくれてもいい。
運命……、か。
英樹は先ほどの事を思い出していた。
智則と別行動中に挨拶してきた取引先の会長とその孫Ω
予感はあったのだ。今日英樹に何かあると。それが番関係の事であるとわかっていた。
達也にも事前に伝えていた。
「達也、カンだが今日俺は運命とやらに会うだろう」
「え?分かるのですか?」
「ああ、そんな気がする。」
「どうなさるのですか?」
「どうも何もないだろ、ソイツは智則ではない。ただ遺伝子上相性がいいだけの奴だ」
「会ったら、変わるかもしれませんよ。」
「その時はその時だな。…………智則は喜ぶだろうな…」
解放された、と言って……。
挨拶に向かってくるその時からΩのいい香りがして来ていた。
対面した時にはいわゆる運命だとお互い気が付き、そして発情した。
俺もそのΩもとっさに抑制剤を服用したが、さすが運命。抑制剤程度では発情は収まらなっかった。達也と警備がやってきて、そのΩと会長を保護した。これだけαが多い会場でヒートになったままでは大変なことが起きる。
「英樹様も屋敷に戻られますか?智則様を呼びますか?それとも運命の元に行かれますか」
「わかってんだろ」
「そうですね」
くすりと笑いながら智則を呼び出していた。
Ωを見た時、体が本能的に反応した。下半身が一気に熱くなった。だが、それを目の前のΩにうずめたいとは思わなかった。強制的に発情させられたそこは智則の中を求めて荒れ狂っている。智則を俺で串刺しにしたい。貪り尽くしたい、それしか頭にない。
恐らく、今日の不安が思考をより暴走させている。
智則はパーティーへの参加を表明してからは、前向きに取り組んでいた。著名人と話せる機会だといって。あの魅惑的な瞳に尊敬の念を浮かべて見上げられて落ちないαなどいるのか。英樹のマーキングがされた智則に手を出すような馬鹿がこの会場にいるわけはないと思っている。それでも不安なのだ。特に女αならば、智則も警戒しない。βの智則にとって第一性が女というのは大きい。奪われるのではないか。智則に許した別行動が英樹を苛んだ。そんな最中の強制発情だ。
狂気が向かうのも当然だろう?智則…
ぐぽんっ
智則の中からありえない音が響いた。
「あ~~~~~~!!」
こじ開けられた最奥が英樹に吸い付いてくる。
「いっいっ…」
壊れたオルゴールのようにずっと音が飛んでいる。
舌がだらりと垂れている。
そう、寝不足で抑制剤の効きが悪いんだよ、智則。
誰かが君を攫うんじゃないかって恐怖で寝不足になったんだ。パーティーに来るのはそれなりに力があるαばかりだから。
そう、だから寝不足は君のせい。
俺が、智則にひどくしてしまうのも寝不足のせいだよ。
折角の同意の上でのSEXだってのに、自分が抑えられずに勿体ないことをしているな、とは思う。この魅惑的な瞳を見ながらしたいのに、今日も虚ろにしてしまう。
でも、智則が悪いのだ。魅力的すぎるから英樹の抑えが効かない。智則がもっと頻繁に英樹に与えてくれればここまで抱きつぶしたりはしない。…………多分、だけど。
、
けれど、αというものの習性は全く学ばない。不思議
だから、こんなに簡単に言質を取られて英樹に搾取される。
英樹の剛直に串刺しにされて、糸の切れたマリオネットのように手足がぶらんぶらんしている。
鳴き過ぎて掠れてしまった声は言葉というよりも 音しか発生していない
かわいそうな 智則……。
そう思いながらも 奥へ 奥へと自分を叩きつける。
智則の最奥が英樹を受け止める。全身をガクガクと震わせて英樹を迎え入れる。智則の中が英樹を搾りとってこうとする。
久々の智則にαの本領が発揮される。注いでも注いでもつきることがないのだ。当初それに絶望をしていた智則だったが、今はもうその意識すらない。
智則は手でヌいてくれようとしていただけだった。 それを俺が無理やり拡大解釈して智則にノーと言わせなかったのだ。慌てた顔も可愛かったな。
きっかけとなった運命とやらには感謝しかない。正直なところ、煩わしいとしか思わなかったが、こんな棚ぼたに持っていけるならまた来てくれてもいい。
運命……、か。
英樹は先ほどの事を思い出していた。
智則と別行動中に挨拶してきた取引先の会長とその孫Ω
予感はあったのだ。今日英樹に何かあると。それが番関係の事であるとわかっていた。
達也にも事前に伝えていた。
「達也、カンだが今日俺は運命とやらに会うだろう」
「え?分かるのですか?」
「ああ、そんな気がする。」
「どうなさるのですか?」
「どうも何もないだろ、ソイツは智則ではない。ただ遺伝子上相性がいいだけの奴だ」
「会ったら、変わるかもしれませんよ。」
「その時はその時だな。…………智則は喜ぶだろうな…」
解放された、と言って……。
挨拶に向かってくるその時からΩのいい香りがして来ていた。
対面した時にはいわゆる運命だとお互い気が付き、そして発情した。
俺もそのΩもとっさに抑制剤を服用したが、さすが運命。抑制剤程度では発情は収まらなっかった。達也と警備がやってきて、そのΩと会長を保護した。これだけαが多い会場でヒートになったままでは大変なことが起きる。
「英樹様も屋敷に戻られますか?智則様を呼びますか?それとも運命の元に行かれますか」
「わかってんだろ」
「そうですね」
くすりと笑いながら智則を呼び出していた。
Ωを見た時、体が本能的に反応した。下半身が一気に熱くなった。だが、それを目の前のΩにうずめたいとは思わなかった。強制的に発情させられたそこは智則の中を求めて荒れ狂っている。智則を俺で串刺しにしたい。貪り尽くしたい、それしか頭にない。
恐らく、今日の不安が思考をより暴走させている。
智則はパーティーへの参加を表明してからは、前向きに取り組んでいた。著名人と話せる機会だといって。あの魅惑的な瞳に尊敬の念を浮かべて見上げられて落ちないαなどいるのか。英樹のマーキングがされた智則に手を出すような馬鹿がこの会場にいるわけはないと思っている。それでも不安なのだ。特に女αならば、智則も警戒しない。βの智則にとって第一性が女というのは大きい。奪われるのではないか。智則に許した別行動が英樹を苛んだ。そんな最中の強制発情だ。
狂気が向かうのも当然だろう?智則…
ぐぽんっ
智則の中からありえない音が響いた。
「あ~~~~~~!!」
こじ開けられた最奥が英樹に吸い付いてくる。
「いっいっ…」
壊れたオルゴールのようにずっと音が飛んでいる。
舌がだらりと垂れている。
そう、寝不足で抑制剤の効きが悪いんだよ、智則。
誰かが君を攫うんじゃないかって恐怖で寝不足になったんだ。パーティーに来るのはそれなりに力があるαばかりだから。
そう、だから寝不足は君のせい。
俺が、智則にひどくしてしまうのも寝不足のせいだよ。
折角の同意の上でのSEXだってのに、自分が抑えられずに勿体ないことをしているな、とは思う。この魅惑的な瞳を見ながらしたいのに、今日も虚ろにしてしまう。
でも、智則が悪いのだ。魅力的すぎるから英樹の抑えが効かない。智則がもっと頻繁に英樹に与えてくれればここまで抱きつぶしたりはしない。…………多分、だけど。
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