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機嫌の良い秋葉と悪い九条様
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怖い位に秋葉の機嫌が良い。
明らかにニコニコしている。
秋葉の笑顔が大好きな九条様は……意外にも、憂い顔だ。
安定の空気を読まない佐久間君が俺のかわりに質問してくれた
「智則、なんか、ご機嫌?」
「お~幼馴染が久々に日本に帰って来るんだよ。暫くは遊び倒す。先ずは土曜にトレイルランニングだ」
それで、憂い顔なのか。どんだけ睡姦したいんだ。
「智則、週末にバス企画の社長を招いてるんだ。おいでよ」
お~
出ました、バス企画
秋葉の大好きネタ
「わり、俺はやめとく」
珍しい。イイ餌なのに、迷い無く断ったな。
「あの人と食事なんて滅多にない機会だよ。これを逃したら、次、無いかもよ?」
そして、珍しく食い下がらない九条様。いつもは、もう少しスマートに追い詰めていくのに。
「うん。仕方ないかな。アイツが帰って来るの久々だし、最優先にしたいんだ」
「じゃあ、金曜日にかえようか?」
粘るなあ、………やりたいというよりも………マーキングが目的?
「いや、いいよ。久々だから、万全を期しておきたいし。お前とかと遊ぶと、脳が活性化しすぎるのかなんか翌日、グッタリなんだよな~。運動もしてないのに体力消耗してるし」
「「「え?」」」
αもΩも一様に、??といった表情だ。
オワッタ
「うたた寝しちゃってっから、充分に睡眠は取ってんだろうけど」
………睡姦暴露
「「「九条様!!」」」
流石に、αもΩも一様に九条様を非難する。九条様の片思い、でもセフレという状態と皆思っていたのだ。それが秋葉の了承を得ずの睡姦だった。一回や2回ではない。しかも、喉がやられていたこともあった。
自体が分かっていないβ達は狐につままれたような顔をしている。当事者の秋葉もだ。
「秋葉っお前は」
秋葉に好意を持っていたαどもには衝撃だっただろう。
九条様を睨みつけている。
「五月蝿い」
九条様が威圧を放った。遠慮ない一撃で数人が膝をついた。
「だとしたら、なんだと?お前らは何か勘違いしていないか?自分が何者で俺が誰だか」
圧が更に強まった。先程からの苛立ちもあるのだろう。突然重力が数倍にもなった気分だ。
パコ
能天気な音が響いた。秋葉が、九条様の頭をノートで叩いたのだ
「九条、それやめろ。何にムカついてんのか知らないけれど、はた迷惑極まりない。」
「だって僕の大切な大切なものを奪おうとしてくるんだもん」
「だもん、じゃねえよ。やってることえげつない曲して。うんで、何が奪われそうなんだ」
「内緒」
明らかにニコニコしている。
秋葉の笑顔が大好きな九条様は……意外にも、憂い顔だ。
安定の空気を読まない佐久間君が俺のかわりに質問してくれた
「智則、なんか、ご機嫌?」
「お~幼馴染が久々に日本に帰って来るんだよ。暫くは遊び倒す。先ずは土曜にトレイルランニングだ」
それで、憂い顔なのか。どんだけ睡姦したいんだ。
「智則、週末にバス企画の社長を招いてるんだ。おいでよ」
お~
出ました、バス企画
秋葉の大好きネタ
「わり、俺はやめとく」
珍しい。イイ餌なのに、迷い無く断ったな。
「あの人と食事なんて滅多にない機会だよ。これを逃したら、次、無いかもよ?」
そして、珍しく食い下がらない九条様。いつもは、もう少しスマートに追い詰めていくのに。
「うん。仕方ないかな。アイツが帰って来るの久々だし、最優先にしたいんだ」
「じゃあ、金曜日にかえようか?」
粘るなあ、………やりたいというよりも………マーキングが目的?
「いや、いいよ。久々だから、万全を期しておきたいし。お前とかと遊ぶと、脳が活性化しすぎるのかなんか翌日、グッタリなんだよな~。運動もしてないのに体力消耗してるし」
「「「え?」」」
αもΩも一様に、??といった表情だ。
オワッタ
「うたた寝しちゃってっから、充分に睡眠は取ってんだろうけど」
………睡姦暴露
「「「九条様!!」」」
流石に、αもΩも一様に九条様を非難する。九条様の片思い、でもセフレという状態と皆思っていたのだ。それが秋葉の了承を得ずの睡姦だった。一回や2回ではない。しかも、喉がやられていたこともあった。
自体が分かっていないβ達は狐につままれたような顔をしている。当事者の秋葉もだ。
「秋葉っお前は」
秋葉に好意を持っていたαどもには衝撃だっただろう。
九条様を睨みつけている。
「五月蝿い」
九条様が威圧を放った。遠慮ない一撃で数人が膝をついた。
「だとしたら、なんだと?お前らは何か勘違いしていないか?自分が何者で俺が誰だか」
圧が更に強まった。先程からの苛立ちもあるのだろう。突然重力が数倍にもなった気分だ。
パコ
能天気な音が響いた。秋葉が、九条様の頭をノートで叩いたのだ
「九条、それやめろ。何にムカついてんのか知らないけれど、はた迷惑極まりない。」
「だって僕の大切な大切なものを奪おうとしてくるんだもん」
「だもん、じゃねえよ。やってることえげつない曲して。うんで、何が奪われそうなんだ」
「内緒」
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