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九条様と、ΩーΩ (英樹が酷いです。読まなくてもストーリーに影響はありません)
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ウチの大学に九条財閥の御曹司が入学した。
大体の予測はついていた
というよりも、九条英樹の前後3歳差程度の上流階級Ω達は、それを見越して帝都大学に入れるように勉強をさせられていた。
それというのも、九条家は政略結婚よりも恋愛結婚を推しており、財閥にありながら30歳までは政略による婚約者はつくらない方針だった。唯一(運命)を番にしたアルファは能力を最大限まで活かせる、というのが九条家の方針だ
つまり、家の大小にかかわらず、誰にでも九条の御曹司と結ばれる可能性があるのだ。
そのためには出会わなければならない。
定期的にヒートのあるΩにこの大学への入学は中々の試練であった。
入学早々、九条様が伴侶を囲えるので有名なマンションの契約を結んだとニュースになった。
自分たちにチャンスはなくなった、そう思った。
彼のマンションはつがい関係を強いられたカップルが入居することでも知られてもいる。そのαとの生活を望まないΩを閉じ込める、強制的に番にさせられたΩを閉じ込める、逃げ出したいΩを閉じ込める、そんなマンションだ。やがて、Ωに諦めがついた頃、マンションから引っ越せるのだ。Ωシェルターの真逆の役割を持つ、αの為のマンションだ。
当然、入居条件も厳しい。両思いの番婚をしている者たちは入れない。
αの強い強い執着と、その執着から逃れたいΩ。それが入居条件だ
強い強い執着を持つアルファーとなると大抵は上位アルファである。
違法スレスレのこのマンションが存在できているのも、過去に利用した α達がここの有意性を認め守っているからであろう。
そのマンションに九条英樹が申し込んだのだ。すでに番婚は果たしているのであろう。
そう思われていた
だが2ヶ月経った今でも、お一人で住まわれているらしい。
やがて噂が流れる。九条様のお相手はβの男だと。
そのβの男は、βの割には人を惹きつける魅力を持った男だった。透明感とでも言うのであろうか。
九条様はゆっくりと手に入れる算段を付けているらしい。
αとβの恋愛はうまくいかない。強引には出れない。Ωのように噛んで、いづれ本能に心が書き換えられる、とはいかないのだ
九条様に唯一が現れてしまったことは仕方ない。だが、所詮βである。九条家の跡継ぎは産めないし、αとβの破断率は高い
まだ、自分達にもチャンスはあるのだ。
九条様に会いに行く
最上位アルファーだけあって人間離れした美しさがある。
初めて見た時は跪きそうになった。家とか財産とか関係なく、この方の慈悲を頂きたいと思った。
九条様にお願いをしに行く
受け入れられるものもいれば受け入れられない者もいる
そこにどのような共通点があるのかはわからない
そして大抵はホテルで、彼のマンションに入れたものはいない。
一度きりのものもいれば二度三度と寵愛を頂けるものもいる。
九条様が動くことはあまりなく、オメガたちがひたすら奉仕をする。
2度3度のものたちは九条様に愛撫をいただくこともある。
とはいえそれは特定の部位だけである。
ある者はひたすらひたすら手を愛撫され続けた。もどかしくてもそれ以上をせがむことは許されていない。声を上げることも許されていない
足ばかりを愛撫され、ついに声を上げてせがんだオメガもいた。その瞬間に興ざめされ、去っていかれる。
西川はと言うと、逆に声をあげることを命じられる。自慰をしながら、嬌声をあげることを要求された。
一切、触ってはくださらない。こちらを見てもくださらない。玩具も西川自身で用意した。
ヒートを何回も経験してる身だ。玩具などは使い慣れてはいる。けれど一人の時ならまだしも、他に人がいる所で自慰をするのは虚しい。その人が自分のこの姿に欲情するなら救いはあるのに……
九条様は、西川の痴態を見ることもなく、ソファーに腰掛けスマホを見ているのみだ。『この場でのみ、英樹と呼べ』とおっしゃる以上、西川の嬌声は拾っているのだろう。
九条様はΩに挿入しない。ゴムを使用し、Ωの気に入った部位だけを使ってたっする。そのまま、Ωを置いてホテルを出ていかれる。Ωがイったかなどは興味がないのだろう。Ωを煽るだけ煽って去っていくのだ。
なかでも西川は……
玩具が入っている状態で去っていかれることもある。九条様は西川の嬌声を望まれる。その為に軽い興奮剤を服用しているのだ。九条様が去った後も、ヒートでもないのに玩具を使い、治まりのつかない自身を慰めて、そして、一人で玩具を洗い片付ける。
暫くして、βが九条様に墜ちたという噂がΩネットワークに広がった。
確認をしにいくと、そのβは恥ずかしげもなく九条様の証を身に纏っていた。
そして、西川達が九条様のお相手をつとめることもなくなった。
かに、思えたが、暫く間が空いたのち、何故か西川だけは時折呼ばれた。
玩具のリモコンは、九条様が操作するようになった。『九条』とよぶことを指示された。イクときは、必ず『九条、イかせて』と言うことを命じられた。
失神するまで玩具に嫐られることもある。そして目が覚めた時には、九条様はいない。玩具も挿入されたままだ。
それでも、本妻になれるかもと、おもうと、九条さまのそばを離れられなかった。
大体の予測はついていた
というよりも、九条英樹の前後3歳差程度の上流階級Ω達は、それを見越して帝都大学に入れるように勉強をさせられていた。
それというのも、九条家は政略結婚よりも恋愛結婚を推しており、財閥にありながら30歳までは政略による婚約者はつくらない方針だった。唯一(運命)を番にしたアルファは能力を最大限まで活かせる、というのが九条家の方針だ
つまり、家の大小にかかわらず、誰にでも九条の御曹司と結ばれる可能性があるのだ。
そのためには出会わなければならない。
定期的にヒートのあるΩにこの大学への入学は中々の試練であった。
入学早々、九条様が伴侶を囲えるので有名なマンションの契約を結んだとニュースになった。
自分たちにチャンスはなくなった、そう思った。
彼のマンションはつがい関係を強いられたカップルが入居することでも知られてもいる。そのαとの生活を望まないΩを閉じ込める、強制的に番にさせられたΩを閉じ込める、逃げ出したいΩを閉じ込める、そんなマンションだ。やがて、Ωに諦めがついた頃、マンションから引っ越せるのだ。Ωシェルターの真逆の役割を持つ、αの為のマンションだ。
当然、入居条件も厳しい。両思いの番婚をしている者たちは入れない。
αの強い強い執着と、その執着から逃れたいΩ。それが入居条件だ
強い強い執着を持つアルファーとなると大抵は上位アルファである。
違法スレスレのこのマンションが存在できているのも、過去に利用した α達がここの有意性を認め守っているからであろう。
そのマンションに九条英樹が申し込んだのだ。すでに番婚は果たしているのであろう。
そう思われていた
だが2ヶ月経った今でも、お一人で住まわれているらしい。
やがて噂が流れる。九条様のお相手はβの男だと。
そのβの男は、βの割には人を惹きつける魅力を持った男だった。透明感とでも言うのであろうか。
九条様はゆっくりと手に入れる算段を付けているらしい。
αとβの恋愛はうまくいかない。強引には出れない。Ωのように噛んで、いづれ本能に心が書き換えられる、とはいかないのだ
九条様に唯一が現れてしまったことは仕方ない。だが、所詮βである。九条家の跡継ぎは産めないし、αとβの破断率は高い
まだ、自分達にもチャンスはあるのだ。
九条様に会いに行く
最上位アルファーだけあって人間離れした美しさがある。
初めて見た時は跪きそうになった。家とか財産とか関係なく、この方の慈悲を頂きたいと思った。
九条様にお願いをしに行く
受け入れられるものもいれば受け入れられない者もいる
そこにどのような共通点があるのかはわからない
そして大抵はホテルで、彼のマンションに入れたものはいない。
一度きりのものもいれば二度三度と寵愛を頂けるものもいる。
九条様が動くことはあまりなく、オメガたちがひたすら奉仕をする。
2度3度のものたちは九条様に愛撫をいただくこともある。
とはいえそれは特定の部位だけである。
ある者はひたすらひたすら手を愛撫され続けた。もどかしくてもそれ以上をせがむことは許されていない。声を上げることも許されていない
足ばかりを愛撫され、ついに声を上げてせがんだオメガもいた。その瞬間に興ざめされ、去っていかれる。
西川はと言うと、逆に声をあげることを命じられる。自慰をしながら、嬌声をあげることを要求された。
一切、触ってはくださらない。こちらを見てもくださらない。玩具も西川自身で用意した。
ヒートを何回も経験してる身だ。玩具などは使い慣れてはいる。けれど一人の時ならまだしも、他に人がいる所で自慰をするのは虚しい。その人が自分のこの姿に欲情するなら救いはあるのに……
九条様は、西川の痴態を見ることもなく、ソファーに腰掛けスマホを見ているのみだ。『この場でのみ、英樹と呼べ』とおっしゃる以上、西川の嬌声は拾っているのだろう。
九条様はΩに挿入しない。ゴムを使用し、Ωの気に入った部位だけを使ってたっする。そのまま、Ωを置いてホテルを出ていかれる。Ωがイったかなどは興味がないのだろう。Ωを煽るだけ煽って去っていくのだ。
なかでも西川は……
玩具が入っている状態で去っていかれることもある。九条様は西川の嬌声を望まれる。その為に軽い興奮剤を服用しているのだ。九条様が去った後も、ヒートでもないのに玩具を使い、治まりのつかない自身を慰めて、そして、一人で玩具を洗い片付ける。
暫くして、βが九条様に墜ちたという噂がΩネットワークに広がった。
確認をしにいくと、そのβは恥ずかしげもなく九条様の証を身に纏っていた。
そして、西川達が九条様のお相手をつとめることもなくなった。
かに、思えたが、暫く間が空いたのち、何故か西川だけは時折呼ばれた。
玩具のリモコンは、九条様が操作するようになった。『九条』とよぶことを指示された。イクときは、必ず『九条、イかせて』と言うことを命じられた。
失神するまで玩具に嫐られることもある。そして目が覚めた時には、九条様はいない。玩具も挿入されたままだ。
それでも、本妻になれるかもと、おもうと、九条さまのそばを離れられなかった。
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