どんぐりの背比べ

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入学編

200年後の厄災

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「ここは?」

薄暗い霧の中を・・・ひたすら歩くと・・・それはあった。

{1日前}

目覚まし時計は、役割を果たしても、周りからは”うるさい”としか
言われない存在。

俺の名前は・・・”鈴木 翔” すずき しょう

高校生だ。

これだけでいいよな?
俺の自己紹介は・・・ああ、これだけでいい。

そして、次に話すのは。

俺が行く高校だ。

俺が行く高校は、そう遠くない高校で、あまり人も多くない。
いたって普通とは言えないが、そこまで珍しくもない高校だ。

窓の外では母が赤い車のエンジンを付けて待っている。
急がないと、母に車の中でなんか言われてしまう。

俺は、そう思うと、すぐに階段を下りて向かった。

玄関のドアを開けて、外に出ると。青空が広がっていた。

「時間だよ!!」

おっと。母の怒り度が上がってきている・・・早く乗らなきゃな・・・

俺は、車に乗ってしかっりシートベルトを付ける。

母は何も言わずに家を出る。

今はこんな感じの母だが、実はとっても優しい母だ。
俺が、風邪をひいた時。母の顔を見ていると、とても癒された時期があった。

今になっては、風邪すら引いたことがないがな。

車で30分の辺りで・・・あたりが霧になる。

「なんだ?さっきまで、いい天気だったのに・・・」

すると、横には・・・母の姿はなかった。

「なんだ?どうなってる?母さん!?母さん!!」

すると・・・

”ゴンゴン” ”バシッ!!”

何かにしっかりぶつかる音や、かすれる音が聞こえた・・・

すると、エンジン音が消える。

僕はそっと車を降りた。

「ここは?」

薄暗い霧の中を・・・ひたすら歩くと・・・それはあった。

”どんぐり・・・学校?”

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