マリスセイバー ー精神の行き着く先にー

丘の山小次郎

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覚悟〜実行へ

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 「ハァ?きっ貴様!正気か!ハアハア…そうだ。その二人が許すと思うか?無理に決まってる…」

 兵士は必死に汗をかきながら、まくしたてる。

「逆に聞くがその二人も、無傷で、済むと思ってるのか?こっちは失うものがないんだぞ。今の時間の戦車の巡回は兵士団副長、自らが廻られる番で間違いないな?…一応調べてはある」

 「そ、そうだが、それが 何か…」

 「連行すると、、言うんだぞ…」

 凄まじい砂煙を巻き起こして、近くの爬虫類や生物系、昆虫系は、察知してその場から、遠ざかり、そして、目の前には、砲丸の照準が、先ほどがら、ずっとこちらを定めたままの文明の発達ともいえる戦車が、目の前で止まった…ハッチが、開く…下から人が出て来た…  そして、兵士が出てきた…女性だ。女性兵士が、現れ…じっとこちらを凝視している…。顔立ちが整った、おしとやかそうに見えて反面、気が強そうな一面も持っていると言った雰囲気…髪の毛は、黒髪でロング、身長は160㎝位か、やや小柄には見える。やはり… 
           
「何、、その男達は? しかも、何だ、そんなに密着して…?」

  女性兵士が、語りかけてくる…

「お疲れ様です!!ジャミア様!小奴らは、無断でボンタ様の敷地内に入り込み、挙句の果てに、爆竹をここで打ち鳴らすという迷惑行為をしていたために、司法機関に連行しようとしていたところであります!!」 

「おお…(う、上手く…奴が言ったぞ…ターケンの思惑通りにいってる)」

「ほら!!貴様ら!!頭を下げんか!!この方は兵士団副兵士長のジャミア様で在らせられるぞ!!」

 「ふーん…ここは町長の敷地内じゃない気もするけどね…それと爆竹と…わざわざ司法機関までしょっ引くほどまでのことなのか…」

   「[小声で]・・・~と言え、さあ」 

 「ところが、こいつが投げた爆竹!!何と、子供に当てたんですよ!!ジャミア様もご存知のはず!!ここによく来る子供です!!ケガをしてすぐ帰らせました!!(嘘、言わせやがって…)」

 「あの子か…ふむ、あの子自体もよく爆竹投げてなかったか…、以前何かあって仕返しでもしたか? 子供に…まあいい。 そういうことなら司法機関行きだな…乗れ!!戦車に!!ふっ、地獄のドライブだ…な…あなた達」

 「おい!そこのデカブツ!お前も俺のすぐ近くに、こい!!」
 
 「へ、い、わかりました…」 

  カーオルは渋々返事した…

 「わかってるな。とにかく紐の長さは1メートルしかない…離れれば自動的に、バンっ!だ。ボーッとはしていられない」

 「わかってるよ、、!くそっ」

 「何コソコソ話してるんだ?早く乗れ 密着君達…」

 そして、戦車の中に乗り込むことができた。周りは計測系だのモニター、テクノロジー一式の中身、手前には運転手が一人(ややいかつい感じの男)、奥の方には普段から護送車の役割も担っているせいか、専用の椅子がある…女兵士長は外の甲盤デッキに立ったまま…

 「兵士さん…シートベルトと鍵は私と相棒につけるなよ。つけたら、例のものを引っこ抜く!付けられたフリだけはするから心配するな」

 「君タチィ~さっきから一体何なんだ、余りにも急すぎて、現実感が感じない!。しかも、この手榴弾のおかげで、全身汗だらけだぞ 脂汗… 君タチィ 僕にこんな危ない橋を渡らせやがって…町長の館を目指す、そして君タチィのぶっとんだ行動…さては町長に対して何かしらアクションを起こす気だな…」

 「おっ、鋭いな、、見直したよ、ある意味」

 「ケッ馬鹿にしてんのか。(ちっ、こいつの輝いた目を見てると、調子が狂うぜ…こんなゴミダメのてめえの自由もねえ、やりたいこともやれねえ、言いなりになるしか生きてく方法がない町…早めに、支配側の楽なポジションに行くのが正しいと思っていた…そして今じゃクズの腐りよ、俺は…だが、こいつ見てると…)」
 
 「で、ターケンよ、これからどうやる気だ、、考えは決まってるのか?」

 「ああ、考えは、ある、、だがリスクがない事は、ないんだ、、だが、行くしかない!!兵士さん、ハッチを開けてくれ!!」

   「な!何言ってやがる!!」

 「副兵士長のジャミアと話をする!!!」

 「ハア~~ッ!!君は正気か!! うっ、目がクラクラしてきた、、何のために、だ、無理に決まってるだろ、そんなこと…しかも、どんな理由でハッチ開けるんだよ。それに、手榴弾で繋がってるだろ!?」
 
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