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1学期編 ~期末試験~
第29話
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蒼雪は午前中の間は自分の部屋を出ることはなかった。問題を配布する際、千春に対して、
「悪いが、問題の配布と答案用紙の回収を頼む。」
と事前に告げており、千春もそれを了承してくれていたのでそうすることにしたのだ。
自室で勉強をしている間は試験問題についても考えており、勉強をしながらも差し替えてもいいのではないかという問題を模索していた。また、試験問題について考える必要がないにしてもそれぞれに適した難易度の問題を作成するなど、今蒼雪の家に集まったメンバーの実力アップのために彼はできることをやっていた。
(今回の試験の説明には個人評価についてしかしていない。意図的に相棒評価について説明をしていない節がある。それにこの試験のやり方では協力というものは見えてもそれは個人の繋がりだけで学園の狙っている協力ではないはず…。これで試験は終わりではないのかもしれないな…。)
蒼雪は自分の部屋で勉強をしていると、ふとそのような考えをしていた。月宮先生にはそのことを一度だけ個人的に質問をしたのだが、その時は
「目の前の試験に集中しろ」
と言われてしまい明確な答えはもらえなかった。しかし、
「次の試験では相棒評価が大きくつくということは話しても問題ないだろう。」
と今回の試験ではなく次の試験についての話をした。それだけしか情報がないため、彼としても今回の試験の学園側の趣旨を予想するのは難しかった。
(考えるだけ無駄なのかもしれないな。)
蒼雪は早々に思考を放棄して、余計なことは考えないように、と自分に言い聞かせて勉強に集中した。
しばらく勉強を続けていると、12時を回っていたので作業をやめて必要なものを部屋でプリントアウトしてから1階へと降りて行った。まだ試験時間は来ていないが、もう少しで終わりというタイミングだったので、それぞれラストスパートをかけているかのような状態だった。
「試験終了だ。お疲れ。」
蒼雪はちょうどリビングにいたということもあり、試験終了を告げた。彼が試験終了を告げたことで正悟は一気に脱力をして机に突っ伏した。一と優里は顔を見合わせて安堵の息を漏らしていた。
響真や秀人は顔をしかめて自分が数学の問題を解ききれなかったことを悔やんでいるという様子も見られた。千春や舞依などほかの人たちはいつも通りの様子で試験問題を解き終わったといってもそこまで大きなリアクションはなかった。
一喜一憂している様子を見ながらも全員から答案用紙を受け取ると、昼食の用意を始めた。昼食は用意が手軽にできるものを選び、千春と里美が協力して作ってくれた。
以前と比べると千春は人と付き合うということがうまくなり、舞依だけではなく、一緒にいることが多い優里と里美とも親しくすることができている。最初のころは苗字呼びで遠慮がちだったのが今ではまださん付けとはいえ名前で呼び合うような仲である。そして、自宅のキッチンで一緒に料理をする友人もできているので、この数か月で彼女のパーソナルスペースの内側に入れた人も増えているようにも見える。
また、男子で一緒にいることの多い蒼雪の友人とも少なからず親交は深められているが、それでも正悟に対するような遠慮のなさは未だにない。それでも比較的話すことの多い響真や秀人とはそれなりに親しくはなっていた。
いまだに他人行儀であったり遠慮がちなところはあるが、今後も彼らと関わっていけばそんな壁もなくなってしまうだろうという雰囲気はあった。おそらくこの中で4月と比べて大きく変化しているのは彼女かもしれないと蒼雪は思っていた。
昼食の用意を任せて残りのメンバーで、先程の試験の内容を話したりして時間をつぶしている間蒼雪は集めた答案用紙にさっと目を通して待っていた。時折話しかけられて返事や相槌を打っているが蒼雪も入学当初に比べれば話しかけやすく、また、返事をするようにもなっていると周囲の人は思うだろう。
昼食の用意を彼女たちが終えるとにぎやかに昼食を食べ、午後の勉強会に移行した。
相変わらず蒼雪は採点作業をしていたが、それ以外のメンバーは教える相手を変えたりしつつ勉強をしていた。基本的には自分がやりたい科目の勉強をするようにしていた。苦手な科目や得意な科目はそれぞれにあるのはもちろんだが、やりたくないものを続けさせても集中力が持続しないので、少しでも続くようにという配慮をしたのだ。
そういう配慮はあったものの、勉強が得意ではない正悟に限っては舞依に指定された科目をやらされていた。それにはほかのメンバーも苦笑いやあきれた様子を隠すことはできなかった。
「すまないが、採点が終わったから一度休憩にしてもらえるか? 後でもいいと思ったが全員の区切りのいいタイミングを待つことは難しそうだからな。」
数時間が経ち、蒼雪は採点を終えてリビングに戻ってきた。全員…とは言えないがほとんどの人が集中して勉強をしていたのだが、どのタイミングで採点結果を話せばいいのかわからなかったのでそのまま話すことにした。
「わかったわ。一度休憩にしましょうか。」
「よっしゃ~…。さすがにずっと勉強はしんど…。」
「早乙女はこの問題を解き終えるまで休憩はなし。早く解く。」
「かっ、ってマジかよ…。」
正悟はさっそくペンを置き、休もうとしたのだが舞依の言葉によって今解いている問題を解くまでは休憩は来ないようだ。
「それじゃあ、正悟は置いといて、俺たちは休みながら蒼雪の話を聞くか。」
「そうだな。すまないが、どうだったか教えてもらえるか?」
「ああ。」
蒼雪はそういうと、昨日と同様にパターン1とパターン2の試験問題を解いた人たちに総評をした。といっても、昨日とはそこまで全体的に言うことは変わらなかった。強いて言えば平均点がパターン1も上がったのだが、それでも全体的にパターン2のほうが得点はよかった。
「…という感じだ。あとは昨日と同様に質問タイムにしようと思う。」
蒼雪は一通りのことを話し終えると、質問を受け付けるといったので昨日と同じ順番に質問に来た。それぞれ自分の結果について気になっていたようでそのことを聞かれていた。
結果を聞き自分の苦手なところはどこなのか再確認をすることができたメンバーはそれをもとに復習も開始していた。
蒼雪は答案用紙については必要とした人には返却をしたが答えは配らなかった。答えがあるとそれを安易に覚えればいいのではないかと考える人がいるかもしれないと思ったからだ。蒼雪は一応改めて解き直したもので、その解答だとどうなのか聞かれたものについての成否は答えたが積極的に答えを教えようとはしないというスタンスは貫いた。
「そろそろ時間かしら…?」
18時30分ごろになり、蒼雪たちは勉強会を終了した。月曜日は休みだけれど、蒼雪は瑞希と会う用事があり、他の人たちにもそれぞれ都合というものがある。そのため、集まることはないがいつでも連絡をして教えられるようにはするということにした。
「今日もありがとうね! おかげですごい頑張れたと思うんだ。」
「俺はただ問題を提供しただけだ。詩音のやる気があったからできたことだ。本番までその調子でな。」
「うん!」
「あんまり詩音を甘やかすなよ? これで結果が悪かったらすごいへこんじまうだろ。」
「もう、やる前から不吉なこと言わないでよ。」
「そうだぞ。もしもそれが現実になったら俺も嫌だし。」
「ははっ、悪かったよ。まぁ今日はありがとうよ。」
蒼雪が詩音、響真、一とリビングで別れの挨拶をしていると、先に優里と舞依が玄関へと移動をしており、千春と秀人、正悟、里美もそれに続いて移動をしていた。
「俺たちも移動をするぞ。忘れ物はないか?」
「おう、大丈夫だ!」
忘れ物がないか最後にもう一度確認をしてから彼らを玄関に見送りに行った。残念なことに雨が止むことはなかったので、降っているなかの帰宅となったが、折り畳み傘や相合傘で帰るということで誰も濡れて帰るという心配をする必要はなかった。
「じゃあ、気をつけてな。」
「おう、またな!」
「お疲れ様~。」
蒼雪と千春は彼らが帰宅するのを見送ると、リビングへと戻っていった。
「悪いが、問題の配布と答案用紙の回収を頼む。」
と事前に告げており、千春もそれを了承してくれていたのでそうすることにしたのだ。
自室で勉強をしている間は試験問題についても考えており、勉強をしながらも差し替えてもいいのではないかという問題を模索していた。また、試験問題について考える必要がないにしてもそれぞれに適した難易度の問題を作成するなど、今蒼雪の家に集まったメンバーの実力アップのために彼はできることをやっていた。
(今回の試験の説明には個人評価についてしかしていない。意図的に相棒評価について説明をしていない節がある。それにこの試験のやり方では協力というものは見えてもそれは個人の繋がりだけで学園の狙っている協力ではないはず…。これで試験は終わりではないのかもしれないな…。)
蒼雪は自分の部屋で勉強をしていると、ふとそのような考えをしていた。月宮先生にはそのことを一度だけ個人的に質問をしたのだが、その時は
「目の前の試験に集中しろ」
と言われてしまい明確な答えはもらえなかった。しかし、
「次の試験では相棒評価が大きくつくということは話しても問題ないだろう。」
と今回の試験ではなく次の試験についての話をした。それだけしか情報がないため、彼としても今回の試験の学園側の趣旨を予想するのは難しかった。
(考えるだけ無駄なのかもしれないな。)
蒼雪は早々に思考を放棄して、余計なことは考えないように、と自分に言い聞かせて勉強に集中した。
しばらく勉強を続けていると、12時を回っていたので作業をやめて必要なものを部屋でプリントアウトしてから1階へと降りて行った。まだ試験時間は来ていないが、もう少しで終わりというタイミングだったので、それぞれラストスパートをかけているかのような状態だった。
「試験終了だ。お疲れ。」
蒼雪はちょうどリビングにいたということもあり、試験終了を告げた。彼が試験終了を告げたことで正悟は一気に脱力をして机に突っ伏した。一と優里は顔を見合わせて安堵の息を漏らしていた。
響真や秀人は顔をしかめて自分が数学の問題を解ききれなかったことを悔やんでいるという様子も見られた。千春や舞依などほかの人たちはいつも通りの様子で試験問題を解き終わったといってもそこまで大きなリアクションはなかった。
一喜一憂している様子を見ながらも全員から答案用紙を受け取ると、昼食の用意を始めた。昼食は用意が手軽にできるものを選び、千春と里美が協力して作ってくれた。
以前と比べると千春は人と付き合うということがうまくなり、舞依だけではなく、一緒にいることが多い優里と里美とも親しくすることができている。最初のころは苗字呼びで遠慮がちだったのが今ではまださん付けとはいえ名前で呼び合うような仲である。そして、自宅のキッチンで一緒に料理をする友人もできているので、この数か月で彼女のパーソナルスペースの内側に入れた人も増えているようにも見える。
また、男子で一緒にいることの多い蒼雪の友人とも少なからず親交は深められているが、それでも正悟に対するような遠慮のなさは未だにない。それでも比較的話すことの多い響真や秀人とはそれなりに親しくはなっていた。
いまだに他人行儀であったり遠慮がちなところはあるが、今後も彼らと関わっていけばそんな壁もなくなってしまうだろうという雰囲気はあった。おそらくこの中で4月と比べて大きく変化しているのは彼女かもしれないと蒼雪は思っていた。
昼食の用意を任せて残りのメンバーで、先程の試験の内容を話したりして時間をつぶしている間蒼雪は集めた答案用紙にさっと目を通して待っていた。時折話しかけられて返事や相槌を打っているが蒼雪も入学当初に比べれば話しかけやすく、また、返事をするようにもなっていると周囲の人は思うだろう。
昼食の用意を彼女たちが終えるとにぎやかに昼食を食べ、午後の勉強会に移行した。
相変わらず蒼雪は採点作業をしていたが、それ以外のメンバーは教える相手を変えたりしつつ勉強をしていた。基本的には自分がやりたい科目の勉強をするようにしていた。苦手な科目や得意な科目はそれぞれにあるのはもちろんだが、やりたくないものを続けさせても集中力が持続しないので、少しでも続くようにという配慮をしたのだ。
そういう配慮はあったものの、勉強が得意ではない正悟に限っては舞依に指定された科目をやらされていた。それにはほかのメンバーも苦笑いやあきれた様子を隠すことはできなかった。
「すまないが、採点が終わったから一度休憩にしてもらえるか? 後でもいいと思ったが全員の区切りのいいタイミングを待つことは難しそうだからな。」
数時間が経ち、蒼雪は採点を終えてリビングに戻ってきた。全員…とは言えないがほとんどの人が集中して勉強をしていたのだが、どのタイミングで採点結果を話せばいいのかわからなかったのでそのまま話すことにした。
「わかったわ。一度休憩にしましょうか。」
「よっしゃ~…。さすがにずっと勉強はしんど…。」
「早乙女はこの問題を解き終えるまで休憩はなし。早く解く。」
「かっ、ってマジかよ…。」
正悟はさっそくペンを置き、休もうとしたのだが舞依の言葉によって今解いている問題を解くまでは休憩は来ないようだ。
「それじゃあ、正悟は置いといて、俺たちは休みながら蒼雪の話を聞くか。」
「そうだな。すまないが、どうだったか教えてもらえるか?」
「ああ。」
蒼雪はそういうと、昨日と同様にパターン1とパターン2の試験問題を解いた人たちに総評をした。といっても、昨日とはそこまで全体的に言うことは変わらなかった。強いて言えば平均点がパターン1も上がったのだが、それでも全体的にパターン2のほうが得点はよかった。
「…という感じだ。あとは昨日と同様に質問タイムにしようと思う。」
蒼雪は一通りのことを話し終えると、質問を受け付けるといったので昨日と同じ順番に質問に来た。それぞれ自分の結果について気になっていたようでそのことを聞かれていた。
結果を聞き自分の苦手なところはどこなのか再確認をすることができたメンバーはそれをもとに復習も開始していた。
蒼雪は答案用紙については必要とした人には返却をしたが答えは配らなかった。答えがあるとそれを安易に覚えればいいのではないかと考える人がいるかもしれないと思ったからだ。蒼雪は一応改めて解き直したもので、その解答だとどうなのか聞かれたものについての成否は答えたが積極的に答えを教えようとはしないというスタンスは貫いた。
「そろそろ時間かしら…?」
18時30分ごろになり、蒼雪たちは勉強会を終了した。月曜日は休みだけれど、蒼雪は瑞希と会う用事があり、他の人たちにもそれぞれ都合というものがある。そのため、集まることはないがいつでも連絡をして教えられるようにはするということにした。
「今日もありがとうね! おかげですごい頑張れたと思うんだ。」
「俺はただ問題を提供しただけだ。詩音のやる気があったからできたことだ。本番までその調子でな。」
「うん!」
「あんまり詩音を甘やかすなよ? これで結果が悪かったらすごいへこんじまうだろ。」
「もう、やる前から不吉なこと言わないでよ。」
「そうだぞ。もしもそれが現実になったら俺も嫌だし。」
「ははっ、悪かったよ。まぁ今日はありがとうよ。」
蒼雪が詩音、響真、一とリビングで別れの挨拶をしていると、先に優里と舞依が玄関へと移動をしており、千春と秀人、正悟、里美もそれに続いて移動をしていた。
「俺たちも移動をするぞ。忘れ物はないか?」
「おう、大丈夫だ!」
忘れ物がないか最後にもう一度確認をしてから彼らを玄関に見送りに行った。残念なことに雨が止むことはなかったので、降っているなかの帰宅となったが、折り畳み傘や相合傘で帰るということで誰も濡れて帰るという心配をする必要はなかった。
「じゃあ、気をつけてな。」
「おう、またな!」
「お疲れ様~。」
蒼雪と千春は彼らが帰宅するのを見送ると、リビングへと戻っていった。
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