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1学期編 ~期末試験~
第4話
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水着を買いに行ってから数日、蒼雪たちの学園生活には少しばかり変化があった。4組の女子4人と話すことが増えたのだ。そうはいっても目当ての人物はそれぞれ違う人だ。
皐月は響真と会うために、遥香は詩音と会うために、唯は舞依と会うために、そして瑞希蒼雪と会うために、それぞれ行動をしている。響真と舞依は自分から4組の方へ声をかけに行くこともあるが、基本的には彼女たちの方から3組のメンバーに接触している。
基本的には昼休みの時間に学食で一緒に食べて、時間の許す限り一緒にいるという感じだ。学食だからどうしても席は取りあう形となり、人数も多いので毎回確実に一緒にいられるわけではない。そういう時は適当に分散して座っている。
そして、一と優里はあの後に話をしたようで相棒を組み始めた。住居や家具、暮らしていくうえでのルールをどうしているか、等々の共同生活について多くの相談をされた。2人は恥ずかしがってばかりでこの調子で大丈夫かと思ったが、生活を共にしていく中で少しずつだが落ち着きつつあるようだ。最初の頃は授業中も集中力を欠いていたので蒼雪たちからもその点は注意をしていた。
秀人と里美は見えないところで何か進展しているのかもしれないが表立った変化は特にない。里美から少しずつアプローチをかけているが、秀人はそれに気が付いているのか、いないのかわからない様子だ。1度だけ正悟がお節介かもしれないが、間接的に秀人に問いかけたことがあった。
「秀人は誰かと相棒を組むってこと考えたことはあるのか?」
「いきなりなんだ?」
「いや、一も試験のペアで組んだ女子と相棒を組み始めたし、他のクラスでもいろいろ動いているから秀人は考えているのかなって。」
「そうか。周りがどうかは関係なく今は特に考えていない。だが、試験の度に毎回違う人と組むというのは面倒だ。」
「へえ~。じゃあ、中村はどうなんだ? それなりに仲がいいだろ?」
「里美か…。彼女はいいと思うが、俺のような奴と一緒にいても面白くはないだろう? それにもかかわらず試験後も俺と話すことも多いから不思議だと思っている。」
秀人のその発言には蒼雪も含め呆れてしまった。秀人は鈍感なようで里美の好意には気づいていないかもしれない。しかし、多少は意識しているかもしれにという様子もあったので、後は里美の頑張りで秀人が気付いてくれることを願うばかりだ。
そして、体育の授業は陸上から水泳に変わった。体育の授業は他のクラスも合同で行っているので4組のメンバーも一緒だ。あまり他のクラスと関わる気のない蒼雪たちのグループは最低限話さなくてはいけないときを除けばほとんど話したこともない状態だったが、君島のような人たちや、その取り巻きはかなり親しげである。
「今日から体育の授業は水泳になるが、女子の方ばかりに気を取られているんじゃないぞ?泳げないと困ることになるやつもいるかもしれないからな!」
体育の授業の初回はそのような挨拶から始まった。
「蒼は泳ぐの得意か?」
「いや、普通というところだろう。得意というほどではないが、泳げなくはない。」
「それなら俺でも勝てるかもな!」
「いや、蒼雪の言う普通だぜ?普通の基準が俺たちと違うかもしれないぞ?」
「ははは、もしかしたらそうかもね。」
「いいから俺たちも移動を早くするぞ。」
水泳の授業ではレーンが別れていても事故が起こらないように人が続いて泳ぐにしても感覚は空いているので、待つ時間は意外と多い。蒼雪たちはそんな時間に少し話していた。
「にしても、片道50Mはきつくないか?」
「中学とかと比べればきついな。」
「だろ?25Mの感覚で泳ぐと全然息がもたないし終盤がきつい」
正悟と響真はそんな会話をしていた。確かに25Mが50Mになるのは2倍になっただけだが、体が感じている負担はそんなものではなさそうだった。
「ほら、響真、次じゃないの?」
「あ、いけね、じゃあ先に行くぜ。」
話すのに夢中で間隔が開きすぎそうになると慌ててで泳ぎ始めた。このメンバーで1番泳ぎがうまいのは秀人だった。2番目に響真、続いて蒼雪、正悟、詩音、一の順だった。蒼雪と正悟にはそこまでの差はないが、泳ぎ方のうまさでは蒼雪、速さでは正悟という感じだった。詩音は正悟と蒼雪には劣るが下手というわけではなかった。一は泳ぐのが得意ではないため、息もそこまで続かなかったりと水泳は厳しそうだった。
「よし、初回の授業では一通りの泳ぎを確認させてもらった!これをもとにグループ分けをして今度からはレーンを誘導していく。残りは…10分程だが自由に泳いでいていいぞ。危険なことはするなよ?」
先生にそう言われたので蒼雪たちは適当に集まっていた。周囲ではそれぞれ自由に泳いだり、水を掛け合って遊んでいた。男子と女子ではレーンで境を作って接触をできないようにしていた。話したりはできるが、身体的接触はしてほしくないので区切っているのだが、そのギリギリに行って女子を眺めている男子もいれば、親しげに話している男女のグループができていた。見てくる男子に対して冷たい目線を送る女子もいたが、男子の肉体を見ようとしている女子もいたのでどっちもどっちではないかと蒼雪は思っていた。
「えいっ!」
「うわっ!」
蒼雪はそう言う風に周囲を観察していると、詩音が水をかけてきた。蒼雪のその反応を見て周りは笑っていたが、なんとなく気に食わなかった彼は、正悟に水を思いっきりぶっかけた。
「うおおっ!やったな!」
そこからは水の掛け合いが始まったが、周囲の迷惑を考えて蒼雪と秀人は早々に水をかけるのを止めて、響真も2人が止めたのを見て止めて、周囲に迷惑が掛からないか気を付けつつ3人が遊んでいるのを眺めていた。
「そういや、蒼雪はいいのか?」
「何がだ?」
響真にふいに問いかけられた蒼雪は何を指しているのかわからなかった。
「あっちで白崎さんとかが話しているときにこっちをチラチラ見ているぞ?」
そう言われて、響真が指さした方向を見ると彼女たちも集まって何かを話していたが、確かにこちらを見たりしていた。蒼雪が見たことに気が付くと、瑞希は手を振ってきたので手を挙げて返事をしておいた。
「確かに見ているようだが、何か用事があるようには見えないぞ?」
「俺にもそう思えるな。」
「お前たちがそれでいいならいいけど、何か話したいこととかありそうに見えたんだよ。」
「そうなのか?まぁ何かあるのなら後で聞いておく。」
蒼雪たちはのんびりとプールで話していると、時間になったようでプールサイドに上がるように言われた。
「よし、それじゃあ次回からはグループに分けて行うからな! ちゃんと体をほぐしてからシャワーを浴びろよ!」
蒼雪たちは水泳の授業を終えて着替えてから教室へと戻った。教室に戻るのは男子の方が早く、次の授業には遅刻する女子が複数名いた。教師側もそれは理解してくれているので、少しの中で済んだ。
蒼雪や秀人のように日頃から授業を真面目に聞いている生徒は問題なかったが、あまり集中して聞くことができていなかった正悟やはしゃぎすぎた詩音や一は眠そうに話を聞いていた。午後一番に水泳でそのあとに歴史の話をされればさすがに眠くなってしまったのだろう。先生も注意を数回したが、形式的にという感じで諦めていそうだった。
(こんな授業態度でいいのか? 何か落とし穴があると思うのだが…。)
蒼雪は授業中に睡眠をしているのにあまり注意しない鷲城先生に疑問を抱いていた。
そして、この疑問は面倒な形で的中することになった。
皐月は響真と会うために、遥香は詩音と会うために、唯は舞依と会うために、そして瑞希蒼雪と会うために、それぞれ行動をしている。響真と舞依は自分から4組の方へ声をかけに行くこともあるが、基本的には彼女たちの方から3組のメンバーに接触している。
基本的には昼休みの時間に学食で一緒に食べて、時間の許す限り一緒にいるという感じだ。学食だからどうしても席は取りあう形となり、人数も多いので毎回確実に一緒にいられるわけではない。そういう時は適当に分散して座っている。
そして、一と優里はあの後に話をしたようで相棒を組み始めた。住居や家具、暮らしていくうえでのルールをどうしているか、等々の共同生活について多くの相談をされた。2人は恥ずかしがってばかりでこの調子で大丈夫かと思ったが、生活を共にしていく中で少しずつだが落ち着きつつあるようだ。最初の頃は授業中も集中力を欠いていたので蒼雪たちからもその点は注意をしていた。
秀人と里美は見えないところで何か進展しているのかもしれないが表立った変化は特にない。里美から少しずつアプローチをかけているが、秀人はそれに気が付いているのか、いないのかわからない様子だ。1度だけ正悟がお節介かもしれないが、間接的に秀人に問いかけたことがあった。
「秀人は誰かと相棒を組むってこと考えたことはあるのか?」
「いきなりなんだ?」
「いや、一も試験のペアで組んだ女子と相棒を組み始めたし、他のクラスでもいろいろ動いているから秀人は考えているのかなって。」
「そうか。周りがどうかは関係なく今は特に考えていない。だが、試験の度に毎回違う人と組むというのは面倒だ。」
「へえ~。じゃあ、中村はどうなんだ? それなりに仲がいいだろ?」
「里美か…。彼女はいいと思うが、俺のような奴と一緒にいても面白くはないだろう? それにもかかわらず試験後も俺と話すことも多いから不思議だと思っている。」
秀人のその発言には蒼雪も含め呆れてしまった。秀人は鈍感なようで里美の好意には気づいていないかもしれない。しかし、多少は意識しているかもしれにという様子もあったので、後は里美の頑張りで秀人が気付いてくれることを願うばかりだ。
そして、体育の授業は陸上から水泳に変わった。体育の授業は他のクラスも合同で行っているので4組のメンバーも一緒だ。あまり他のクラスと関わる気のない蒼雪たちのグループは最低限話さなくてはいけないときを除けばほとんど話したこともない状態だったが、君島のような人たちや、その取り巻きはかなり親しげである。
「今日から体育の授業は水泳になるが、女子の方ばかりに気を取られているんじゃないぞ?泳げないと困ることになるやつもいるかもしれないからな!」
体育の授業の初回はそのような挨拶から始まった。
「蒼は泳ぐの得意か?」
「いや、普通というところだろう。得意というほどではないが、泳げなくはない。」
「それなら俺でも勝てるかもな!」
「いや、蒼雪の言う普通だぜ?普通の基準が俺たちと違うかもしれないぞ?」
「ははは、もしかしたらそうかもね。」
「いいから俺たちも移動を早くするぞ。」
水泳の授業ではレーンが別れていても事故が起こらないように人が続いて泳ぐにしても感覚は空いているので、待つ時間は意外と多い。蒼雪たちはそんな時間に少し話していた。
「にしても、片道50Mはきつくないか?」
「中学とかと比べればきついな。」
「だろ?25Mの感覚で泳ぐと全然息がもたないし終盤がきつい」
正悟と響真はそんな会話をしていた。確かに25Mが50Mになるのは2倍になっただけだが、体が感じている負担はそんなものではなさそうだった。
「ほら、響真、次じゃないの?」
「あ、いけね、じゃあ先に行くぜ。」
話すのに夢中で間隔が開きすぎそうになると慌ててで泳ぎ始めた。このメンバーで1番泳ぎがうまいのは秀人だった。2番目に響真、続いて蒼雪、正悟、詩音、一の順だった。蒼雪と正悟にはそこまでの差はないが、泳ぎ方のうまさでは蒼雪、速さでは正悟という感じだった。詩音は正悟と蒼雪には劣るが下手というわけではなかった。一は泳ぐのが得意ではないため、息もそこまで続かなかったりと水泳は厳しそうだった。
「よし、初回の授業では一通りの泳ぎを確認させてもらった!これをもとにグループ分けをして今度からはレーンを誘導していく。残りは…10分程だが自由に泳いでいていいぞ。危険なことはするなよ?」
先生にそう言われたので蒼雪たちは適当に集まっていた。周囲ではそれぞれ自由に泳いだり、水を掛け合って遊んでいた。男子と女子ではレーンで境を作って接触をできないようにしていた。話したりはできるが、身体的接触はしてほしくないので区切っているのだが、そのギリギリに行って女子を眺めている男子もいれば、親しげに話している男女のグループができていた。見てくる男子に対して冷たい目線を送る女子もいたが、男子の肉体を見ようとしている女子もいたのでどっちもどっちではないかと蒼雪は思っていた。
「えいっ!」
「うわっ!」
蒼雪はそう言う風に周囲を観察していると、詩音が水をかけてきた。蒼雪のその反応を見て周りは笑っていたが、なんとなく気に食わなかった彼は、正悟に水を思いっきりぶっかけた。
「うおおっ!やったな!」
そこからは水の掛け合いが始まったが、周囲の迷惑を考えて蒼雪と秀人は早々に水をかけるのを止めて、響真も2人が止めたのを見て止めて、周囲に迷惑が掛からないか気を付けつつ3人が遊んでいるのを眺めていた。
「そういや、蒼雪はいいのか?」
「何がだ?」
響真にふいに問いかけられた蒼雪は何を指しているのかわからなかった。
「あっちで白崎さんとかが話しているときにこっちをチラチラ見ているぞ?」
そう言われて、響真が指さした方向を見ると彼女たちも集まって何かを話していたが、確かにこちらを見たりしていた。蒼雪が見たことに気が付くと、瑞希は手を振ってきたので手を挙げて返事をしておいた。
「確かに見ているようだが、何か用事があるようには見えないぞ?」
「俺にもそう思えるな。」
「お前たちがそれでいいならいいけど、何か話したいこととかありそうに見えたんだよ。」
「そうなのか?まぁ何かあるのなら後で聞いておく。」
蒼雪たちはのんびりとプールで話していると、時間になったようでプールサイドに上がるように言われた。
「よし、それじゃあ次回からはグループに分けて行うからな! ちゃんと体をほぐしてからシャワーを浴びろよ!」
蒼雪たちは水泳の授業を終えて着替えてから教室へと戻った。教室に戻るのは男子の方が早く、次の授業には遅刻する女子が複数名いた。教師側もそれは理解してくれているので、少しの中で済んだ。
蒼雪や秀人のように日頃から授業を真面目に聞いている生徒は問題なかったが、あまり集中して聞くことができていなかった正悟やはしゃぎすぎた詩音や一は眠そうに話を聞いていた。午後一番に水泳でそのあとに歴史の話をされればさすがに眠くなってしまったのだろう。先生も注意を数回したが、形式的にという感じで諦めていそうだった。
(こんな授業態度でいいのか? 何か落とし穴があると思うのだが…。)
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