60 / 162
1学期編 ~中間試験~
第12話
しおりを挟む
デパートへは14:30頃に着いた。
5月にもなり、ほとんど毎日のように買い物に来ていたので慣れたように店内を見て回った。デパートのように大型の店舗ともなると、それなりの従業員がいてよく顔を合わせる店員もいた。
時々話すような顔見知りもおり、噂程度の話であっても聞くことができたりしてなかなか面白くもあった。
今日も見知ったおばちゃんがいて、千春が声をかけられていた。
面白くはあると言っても下世話な話に巻き込まれたりもするので、俺よりも千春がよく話している感じだ。
コミュニケーション能力を考えると向いていないかもしれないが、そのままにしておくのも考え物と言うことでこういう機会では多少は話すように言ってあった。
…決して俺が巻き込まれずに逃げるためではない。
「今日は2人で来ているようね。仲良くやってるかい?」
「ええ。よくしてもらっているわ。」
「そうかい。若いんだからしっかりと食べなさいよ。体が細っこいんだから。」
「はい。」
俺は千春が話している間は一歩引いたところでそう言ったやり取りをみていた。
「蒼雪君、ぼ~っとしてないで行くわよ。」
俺が巻き込まれないように下がって呆けている間に千春とおばちゃんのやり取りは終わっており、先に進もうとしていたようだ。
「悪い。」
「もう、あなたが会話に慣れるようにと言うからこうしているのだけれど、あなたは私を隠れ蓑にしたいだけなのかしら?」
「ああ言った人は苦手でな。嫌いではないがどんどんと踏み込んでくるから困ってしまう。」
「それは私もよ。まぁいいわ、行きましょう。」
俺たちは買い物を再開した。
数十分後、俺たちはいつもより多く食品を買い込んでいた。
普段であれば数日分買い込むということはあまりないが、翌日に外出することがわかっているのであれば時間の関係上買い物ができなくなるかもしれないのでこうして普段より多く買っておいたのだ。
さすがに両手に袋を持っていると邪魔だったので宅配サービスも頼んでおいた。
デパートへ買い物に来ている人が多いので帰りのバスで邪魔になったら申し訳ないという配慮もある。
俺たちはそのまま帰るか少し話したが、千春が本を見ておきたいというのでついて行くことにした。
俺は前日に確認もしているのであまり見ておくものはなかったが、千春も最近は買いに来れていなかったからということだった。
本屋に着いたが、俺は特に確認するものはなかったので、参考書でも眺めておこうと学習書のコーナーへ向かった。
千春は自分が普段読んでいる作品があるコーナーへと向かっていた。
勉強に関しては参考書を必要としたことがなかったのでどういったものがあるのか見ていると、思ったよりも種類があることが分かった。
出版している会社によって本に特徴もあり、わかり易さや難易度も違う。
自分に合ったものを見つけられるのかが大事になりそうだと思った。
進路をどうするか、ということはまだ考えていなかったが、なんとなく大学入試の過去問を見たり資格試験の本を眺めたりしていた。
(俺のやりたいことは何だろうな…。世の中には多くの種類の職があり企業がある。自分のやりたいことが何かを考えないとこういった本も必要にならないんだな…。)
俺は資格試験の本を眺めながらそんなことを考えていた。
どれくらい資格試験の本を眺めていたんだろうか、気が付いたら千春が来ていた。
「こんなところにいたのね。ぼ~っとしていたけれど、どうかしたのかしら?」
「いや、俺のやりたいことは何だろうと考えていたんだ。」
「そういうことね。それで、やりたいことは思いついたのかしら?」
「いいや、とくには。」
「そう。なら、まだそれでいいんじゃないかしら?まだ高校生活も始まったばかりで進路を考える時間はたくさんあるわ。それに、高校を出てからでも、大学に進学してからでも考えられることよ。」
「確かにそうだな。ちなみに、千春は何かやりたいことはあるのか?」
「そうね。目指しているものはあるわ。けれど、それができるかはまだわからないわ。まだ目標と言うだけでそれに向かう一歩を踏み出せていないわ。」
「そうか。目標があるならそれに向かって頑張れそうだな。」
俺たちは本屋を出て、そのまま1階に降りてデパートをあとにした。
家に着き少しした頃にデパートで買ったものが届いた。
俺たちはそれを受け取り冷蔵庫に片づけてから2人で中間試験に向けて予習をした。
中間試験の内容はほとんど分っていないが、少なくとも確実なことは相棒を作るように仕向けたりもしていることから2人、ないしはそれ以上の人数で取り組む形の試験になるだろうということだった。
試験の答案を協力するということは難しいが、勉強であれば互いの苦手分野はフォローできそうだった。
俺は千春にわからないところや、自分の認識で間違っていないか聞かれたところを教えていた。
俺は授業では復習をしているにすぎず、ある程度の内容は分かっているのでそこまで必死に勉強をしたことはなかったのでうまく教えられているかはわからなかった。
「これぐらいにしましょうか。」
千春がそう言うので時間を確認してみると、始めた時間がいつだったのかはわからなかったが、18時近くなっていた。
俺たちは勉強していたものを自室へと片付けてから、再び1階へと戻りキッチンで夕飯を作り始めた。
夕飯を作り、食べ終えると、俺たちはそれぞれの部屋へと戻っていった。
一緒に生活をしているとはいっても基本的には互いに自室にいることが多かった。
用事がある時や、一緒にいたいというときはリビングにいるか、声をかけたりするが、夕食後は自室にいることが多かった。
部屋に戻り本を読み始めると、少ししてから端末に連絡があった。
誰からだろうか、と確認をしてみると、俺たちの男子グループで詩音からだった。
詩音:「せっかくの休み中だからみんなで遊びたいな」
秀人:「休みが始まって随分と時間が経っているようだが…。少し時間を共有するぐらいなら構わない」
正悟:「お~、秀人が真っ先に賛成すると思わなかったぜ。
ちなみに俺もそれには同意かな。」
詩音:「響真も賛成してくれているけど、一と蒼雪はどうかな?」
一 :「僕も問題ないよ。日にちによるかもしれないけど。」
蒼雪:「俺も問題ない。」
響真:「こいつのわがままに付き合わせて悪いな。」
詩音:「別にいいじゃん、せっかく仲良くなったんだよ?みんなで遊びたいんだもん。」
一 :「まぁまぁまぁ、遊ぶにしてもどこに行くの?この島にレジャー施設なんてないけど。」
詩音:「僕もそれを考えちゃって…。みんなでパーティーゲームでもする?」
正悟:「それも有りだな、親睦を深めるってことで!」
秀人:「せっかくの機会だから外出と言うことも考えたが、行く場所はやはりないか。」
響真:「こいつの思い付きだからな。なんも考えてないはずだ。」
詩音:「言い返せないけど、何も考えてないわけじゃないもん。
映画とか考えたけど、みんなの性格も違うし合わないかもって思って。」
正悟:「映画でもいいんじゃないか?今話題になってるやつもやっているし。」
一 :「それはもう僕見てきちゃった…。」
正悟:「マジか~。」
響真:「無理に映画に行かなくてもいいだろ?好きなもん観てくればいいじゃねえかよ」
詩音:「それじゃみんなで行く意味ないじゃん。」
秀人:「そういえば、アミューズメント施設はなかったか?今調べてみたら出てきたが。」
詩音:「あ~、あそこか~!いいね!なんで思い出せなかったんだろう…。」
正悟:「あまり広告とかないからじゃないか?」
響真:「確かにそれはあるな。この島じゃ本島の新聞やチラシもらっても意味ないと思って取ってるやつすくねぇし。」
一 :「まぁとりあえずその施設に行かない?僕も行ったことないし、面白そうじゃん。」
詩音:「いつ行こうか?」
蒼雪:「少なくとも明後日以降だな、明日は予定がある。」
詩音:「じゃあ、明後日か明々後日かな?」
秀人:「それぐらいがちょうどいいだろう。いつ行こうがこの連休だ、どうせ混んでいる。それなら翌日も休みがあるタイミングの方が疲れを残さないだろう。」
詩音:「じゃあ、4日を予定して、何かあれば5日にしようか。」
響真:「おう、そうするか。」
正悟:「俺も構わないぜ!」
一 :「僕もいいよ。」
蒼雪:「異議なし。」
秀人:「同じく。」
詩音:「じゃあ、明後日よろしくね!時間は現地に9時でよろしく!」
響真:「了解だ。遅刻するなよ。」
蒼雪:「了解。」
:
:
:
俺は男子グループでの話を終えると、その施設について自分でも調べることにした。
どうやら、この島にいる住民からの希望があって作られたようだった。
学生であれば部活動などのスポーツをすることができるが、そう言ったスポーツをする環境があまり用意されておらず、娯楽も少ないということでいくつかのアミューズメント施設で学生が行く頻度が多いとされるアミューズメント施設を建設したようだ。
スポーツはバッティングやバスケ、フットサル、テニスもできるようだった。他にもあるが主要なものはこの辺りだろう。
また、ボーリングやカラオケ、ビリヤード、ダーツもできるらしい。
(こういった娯楽ができる場所がこの島にもあったんだな。)
調べていくと少し興味が出てきた。
しかし、先ほどの話にも出てきたが如何せんこの島での情報と言うのは人伝によるものがほとんどで、こういった施設についての情報は知ろうとしなくては知ることができなかった。
「次、どうぞ。」
俺が色々と調べているうちに千春は風呂に入っていたようで、空いたから知らせに来てくれたようだった。
「わかった、俺もすぐに入る。」
基本的には俺の前に千春が入るようにしている。
最初のころはどちらが先に入るか、ということで何度も話し合った。
どちらも譲り合った結果としてじゃんけんで決めることにして今は千春が先と言うことで落ち着いた。
俺は必要になりそうなことは調べ終わったので、風呂に入り、翌日に寝坊しないように早めに休むことにした。
5月にもなり、ほとんど毎日のように買い物に来ていたので慣れたように店内を見て回った。デパートのように大型の店舗ともなると、それなりの従業員がいてよく顔を合わせる店員もいた。
時々話すような顔見知りもおり、噂程度の話であっても聞くことができたりしてなかなか面白くもあった。
今日も見知ったおばちゃんがいて、千春が声をかけられていた。
面白くはあると言っても下世話な話に巻き込まれたりもするので、俺よりも千春がよく話している感じだ。
コミュニケーション能力を考えると向いていないかもしれないが、そのままにしておくのも考え物と言うことでこういう機会では多少は話すように言ってあった。
…決して俺が巻き込まれずに逃げるためではない。
「今日は2人で来ているようね。仲良くやってるかい?」
「ええ。よくしてもらっているわ。」
「そうかい。若いんだからしっかりと食べなさいよ。体が細っこいんだから。」
「はい。」
俺は千春が話している間は一歩引いたところでそう言ったやり取りをみていた。
「蒼雪君、ぼ~っとしてないで行くわよ。」
俺が巻き込まれないように下がって呆けている間に千春とおばちゃんのやり取りは終わっており、先に進もうとしていたようだ。
「悪い。」
「もう、あなたが会話に慣れるようにと言うからこうしているのだけれど、あなたは私を隠れ蓑にしたいだけなのかしら?」
「ああ言った人は苦手でな。嫌いではないがどんどんと踏み込んでくるから困ってしまう。」
「それは私もよ。まぁいいわ、行きましょう。」
俺たちは買い物を再開した。
数十分後、俺たちはいつもより多く食品を買い込んでいた。
普段であれば数日分買い込むということはあまりないが、翌日に外出することがわかっているのであれば時間の関係上買い物ができなくなるかもしれないのでこうして普段より多く買っておいたのだ。
さすがに両手に袋を持っていると邪魔だったので宅配サービスも頼んでおいた。
デパートへ買い物に来ている人が多いので帰りのバスで邪魔になったら申し訳ないという配慮もある。
俺たちはそのまま帰るか少し話したが、千春が本を見ておきたいというのでついて行くことにした。
俺は前日に確認もしているのであまり見ておくものはなかったが、千春も最近は買いに来れていなかったからということだった。
本屋に着いたが、俺は特に確認するものはなかったので、参考書でも眺めておこうと学習書のコーナーへ向かった。
千春は自分が普段読んでいる作品があるコーナーへと向かっていた。
勉強に関しては参考書を必要としたことがなかったのでどういったものがあるのか見ていると、思ったよりも種類があることが分かった。
出版している会社によって本に特徴もあり、わかり易さや難易度も違う。
自分に合ったものを見つけられるのかが大事になりそうだと思った。
進路をどうするか、ということはまだ考えていなかったが、なんとなく大学入試の過去問を見たり資格試験の本を眺めたりしていた。
(俺のやりたいことは何だろうな…。世の中には多くの種類の職があり企業がある。自分のやりたいことが何かを考えないとこういった本も必要にならないんだな…。)
俺は資格試験の本を眺めながらそんなことを考えていた。
どれくらい資格試験の本を眺めていたんだろうか、気が付いたら千春が来ていた。
「こんなところにいたのね。ぼ~っとしていたけれど、どうかしたのかしら?」
「いや、俺のやりたいことは何だろうと考えていたんだ。」
「そういうことね。それで、やりたいことは思いついたのかしら?」
「いいや、とくには。」
「そう。なら、まだそれでいいんじゃないかしら?まだ高校生活も始まったばかりで進路を考える時間はたくさんあるわ。それに、高校を出てからでも、大学に進学してからでも考えられることよ。」
「確かにそうだな。ちなみに、千春は何かやりたいことはあるのか?」
「そうね。目指しているものはあるわ。けれど、それができるかはまだわからないわ。まだ目標と言うだけでそれに向かう一歩を踏み出せていないわ。」
「そうか。目標があるならそれに向かって頑張れそうだな。」
俺たちは本屋を出て、そのまま1階に降りてデパートをあとにした。
家に着き少しした頃にデパートで買ったものが届いた。
俺たちはそれを受け取り冷蔵庫に片づけてから2人で中間試験に向けて予習をした。
中間試験の内容はほとんど分っていないが、少なくとも確実なことは相棒を作るように仕向けたりもしていることから2人、ないしはそれ以上の人数で取り組む形の試験になるだろうということだった。
試験の答案を協力するということは難しいが、勉強であれば互いの苦手分野はフォローできそうだった。
俺は千春にわからないところや、自分の認識で間違っていないか聞かれたところを教えていた。
俺は授業では復習をしているにすぎず、ある程度の内容は分かっているのでそこまで必死に勉強をしたことはなかったのでうまく教えられているかはわからなかった。
「これぐらいにしましょうか。」
千春がそう言うので時間を確認してみると、始めた時間がいつだったのかはわからなかったが、18時近くなっていた。
俺たちは勉強していたものを自室へと片付けてから、再び1階へと戻りキッチンで夕飯を作り始めた。
夕飯を作り、食べ終えると、俺たちはそれぞれの部屋へと戻っていった。
一緒に生活をしているとはいっても基本的には互いに自室にいることが多かった。
用事がある時や、一緒にいたいというときはリビングにいるか、声をかけたりするが、夕食後は自室にいることが多かった。
部屋に戻り本を読み始めると、少ししてから端末に連絡があった。
誰からだろうか、と確認をしてみると、俺たちの男子グループで詩音からだった。
詩音:「せっかくの休み中だからみんなで遊びたいな」
秀人:「休みが始まって随分と時間が経っているようだが…。少し時間を共有するぐらいなら構わない」
正悟:「お~、秀人が真っ先に賛成すると思わなかったぜ。
ちなみに俺もそれには同意かな。」
詩音:「響真も賛成してくれているけど、一と蒼雪はどうかな?」
一 :「僕も問題ないよ。日にちによるかもしれないけど。」
蒼雪:「俺も問題ない。」
響真:「こいつのわがままに付き合わせて悪いな。」
詩音:「別にいいじゃん、せっかく仲良くなったんだよ?みんなで遊びたいんだもん。」
一 :「まぁまぁまぁ、遊ぶにしてもどこに行くの?この島にレジャー施設なんてないけど。」
詩音:「僕もそれを考えちゃって…。みんなでパーティーゲームでもする?」
正悟:「それも有りだな、親睦を深めるってことで!」
秀人:「せっかくの機会だから外出と言うことも考えたが、行く場所はやはりないか。」
響真:「こいつの思い付きだからな。なんも考えてないはずだ。」
詩音:「言い返せないけど、何も考えてないわけじゃないもん。
映画とか考えたけど、みんなの性格も違うし合わないかもって思って。」
正悟:「映画でもいいんじゃないか?今話題になってるやつもやっているし。」
一 :「それはもう僕見てきちゃった…。」
正悟:「マジか~。」
響真:「無理に映画に行かなくてもいいだろ?好きなもん観てくればいいじゃねえかよ」
詩音:「それじゃみんなで行く意味ないじゃん。」
秀人:「そういえば、アミューズメント施設はなかったか?今調べてみたら出てきたが。」
詩音:「あ~、あそこか~!いいね!なんで思い出せなかったんだろう…。」
正悟:「あまり広告とかないからじゃないか?」
響真:「確かにそれはあるな。この島じゃ本島の新聞やチラシもらっても意味ないと思って取ってるやつすくねぇし。」
一 :「まぁとりあえずその施設に行かない?僕も行ったことないし、面白そうじゃん。」
詩音:「いつ行こうか?」
蒼雪:「少なくとも明後日以降だな、明日は予定がある。」
詩音:「じゃあ、明後日か明々後日かな?」
秀人:「それぐらいがちょうどいいだろう。いつ行こうがこの連休だ、どうせ混んでいる。それなら翌日も休みがあるタイミングの方が疲れを残さないだろう。」
詩音:「じゃあ、4日を予定して、何かあれば5日にしようか。」
響真:「おう、そうするか。」
正悟:「俺も構わないぜ!」
一 :「僕もいいよ。」
蒼雪:「異議なし。」
秀人:「同じく。」
詩音:「じゃあ、明後日よろしくね!時間は現地に9時でよろしく!」
響真:「了解だ。遅刻するなよ。」
蒼雪:「了解。」
:
:
:
俺は男子グループでの話を終えると、その施設について自分でも調べることにした。
どうやら、この島にいる住民からの希望があって作られたようだった。
学生であれば部活動などのスポーツをすることができるが、そう言ったスポーツをする環境があまり用意されておらず、娯楽も少ないということでいくつかのアミューズメント施設で学生が行く頻度が多いとされるアミューズメント施設を建設したようだ。
スポーツはバッティングやバスケ、フットサル、テニスもできるようだった。他にもあるが主要なものはこの辺りだろう。
また、ボーリングやカラオケ、ビリヤード、ダーツもできるらしい。
(こういった娯楽ができる場所がこの島にもあったんだな。)
調べていくと少し興味が出てきた。
しかし、先ほどの話にも出てきたが如何せんこの島での情報と言うのは人伝によるものがほとんどで、こういった施設についての情報は知ろうとしなくては知ることができなかった。
「次、どうぞ。」
俺が色々と調べているうちに千春は風呂に入っていたようで、空いたから知らせに来てくれたようだった。
「わかった、俺もすぐに入る。」
基本的には俺の前に千春が入るようにしている。
最初のころはどちらが先に入るか、ということで何度も話し合った。
どちらも譲り合った結果としてじゃんけんで決めることにして今は千春が先と言うことで落ち着いた。
俺は必要になりそうなことは調べ終わったので、風呂に入り、翌日に寝坊しないように早めに休むことにした。
0
お気に入りに追加
14
あなたにおすすめの小説
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
令嬢の名門女学校で、パンツを初めて履くことになりました
フルーツパフェ
大衆娯楽
とある事件を受けて、財閥のご令嬢が数多く通う女学校で校則が改訂された。
曰く、全校生徒はパンツを履くこと。
生徒の安全を確保するための善意で制定されたこの校則だが、学校側の意図に反して事態は思わぬ方向に?
史実上の事件を元に描かれた近代歴史小説。
全体的にどうしようもない高校生日記
天平 楓
青春
ある年の春、高校生になった僕、金沢籘華(かなざわとうか)は念願の玉津高校に入学することができた。そこで出会ったのは中学時代からの友人北見奏輝と喜多方楓の二人。喜多方のどうしようもない性格に奔放されつつも、北見の秘められた性格、そして自身では気づくことのなかった能力に気づいていき…。
ブラックジョーク要素が含まれていますが、決して特定の民族並びに集団を侮蔑、攻撃、または礼賛する意図はありません。
女子高生は卒業間近の先輩に告白する。全裸で。
矢木羽研
恋愛
図書委員の女子高生(小柄ちっぱい眼鏡)が、卒業間近の先輩男子に告白します。全裸で。
女の子が裸になるだけの話。それ以上の行為はありません。
取って付けたようなバレンタインネタあり。
カクヨムでも同内容で公開しています。
坊主頭の絆:学校を変えた一歩【シリーズ】
S.H.L
青春
高校生のあかりとユイは、学校を襲う謎の病に立ち向かうため、伝説に基づく古い儀式に従い、坊主頭になる決断をします。この一見小さな行動は、学校全体に大きな影響を与え、生徒や教職員の間で新しい絆と理解を生み出します。
物語は、あかりとユイが学校の秘密を解き明かし、新しい伝統を築く過程を追いながら、彼女たちの内面の成長と変革の旅を描きます。彼女たちの行動は、生徒たちにインスピレーションを与え、更には教師にも影響を及ぼし、伝統的な教育コミュニティに新たな風を吹き込みます。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
校長先生の話が長い、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
学校によっては、毎週聞かされることになる校長先生の挨拶。
学校で一番多忙なはずのトップの話はなぜこんなにも長いのか。
とあるテレビ番組で関連書籍が取り上げられたが、実はそれが理由ではなかった。
寒々とした体育館で長時間体育座りをさせられるのはなぜ?
なぜ女子だけが前列に集められるのか?
そこには生徒が知りえることのない深い闇があった。
新年を迎え各地で始業式が始まるこの季節。
あなたの学校でも、実際に起きていることかもしれない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる