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魔法教師、宮廷を出る
50話 鉱山の謎
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「____それで、お嬢様が私をお呼びした本当の理由を教えてくださいな」
音を立てない様にティーカップを戻して、美味しそうにクッキーを摘むお嬢様に問いかけた。そのレモンクッキー美味しいよね。なんせアーモンドプードルケチらず入れて作ったからサクサクだもん。
「やっぱり、マユラさまには分かってしまいましたか」
困った様なその表情に、事の深刻さが窺えた。
私がここに訪れた理由は、エリカお嬢様が紅大国の侯爵家の屋敷に帰らるから、それまでの護衛をして欲しいとお願いされた。
冒険者ギルドを通して、依頼料を上乗せして指名してくれた。
のだけれど、大貴族のお嬢様であるなら、信用のおける護衛騎士が側についてるはずだ。私の実力を買ってくれていて、気のおける友人だからと言う考えもあるけれど、態々依頼を出すほどの事をせずとも頼んでくれればいい。
そう、何か理由があるから…依頼と言う手筈を整えてから私をここに呼んだのだ。
「マユラさまは、魔宝石を作る事が出来るのですよね?」
…?
大公閣下に渡したあれの事を言ってるのかな?
突然の問いに戸惑いながらも、こくりと頷く。
「何か加工の施されていない宝石があれば作ることは容易だけど…」
「いえ…あの、魔宝石について、お詳しいですか?」
詳しい?
お嬢様が何を話したいのか、要領を得ない言葉には首を傾げるしかない。
言いづらそうに口を開いて、噤む。を繰り返して、やっとお嬢様は此方を向いた。
「魔宝石の魔力が、突然…消失する事は通常あり得る事ですか?」
魔宝石の魔力の消失はまぁある。と言うか、魔宝石の効果が続くのはモノによるけど長くて10年ってところかな。
でも、突然となると…人為的もしくはある種の自然現象でない限りまずあり得ない。
「出来るだけ詳しく教えて欲しい」
「はい、実は_______」
_____なる程。
「三ヶ月前に、ホラーク侯爵家が保有する鉱山で掘られる魔宝石の魔力が全て、ある日突然消失した。
と、言う事でいい?」
悩ましく頷くお嬢様を見て、どうした事かと考えを巡らす。
理由は幾つが思い浮かぶけど、ある日突然、鉱山にある全ての魔法石の魔力が消失した…となると、人為的な気もするなぁ……。
「…一同確認なんだけど、鉱山で取れる魔宝石は何の魔宝石?」
「紅玉ですわ。サファイアも取れますが、名産はルビーです」
「人の手に渡った、若しくは鉱山から離れたところに保管された魔宝石に被害は無いんだよね?」
「そうです」
うーん、人の魔力を奪うスキルを持ってる悪魔も居るし、魔法道具もあるし、職人もいる。
出来ない事はない…一応、魔法でそう言った事も出来る……理論上はだけど。
人の想像が追いつかないだろうから、よっぽど想像力が豊かじゃないと出来ないと思う。
私は神に行使が許されていて、他者の魔力に干渉する事も出来るし、他者の魔力を自分のものにする魔法も使えない事はないけど……、
「因みに、魔宝石の効果は?」
「浄化です。なので、その鉱山周辺に凶暴な魔物が出現する事は余りありません…が、魔力が消失した事で脅威になる魔物が大量発生し、鉱山内部に魔物化したキラービーが巣を作ってしまいました。なので、鉱山のある山全体を現在封鎖しています」
キラービー…魔物化した蜂の事だ。…よくある話ではないけど、魔素って言う、魔力の源が溢れ満ちたこの世界では普通の生き物の生態系にも影響を及ぼす事はあるのだろう。
魔物化したキラービーね…。
キラービーが私の知ってる蜂の事なら、攻撃性はかなり高いと思う。巣に近づく人間に群で攻撃を仕掛ける事もあるだろうし…毒性も高いかも知れない。
「取り敢えず、キラービーの対策としては高山の入り口を全部塞いで殺虫剤…魔物化した虫に聞く効力の強い香を焚くのが一番手っ取り早い。
材料は揃ってるからすぐにでも作れるよ。
魔宝石の方は…今の所は何とも言えない。力になれなくてごめんなさい」
「い、いいえ!
私の方こそ突然こんな話をしてすみません…」
魔宝石の鉱山…いつかは尽きるだろうけど、それでも親指サイズの原石一つでどれ程の値がつくかは容易に想像できる。それが絶たれた侯爵家。お嬢様がこんな顔されるのも無理はない。
でも、友達が困ってるのって…あまり気分のいいものじゃないなぁ。
「…よし、じゃあその鉱山まで案内してくれる?」
「………へ?」
「力になれるかは分からないけど、どうにもならないかどうか判断するのは見てからでもいいよね!」
お嬢様にはいつもお世話になってるし、数少ない友人でビジネスパートナーだ。
無理だと結論を出すには判断材料に欠ける今は愚行と言える。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「わ、私…こんなに快適な馬車の移動は初めてですわ」
そうだろうそうだろう。
揺れ軽減と、適温を維持する空調管理を施したんだから、快適じゃない訳がない。
ホラーク夫人はまだ伯爵領地滞在するみたいで、お嬢様だけの帰宅だ。
私が一緒なら大丈夫か。と、送り出してくれた夫人の笑顔ときたら…引っ込み思案な娘の一人旅(護衛複数)の心配は皆無に終わったみたい。
いつかに作った水クッションを座席に敷いてもらって、揺れで体に響く事はない。
うんうん頷きながら、市場で見つけたトランプもどきを楽しむ。
もちろんやるのはババ抜きだよね。
同じ絵柄の2枚を捨てて、手元に残るは0枚。
「よっし、私一番!」
「私が二位ですわね」
「僕三位。最下位はヴァルフゴール!」
「三勝ゼロ敗の私がキングって事で、ヴァルフゴールには何でも一個だけお願い聞いてもらいます」
「聞いてねぇぞんな事」
「勝負事に景品はつきものだよ。大丈夫大丈夫、軽いお願いだから」
何して貰おうかなぁ
「お前の軽いお願いは信用ならねぇ…」
失礼な。いつも思うけど、ヴァルフゴールは私のことなんだと思ってるのだ。
「そんなこと言っちゃうヴァルフゴールにはお仕置きだねぇ」
お望み通りに“軽いお願い”をしてあげようじゃないか。
悪どく笑って見せればしまったと言わんばかりの顔をした。
弁明したってもう遅いんだからねぇ~。
_____________________________________
※読まなくておけなやつです。
やっと50話きました~。
まさか飽き性の自分がここまで続けられるなんてと驚きしかありません(笑)
思いついた事を書いていってるだけなので、書き溜めはほぼしてません。時々お休みしたり等あるかと思いますが、皆様よろしくお付き合いくださいm(__)m
今すぐストーリー描き直したいって欲が凄いww完結したらリメイクしてあげなおそうかなって予定です。
今後のストーリーがどう進むかは未定な部分もありますが、“完結”を目標に更新続けます。
改めて、ここまで見て下さりありがとうございます。
(長文失礼しました)
音を立てない様にティーカップを戻して、美味しそうにクッキーを摘むお嬢様に問いかけた。そのレモンクッキー美味しいよね。なんせアーモンドプードルケチらず入れて作ったからサクサクだもん。
「やっぱり、マユラさまには分かってしまいましたか」
困った様なその表情に、事の深刻さが窺えた。
私がここに訪れた理由は、エリカお嬢様が紅大国の侯爵家の屋敷に帰らるから、それまでの護衛をして欲しいとお願いされた。
冒険者ギルドを通して、依頼料を上乗せして指名してくれた。
のだけれど、大貴族のお嬢様であるなら、信用のおける護衛騎士が側についてるはずだ。私の実力を買ってくれていて、気のおける友人だからと言う考えもあるけれど、態々依頼を出すほどの事をせずとも頼んでくれればいい。
そう、何か理由があるから…依頼と言う手筈を整えてから私をここに呼んだのだ。
「マユラさまは、魔宝石を作る事が出来るのですよね?」
…?
大公閣下に渡したあれの事を言ってるのかな?
突然の問いに戸惑いながらも、こくりと頷く。
「何か加工の施されていない宝石があれば作ることは容易だけど…」
「いえ…あの、魔宝石について、お詳しいですか?」
詳しい?
お嬢様が何を話したいのか、要領を得ない言葉には首を傾げるしかない。
言いづらそうに口を開いて、噤む。を繰り返して、やっとお嬢様は此方を向いた。
「魔宝石の魔力が、突然…消失する事は通常あり得る事ですか?」
魔宝石の魔力の消失はまぁある。と言うか、魔宝石の効果が続くのはモノによるけど長くて10年ってところかな。
でも、突然となると…人為的もしくはある種の自然現象でない限りまずあり得ない。
「出来るだけ詳しく教えて欲しい」
「はい、実は_______」
_____なる程。
「三ヶ月前に、ホラーク侯爵家が保有する鉱山で掘られる魔宝石の魔力が全て、ある日突然消失した。
と、言う事でいい?」
悩ましく頷くお嬢様を見て、どうした事かと考えを巡らす。
理由は幾つが思い浮かぶけど、ある日突然、鉱山にある全ての魔法石の魔力が消失した…となると、人為的な気もするなぁ……。
「…一同確認なんだけど、鉱山で取れる魔宝石は何の魔宝石?」
「紅玉ですわ。サファイアも取れますが、名産はルビーです」
「人の手に渡った、若しくは鉱山から離れたところに保管された魔宝石に被害は無いんだよね?」
「そうです」
うーん、人の魔力を奪うスキルを持ってる悪魔も居るし、魔法道具もあるし、職人もいる。
出来ない事はない…一応、魔法でそう言った事も出来る……理論上はだけど。
人の想像が追いつかないだろうから、よっぽど想像力が豊かじゃないと出来ないと思う。
私は神に行使が許されていて、他者の魔力に干渉する事も出来るし、他者の魔力を自分のものにする魔法も使えない事はないけど……、
「因みに、魔宝石の効果は?」
「浄化です。なので、その鉱山周辺に凶暴な魔物が出現する事は余りありません…が、魔力が消失した事で脅威になる魔物が大量発生し、鉱山内部に魔物化したキラービーが巣を作ってしまいました。なので、鉱山のある山全体を現在封鎖しています」
キラービー…魔物化した蜂の事だ。…よくある話ではないけど、魔素って言う、魔力の源が溢れ満ちたこの世界では普通の生き物の生態系にも影響を及ぼす事はあるのだろう。
魔物化したキラービーね…。
キラービーが私の知ってる蜂の事なら、攻撃性はかなり高いと思う。巣に近づく人間に群で攻撃を仕掛ける事もあるだろうし…毒性も高いかも知れない。
「取り敢えず、キラービーの対策としては高山の入り口を全部塞いで殺虫剤…魔物化した虫に聞く効力の強い香を焚くのが一番手っ取り早い。
材料は揃ってるからすぐにでも作れるよ。
魔宝石の方は…今の所は何とも言えない。力になれなくてごめんなさい」
「い、いいえ!
私の方こそ突然こんな話をしてすみません…」
魔宝石の鉱山…いつかは尽きるだろうけど、それでも親指サイズの原石一つでどれ程の値がつくかは容易に想像できる。それが絶たれた侯爵家。お嬢様がこんな顔されるのも無理はない。
でも、友達が困ってるのって…あまり気分のいいものじゃないなぁ。
「…よし、じゃあその鉱山まで案内してくれる?」
「………へ?」
「力になれるかは分からないけど、どうにもならないかどうか判断するのは見てからでもいいよね!」
お嬢様にはいつもお世話になってるし、数少ない友人でビジネスパートナーだ。
無理だと結論を出すには判断材料に欠ける今は愚行と言える。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「わ、私…こんなに快適な馬車の移動は初めてですわ」
そうだろうそうだろう。
揺れ軽減と、適温を維持する空調管理を施したんだから、快適じゃない訳がない。
ホラーク夫人はまだ伯爵領地滞在するみたいで、お嬢様だけの帰宅だ。
私が一緒なら大丈夫か。と、送り出してくれた夫人の笑顔ときたら…引っ込み思案な娘の一人旅(護衛複数)の心配は皆無に終わったみたい。
いつかに作った水クッションを座席に敷いてもらって、揺れで体に響く事はない。
うんうん頷きながら、市場で見つけたトランプもどきを楽しむ。
もちろんやるのはババ抜きだよね。
同じ絵柄の2枚を捨てて、手元に残るは0枚。
「よっし、私一番!」
「私が二位ですわね」
「僕三位。最下位はヴァルフゴール!」
「三勝ゼロ敗の私がキングって事で、ヴァルフゴールには何でも一個だけお願い聞いてもらいます」
「聞いてねぇぞんな事」
「勝負事に景品はつきものだよ。大丈夫大丈夫、軽いお願いだから」
何して貰おうかなぁ
「お前の軽いお願いは信用ならねぇ…」
失礼な。いつも思うけど、ヴァルフゴールは私のことなんだと思ってるのだ。
「そんなこと言っちゃうヴァルフゴールにはお仕置きだねぇ」
お望み通りに“軽いお願い”をしてあげようじゃないか。
悪どく笑って見せればしまったと言わんばかりの顔をした。
弁明したってもう遅いんだからねぇ~。
_____________________________________
※読まなくておけなやつです。
やっと50話きました~。
まさか飽き性の自分がここまで続けられるなんてと驚きしかありません(笑)
思いついた事を書いていってるだけなので、書き溜めはほぼしてません。時々お休みしたり等あるかと思いますが、皆様よろしくお付き合いくださいm(__)m
今すぐストーリー描き直したいって欲が凄いww完結したらリメイクしてあげなおそうかなって予定です。
今後のストーリーがどう進むかは未定な部分もありますが、“完結”を目標に更新続けます。
改めて、ここまで見て下さりありがとうございます。
(長文失礼しました)
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