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転生美少女、迷子を送り届ける
番外編小話
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質の良い白木の素材のペンを手に、マユラは一人グレーの羊皮紙と睨めっこしていた。
「アンタレスは赤?…ヴァルフゴールが赤かな…じゃあ青?」
マユラの頭を悩ませているのは、従者である二人に渡す“無効化の装飾具”のデザインと色。
二人とも男の人だから、凝ったデザインにはしたくない。でも、色や飾りは欲しい。
「どうするべきか…色を散りばめるか、それとも」
シルに見せて貰った装飾品の画像を参考にイメージを沸かせる。
色々思い浮かぶから悩むのだ。
思い浮かんだ分だけ作るより、世界に一つだけのものを作りたい。
ずっと立ち上がり、ローブを持って部屋のベランダへ出る。
『何処へ行かれるのですか?』
「夜市」
『ああ、出店は各国の品々が並べられていますからね。参考には丁度いいでしょう』
ふわっとベランダから飛び降り、そのまま宮廷の外へと転移する。
タッ
夜の街の、少し奥の路地裏から、大通りへと出る。
賑わいを見せ、活気を見せ、溢れる人混みに体が埋まる。
「うっ…わっ」
あー、凄い。お祭りみたいだ。
歩きながら出店を眺めれば、そこはパラダイス。伝統服、布生地、骨董品、装飾品、靴、飾り、置物、伝統料理、魔法道具、剣、盾、杖、薬
……何でも揃ってるねここ…。
「やー凄」
「お嬢ちゃん!どうだいコレ!火竜の鱗で作った首飾りだ!!」
「こっちのが凄いよ!淫夢の吐息を詰め込んだ極上の媚薬!!」
「うちのは妖精ブラウニーを呼ぶ笛だ!どんな汚部屋でもブラウニーの手によって乱れない部屋へ!!」
『どうだい!?安くするよ!!』
………ふぅん?
ブラウニーって確か、スコットランドの妖精だっけ?この世界にもいるんだ。
ロシアのキキーモラとかも居るのかな?
「ブラウニーって、そんな簡単に掃除してくれるの?見返りは?」
「部屋の何処かにお礼の品を隠せば良いだけだ。そうだな、甘い菓子とか喜ぶらしいぞ。
何処かの貴族が菓子をやってブラウニーが住み着いたって話だ。
ま、俺は菓子なんて用意するくらいなら自分でするな」
「お菓子…ね。
店主、銀貨二枚でどう?」
指を三つ折り、店主に見せる。
「ダメだ。銀貨五枚。これは譲れねぇ」
「でもこれ、普通は銀貨三枚でしょ?」
「ダメだ。ここまでの調達込みの正当な値段だ」
「じゃあ、銀貨三枚と銅貨九枚」
「……却下」
「じゃあこのブレスレットとそこのお面買うから銀貨四枚と銅貨五枚は?」
「………うーん…」
「銅貨六枚は?」
「………」
「七枚」
「………」
こいつ、このまま黙ってれば良いと思ってるな?
これは利用せねば。
「そっか…じゃあ買えないや」
しゅんとした顔を作り、チラチラと笛を見ながら出店から一歩ゆっくり下がる。
欲しかったのになとぼそっと呟くのがポイントだ。
見る限り在庫がありまくって、すぐにでも売りたいだろうに欲を見せたなバカめ。
「まっ!待て嬢ちゃん!」
「?」
「銀貨四枚と銅貨七枚で売ってやる!」
「…でも、お店が困っちゃうんだよね?買えないよ…」
「っ!銅貨五枚でも四枚でも売ってやる!それくらいでウチは潰れねぇよ!」
よしよし、計算通り。
「ありがとう。じゃあ銀貨四枚と銅貨四枚ね!」
「あっ!」
けらりと笑って銀貨と銅貨を丁度差し出す。
「あっはは!負けたぜ嬢ちゃん。また来てくれ!」
「次はもう少し安く買うね!」
「それは店が潰れちまうぜ」
手を振り、ついでに貰ったジャーキーをガジガジ噛みながら、再び夜を歩く。顔にはさっきの面をつける。顔半分の目元を覆い隠す大きさの額の辺りに第三の目の模様。ウケる。
いやぁ、見に来ただけなのに買っちゃったよ。
手の中の笛は、形はホイッスル。茶色に黒のラインの入ったシンプルなものだ。
捕まえて掃除係としてこき使ってやろっと。
「お土産っぽいものあるけど……」
コレだ!と思うものはなかなか見つからない。
もう、武器の装飾かなんかの方がいい気がしてきた。そもそも、アクセサリーである必要は無いのだ。
要は、手元にあれば剣の鍔でも何でもかまわないと言う事。
「武器の装飾は…武器はさっきのとこかな」
くるりと来た道を戻ろうとすれば、少し横でしわがれた声で呼びかけられた。
「お嬢さん、武器の装飾ならうちのは如何かい?」
「?」
しわがれた声は、お婆さんのものだったらしい。
店頭に並ぶのは、色とりどり、色鮮やかな小さな飾り。
キーホルダーの様なものから、糸と糸を編んだ紐、ビー玉の様なガラス玉、中国語っぽいタッセルのものまで……中々…かなり、綺麗だ。
「コレって、何処の国のものなんですか?」
「これは海を渡って向こう側の華国と言う国のものです。美しいでしょう?」
「ええ」
「コレなんてどうです?」
透き通る水色のガラス玉と、ガラス玉を包む花形の銀細工、そして下に垂れる水色のタッセルと、造花の梅の花。
「綺麗…ですね」
「ええ。これはお嬢さんのとよく似てる」
「そうですか?」
「良ければ貰ってくださいな。この装飾にこんなに似合う人が現れたんだ。これは運命だね」
「あ、ありがとうございます。
でも、お金は払います。こんなに綺麗なものがただなんて勿体無いです」
「お嬢さんは心根の優しい子だねぇ」
……高齢の人、特に女性は得意じゃなかったんだけど、どうしてだかそのしわがれた声に含まれる優しさに、心の奥底がむずむずする。
「あ、あの…こんなに綺麗なものって、私にも作れますか?」
綺麗なもの。
魔法じゃなくて、自分の手で作って、彼等に渡したいと思った。
「難しく無いさ。こっちへおいで」
しわしわの顔に笑みを浮かべて、手招きされる。
店と店の間を通り、お婆さんの横に立つ。
「道具は揃ってるから。大丈夫、あんたならできるよ」
優しい、優しい言葉。
「喜んでくれます様にって作るのが、アタシの魔法。そして、お嬢さんの魔法」
魔法でも何でも無いそんな言葉は、本当に起こる奇跡の様。
「あげたい人はどんな子だい?
デザインに迷ったらどんなものがその子に似合うか、一度考えてご覧」
二人を思い浮かべて、ふっと笑みを浮かべる。
中々に、良いものができそうだ。
「アンタレスは赤?…ヴァルフゴールが赤かな…じゃあ青?」
マユラの頭を悩ませているのは、従者である二人に渡す“無効化の装飾具”のデザインと色。
二人とも男の人だから、凝ったデザインにはしたくない。でも、色や飾りは欲しい。
「どうするべきか…色を散りばめるか、それとも」
シルに見せて貰った装飾品の画像を参考にイメージを沸かせる。
色々思い浮かぶから悩むのだ。
思い浮かんだ分だけ作るより、世界に一つだけのものを作りたい。
ずっと立ち上がり、ローブを持って部屋のベランダへ出る。
『何処へ行かれるのですか?』
「夜市」
『ああ、出店は各国の品々が並べられていますからね。参考には丁度いいでしょう』
ふわっとベランダから飛び降り、そのまま宮廷の外へと転移する。
タッ
夜の街の、少し奥の路地裏から、大通りへと出る。
賑わいを見せ、活気を見せ、溢れる人混みに体が埋まる。
「うっ…わっ」
あー、凄い。お祭りみたいだ。
歩きながら出店を眺めれば、そこはパラダイス。伝統服、布生地、骨董品、装飾品、靴、飾り、置物、伝統料理、魔法道具、剣、盾、杖、薬
……何でも揃ってるねここ…。
「やー凄」
「お嬢ちゃん!どうだいコレ!火竜の鱗で作った首飾りだ!!」
「こっちのが凄いよ!淫夢の吐息を詰め込んだ極上の媚薬!!」
「うちのは妖精ブラウニーを呼ぶ笛だ!どんな汚部屋でもブラウニーの手によって乱れない部屋へ!!」
『どうだい!?安くするよ!!』
………ふぅん?
ブラウニーって確か、スコットランドの妖精だっけ?この世界にもいるんだ。
ロシアのキキーモラとかも居るのかな?
「ブラウニーって、そんな簡単に掃除してくれるの?見返りは?」
「部屋の何処かにお礼の品を隠せば良いだけだ。そうだな、甘い菓子とか喜ぶらしいぞ。
何処かの貴族が菓子をやってブラウニーが住み着いたって話だ。
ま、俺は菓子なんて用意するくらいなら自分でするな」
「お菓子…ね。
店主、銀貨二枚でどう?」
指を三つ折り、店主に見せる。
「ダメだ。銀貨五枚。これは譲れねぇ」
「でもこれ、普通は銀貨三枚でしょ?」
「ダメだ。ここまでの調達込みの正当な値段だ」
「じゃあ、銀貨三枚と銅貨九枚」
「……却下」
「じゃあこのブレスレットとそこのお面買うから銀貨四枚と銅貨五枚は?」
「………うーん…」
「銅貨六枚は?」
「………」
「七枚」
「………」
こいつ、このまま黙ってれば良いと思ってるな?
これは利用せねば。
「そっか…じゃあ買えないや」
しゅんとした顔を作り、チラチラと笛を見ながら出店から一歩ゆっくり下がる。
欲しかったのになとぼそっと呟くのがポイントだ。
見る限り在庫がありまくって、すぐにでも売りたいだろうに欲を見せたなバカめ。
「まっ!待て嬢ちゃん!」
「?」
「銀貨四枚と銅貨七枚で売ってやる!」
「…でも、お店が困っちゃうんだよね?買えないよ…」
「っ!銅貨五枚でも四枚でも売ってやる!それくらいでウチは潰れねぇよ!」
よしよし、計算通り。
「ありがとう。じゃあ銀貨四枚と銅貨四枚ね!」
「あっ!」
けらりと笑って銀貨と銅貨を丁度差し出す。
「あっはは!負けたぜ嬢ちゃん。また来てくれ!」
「次はもう少し安く買うね!」
「それは店が潰れちまうぜ」
手を振り、ついでに貰ったジャーキーをガジガジ噛みながら、再び夜を歩く。顔にはさっきの面をつける。顔半分の目元を覆い隠す大きさの額の辺りに第三の目の模様。ウケる。
いやぁ、見に来ただけなのに買っちゃったよ。
手の中の笛は、形はホイッスル。茶色に黒のラインの入ったシンプルなものだ。
捕まえて掃除係としてこき使ってやろっと。
「お土産っぽいものあるけど……」
コレだ!と思うものはなかなか見つからない。
もう、武器の装飾かなんかの方がいい気がしてきた。そもそも、アクセサリーである必要は無いのだ。
要は、手元にあれば剣の鍔でも何でもかまわないと言う事。
「武器の装飾は…武器はさっきのとこかな」
くるりと来た道を戻ろうとすれば、少し横でしわがれた声で呼びかけられた。
「お嬢さん、武器の装飾ならうちのは如何かい?」
「?」
しわがれた声は、お婆さんのものだったらしい。
店頭に並ぶのは、色とりどり、色鮮やかな小さな飾り。
キーホルダーの様なものから、糸と糸を編んだ紐、ビー玉の様なガラス玉、中国語っぽいタッセルのものまで……中々…かなり、綺麗だ。
「コレって、何処の国のものなんですか?」
「これは海を渡って向こう側の華国と言う国のものです。美しいでしょう?」
「ええ」
「コレなんてどうです?」
透き通る水色のガラス玉と、ガラス玉を包む花形の銀細工、そして下に垂れる水色のタッセルと、造花の梅の花。
「綺麗…ですね」
「ええ。これはお嬢さんのとよく似てる」
「そうですか?」
「良ければ貰ってくださいな。この装飾にこんなに似合う人が現れたんだ。これは運命だね」
「あ、ありがとうございます。
でも、お金は払います。こんなに綺麗なものがただなんて勿体無いです」
「お嬢さんは心根の優しい子だねぇ」
……高齢の人、特に女性は得意じゃなかったんだけど、どうしてだかそのしわがれた声に含まれる優しさに、心の奥底がむずむずする。
「あ、あの…こんなに綺麗なものって、私にも作れますか?」
綺麗なもの。
魔法じゃなくて、自分の手で作って、彼等に渡したいと思った。
「難しく無いさ。こっちへおいで」
しわしわの顔に笑みを浮かべて、手招きされる。
店と店の間を通り、お婆さんの横に立つ。
「道具は揃ってるから。大丈夫、あんたならできるよ」
優しい、優しい言葉。
「喜んでくれます様にって作るのが、アタシの魔法。そして、お嬢さんの魔法」
魔法でも何でも無いそんな言葉は、本当に起こる奇跡の様。
「あげたい人はどんな子だい?
デザインに迷ったらどんなものがその子に似合うか、一度考えてご覧」
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