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転生美少女、迷子を送り届ける
18話
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異世界転生して早、1週間ほど経過した太陽が真上の時間帯。
「太陽帝国って暑いねー」
あまりの暑さにパタパタと手を仰ぐ。
じわじわ、ジリジリ。そんな言葉が似合う暑さだ。
ジメジメしていないのは嬉しいけど、暑いものは暑い。
水のクッションがひんやりして最高に気持ちいい。
「旅がこんなに快適でいいのか…」
「僕はこういうものだと思う事にしたよ」
ここ数日で、あの二人は随分と仲良くなった。うんうん、いい事だ。
あ、セリくんかき氷たべる?バニラビーンズを見つけたらバニラアイスでも作ってあげようね。プリンもいいかも。
『時間操作の魔法をこんな風に使用するのは主しかいませんよ』
(フルーツシロップって漬けてから出来上がるまで最低1ヶ月必要なんだもん。仕方ないよね)
『……砂糖は貴重ですし、甘味は程々に』
(うん。分かってるよー
シルにも飲ませてあげたいんだけどなぁ)
『お気持ちだけ頂きます』
ストベリー(苺)のシロップ。
キーイ(キウイ)のシロップ。
レモ(レモン)のシロップ。
オーレン(オレンジ)のシロップ。
取り敢えず手に入ったもので作って暗所のひんやりした所で保管。空間魔法ってほんと便利。
「頭がキンキンするっ」
「がっついて食べると、冷たくて脳がびっくりするんだよ。ゆっくり食べようね?
食べ過ぎるのもダメだよ。お腹痛いになっちゃうからねぇ」
「分かった!」
「魔物に出くわさず、食糧にも水にも困らず、果てには甘味まで出て来たぞ」
「うちのご主人様は一体何を目指しているの?」
私はセリくんのお姉ちゃんポジに収まり、お姉ちゃんムーブをかましていきます。
君達にも!頼れるご主人様ムーブをかましていきますので、安心してね!!
にっこりと微笑んで、二人には果実水をキューブ型に凍らせた果実氷をプレゼントしよう。
ガリガリ噛み砕いて食べてくれ。
私は知覚過敏が怖すぎてムリ。
「美味いなこれ」
「ねー、お店とか出したら売れるよきっと」
「実は商品化を検討しています!と言っても、何となーくだけどね」
「そう言えばマユラのやりたいことって何なの?」
二人には説明してなかったっけ?と頭を捻り、実はねぇと話し出す。
「薬とか美容関係の店を出そうか考えてるの」
「あ?お前魔法使いだろ?」
「魔法薬師でもあるんだよ私。
まぁ、薬とか知識しかないけど。
取り敢えず、魔法薬の他に風邪薬とか鎮痛薬とか普通の需要がありそうな薬と一緒に、女性向けのものをいくつか販売するつもり。
氷菓子はその延長かな。この時期限定で販売すれば飛ぶように売れる…はず!」
「そこは自信持てよ」
「でも悪くは無いと思うよ。女性向けのって言うのも良い案だと思う。女の子は皆噂好きでお喋り大好きで、口が軽い上に聞いてもいない無駄なことまでペラペラ喋ってくれるから」
どんより黒い目を濁らせて話すアンタレスに、この話題には触れないでおこうと強く誓う。
触らぬ神に何とやらだ。
しかし女性向けって言うのは、私もそう言う流れになるのを期待して決めた。半分くらいは私の為だけど。
何とこの世界、女性向けのあれこれがあんまり普及していないのだ!鎮痛剤すらないとは何事!?
鎮痛剤、リラックス効果のあるハーブティー、肌に良いスキンケア用品、その他etc。
「宣伝役として味方につけるならまず女の子!」
「お姉ちゃん凄い!」
「頭の中にあるだけで実現はまだまだ先だけどね。生産が問題なんだよねぇ、私基準でやっちゃう訳にはいかないから」
「ああ」
「確かに」
『主にそこまで考えられる脳があって安心しました』
(シルさん最近辛辣ですねぇ。
相棒が冷たくて寂しい。
でもいつでも頼りにしてるよー)
『頼りにして貰わないと困ります。私無しで主は生きていけないんですから』
(私そんなに頼りない?)
『意識の問題です』
?
時々シルの言っている事が分からない。意図して曖昧にぼかしてるから、理解できない。
私ちゃんと強いよ?
一人でだって生きていけるけど、知らない事ばかりだからシルが居てくれて心強い。
何が駄目なの?
荷馬車が止まり、私は手綱を引いていたヴァルフゴールの方に目を向ける。
「…?」
「マユラ、盗賊に囲まれたみたい。どうする?中で待ってる?」
「二人で大丈夫そう?」
「問題無いです」
「じゃあ待ってる。怪我しても治してあげるけど、怪我しない様にね」
初遭遇の盗賊らしい。
気付かない間にテリトリーに入ってたみたいだ。
「大丈夫?」
不安な顔をするセリくんの頭をポンと撫でる。
「大丈夫。二人とも強いから。
怖いなら寝てる?終わる頃には起こすよ?」
「ううん、起きとく。
見てても良い?」
「良いけどちょっとだけね。こっそりだよ?」
念の為荷馬車に保護の魔法をかけて、荷馬車の前の方から顔を乗り出す。
うん、多いなと思ったけど皆弱そう。
これなら、バフかけなくても大丈夫だね。
興味津々に外を覗いて、二人…特に大剣を鬼神の如くぶん回すヴァルフゴールの事をじっと見つめている。
男の子だから小賢しく魔法で倒すより正々堂々な剣の方がいいのかな?
ん?小賢しいはダメだな。
「かっこいい」
「剣使った事ない?」
「木刀ならちょっとだけ…楽しかったけど、僕才能ないって言われて辞めちゃった」
「ん”」
しゅんとしょんぼりする顔を見て、キュンキュンする胸を抑える。
待て待て、セリくんは落ち込んでるのだ。可愛いとか思っちゃダメ!
「どうして辞めちゃったの?」
「凡人が努力しても無駄だって…」
「それ、誰に言われたの?お姉ちゃんに教えてくれる??」
おん?誰だそんな事言ったド屑は???
こんなキュートで可愛い天使傷つけて、しかも凡人だと??凡人以下の癖に天上の人間貶すとか万死に値するんだが???
「お姉ちゃん怖いよ」
おっと思わず真っ黒オーラならぬ、真っ黒魔力が漏れ出てしまったようだ。
プルプルする子兎ちゃんににっこりと微笑みかける。
「あ、ごめんね!怖かったね、大丈夫!!
…あのね、平凡とかそんな事関係なく、好きな事は続けてもいいんだよ。
上手にならなくたって、それは罪じゃない。
無駄か無駄じゃないか、決めるのは自分。誰かじゃない」
分かった?
こくりと頷いた姿を見て、セリくんは賢い子だねと言えば、顔を真っ赤にしてへにゃへにゃ嬉しそうに笑う。賢くて可愛いとか、うちの子つっよい!
「セリくん、もう一回剣術習いたい?」
「うん。後ね、お姉ちゃんみたいな魔法も…使ってみたい、なぁ」
おねだりするセリくんも可愛が過ぎるっっっ!!!
「勿論!何がいい?爆裂系?気象操作系?災害系?何でも教えてあげるっ!」
「ふ、普通のでいい」
「何でそんな物騒なもんに偏んだよ」
戻ってきた二人が呆れた顔をした。
うんうん、その顔にも見慣れてきたよ!
「大規模魔法ってかっこいいよね!」
「かっこいいでそんな規格外の魔法が使えてたまるか」
乱れた呆れ顔を見て、コツ掴んだら簡単だよ!と笑顔で返す。こちとらコツもクソもなく習得できたんだけどね!
魔法の神様マジ感謝!
「ヴァルフゴールにも教えてあげようか?」
「いらね。俺は雷魔法の中級までしか使えねーんだ。魔力量の問題もあるしな。てか魔法苦手なんだよ」
「魔力消費を抑えるなら…そうだね、こんな風に」
左右の人差し指をくっつけて魔力を練って伸ばす。
ぴよーんと糸の様に伸びるそれは、触ったらピリッとする。電気柵の応用?電圧も変えられるし、強度も変えたワイヤーみたいになる。色んなところに罠として仕掛けたら最高だよね!
ヴァルフゴールはそれを見て同じ様に真似をしようとしたが、何をどうしたらそうなるの?
「あー、んー……?」
「…」
「…」
「…」
首を捻って出来上がったのは、芸術的と言っていいのかわからない何か。
糸の粘度が緩すぎて、所々固過ぎる。溶けたスライムみたいになってたり、固過ぎて釘みたいになった奴がウニみたいに纏わりついてる。芸術品と表現しちゃダメだこれは。価値ある芸術品に失礼だ。
『才能皆無ですね』
(私も思った)
擁護のしようがないほど、壊滅的な出来だったとだけ言っとこう。
うん、一定な層には人気出ると思うよそれ。私は買わないけど。
「モーニングスターに付けたら良いんじゃない?見た目はアレだけど」
「それ良いかも。見た目はどうにもならないけど」
「あ、あのね!強いと思うよ!み、見た目以外!!」
あのヴァルフゴールが、かつて類を見ない男泣きをしたのは言うまでもない(してない)
「太陽帝国って暑いねー」
あまりの暑さにパタパタと手を仰ぐ。
じわじわ、ジリジリ。そんな言葉が似合う暑さだ。
ジメジメしていないのは嬉しいけど、暑いものは暑い。
水のクッションがひんやりして最高に気持ちいい。
「旅がこんなに快適でいいのか…」
「僕はこういうものだと思う事にしたよ」
ここ数日で、あの二人は随分と仲良くなった。うんうん、いい事だ。
あ、セリくんかき氷たべる?バニラビーンズを見つけたらバニラアイスでも作ってあげようね。プリンもいいかも。
『時間操作の魔法をこんな風に使用するのは主しかいませんよ』
(フルーツシロップって漬けてから出来上がるまで最低1ヶ月必要なんだもん。仕方ないよね)
『……砂糖は貴重ですし、甘味は程々に』
(うん。分かってるよー
シルにも飲ませてあげたいんだけどなぁ)
『お気持ちだけ頂きます』
ストベリー(苺)のシロップ。
キーイ(キウイ)のシロップ。
レモ(レモン)のシロップ。
オーレン(オレンジ)のシロップ。
取り敢えず手に入ったもので作って暗所のひんやりした所で保管。空間魔法ってほんと便利。
「頭がキンキンするっ」
「がっついて食べると、冷たくて脳がびっくりするんだよ。ゆっくり食べようね?
食べ過ぎるのもダメだよ。お腹痛いになっちゃうからねぇ」
「分かった!」
「魔物に出くわさず、食糧にも水にも困らず、果てには甘味まで出て来たぞ」
「うちのご主人様は一体何を目指しているの?」
私はセリくんのお姉ちゃんポジに収まり、お姉ちゃんムーブをかましていきます。
君達にも!頼れるご主人様ムーブをかましていきますので、安心してね!!
にっこりと微笑んで、二人には果実水をキューブ型に凍らせた果実氷をプレゼントしよう。
ガリガリ噛み砕いて食べてくれ。
私は知覚過敏が怖すぎてムリ。
「美味いなこれ」
「ねー、お店とか出したら売れるよきっと」
「実は商品化を検討しています!と言っても、何となーくだけどね」
「そう言えばマユラのやりたいことって何なの?」
二人には説明してなかったっけ?と頭を捻り、実はねぇと話し出す。
「薬とか美容関係の店を出そうか考えてるの」
「あ?お前魔法使いだろ?」
「魔法薬師でもあるんだよ私。
まぁ、薬とか知識しかないけど。
取り敢えず、魔法薬の他に風邪薬とか鎮痛薬とか普通の需要がありそうな薬と一緒に、女性向けのものをいくつか販売するつもり。
氷菓子はその延長かな。この時期限定で販売すれば飛ぶように売れる…はず!」
「そこは自信持てよ」
「でも悪くは無いと思うよ。女性向けのって言うのも良い案だと思う。女の子は皆噂好きでお喋り大好きで、口が軽い上に聞いてもいない無駄なことまでペラペラ喋ってくれるから」
どんより黒い目を濁らせて話すアンタレスに、この話題には触れないでおこうと強く誓う。
触らぬ神に何とやらだ。
しかし女性向けって言うのは、私もそう言う流れになるのを期待して決めた。半分くらいは私の為だけど。
何とこの世界、女性向けのあれこれがあんまり普及していないのだ!鎮痛剤すらないとは何事!?
鎮痛剤、リラックス効果のあるハーブティー、肌に良いスキンケア用品、その他etc。
「宣伝役として味方につけるならまず女の子!」
「お姉ちゃん凄い!」
「頭の中にあるだけで実現はまだまだ先だけどね。生産が問題なんだよねぇ、私基準でやっちゃう訳にはいかないから」
「ああ」
「確かに」
『主にそこまで考えられる脳があって安心しました』
(シルさん最近辛辣ですねぇ。
相棒が冷たくて寂しい。
でもいつでも頼りにしてるよー)
『頼りにして貰わないと困ります。私無しで主は生きていけないんですから』
(私そんなに頼りない?)
『意識の問題です』
?
時々シルの言っている事が分からない。意図して曖昧にぼかしてるから、理解できない。
私ちゃんと強いよ?
一人でだって生きていけるけど、知らない事ばかりだからシルが居てくれて心強い。
何が駄目なの?
荷馬車が止まり、私は手綱を引いていたヴァルフゴールの方に目を向ける。
「…?」
「マユラ、盗賊に囲まれたみたい。どうする?中で待ってる?」
「二人で大丈夫そう?」
「問題無いです」
「じゃあ待ってる。怪我しても治してあげるけど、怪我しない様にね」
初遭遇の盗賊らしい。
気付かない間にテリトリーに入ってたみたいだ。
「大丈夫?」
不安な顔をするセリくんの頭をポンと撫でる。
「大丈夫。二人とも強いから。
怖いなら寝てる?終わる頃には起こすよ?」
「ううん、起きとく。
見てても良い?」
「良いけどちょっとだけね。こっそりだよ?」
念の為荷馬車に保護の魔法をかけて、荷馬車の前の方から顔を乗り出す。
うん、多いなと思ったけど皆弱そう。
これなら、バフかけなくても大丈夫だね。
興味津々に外を覗いて、二人…特に大剣を鬼神の如くぶん回すヴァルフゴールの事をじっと見つめている。
男の子だから小賢しく魔法で倒すより正々堂々な剣の方がいいのかな?
ん?小賢しいはダメだな。
「かっこいい」
「剣使った事ない?」
「木刀ならちょっとだけ…楽しかったけど、僕才能ないって言われて辞めちゃった」
「ん”」
しゅんとしょんぼりする顔を見て、キュンキュンする胸を抑える。
待て待て、セリくんは落ち込んでるのだ。可愛いとか思っちゃダメ!
「どうして辞めちゃったの?」
「凡人が努力しても無駄だって…」
「それ、誰に言われたの?お姉ちゃんに教えてくれる??」
おん?誰だそんな事言ったド屑は???
こんなキュートで可愛い天使傷つけて、しかも凡人だと??凡人以下の癖に天上の人間貶すとか万死に値するんだが???
「お姉ちゃん怖いよ」
おっと思わず真っ黒オーラならぬ、真っ黒魔力が漏れ出てしまったようだ。
プルプルする子兎ちゃんににっこりと微笑みかける。
「あ、ごめんね!怖かったね、大丈夫!!
…あのね、平凡とかそんな事関係なく、好きな事は続けてもいいんだよ。
上手にならなくたって、それは罪じゃない。
無駄か無駄じゃないか、決めるのは自分。誰かじゃない」
分かった?
こくりと頷いた姿を見て、セリくんは賢い子だねと言えば、顔を真っ赤にしてへにゃへにゃ嬉しそうに笑う。賢くて可愛いとか、うちの子つっよい!
「セリくん、もう一回剣術習いたい?」
「うん。後ね、お姉ちゃんみたいな魔法も…使ってみたい、なぁ」
おねだりするセリくんも可愛が過ぎるっっっ!!!
「勿論!何がいい?爆裂系?気象操作系?災害系?何でも教えてあげるっ!」
「ふ、普通のでいい」
「何でそんな物騒なもんに偏んだよ」
戻ってきた二人が呆れた顔をした。
うんうん、その顔にも見慣れてきたよ!
「大規模魔法ってかっこいいよね!」
「かっこいいでそんな規格外の魔法が使えてたまるか」
乱れた呆れ顔を見て、コツ掴んだら簡単だよ!と笑顔で返す。こちとらコツもクソもなく習得できたんだけどね!
魔法の神様マジ感謝!
「ヴァルフゴールにも教えてあげようか?」
「いらね。俺は雷魔法の中級までしか使えねーんだ。魔力量の問題もあるしな。てか魔法苦手なんだよ」
「魔力消費を抑えるなら…そうだね、こんな風に」
左右の人差し指をくっつけて魔力を練って伸ばす。
ぴよーんと糸の様に伸びるそれは、触ったらピリッとする。電気柵の応用?電圧も変えられるし、強度も変えたワイヤーみたいになる。色んなところに罠として仕掛けたら最高だよね!
ヴァルフゴールはそれを見て同じ様に真似をしようとしたが、何をどうしたらそうなるの?
「あー、んー……?」
「…」
「…」
「…」
首を捻って出来上がったのは、芸術的と言っていいのかわからない何か。
糸の粘度が緩すぎて、所々固過ぎる。溶けたスライムみたいになってたり、固過ぎて釘みたいになった奴がウニみたいに纏わりついてる。芸術品と表現しちゃダメだこれは。価値ある芸術品に失礼だ。
『才能皆無ですね』
(私も思った)
擁護のしようがないほど、壊滅的な出来だったとだけ言っとこう。
うん、一定な層には人気出ると思うよそれ。私は買わないけど。
「モーニングスターに付けたら良いんじゃない?見た目はアレだけど」
「それ良いかも。見た目はどうにもならないけど」
「あ、あのね!強いと思うよ!み、見た目以外!!」
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