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懐かしい帰り道
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時刻は18時を過ぎていた。でも外はまだ明るい。まあ、夏が始まったばかりだからな。
そんなことを思いながら俺は……、加奈と一緒に商店街を歩いていた。なぜかって? そ、そんなの決まっている。加奈を家まで無事に送るためだ。
俺らのバイト先である『まさやんの本屋さん』をうろついていた不審者から、加奈を守るため。そんな大義名分のもと、仕事終わりに一緒に横に並んで、夕方の商店街を歩いていた。
周囲は買い物客で賑わっている。夏休みでもあるためか、ちらほら学校の制服を着た子もいる。俺の通ってる高校の制服は、今のところ見かけない。
もし見かけたら、どうする……? い、いや、大丈夫。高校でそれなりに話す奴は同じクラスの裕介だけだ。それ以外の奴と出会っても気付かない振りしとけば、問題ない。
ないのだけれども……。俺らと同じ学生らしい奴らとすれ違うとき、ちらちらと横目で見られるのは、変に緊張してしまう。特に男子の視線がさ、加奈メインに向いているというか。たく……、なんでそんな注目するのか。
つい俺も横目で、加奈を見てしまった。
端整な顔付き。高校一年にしては割と大人びた雰囲気を持っている気がする。艶のある緩くまとまった黒髪が似合う、清楚な女性。でも小さな顔立ちに対し大きめな瞳がなんだかあどけない。子供らしいというか、俺と同じで年相応というかさ。女の子らしい可愛らしさがある、と言えばいいのか。
さらに服装も白のゆるふわワンピースに、モスグリーンのゆったりしたスカートと、愛らしさがプラスされていて……、って、な、なにじっと観察してんだ俺は!? き、気味の悪いことしてんじゃねえよ!!
そのとき、加奈がふいっとこちらに目を向けた。
や、やばっ!? 見過ぎて気付かれた!? 変に思われてる!?
だが加奈の表情は、特に嫌悪感を示してなかった。よ、良かった。
加奈が、どこか緊張した感じで俺に話しかけてきた。
「え、えっと……、もう夕方だけど、まだ全然暑いね」
「えっ……!? あ、そ、そうだな、夏だからな。うん、熱い……」
特に顔まわりが。赤くなってたりしてないだろうか、俺。
「あっ、で、でも電車に乗ったら涼しいと思うよ」
「えっ……、電車……? あっ! そ、そうだな。冷房が効いてるってことか」
「う、うん」
一瞬、電車と言われて戸惑ったが、すぐ思い出した。そう、俺らは今、商店街に近い駅に向かってるところなのだ。
加奈を家まで送ると宣言した以上、どの辺なのか必然的に聞かなきゃいけなかった。『まさやんの本屋さん』を一緒に出るときに聞いて、そのとき初めて知った。加奈が電車に乗って、この商店街に来てるということに。
俺は、隣を歩いている加奈にさらに聞いてみた。
「なあ、加奈」
「ん? なに?」
「その、家って結構遠いのか?」
「う~ん、そんなに遠くないかな。商店街の駅から、3駅離れたとこが、最寄り駅だから」
電車で10分、そこから歩いて10分くらい、と教えてくれた。
20分くらいかけてきてるのか。けっこう近いな。……、引っ越したからもっと遠いところに住んでるかと思ったが……。ああ、でもそれだったらわざわざこんなところにこないよな。そっか……、そんなに近かったのなら……、いやだからなんだってんだ。知ってても会いには行ってないだろ。きっと。
「ねえ、太一くん」
「ん!? お、おう?」
「あっ、えっとね、その……、お、送ってもらって、ほんとにいいの?」
加奈が遠慮気味に聞いてきた。なんでそんなこと? …………、あっ、も、もしかして家に付いて来られるのが……、嫌? ……、そ、そういや、勢いで送っていくって言ったからな。加奈の気持ちを考えてなかった……。
「えっ、えっと、やっ、やっぱまずかったか?」
俺が申し訳ない感じで言うと、加奈が慌てて左右に首を振った。
「うっ! ううん! そ、そうじゃないの!? 太一くんの帰りが遅くなっちゃうから! だから、良いのかなって、思っちゃて……」
な、なんだ、そんなことか!
俺は明るい口調でこたえた。
「気にしなくて良いって、そんなこと」
「でも、お母さんとか気にしたりしない?」
「全然だな」
「えっ? そうなの?」
「ああ。俺、『まさやんの本屋さん』に寄ったとき、いつも帰りが遅くてさ。まさやんと無駄話したり、店の手伝いさせられたりで。だからうちの親はもうそれに慣れてて」
「うんうん」
「んでこのバイトを引き受けたとき、帰りが遅くなるの分かってるって感じだから、心配もいらない。というか早く帰ったら『もう帰ってきたの?』って言われるな」
俺は自嘲気味に笑いながら言った。加奈が目を丸くさせる。そしてーー、
「ふふっ、そうなんだぁ」
小さく笑った。固い表情が少し緩んでいて、俺もなんかホッとする。
「じゃあ、遠慮なく送ってもらおうかな」
「おう、そうしてくれ」
互いに軽く笑いあった。良かった、嫌がってなくてさ。足取りがなんだか軽い。
「小学生のとき以来だね、こういうの」
「ん?」
懐かしむような声に、俺は少し首を傾げる。すると、加奈が楽しそうに話を続ける。
「学校が終わったら一緒に帰って、この商店街をよく通ってたよね」
「ん? あ~……、そういや、そうだな」
昔を思い出す。小学4年生くらいだったか。互いに部活とか入ってなかったから、放課後は一緒に、『まさやんの本屋さん』によく遊びに行っていた気がする。
「それで、夕方までよく遊んでたよね。ほら覚えてる? 面白い絵とかイラストが多い本を選んでね。可愛いとか、カッコいいとか、それに、変なの~、とかお互い言い合ってね?」
「あぁ……、そうだな。ははっ」
文字ばっかの本より、図鑑とか漫画みたいなの選んで。俺と加奈は、わいわい何かと盛り上がってはしゃいでた気がする。
「変な遊びしてたよなぁ、俺たち」
「ふふっ、だねっ。でも私は……、すごく楽しかったよ?」
そう言って、嬉しそうに笑った。可愛らしい表情に、なんか胸の内がそわそわする。や、やば、なんかしゃべろう。
俺は頬が緩むのを堪えながら口を開こうとした。すると、正面から小走りでくる小学生たちが視界に入った。低学年くらいだろうか。男の子が、女の子の手を引いている。
「おわっと……!?」
俺の横を風のように通り過ぎていった。慌ててどこへ行くのやら。まあもう夕方だし、時間的に家に帰るとこなんだろう。
「ふふっ、あたしたちもあんな感じだったね」
「へっ?」
不思議がる俺に、加奈が可笑しそうに言う。
「ほら、私たちも『まさやんの本屋さん』で遊んでたら、時間遅くなって。慌ててよく帰ってたよ」
ふ~ん、あんまそこは覚えてないなぁ……。
「でね、私も手、握られて」
「えっ?」
今、なんて?
すると加奈が少し不服そうにする。
「むっ、覚えてない?」
「あっ、いや!? えっと~……」
「『早く帰ろう』って、帰りの途中まで手を繋いでくれて。大変だったんだよ? ついてくの。けっこう早くて」
「お、おう……!?」
「だから、手を離さないようにぎゅって握ってたの。そしたら……、太一くんもぎゅっと握ってくれて」
「ええっ……!?」
そ、そんなことしてたっけ俺……!? 女子と手を繋ぐなんて!? いやまあ、小学生のときだし、な、なんというか……。
気恥ずかしさが込み上げるなか、加奈が、さらに追い討ちをかけた。
「すごく嬉しかったなぁ~」
「えっ……?」
う、嬉しかった? 俺と手を繋いでて?
思わず加奈を凝視してしまった。加奈が不思議そうにするも、急に何か気づいたように慌てだした。
「あっ、ち、ち、ち、ちがうの!!」
加奈が顔を赤くしていう。
「あ、あのときは、その、手を握ってたのはふ、普通というか!?」
「あっ、ああ、そ、そうだな!? しょ、小学生のときだし!」
「う、うん!! ほんと、ただ単純に嬉しかったって、その、素直な気持ちと言いますかその……、ねっ、あの……、うぅっ……」
そのまま、口元をもごもごさせながら、加奈は下をむく。耳まわりが赤みを帯びている。うおっ、ど、どうしよ。話かけづらい……。
懐かしい道に、恥ずかしい思い出が重なる。さっきまでの軽い足取りはもうなかった。お互い、ぎこちない動きで前へ進むしかない。なんで、はずかしがる!? たいしたことじゃないだろ!
加奈に話しかけようと思うも、緊張で鼓動が早くなる。や、やめろ! 俺は気にしてない!
そうこうしているうちに、商店街近くの駅についてしまった。
「……、き、切符、か、買ってくる」
「ん!? う、うん……! わ、私も!」
固い会話がプレッシャーだ。そのあと、俺らは無言でホームに立って、乗車。席はうまっていた。ドア付近で互いに立つ。
窓からのぞく景色に集中してしまう。ときおり、気になって加奈の様子をうかがう。俺と同じで景色に目を向けていた。顔は赤い色に染まっていた。それはきっと、車窓に差し込む夕日のせいだ。そう、夕日のせい。
「え、えっと、ここ」
加奈の小さな声とともに、最寄り駅についてしまった。
一度も降りたことのない場所に俺は降り立つ。
加奈が一歩踏み出す。それに遅れないように、俺も足を踏み出すのが精一杯。
俺らは緊張した面持ちで、改札口を出た。そのまま見知らぬ帰り道を、加奈と一緒に歩き出したのだった。
そんなことを思いながら俺は……、加奈と一緒に商店街を歩いていた。なぜかって? そ、そんなの決まっている。加奈を家まで無事に送るためだ。
俺らのバイト先である『まさやんの本屋さん』をうろついていた不審者から、加奈を守るため。そんな大義名分のもと、仕事終わりに一緒に横に並んで、夕方の商店街を歩いていた。
周囲は買い物客で賑わっている。夏休みでもあるためか、ちらほら学校の制服を着た子もいる。俺の通ってる高校の制服は、今のところ見かけない。
もし見かけたら、どうする……? い、いや、大丈夫。高校でそれなりに話す奴は同じクラスの裕介だけだ。それ以外の奴と出会っても気付かない振りしとけば、問題ない。
ないのだけれども……。俺らと同じ学生らしい奴らとすれ違うとき、ちらちらと横目で見られるのは、変に緊張してしまう。特に男子の視線がさ、加奈メインに向いているというか。たく……、なんでそんな注目するのか。
つい俺も横目で、加奈を見てしまった。
端整な顔付き。高校一年にしては割と大人びた雰囲気を持っている気がする。艶のある緩くまとまった黒髪が似合う、清楚な女性。でも小さな顔立ちに対し大きめな瞳がなんだかあどけない。子供らしいというか、俺と同じで年相応というかさ。女の子らしい可愛らしさがある、と言えばいいのか。
さらに服装も白のゆるふわワンピースに、モスグリーンのゆったりしたスカートと、愛らしさがプラスされていて……、って、な、なにじっと観察してんだ俺は!? き、気味の悪いことしてんじゃねえよ!!
そのとき、加奈がふいっとこちらに目を向けた。
や、やばっ!? 見過ぎて気付かれた!? 変に思われてる!?
だが加奈の表情は、特に嫌悪感を示してなかった。よ、良かった。
加奈が、どこか緊張した感じで俺に話しかけてきた。
「え、えっと……、もう夕方だけど、まだ全然暑いね」
「えっ……!? あ、そ、そうだな、夏だからな。うん、熱い……」
特に顔まわりが。赤くなってたりしてないだろうか、俺。
「あっ、で、でも電車に乗ったら涼しいと思うよ」
「えっ……、電車……? あっ! そ、そうだな。冷房が効いてるってことか」
「う、うん」
一瞬、電車と言われて戸惑ったが、すぐ思い出した。そう、俺らは今、商店街に近い駅に向かってるところなのだ。
加奈を家まで送ると宣言した以上、どの辺なのか必然的に聞かなきゃいけなかった。『まさやんの本屋さん』を一緒に出るときに聞いて、そのとき初めて知った。加奈が電車に乗って、この商店街に来てるということに。
俺は、隣を歩いている加奈にさらに聞いてみた。
「なあ、加奈」
「ん? なに?」
「その、家って結構遠いのか?」
「う~ん、そんなに遠くないかな。商店街の駅から、3駅離れたとこが、最寄り駅だから」
電車で10分、そこから歩いて10分くらい、と教えてくれた。
20分くらいかけてきてるのか。けっこう近いな。……、引っ越したからもっと遠いところに住んでるかと思ったが……。ああ、でもそれだったらわざわざこんなところにこないよな。そっか……、そんなに近かったのなら……、いやだからなんだってんだ。知ってても会いには行ってないだろ。きっと。
「ねえ、太一くん」
「ん!? お、おう?」
「あっ、えっとね、その……、お、送ってもらって、ほんとにいいの?」
加奈が遠慮気味に聞いてきた。なんでそんなこと? …………、あっ、も、もしかして家に付いて来られるのが……、嫌? ……、そ、そういや、勢いで送っていくって言ったからな。加奈の気持ちを考えてなかった……。
「えっ、えっと、やっ、やっぱまずかったか?」
俺が申し訳ない感じで言うと、加奈が慌てて左右に首を振った。
「うっ! ううん! そ、そうじゃないの!? 太一くんの帰りが遅くなっちゃうから! だから、良いのかなって、思っちゃて……」
な、なんだ、そんなことか!
俺は明るい口調でこたえた。
「気にしなくて良いって、そんなこと」
「でも、お母さんとか気にしたりしない?」
「全然だな」
「えっ? そうなの?」
「ああ。俺、『まさやんの本屋さん』に寄ったとき、いつも帰りが遅くてさ。まさやんと無駄話したり、店の手伝いさせられたりで。だからうちの親はもうそれに慣れてて」
「うんうん」
「んでこのバイトを引き受けたとき、帰りが遅くなるの分かってるって感じだから、心配もいらない。というか早く帰ったら『もう帰ってきたの?』って言われるな」
俺は自嘲気味に笑いながら言った。加奈が目を丸くさせる。そしてーー、
「ふふっ、そうなんだぁ」
小さく笑った。固い表情が少し緩んでいて、俺もなんかホッとする。
「じゃあ、遠慮なく送ってもらおうかな」
「おう、そうしてくれ」
互いに軽く笑いあった。良かった、嫌がってなくてさ。足取りがなんだか軽い。
「小学生のとき以来だね、こういうの」
「ん?」
懐かしむような声に、俺は少し首を傾げる。すると、加奈が楽しそうに話を続ける。
「学校が終わったら一緒に帰って、この商店街をよく通ってたよね」
「ん? あ~……、そういや、そうだな」
昔を思い出す。小学4年生くらいだったか。互いに部活とか入ってなかったから、放課後は一緒に、『まさやんの本屋さん』によく遊びに行っていた気がする。
「それで、夕方までよく遊んでたよね。ほら覚えてる? 面白い絵とかイラストが多い本を選んでね。可愛いとか、カッコいいとか、それに、変なの~、とかお互い言い合ってね?」
「あぁ……、そうだな。ははっ」
文字ばっかの本より、図鑑とか漫画みたいなの選んで。俺と加奈は、わいわい何かと盛り上がってはしゃいでた気がする。
「変な遊びしてたよなぁ、俺たち」
「ふふっ、だねっ。でも私は……、すごく楽しかったよ?」
そう言って、嬉しそうに笑った。可愛らしい表情に、なんか胸の内がそわそわする。や、やば、なんかしゃべろう。
俺は頬が緩むのを堪えながら口を開こうとした。すると、正面から小走りでくる小学生たちが視界に入った。低学年くらいだろうか。男の子が、女の子の手を引いている。
「おわっと……!?」
俺の横を風のように通り過ぎていった。慌ててどこへ行くのやら。まあもう夕方だし、時間的に家に帰るとこなんだろう。
「ふふっ、あたしたちもあんな感じだったね」
「へっ?」
不思議がる俺に、加奈が可笑しそうに言う。
「ほら、私たちも『まさやんの本屋さん』で遊んでたら、時間遅くなって。慌ててよく帰ってたよ」
ふ~ん、あんまそこは覚えてないなぁ……。
「でね、私も手、握られて」
「えっ?」
今、なんて?
すると加奈が少し不服そうにする。
「むっ、覚えてない?」
「あっ、いや!? えっと~……」
「『早く帰ろう』って、帰りの途中まで手を繋いでくれて。大変だったんだよ? ついてくの。けっこう早くて」
「お、おう……!?」
「だから、手を離さないようにぎゅって握ってたの。そしたら……、太一くんもぎゅっと握ってくれて」
「ええっ……!?」
そ、そんなことしてたっけ俺……!? 女子と手を繋ぐなんて!? いやまあ、小学生のときだし、な、なんというか……。
気恥ずかしさが込み上げるなか、加奈が、さらに追い討ちをかけた。
「すごく嬉しかったなぁ~」
「えっ……?」
う、嬉しかった? 俺と手を繋いでて?
思わず加奈を凝視してしまった。加奈が不思議そうにするも、急に何か気づいたように慌てだした。
「あっ、ち、ち、ち、ちがうの!!」
加奈が顔を赤くしていう。
「あ、あのときは、その、手を握ってたのはふ、普通というか!?」
「あっ、ああ、そ、そうだな!? しょ、小学生のときだし!」
「う、うん!! ほんと、ただ単純に嬉しかったって、その、素直な気持ちと言いますかその……、ねっ、あの……、うぅっ……」
そのまま、口元をもごもごさせながら、加奈は下をむく。耳まわりが赤みを帯びている。うおっ、ど、どうしよ。話かけづらい……。
懐かしい道に、恥ずかしい思い出が重なる。さっきまでの軽い足取りはもうなかった。お互い、ぎこちない動きで前へ進むしかない。なんで、はずかしがる!? たいしたことじゃないだろ!
加奈に話しかけようと思うも、緊張で鼓動が早くなる。や、やめろ! 俺は気にしてない!
そうこうしているうちに、商店街近くの駅についてしまった。
「……、き、切符、か、買ってくる」
「ん!? う、うん……! わ、私も!」
固い会話がプレッシャーだ。そのあと、俺らは無言でホームに立って、乗車。席はうまっていた。ドア付近で互いに立つ。
窓からのぞく景色に集中してしまう。ときおり、気になって加奈の様子をうかがう。俺と同じで景色に目を向けていた。顔は赤い色に染まっていた。それはきっと、車窓に差し込む夕日のせいだ。そう、夕日のせい。
「え、えっと、ここ」
加奈の小さな声とともに、最寄り駅についてしまった。
一度も降りたことのない場所に俺は降り立つ。
加奈が一歩踏み出す。それに遅れないように、俺も足を踏み出すのが精一杯。
俺らは緊張した面持ちで、改札口を出た。そのまま見知らぬ帰り道を、加奈と一緒に歩き出したのだった。
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