今日も俺は幼馴染のバストサイズを知りたい(聞き出す事に青春全部かけてます)【幼馴染】もっと違うことに青春かけなさいよッ!!

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美少女たちとのアメとムチ

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 何やかんやと時間が過ぎ、文芸部の部活終わり。俺ら4人は校門を通り、まだ暑い外を歩いていた。

「うぅ~……、暑さがヤバいですぅ」

 結衣ちゃんの辛そうな声に、

「そうねっ。もう少し遅めに出ても良かったかしら?」

 穂花先輩が苦笑する。

 まだ夏の陽は高く、日差しがまぶしい。もう少しクーラーのきいた部室にいても良かったかも知れない。

 そう思っていたら、横にいた春奈がハンカチで額を抑えながら答えた。

「でももう5時過ぎなので。文化系の部活は下校時間なので仕方ないですよ」

 まあ、そう言われるとそうだけど。校則だからなぁ。夕方5時には下校する、生徒の安全のため。でもなあ……。

「こう暑くて明るいとさ、学校にまだいてもってならないか? できたら涼しい夕暮れに帰りたいし」 

 すると春奈は少し頬を膨らまし、ムッとした顔をする。

「だ~めっ、それだと遅い時間になっちゃうし、薄暗いと帰りが心配でしょ。特に結衣ちゃんは中学1年生なんだから」
「ん~、まあそうか。子供だしなぁ」
「むうっ! 2人とも結衣を小さい子扱いしないでくださいよ! 小学生じゃないんですからッ。もう中学生ですっ!」

 プンスカと不機嫌な結衣ちゃんが可笑しくて、俺はついつっこむ。
 
「いやいや、今年の春に中学生になった子が何を言うかね。大人の言うことは聞きなさい」
「その態度ムカつきますっ!! 爽太先輩もまだ子供ですよ!」
「はんっ! 高校生はもうほぼ大人ですぅ! しかと見なさい! 俺のこの洗練された精神と肉体を!!」

 俺はそう言いながらボディビルダーがするポーズを決める。両手を広げて手に力を込めて、逞しい腕の筋肉をーーー、

「「「なんか貧相~……」」」 
「ぐはっ!? まさかの3人ハモリバッシング!?」

 穂花先輩、結衣ちゃん、春奈が残念な目つきで俺を見ていた。や、やめて! そんな可哀想な人を見る目つき!! これでも鍛えてるんだけど……!

 穂花先輩がぼやく。

「筋肉感がたりないわよねぇ~……」
「いやいや……! 細マッチョって感じで良くないですか?」
「あらあら……、そう言うのは、逃げって言うのよ!」

 なっ!? ほ、穂花先輩の目つきが鋭くなった!? なんかスイッチ入りました!?

「男の子なら、筋肉でシャツが弾けるくらい鍛えないと」
「理想が高すぎません!? って、そこまで鍛えなくても良くないですか!?」
「ダメよ。そうしないと、範馬○次郎に勝てないわ……」
「地上最強の生物となぜ闘うことに!?」
「父を超えてこそ、真の大人よ」
「大人のハードルが高すぎる!! って、俺は範○刃牙じゃないですからねっ!? 竹本爽太ですから!」 
「……、いくじなし」
「謎の罵り!!」
「「いくじなし」」
「はいそこ! 便乗して罵らない!!」

 結衣ちゃんと春奈め! 2人とも刃牙を知らないでしょ!

「烈○王さんみたいに真面目に鍛えてほしいですねっ」
「うんうん、烈さん良いよねっ。強くて、優しくて、料理すごく上手で。あっ、あと川を渡れるのもすごい」

 意外と詳しかった。なぜ!? 特に春奈まで!

「ふふっ、また続きの巻を持ってくるわね」
「「わーい」」

 発信源は穂花先輩だった。集めてるの? マジで?
 結衣ちゃんと春奈はテンション上がっているし。女子も刃牙が好きなのか……、あんなゴリゴリの格闘漫画を……。まあ……、一向にかまわんっ! むしろ俺もテンション上がる! 刃牙超面白いし!

 俺はうきうき気分で皆に提案する。

「グラップラー○牙を夏休みの課題図書に入れません?」
「あら、良い提案ねっ」
「結衣も賛成ですっ」
「でしょー、 じゃあ課題図書のリストに載せるということで」
「ちょ、ちょっとちょっと!! それは話が別よっ!」

 おいおい春奈、何で拒否するんだよ。穂花先輩や結衣ちゃんも不服そうな顔ですぞ?

「さ、3人でそんな顔しない!」
「え~、でもさ、春奈も○牙は好きなんだろ?」
「そ、それはえっと!? た、楽しく読んではいるけど……!」
「じゃあ良いじゃん」
「ま、漫画はだめっ! というか今日、課題図書のリストが出来てないでしょ!! あっ……」

 勢いよく言ってすぐ、どこか落ち込む素振りをみせた春奈。あっ、しまった、それは落とし穴だったな。

 俺は話題を少し変えてみる。

「いや~、でも今日の漫画談義は超楽しかったよな。呪術○戦やハ○ター✖️○ンターとか」

 俺の話題に、穂花先輩と結衣ちゃんが続く。

「そ、そうねっ、推しキャラとか皆んなで盛り上がって。私は推しの伏○くんを躾けてみたいわ」
「そ、そうですねっ! 結衣はメカ○くんと一緒にロボを運転したいですっ! もっと色々と話したかったです!」

 ねぇ~、っと俺や穂花先輩、結衣ちゃんで笑顔を作りながら、春奈に話しかける。春奈は困ったように、でも、どこか楽しげに微笑んだ。

「はい、もっと話したかった、ですねっ」

 俺は少しホッとする。

 4人でまた和やかな雰囲気に戻りながら、思う。

 まあ、今日の文芸部の活動は、ほとんど漫画の話をしてしまった。皆んなで好きな作品の話で盛り上がってさ。まあ、俺が課題図書に漫画は入るよね、って言ったのがまずかったかも知れん。でも、皆んなでわいわい楽しく駄弁れたのは、とても有意義で気持ちが満たされたんだけどなぁ。

「明日、また考えましょ。ねっ、春奈ちゃん」
「あっ、はい。そうですよねっ」

 穂花先輩の優しげな声音に、春奈が小さく笑ってうなずく。

 うんうん、また、明日があるし、明日がある、明日があ~るさ、的なね。うし、今日はとても良い日で終われそうなーーー、

「じゃあ、今日は帰りの締めに、アイスを奢ってもらいましょうか、ねっ、爽太くん」

「……、へっ??」

 穂花先輩の言葉に、俺はうろたえる。えっ? それって、冗談とかじゃなかったの?? 

「結衣はハーゲンのバニラで」
「私はハーゲンのチョコねっ」

 ニコニコ顔の結衣ちゃんと、穂花先輩に、俺は口元がひきつる。いやいや! ちょっと!? ま、マジで奢る展開に! は、春奈! 助けて!!

「……、私は、ガツンといちごで」

 ええっ……、そんなぁ……。こ、こうなったら、もう腹を決めるしか、ない……!

「……、コ、コンビニ行きましょうか~……」

「「「さんせ~い!」」」

 可愛い女子(悪魔)ら3人の声音を耳にしながら、俺らは道中にあるコンビニへ向かう。
 俺の足取りは複雑だ……。可愛い女子らに囲まれながら、アイスをたかられる……、なにこのアメとムチ的なの……。あと、春奈のアイス、コスパ良くて助かる~、とそんなこと考えてますた。
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