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えくすとら
【小ネタ】声の話。
しおりを挟む「最近しみじみ思うんだよね……」
「何をだ?」
「この世界の人達、声がよすぎない?」
「……確かに」
「顔がいいうえに声もいいって何? 格好つけたセリフも様になっちゃうじゃん、笑えないよ赤面するよ」
「あざとい台詞も破壊力抜群となって襲ってくるな。いや俺には画面の向こうの嫁がいるのでよろめきはしないが」
「『これが二次元だったら……!』って惜しくなるよね……。『このシチュ何回でもほしい、ただし画面の向こうで』の多いこと」
「わかる。『このシチュと台詞、推しにやってほしかった』とかもある」
「二次元じみた言動する人が多いからね……。ちなみに推しの声帯と似た声の人とかいる?」
「いる」
「やっぱりか……。グッと来たりしない?」
「目を閉じて聞いたら危ないなと思う時はある。授業中の朗読は推しと授業を受けてる気持ちになれる」
「満喫してる……強い」
「せっかくなら多少は楽しまないとな」
「私はそこまで割り切れないというか、イイ声は刺激が強すぎるというか」
「それはあんたの趣味嗜好の問題では」
「……ハッ」
「あんたの『イイ声』の基準、色気がある系だもんな」
「だって好きなものは好きなので……」
「別に責めてないって。ただあんたの御耳にかなう声の主がたくさんいるなら、あんたの周りやばそうだなと思うけど。CERO的な意味で」
「だ、大丈夫だよ……ちょっと耳元で囁く率高いだけで」
「囁きCDかよ」
「そっちだって顔面偏差値も声偏差値も高い人材が揃ってるとかやばいじゃん」
「男向けで耳元で囁くのはな、難易度が高いんだ。主に身長的な問題で」
「……だから危険度は少ないと」
「そういうこと」
「くっ、ずるい……男女格差だ」
「代わりに身内と幼馴染相手だと耳かきイベが発生しそうになるけど本当にずるいと思うか?」
「いややっぱりずるくないですすみません」
「わかったならよろしい」
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