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えくすとら
【小ネタ】この世に例外はなく、つまり異性は全て仮想敵なのです。
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ふと思いついたのでついったーに流した小話を若干修正して再録。
オタクだということを比較的隠していない彼女の側だとこういうこともあるかもね、という話。
+ + + + + +
「うっ……せっかくフラグの立たないオタク仲間と知り合えたと思ったのに……」
「あんたまだこの世界に希望を抱いてたのか。いいかげん諦めないと心の傷が取り返しつかないことになるぞ」
「だって普通にオタク話したかったんだ……」
「そこは俺で我慢しとけよ。小説でもラノベでも漫画でもアニメでもゲームでも付き合ってやるから」
「そういうんじゃなくて、最初からその作品好きな人と考察とか議論とかしたかったんだよ」
「で、見つけたと思ったお仲間が、眼鏡とったらイケメンとかだったか」
「それどころか実はパソコン関係のハイスペック技能持ちで金持ちだった。『人付き合い好きじゃなかったけどアンタは別だ』的なこと言われた……」
「自分だけ特別扱いしてくれる系イケメンか。テンプレだな」
「もうテンプレはいいよ……お腹いっぱいだよ……」
「テンプレ以外ならいいわけ?」
「……よくない……もう多種多様なイケメンはお断りしたい……」
「それができたら苦労はしないけどな。ま、一応逃げられそうな感じなんだろ?」
「ネットでのやりとりで好感度上がった感だから、これからフェードアウトはできる気がするけど、個人情報掴まれる予感しかしない」
「ハッカー紛いのこともできそうな感じなわけか」
「まあそれ以前に偶然出会っちゃってるから……」
「マジか」
「お互いの素性を知らないまま交流を深めて、実はちょくちょく出会ってましたってセオリーじゃん……」
「まあそうだな。リアルで出会ってた時はすげない感じだったのが、人物像つながった瞬間から見事に態度変わるのまでセットだな。ってことはあれか。もうお互い素性勘付いてる段階になったから落ち込んでるわけか」
「勘付いた素振りで態度豹変しそうになったからダッシュで逃げてきた」
「リアルで逃げられてもネットで逃げられないオチが待ってるやつだな」
「やめてこれ以上傷口を広げないで」
「どうせメールとかチェックしたら広がるだろこの流れ。その段階まできたら大抵好感度上がり切ってて選択肢でED変わるとかそういうアレだろうから、まあなんだ。骨は拾ってやる」
「やめてよ……せっかく同じ解釈で話せる人見つけたと思ったらこれだよ。もうこの世界の手先じゃない人間なんていないんだ……」
「わりともうわかりきってたことだろ。そりゃ同じ目線で話してくれるオタク仲間に浮かれる気持ちもわかるけどな。あとはあんたのフラグ折りの手腕次第だろ」
「うう……もうだいぶ絶望しか見えないけど頑張る……」
「まあそういう立ち位置のキャラなら、同士のままでいてくれるルートもありそうだし。がんばれ」
「ダメだったら慰めて。そして二次元語りに付き合って」
「今のハマりもの教えとけよ。予習しといてやるから」
「……ありがと」
「どーいたしまして」
オタクだということを比較的隠していない彼女の側だとこういうこともあるかもね、という話。
+ + + + + +
「うっ……せっかくフラグの立たないオタク仲間と知り合えたと思ったのに……」
「あんたまだこの世界に希望を抱いてたのか。いいかげん諦めないと心の傷が取り返しつかないことになるぞ」
「だって普通にオタク話したかったんだ……」
「そこは俺で我慢しとけよ。小説でもラノベでも漫画でもアニメでもゲームでも付き合ってやるから」
「そういうんじゃなくて、最初からその作品好きな人と考察とか議論とかしたかったんだよ」
「で、見つけたと思ったお仲間が、眼鏡とったらイケメンとかだったか」
「それどころか実はパソコン関係のハイスペック技能持ちで金持ちだった。『人付き合い好きじゃなかったけどアンタは別だ』的なこと言われた……」
「自分だけ特別扱いしてくれる系イケメンか。テンプレだな」
「もうテンプレはいいよ……お腹いっぱいだよ……」
「テンプレ以外ならいいわけ?」
「……よくない……もう多種多様なイケメンはお断りしたい……」
「それができたら苦労はしないけどな。ま、一応逃げられそうな感じなんだろ?」
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「お互いの素性を知らないまま交流を深めて、実はちょくちょく出会ってましたってセオリーじゃん……」
「まあそうだな。リアルで出会ってた時はすげない感じだったのが、人物像つながった瞬間から見事に態度変わるのまでセットだな。ってことはあれか。もうお互い素性勘付いてる段階になったから落ち込んでるわけか」
「勘付いた素振りで態度豹変しそうになったからダッシュで逃げてきた」
「リアルで逃げられてもネットで逃げられないオチが待ってるやつだな」
「やめてこれ以上傷口を広げないで」
「どうせメールとかチェックしたら広がるだろこの流れ。その段階まできたら大抵好感度上がり切ってて選択肢でED変わるとかそういうアレだろうから、まあなんだ。骨は拾ってやる」
「やめてよ……せっかく同じ解釈で話せる人見つけたと思ったらこれだよ。もうこの世界の手先じゃない人間なんていないんだ……」
「わりともうわかりきってたことだろ。そりゃ同じ目線で話してくれるオタク仲間に浮かれる気持ちもわかるけどな。あとはあんたのフラグ折りの手腕次第だろ」
「うう……もうだいぶ絶望しか見えないけど頑張る……」
「まあそういう立ち位置のキャラなら、同士のままでいてくれるルートもありそうだし。がんばれ」
「ダメだったら慰めて。そして二次元語りに付き合って」
「今のハマりもの教えとけよ。予習しといてやるから」
「……ありがと」
「どーいたしまして」
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