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えくすとら
【小ネタ】お助けキャラがマスコット的なアレだった場合のIF。
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お助けキャラが動物とかマスコット的なやつで、しかもベタに人化とかしちゃったら、のもしもの会話。いただいた感想から考えてみたお遊びネタです。
+ + + + + +
「意味がわからないよ!」
「どうした開口一番荒ぶって」
「ちょっとこの世界が……世界の仕組みがわからなくて、というか信じられなくて」
「何があったよ」
「……人化した」
「は?」
「……ヤツが、人化した」
「ヤツってもしかしてお助けキャラなアイツ?」
「人語話す時点でおかしいとは思ってたんだ……思ってたけどまさかあんな質量ガン無視な変化するとは思わないじゃないですか。だって外見マスコットキャラだよ? 手乗り肩乗り頭乗りサイズだよ?」
「落ち着け。いや落ち着けないのはわかるっつーか俺も落ち着けないしテンパってきてるんだが落ち着け。とりあえず何があったのか詳しく」
「いやだこれ以上現実を直視したくない」
「現実とか言ってる時点でもう受け入れるしかないから諦めろ」
「諭してるっぽいけど情報得たいだけでしょ」
「人化のフラグ条件知りたいのは否定しないが、慰めるにも対策考えるにも詳しく聞かないとだろ」
「正直でよろしい。その心がけに免じてフラグ立て条件らしきものを教えて差し上げよう」
「あんた大分キャパオーバー気味だな?」
「そんなの当然でしょう」
「いやそんな堂々と胸張って言う台詞ではないよな?」
「それにしてもアレ、条件っていうほどのトクベツな何かはないっぽいんだよね……少なくともこっちが意識して起こす行動はない」
「マジか」
「マジマジ。選択肢じゃなくて隠しステが関わる感じっていうか」
「げ。それ回避できなくねぇ?」
「うーん……。それがそうでもないんだよね。今思えばアレが最終フラグだったなっていうのがあるから」
「え、何?」
「夜の窓からこんにちはイベント」
「それこんばんはイベントのが正しくねぇ? っつーか夜とか窓からとか何つーベタなイベントだよ」
「窓の外にヤツがちらっとでも見えたらガン無視推奨。そこからの会話も関係してるだろうけど受け入れ自体が問題な気がする」
「ってかつまり入れたのか部屋に。うかつじゃね?」
「だってその前に訪問フラグ立ってて……別イベントの続きだと思ったんだ」
「何があったんだ」
「ちょっと危ないところを助けられて」
「マジで何があった」
「CEROCの危機が」
「またか!」
「またって言うな。あれは回避不能の不慮の事故だよ。妬み嫉まれ嫉妬イベだよ」
「怖いな女の嫉妬」
「うんマジ怖い。護身術とか習うべきかとちょっと思った」
「真面目に習うか護身道具増やすべきだろ」
「まあそれについては後日。で、まあフラグは立ってたんで、背に腹は代えられずに保険をかけてたわけだよ」
「そして案の定助けられ、人化フラグを揃えてしまったと……」
「そういうことになるかな……。ってことで君も関わり持ったその日には窓の外に気をつけるといいよ」
「そーする」
そんな会話をした二人は知らなかった。
護身術云々が新たな出会いイベントの伏線となってしまうことも、この会話自体がフラグとなって翌日に人化状態のお助けキャラと遭遇してしまうことも――知る由もなかったのである。
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「意味がわからないよ!」
「どうした開口一番荒ぶって」
「ちょっとこの世界が……世界の仕組みがわからなくて、というか信じられなくて」
「何があったよ」
「……人化した」
「は?」
「……ヤツが、人化した」
「ヤツってもしかしてお助けキャラなアイツ?」
「人語話す時点でおかしいとは思ってたんだ……思ってたけどまさかあんな質量ガン無視な変化するとは思わないじゃないですか。だって外見マスコットキャラだよ? 手乗り肩乗り頭乗りサイズだよ?」
「落ち着け。いや落ち着けないのはわかるっつーか俺も落ち着けないしテンパってきてるんだが落ち着け。とりあえず何があったのか詳しく」
「いやだこれ以上現実を直視したくない」
「現実とか言ってる時点でもう受け入れるしかないから諦めろ」
「諭してるっぽいけど情報得たいだけでしょ」
「人化のフラグ条件知りたいのは否定しないが、慰めるにも対策考えるにも詳しく聞かないとだろ」
「正直でよろしい。その心がけに免じてフラグ立て条件らしきものを教えて差し上げよう」
「あんた大分キャパオーバー気味だな?」
「そんなの当然でしょう」
「いやそんな堂々と胸張って言う台詞ではないよな?」
「それにしてもアレ、条件っていうほどのトクベツな何かはないっぽいんだよね……少なくともこっちが意識して起こす行動はない」
「マジか」
「マジマジ。選択肢じゃなくて隠しステが関わる感じっていうか」
「げ。それ回避できなくねぇ?」
「うーん……。それがそうでもないんだよね。今思えばアレが最終フラグだったなっていうのがあるから」
「え、何?」
「夜の窓からこんにちはイベント」
「それこんばんはイベントのが正しくねぇ? っつーか夜とか窓からとか何つーベタなイベントだよ」
「窓の外にヤツがちらっとでも見えたらガン無視推奨。そこからの会話も関係してるだろうけど受け入れ自体が問題な気がする」
「ってかつまり入れたのか部屋に。うかつじゃね?」
「だってその前に訪問フラグ立ってて……別イベントの続きだと思ったんだ」
「何があったんだ」
「ちょっと危ないところを助けられて」
「マジで何があった」
「CEROCの危機が」
「またか!」
「またって言うな。あれは回避不能の不慮の事故だよ。妬み嫉まれ嫉妬イベだよ」
「怖いな女の嫉妬」
「うんマジ怖い。護身術とか習うべきかとちょっと思った」
「真面目に習うか護身道具増やすべきだろ」
「まあそれについては後日。で、まあフラグは立ってたんで、背に腹は代えられずに保険をかけてたわけだよ」
「そして案の定助けられ、人化フラグを揃えてしまったと……」
「そういうことになるかな……。ってことで君も関わり持ったその日には窓の外に気をつけるといいよ」
「そーする」
そんな会話をした二人は知らなかった。
護身術云々が新たな出会いイベントの伏線となってしまうことも、この会話自体がフラグとなって翌日に人化状態のお助けキャラと遭遇してしまうことも――知る由もなかったのである。
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