【完結】平凡な魔法使いですが、国一番の騎士に溺愛されています

空月

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番外

登場人物覚え書き+α

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登場人物解説のような形で伏線だったけど早期に畳んだために明かせなかった部分など補完できればと思ったのですが、語りすぎるのもどうかと思ったので微妙にふわっとした何かに。

ざっくばらんに書いているので、本編の余韻(?)などぶち壊す可能性がありますが、それでもよろしければどうぞ。


+ + + + + + + + +





◇フィオラ・クローチェ

シュターメイア王国に仕える魔法士。『善い魔法使い』。『確率で魔法が暴発するが、それは自分にのみ影響する』という代償を負う。
幼少時に『悪い魔法使い』に双子の片割れとともに攫われ、痛めつけられ、その末に『魔法使い』になった。その際に片割れが死に至ったため、その復讐と自分のような目に遭う人間をなくしたいという思いから『悪い魔法使い』を根絶したいと願い、遠因となったディゼット・ヴァレーリオを憎んでいる。
見た目は中性的という以外設定なし。愛想がないのは元々の性質でもあるが、『悪い魔法使い』に拷問まがいのことをされた影響もある。
冒頭で自分にかけようとしていた魔法は『姿変えの魔法』――男の姿になる魔法だったが、続かなかったし掘り下げなかったので作中で出せなかった。毎日その魔法をかけているのは片割れのことを忘れないためと、単純に女より男の方がいろいろと安全だから。ルカはその魔法のことを知っているので、別にBでLなアレではない。
『魔法使い』になってわりとすぐにシュターメイア王国に魔法士として仕え始めたので、魔法士の中では古株といえば古株。


◇ルカ=セト

シュターメイア王国の騎士団長(の一人)。『氷の美貌の騎士様』という恥ずかしい通り名がある。
モテにモテるが、本人はフィオラを何よりも優先すると決めているので、恋人はいない。
故郷を『善い魔法使い』から『悪い魔法使い』になった魔法使いに滅ぼされたので、シュターメイア王国に来た当初は魔法使い全般を憎んでいた。が、フィオラをきっかけに「普通の人間と同じように、好ましい魔法使いもそうでない魔法使いもいる」という考えに至ったので、今はそうでもない。
とにかくフィオラが好き。『好ましい』を究極的に煮詰めたような感じ。恋愛かもしれないが、恋愛だろうがそうでなかろうが同じだと本人が思っている。
普段のフィオラが自己完結型なので頼られたいと思いつつチャンスがなかったが、この度存分に頼ってもらえそうなシチュエーションになったのでちょっと羽目を外した感がある。
子どもが好きかどうかで言えば普通なので、あの態度はもちろんフィオラ限定である。


◇ディーダ・ローシェ

シュターメイア王国の魔法士長。『古の魔法使い』。年齢不詳。
『絶対に悪い魔法使いにならない』魔法使い。『悪い魔法使い』を根絶することを至上命題にしている。
ルビを多用する喋りをすることでメタ的に気付いた人もいるかもしれないが、異世界の知識がある(元異世界人)。
ディゼット・ヴァレーリオとは因縁の関係。


◇ジード・ガレッディ

ルカの団の副団長。ノリが軽い。人との距離の詰め方が上手い。
ワンコ系と見せかけた狼系。ただしその顔をフィオラは知らない。
たぶん笑顔で拷問とかできるタイプ。


◇ベリト・サヴィーノ

シュターメイア王国の新参魔法士。『悪い魔法使い』になろうかと思ったこともあったが、まだ『善い魔法使い』。超絶に顔がいい。毒舌。貸し借りを気にする。人間嫌い。
たぶんなんだかんだこれからフィオラと何らかの関係を築いたりするかもしれない。


◇ダリア・カゼッリ

シュターメイア王国の魔法士。フィオラの数少ない友人。無類の本好き。
話を転がすのに必要で出しただけなので特に裏話はない。
たぶん見た目は清楚系美人。きっと眼鏡。


◇ディゼット・ヴァレーリオ

稀代の『悪い魔法使い』。というか概ねすべての黒幕。『古の魔法使い』。
人の痛みも苦しみもなんとも思わないタイプ。快楽主義者。
あまり喋らせられなかったのでわかりにくいが、ディーダ・ローシェ魔法士長と同じく異世界の知識がある(元異世界人)。
ディーダ・ローシェ魔法士長とは因縁の関係。


◇女官
元はただルカに片思いして告白して玉砕した一人の女官だった。ちょっとだけ他の人より思考が利己的だったのをディゼット・ヴァレーリオに利用されてああいうことになった。



◆『善い魔法使い』と『悪い魔法使い』

仕組みは概ねフィオラが作中で推測している通り。魔法使いになった時点のその人の性質や環境などが影響して『代償』が決まるが、それは基本的に他人に転嫁できる。つまり『善い魔法使い』というのは倫理観がどれだけあるかで決まるようなもの。
正確に言うならこの世界には『魔法使い』と『悪い魔法使い』しかいない。


◆フィオラの呼び名

『フィー』は元々フィオラ達双子がお互いを呼び合っていたもの(双子の片割れの名はフィオレ)。
ルカがフィオラの名を呼ぶようになったときに、まだ発音に堪能でなくうまく呼べなかったため、妥協案で『フィー』になった。


◆人物名

ルカ以外は名か姓をイタリア系からとったりもじったりしている。シュターメイア王国のある辺り出身の人物はみんなその予定だった。


◆フィオラとルカのこれから
フィオラが情動に鈍く、ルカが今の関係で満足しているので、何か大きなきっかけがないと進展しないと思われる。たぶんフィオラが死にかけたりでもすればちょっとルカがヤンデレ気味になって『ここにいる』ことを確かめたくて距離を縮めたりするのではないだろうか。そうです作者の性癖です。ディゼット・ヴァレーリオのちょっかいに乞うご期待。
まあお好きに想像してください。


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他に「ここって伏線だったの?」「この辺り掘り下げて語ってほしい」などありましたらコメントでもくだされば語ったり濁したりするかもしれません。
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