21 / 25
21:エレオノーラ視点①
しおりを挟む
私はエレオノーラ・セレーナ・リンゼヴァイドと申します。
母のお国の女性名で名付けられました。五つ下の弟がおります。
此度の騒動のそもそもの始まりを知っていただけるように、婚約者となられたお二人の王子との馴れ初めから語ることをお許しくださいませ。
私が第一王子と第二王子、共に初めてお会いしましたのは、侯爵邸で開かれたお茶会の席でした。
その日のお茶会は、実質ルキウス第一王子殿下との婚約の顔見せとして設けられた席だったことを後から知るのですが、その時はいつもと違う周囲の慌ただしさに胸騒ぎがしたことを覚えています。
お父様が珍しく申し訳ないような表情で私を呼んでおっしゃいます。
「お前の婚約者が決まった……。ルキウス第一王子殿下だ。最後までお考え直し下さるよう国王陛下には申し上げたのだが、評判の良いお前の噂を聞きつけて特に王妃殿下がどうしてもということでな。私の力が至らなかった……なに、いざとなったら爵位を返上し、公国に移り住むという手段も取れる。何かあったらいつでもどんなことでもすぐに私に言いなさい。きちんと対処しよう」
お父様は第一王子の評判を聞いて派閥には属さず中立の立場をとられてきたのですが、これでリンゼヴァイド侯爵家は第一王子派の筆頭派閥家門となってしまったのです。
ルキウス第一王子殿下の評判は既に私にも届いていました。
横暴で勉学のお嫌いな第一王子との評判です。
私を殿下の生き字引兼相談役に据えようと計画された婚約なのですね。
貴族の婚姻は繁栄のための契約ですし、物心ついた時から恋愛とは無縁であることを叩きこまれておりますから、諦めてはいたのですがさすがに肩を落としてしまいます。
初対面の挨拶での評判通りの態度に、殿下の護衛騎士、私の侍女たちが息を呑みます。
「お前が僕の婚約者か。ま、まあ、婚姻を執り行う頃には少しはましになってるだろうし」
「はい、殿下。相応しい姿になれるよう、努力いたしますわ」
ルキウス殿下に容姿のことを言われ自分ではどうしようもない哀しみに、それでも表情に出すことははしたないとされていましたので、そのやるせなさを己の心の奥に閉じ込めるしかありませんでした。
そんな私に気付いて下さったのはテオドール第二王子殿下でした。
ルキウス殿下より三つ下で私より一つ下なのですが、心の機敏を察してくださるお優しい方で、必死に私を慰めて下さったのです。
「ねぇ。あんな兄の言うことなど、気にすることは無いよ。宝石箱にずっと入れておきたいくらい君はとっても綺麗だから。まるで精霊か妖精みたいだ」
そういうテオドール第二王子殿下こそ、まるで黄金のような髪と澄み渡った空のような青い瞳の持ち主で、以前読んだ王子様の物語の本の中から抜け出てらっしゃったかのようです。あの本は幼い頃の宝物でした。
私の恋はこの日から始まりました。
婚約者がテオドール殿下でらっしゃったらどんなに嬉しかったか……
その後、王子妃教育が始まり、王宮を訪れるようになりました。
陛下と王妃様はとても良くして下さいましたが、それでもどうしようもなく難解で厳しく辛い教育のさ中にあるささやかな幸福。
王宮の王妃宮へと渡る廊下で、
あるいは限られた休息のための中庭の散歩で、
一瞬だけでもテオドール殿下の御姿を拝見出来ますのが、何よりも幸せな出来事だったのです。
私の目の前に広がる未来は、モノクロームの景色と、どこまでも真っすぐな細い道だけ。
この先、自分の人生で幸せなどやってくるのだろうかと、既に諦めの境地にありました。
全てを覆す嵐がやって来て私の人生が飲み込まれたのは、お父様の弟である叔父様と従妹の母親が馬車の事故で亡くなったと、侯爵家に憲兵から連絡が入った時からでした。
お父様が、自ら姪だと名乗ったシャーロッテという女性を、侯爵邸に連れてきたのです。
彼女の周りの人を品定めする赤い目が、有無を言わさず周囲を飲み込む大嵐の前触れのように思えてなりませんでした。
初対面から彼女は何故かエリィと名称呼びし、私の言葉の一つ一つに苛立っているようでした。
「よろしくねぇエリィ。今日からわたしもここに住むから」
名称呼びをされたいのは私の中ではただお一人しかおりません。ですので止めて欲しいと申しましても、
「構わないでしょ?もうわたしはこの家に住むんだし」
同じ家に住んだからといって何だというのでしょう。本人が嫌がっているのにも関わらず何故名称呼びをしても構わなくなるのでしょうか。彼女の言葉がまるで理解出来ず途方に暮れてしまいます。
それよりも恐ろしいのは、彼女の男と女を見る目があまりにも違うことでした。
有り体に言うと、私と弟を見る目が違いすぎるのです。
弟に色目を使っていることに嫌な予感しか致しません。弟はまだ十になったばかりなのです。
お父様にそのことを申し上げると、全く同じ意見でした。
「あの媚びるような目付きは気味が悪い。私にだけならともかくカールに対する目付きは獲物を狙う蛇の目だ。息子をこの屋敷に置いておくのは悪手だろう」
カールとは弟の名です。
日に日にシャーロッテがカールに接触しようとする回数が増えており、弟が半泣きになりながら私の部屋に逃げ込んできて、一刻の猶予も無いように感じます。
シャーロッテに何を言われたのか尋ねてみると、たいそう怖がり泣き出してしまって答えてくれようとはしませんでした。
数日後弟から決して離れないようお願いしたお付きの侍女が、聞いたことをそのまま報告してくれたのですが、その答えに戦慄を禁じ得ません。
『カールお坊ちゃん、女の裸に興味なーい?良かったらわたしの部屋で見せてあげるぅ。触ってみてもいいのよ?胸もアソコもとぉーっても柔らかいんだからぁ。脚を開いてあげるからじっくり眺められるわよぉ』
『もうそろそろ付いてるモノがウズウズすることがあるんじゃな~い?それってどうやって鎮めるか分かるぅ?』
まだ十歳の子供に何と言うことを……
「お父様、しばらく別邸で休暇を取られるのは如何ですか?お母様とカールもご一緒に」
しばしの間考え込まれると、名案を思い付かれたようでお父様が微笑まれました。私の提案の裏までも読み取って頂けたようです。さすが折衝を得意とする主席外交官の名は伊達ではありませんわね。
「それでは別邸であの娘の身上調査を徹底的に行うことにしよう。外交で国外に行き不在ということにすればよい」
「ええ、お父様お願い致します」
「ただ、エレオノーラ。お前をこの屋敷に一人にすることが気がかりだ……」
それは私の家族と侯爵家を守るという目的のためなら仕方のないことです。シャーロッテが侯爵家を食い物にするために入り込んだことは疑いようがありません。
……ただ、利用する為に入り込んだ家門の者に、逆に返り討ちにされるだなんて思いもしないでしょうけれど。目的のためなら私はいくらでも無表情の人形のままでいることに致しましょう。
「私は大丈夫です。お父様がいらっしゃらないほうが、早くに化けの皮が剥がれるでしょうから」
そうして父と母、弟は屋敷から離れたのです。
母のお国の女性名で名付けられました。五つ下の弟がおります。
此度の騒動のそもそもの始まりを知っていただけるように、婚約者となられたお二人の王子との馴れ初めから語ることをお許しくださいませ。
私が第一王子と第二王子、共に初めてお会いしましたのは、侯爵邸で開かれたお茶会の席でした。
その日のお茶会は、実質ルキウス第一王子殿下との婚約の顔見せとして設けられた席だったことを後から知るのですが、その時はいつもと違う周囲の慌ただしさに胸騒ぎがしたことを覚えています。
お父様が珍しく申し訳ないような表情で私を呼んでおっしゃいます。
「お前の婚約者が決まった……。ルキウス第一王子殿下だ。最後までお考え直し下さるよう国王陛下には申し上げたのだが、評判の良いお前の噂を聞きつけて特に王妃殿下がどうしてもということでな。私の力が至らなかった……なに、いざとなったら爵位を返上し、公国に移り住むという手段も取れる。何かあったらいつでもどんなことでもすぐに私に言いなさい。きちんと対処しよう」
お父様は第一王子の評判を聞いて派閥には属さず中立の立場をとられてきたのですが、これでリンゼヴァイド侯爵家は第一王子派の筆頭派閥家門となってしまったのです。
ルキウス第一王子殿下の評判は既に私にも届いていました。
横暴で勉学のお嫌いな第一王子との評判です。
私を殿下の生き字引兼相談役に据えようと計画された婚約なのですね。
貴族の婚姻は繁栄のための契約ですし、物心ついた時から恋愛とは無縁であることを叩きこまれておりますから、諦めてはいたのですがさすがに肩を落としてしまいます。
初対面の挨拶での評判通りの態度に、殿下の護衛騎士、私の侍女たちが息を呑みます。
「お前が僕の婚約者か。ま、まあ、婚姻を執り行う頃には少しはましになってるだろうし」
「はい、殿下。相応しい姿になれるよう、努力いたしますわ」
ルキウス殿下に容姿のことを言われ自分ではどうしようもない哀しみに、それでも表情に出すことははしたないとされていましたので、そのやるせなさを己の心の奥に閉じ込めるしかありませんでした。
そんな私に気付いて下さったのはテオドール第二王子殿下でした。
ルキウス殿下より三つ下で私より一つ下なのですが、心の機敏を察してくださるお優しい方で、必死に私を慰めて下さったのです。
「ねぇ。あんな兄の言うことなど、気にすることは無いよ。宝石箱にずっと入れておきたいくらい君はとっても綺麗だから。まるで精霊か妖精みたいだ」
そういうテオドール第二王子殿下こそ、まるで黄金のような髪と澄み渡った空のような青い瞳の持ち主で、以前読んだ王子様の物語の本の中から抜け出てらっしゃったかのようです。あの本は幼い頃の宝物でした。
私の恋はこの日から始まりました。
婚約者がテオドール殿下でらっしゃったらどんなに嬉しかったか……
その後、王子妃教育が始まり、王宮を訪れるようになりました。
陛下と王妃様はとても良くして下さいましたが、それでもどうしようもなく難解で厳しく辛い教育のさ中にあるささやかな幸福。
王宮の王妃宮へと渡る廊下で、
あるいは限られた休息のための中庭の散歩で、
一瞬だけでもテオドール殿下の御姿を拝見出来ますのが、何よりも幸せな出来事だったのです。
私の目の前に広がる未来は、モノクロームの景色と、どこまでも真っすぐな細い道だけ。
この先、自分の人生で幸せなどやってくるのだろうかと、既に諦めの境地にありました。
全てを覆す嵐がやって来て私の人生が飲み込まれたのは、お父様の弟である叔父様と従妹の母親が馬車の事故で亡くなったと、侯爵家に憲兵から連絡が入った時からでした。
お父様が、自ら姪だと名乗ったシャーロッテという女性を、侯爵邸に連れてきたのです。
彼女の周りの人を品定めする赤い目が、有無を言わさず周囲を飲み込む大嵐の前触れのように思えてなりませんでした。
初対面から彼女は何故かエリィと名称呼びし、私の言葉の一つ一つに苛立っているようでした。
「よろしくねぇエリィ。今日からわたしもここに住むから」
名称呼びをされたいのは私の中ではただお一人しかおりません。ですので止めて欲しいと申しましても、
「構わないでしょ?もうわたしはこの家に住むんだし」
同じ家に住んだからといって何だというのでしょう。本人が嫌がっているのにも関わらず何故名称呼びをしても構わなくなるのでしょうか。彼女の言葉がまるで理解出来ず途方に暮れてしまいます。
それよりも恐ろしいのは、彼女の男と女を見る目があまりにも違うことでした。
有り体に言うと、私と弟を見る目が違いすぎるのです。
弟に色目を使っていることに嫌な予感しか致しません。弟はまだ十になったばかりなのです。
お父様にそのことを申し上げると、全く同じ意見でした。
「あの媚びるような目付きは気味が悪い。私にだけならともかくカールに対する目付きは獲物を狙う蛇の目だ。息子をこの屋敷に置いておくのは悪手だろう」
カールとは弟の名です。
日に日にシャーロッテがカールに接触しようとする回数が増えており、弟が半泣きになりながら私の部屋に逃げ込んできて、一刻の猶予も無いように感じます。
シャーロッテに何を言われたのか尋ねてみると、たいそう怖がり泣き出してしまって答えてくれようとはしませんでした。
数日後弟から決して離れないようお願いしたお付きの侍女が、聞いたことをそのまま報告してくれたのですが、その答えに戦慄を禁じ得ません。
『カールお坊ちゃん、女の裸に興味なーい?良かったらわたしの部屋で見せてあげるぅ。触ってみてもいいのよ?胸もアソコもとぉーっても柔らかいんだからぁ。脚を開いてあげるからじっくり眺められるわよぉ』
『もうそろそろ付いてるモノがウズウズすることがあるんじゃな~い?それってどうやって鎮めるか分かるぅ?』
まだ十歳の子供に何と言うことを……
「お父様、しばらく別邸で休暇を取られるのは如何ですか?お母様とカールもご一緒に」
しばしの間考え込まれると、名案を思い付かれたようでお父様が微笑まれました。私の提案の裏までも読み取って頂けたようです。さすが折衝を得意とする主席外交官の名は伊達ではありませんわね。
「それでは別邸であの娘の身上調査を徹底的に行うことにしよう。外交で国外に行き不在ということにすればよい」
「ええ、お父様お願い致します」
「ただ、エレオノーラ。お前をこの屋敷に一人にすることが気がかりだ……」
それは私の家族と侯爵家を守るという目的のためなら仕方のないことです。シャーロッテが侯爵家を食い物にするために入り込んだことは疑いようがありません。
……ただ、利用する為に入り込んだ家門の者に、逆に返り討ちにされるだなんて思いもしないでしょうけれど。目的のためなら私はいくらでも無表情の人形のままでいることに致しましょう。
「私は大丈夫です。お父様がいらっしゃらないほうが、早くに化けの皮が剥がれるでしょうから」
そうして父と母、弟は屋敷から離れたのです。
114
お気に入りに追加
2,836
あなたにおすすめの小説
乙女ゲームの世界だと、いつから思い込んでいた?
シナココ
ファンタジー
母親違いの妹をいじめたというふわふわした冤罪で婚約破棄された上に、最北の辺境地に流された公爵令嬢ハイデマリー。勝ち誇る妹・ゲルダは転生者。この世界のヒロインだと豪語し、王太子妃に成り上がる。乙女ゲームのハッピーエンドの確定だ。
……乙女ゲームが終わったら、戦争ストラテジーゲームが始まるのだ。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完結】皇太子の愛人が懐妊した事を、お妃様は結婚式の一週間後に知りました。皇太子様はお妃様を愛するつもりは無いようです。
五月ふう
恋愛
リックストン国皇太子ポール・リックストンの部屋。
「マティア。僕は一生、君を愛するつもりはない。」
今日は結婚式前夜。婚約者のポールの声が部屋に響き渡る。
「そう……。」
マティアは小さく笑みを浮かべ、ゆっくりとソファーに身を預けた。
明日、ポールの花嫁になるはずの彼女の名前はマティア・ドントール。ドントール国第一王女。21歳。
リッカルド国とドントール国の和平のために、マティアはこの国に嫁いできた。ポールとの結婚は政略的なもの。彼らの意志は一切介入していない。
「どんなことがあっても、僕は君を王妃とは認めない。」
ポールはマティアを憎しみを込めた目でマティアを見つめる。美しい黒髪に青い瞳。ドントール国の宝石と評されるマティア。
「私が……ずっと貴方を好きだったと知っても、妻として認めてくれないの……?」
「ちっ……」
ポールは顔をしかめて舌打ちをした。
「……だからどうした。幼いころのくだらない感情に……今更意味はない。」
ポールは険しい顔でマティアを睨みつける。銀色の髪に赤い瞳のポール。マティアにとってポールは大切な初恋の相手。
だが、ポールにはマティアを愛することはできない理由があった。
二人の結婚式が行われた一週間後、マティアは衝撃の事実を知ることになる。
「サラが懐妊したですって‥‥‥!?」
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
【コミカライズ2月28日引き下げ予定】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。
氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。
私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。
「でも、白い結婚だったのよね……」
奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。
全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。
一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。
断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完結】悪役令嬢だったみたいなので婚約から回避してみた
アリエール
恋愛
春風に彩られた王国で、名門貴族ロゼリア家の娘ナタリアは、ある日見た悪夢によって人生が一変する。夢の中、彼女は「悪役令嬢」として婚約を破棄され、王国から追放される未来を目撃する。それを避けるため、彼女は最愛の王太子アレクサンダーから距離を置き、自らを守ろうとするが、彼の深い愛と執着が彼女の運命を変えていく。
旦那様には愛人がいますが気にしません。
りつ
恋愛
イレーナの夫には愛人がいた。名はマリアンヌ。子どものように可愛らしい彼女のお腹にはすでに子どもまでいた。けれどイレーナは別に気にしなかった。彼女は子どもが嫌いだったから。
※表紙は「かんたん表紙メーカー」様で作成しました。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
婚約者に毒を飲まされた私から【毒を分解しました】と聞こえてきました。え?
こん
恋愛
成人パーティーに参加した私は言われのない罪で婚約者に問い詰められ、遂には毒殺をしようとしたと疑われる。
「あくまでシラを切るつもりだな。だが、これもお前がこれを飲めばわかる話だ。これを飲め!」
そう言って婚約者は毒の入ったグラスを渡す。渡された私は躊躇なくグラスを一気に煽る。味は普通だ。しかし、飲んでから30秒経ったあたりで苦しくなり初め、もう無理かも知れないと思った時だった。
【毒を検知しました】
「え?」
私から感情のない声がし、しまいには毒を分解してしまった。私が驚いている所に友達の魔法使いが駆けつける。
※なろう様で掲載した作品を少し変えたものです
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる