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18:シャーロッテ視点⑩※
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そのあとはお決まり。
ルキウスさまと一緒にいく連れ込み宿よりも、もっと下等な寝床でさんざん憲兵に貪られ、しつこく嬲られた。身体中を舐め回され、わたしの両脚は開きっぱなしだ。
女に飢えすぎでしょこいつ!何回シテんのよぉ!
「身体で払ったんだから、わたしの素性なんて忘れちゃったほうがいいわよ」
ようやく男の身体が離れる。
脅しておかなきゃ。ほんとの父さんが誰かなんて知られたら……
ムッとしたように憲兵が、それでもニヤニヤしながらわたしの胸を揉んでくる。
「そんなにいいモンでもない癖に。ガバガバですよォ。もっと締めてくれないと。それともお嬢さん、あんた意外と年を――」
なぁんですってぇ!?
さんざんヤッておいて!あんたのがお粗末だからでしょうが!
男に平手を喰らわそうとして、手を掴まれる。相変わらずニヤニヤ笑いが気持ち悪い!
「……なァ。面白いこと教えてあげますよ。あんたの父さん。馬が暴走して谷底に転落したって言ってましたよねェ」
「……それがどうしたのよ」
「お貴族様はちゃんと捜査されるんです。最初は平民だと思われててろくに捜査されなかったんですけどね。再捜査で判明したのは、馬の暴走原因。広場の晒し首。あいつがあんたの父さんが乗ってた馬車を襲ったからだったんですよォ」
ウソでしょ……
たしかにあの男、手下と森を通る馬車をよく襲撃してた……わたしも同行して、襲って空になった馬車の中でヤッたこともある。
呆然としてるわたしの脚を開いて、また男が中に入ってくる。
「遊んでるようなのに、なんでもっと学ばなかったんですかねェッ。学ぶって大切ですよッ……とッ。すぐに飽きられますよッ…とッ。こんなのでも使えるときに使わない……とッ。ナントカと女のアソコは使いよう、ってねェッ」
ナニ言ってんのこいつ。いつだって気持ちいいって言われてるわよ。
腰を打ち付けてくる音が規則正しくて笑えてしょうがない。
パン・パン・パン……
違う……
そんなこと考えてたんじゃない。
仮面舞踏会に行くようになってから、物事を深く考えられなくなっている。
脳みそに霞がかかってて、まるで誰かに操られているみたいに……
憲兵の男とはいつ別れたんだろう。まるで画面が切り替わったみたいに記憶になかった。
こうなったらなりふり構ってはいられない。
わたしの地位をちゃんとさせなきゃ!
でなきゃ、ああなる。
虚ろでなにも見てない赤い目……一生忘れられそうにない。
学園の入学式のドレスを仕立屋が届けにきた。
えっ!ドレスだけ!?宝石は!?学園っていろんな貴族たちの子供が来るところなんでしょ?
ドレスだけとか地味すぎるじゃん!慌てて執事長に商人を呼ぶように命令する。前は呼ぶのを拒否したけど、暴力を振るってやったから今回は何も言わずにちゃんと呼んだ。暴力って言ったってただの躾けよ。この家の令嬢に向かって全く生意気なのよね。
「どちらに着けて行かれる物をお探しでしょうか」
商人が腰を低くして聞いてくる。
「貴族学園よ。とびっきり華やかな物をちょうだい」
「学園用……でございますか?新入生歓迎パーティのことは耳に挟んでございますが……」
「ああ!そうね!その分のもちょうだい。ピンクのステキなドレスで髪飾りはもうあるの。だから指輪と首飾りとイヤリングで石はピンクがいいわ。学園用のはルビーがステキよね」
「かしこまりました。リンゼヴァイド侯爵令嬢は華やかでいらっしゃいますから、こちらと致しましてもお出しする甲斐がございます」
そう言ってチカチカして目がくらみそうな物をいくつも見せてくる。もちろん全部もらったわよ。
ああ、これで"どこに出してもおかしくない立派な侯爵令嬢"よね!学園も楽しみになってきた。
みんながわたしに群がってくるんじゃないかしら。
◇◇◇
貴族学園入学式のあと、ようやくルキウスさまと二人きりで会える機会があった。
その日は入学式と校舎の説明があり、お昼休みのあと新入生歓迎パーティの説明があっただけで授業はなく、生徒たちは早々に帰宅していく。わたしはみんなが帰るのをひたすら待った。
学園なんて全然面白くもなんともない。わたしのステキなドレスと宝石を見て、みんなが嫉妬してヒソヒソと話してる。嫉妬なんて見苦しいのよ。なかには男爵とか子爵とかそんな下位貴族の令嬢までが噂話に熱中してる。
「……学園に……あんなにゴテゴテと……」
自分じゃ一生手に入れられないからってずいぶんとうっさいわね。
わたしがのぼりつめたら覚えてなさいよ。今に見てろっての。
誰もいなくなったから、生徒会室に向かう。ルキウスさまには誰にも見られないで来るように言われているから。
お昼に入った豪華な部屋を思い出す。生徒会長であるルキウスさまが好きなように使える部屋なのよね?さすが王子さま。
お昼休みのとき、役員ではないわたしが部屋にいられるように、エリィを押しのけて特別扱いしてくれたのは嬉しかった。
あの幽霊、しゅん、ってしちゃってさ。媚びてるのが見え見えなのよ。
部屋に入った途端、待ち構えていたルキウスさまに鍵を閉められる。
「誰にも見られてないよな?」
机に両手をついて脚を広げろと言われてその通りにすると、たちまちスカートをまくられ、息の荒いルキウスさまがわたしの中に入ってくる。
「ははっ。やっぱり下着なしかよ。この淫乱」
ルキウスさま、いつもより興奮してるみたい。クスリも甘い匂いもないのにね。
ほぉら。わたしの中はやっぱり気持ちいいんじゃない。あんな憲兵の言うコトなんてデタラメよ。
腰を打ち付けるパンパンいう音が部屋中に響いた。
この音……最近どっかで聞いた……
違う。そんなこと考えてたんじゃない。そのはずよね?
わたしっていつでもどこでもヤラれるようになってるの?
ルキウスさまは欲を吐き出すと、わたしの提案通り新入生歓迎パーティでエリィとの婚約破棄のあと、わたしとすぐ婚約すると約束してくれた。
――とうとうあの幽霊から奪ってやった!
わたしは、シャーロッテ・リンゼヴァイド侯爵令嬢。
派手な場所でみんなに一斉に注目されるってきっとすごくいい気分になれそう。
侯爵当主であるお父さまは、わたしの好きなだけドレスでも宝石でも、いくらでも買ってくれるの。
そしてわたしといつでもヤリたがってるの。
平民なんかじゃ、簡単に追い落とされてしまう。
ちゃんとした地位じゃなくちゃ安心なんてできない。
あんな幽霊よりわたしのほうが婚約者としてふさわしいでしょ。
だから王子さまと婚約して、わたしは未来の王妃になるの。
ルキウスさまと一緒にいく連れ込み宿よりも、もっと下等な寝床でさんざん憲兵に貪られ、しつこく嬲られた。身体中を舐め回され、わたしの両脚は開きっぱなしだ。
女に飢えすぎでしょこいつ!何回シテんのよぉ!
「身体で払ったんだから、わたしの素性なんて忘れちゃったほうがいいわよ」
ようやく男の身体が離れる。
脅しておかなきゃ。ほんとの父さんが誰かなんて知られたら……
ムッとしたように憲兵が、それでもニヤニヤしながらわたしの胸を揉んでくる。
「そんなにいいモンでもない癖に。ガバガバですよォ。もっと締めてくれないと。それともお嬢さん、あんた意外と年を――」
なぁんですってぇ!?
さんざんヤッておいて!あんたのがお粗末だからでしょうが!
男に平手を喰らわそうとして、手を掴まれる。相変わらずニヤニヤ笑いが気持ち悪い!
「……なァ。面白いこと教えてあげますよ。あんたの父さん。馬が暴走して谷底に転落したって言ってましたよねェ」
「……それがどうしたのよ」
「お貴族様はちゃんと捜査されるんです。最初は平民だと思われててろくに捜査されなかったんですけどね。再捜査で判明したのは、馬の暴走原因。広場の晒し首。あいつがあんたの父さんが乗ってた馬車を襲ったからだったんですよォ」
ウソでしょ……
たしかにあの男、手下と森を通る馬車をよく襲撃してた……わたしも同行して、襲って空になった馬車の中でヤッたこともある。
呆然としてるわたしの脚を開いて、また男が中に入ってくる。
「遊んでるようなのに、なんでもっと学ばなかったんですかねェッ。学ぶって大切ですよッ……とッ。すぐに飽きられますよッ…とッ。こんなのでも使えるときに使わない……とッ。ナントカと女のアソコは使いよう、ってねェッ」
ナニ言ってんのこいつ。いつだって気持ちいいって言われてるわよ。
腰を打ち付けてくる音が規則正しくて笑えてしょうがない。
パン・パン・パン……
違う……
そんなこと考えてたんじゃない。
仮面舞踏会に行くようになってから、物事を深く考えられなくなっている。
脳みそに霞がかかってて、まるで誰かに操られているみたいに……
憲兵の男とはいつ別れたんだろう。まるで画面が切り替わったみたいに記憶になかった。
こうなったらなりふり構ってはいられない。
わたしの地位をちゃんとさせなきゃ!
でなきゃ、ああなる。
虚ろでなにも見てない赤い目……一生忘れられそうにない。
学園の入学式のドレスを仕立屋が届けにきた。
えっ!ドレスだけ!?宝石は!?学園っていろんな貴族たちの子供が来るところなんでしょ?
ドレスだけとか地味すぎるじゃん!慌てて執事長に商人を呼ぶように命令する。前は呼ぶのを拒否したけど、暴力を振るってやったから今回は何も言わずにちゃんと呼んだ。暴力って言ったってただの躾けよ。この家の令嬢に向かって全く生意気なのよね。
「どちらに着けて行かれる物をお探しでしょうか」
商人が腰を低くして聞いてくる。
「貴族学園よ。とびっきり華やかな物をちょうだい」
「学園用……でございますか?新入生歓迎パーティのことは耳に挟んでございますが……」
「ああ!そうね!その分のもちょうだい。ピンクのステキなドレスで髪飾りはもうあるの。だから指輪と首飾りとイヤリングで石はピンクがいいわ。学園用のはルビーがステキよね」
「かしこまりました。リンゼヴァイド侯爵令嬢は華やかでいらっしゃいますから、こちらと致しましてもお出しする甲斐がございます」
そう言ってチカチカして目がくらみそうな物をいくつも見せてくる。もちろん全部もらったわよ。
ああ、これで"どこに出してもおかしくない立派な侯爵令嬢"よね!学園も楽しみになってきた。
みんながわたしに群がってくるんじゃないかしら。
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貴族学園入学式のあと、ようやくルキウスさまと二人きりで会える機会があった。
その日は入学式と校舎の説明があり、お昼休みのあと新入生歓迎パーティの説明があっただけで授業はなく、生徒たちは早々に帰宅していく。わたしはみんなが帰るのをひたすら待った。
学園なんて全然面白くもなんともない。わたしのステキなドレスと宝石を見て、みんなが嫉妬してヒソヒソと話してる。嫉妬なんて見苦しいのよ。なかには男爵とか子爵とかそんな下位貴族の令嬢までが噂話に熱中してる。
「……学園に……あんなにゴテゴテと……」
自分じゃ一生手に入れられないからってずいぶんとうっさいわね。
わたしがのぼりつめたら覚えてなさいよ。今に見てろっての。
誰もいなくなったから、生徒会室に向かう。ルキウスさまには誰にも見られないで来るように言われているから。
お昼に入った豪華な部屋を思い出す。生徒会長であるルキウスさまが好きなように使える部屋なのよね?さすが王子さま。
お昼休みのとき、役員ではないわたしが部屋にいられるように、エリィを押しのけて特別扱いしてくれたのは嬉しかった。
あの幽霊、しゅん、ってしちゃってさ。媚びてるのが見え見えなのよ。
部屋に入った途端、待ち構えていたルキウスさまに鍵を閉められる。
「誰にも見られてないよな?」
机に両手をついて脚を広げろと言われてその通りにすると、たちまちスカートをまくられ、息の荒いルキウスさまがわたしの中に入ってくる。
「ははっ。やっぱり下着なしかよ。この淫乱」
ルキウスさま、いつもより興奮してるみたい。クスリも甘い匂いもないのにね。
ほぉら。わたしの中はやっぱり気持ちいいんじゃない。あんな憲兵の言うコトなんてデタラメよ。
腰を打ち付けるパンパンいう音が部屋中に響いた。
この音……最近どっかで聞いた……
違う。そんなこと考えてたんじゃない。そのはずよね?
わたしっていつでもどこでもヤラれるようになってるの?
ルキウスさまは欲を吐き出すと、わたしの提案通り新入生歓迎パーティでエリィとの婚約破棄のあと、わたしとすぐ婚約すると約束してくれた。
――とうとうあの幽霊から奪ってやった!
わたしは、シャーロッテ・リンゼヴァイド侯爵令嬢。
派手な場所でみんなに一斉に注目されるってきっとすごくいい気分になれそう。
侯爵当主であるお父さまは、わたしの好きなだけドレスでも宝石でも、いくらでも買ってくれるの。
そしてわたしといつでもヤリたがってるの。
平民なんかじゃ、簡単に追い落とされてしまう。
ちゃんとした地位じゃなくちゃ安心なんてできない。
あんな幽霊よりわたしのほうが婚約者としてふさわしいでしょ。
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