大君の辺にこそ死なめ大丈夫

遡ること150年と少し、よって時は幕末。

~某所にて~

坂本「なあなあ、慎太。今どんな気持ち」

中岡「どんな気持ちだと思う」

坂本「半年近く放置されてやっぱり中岡信者は増えなかったと残念がる気持ち?」

中岡(なんでこいつは人の気持ちがそこまで読めるんじゃ)

坂本「あぁ!どちらかというと寂しい気持ちの方が大きいか」

中岡「まぁ、な」

坂本「やけに素直やか……と、なるほど。奥方から手紙が来たからか」

中岡「悪いか」

坂本「いやぁそんな、悪いのはこっちじゃ。なぁ、おりょう」

おりょう「ふふっ中岡さんはなんだかんだ奥さん大事にしてはるもんなぁ」

坂本「ん?その言い方だとわしがおまんのこと大切にしてないみたいな……」

中岡「おりょうさん、もし何かあった時にはすぐ陸援隊の屯所に駆け込むとええ」

おりょう「あら、中岡はんは誰かさんと違って優しい」

中岡「んじゃあ、私はこれにて」

坂本「」

おりょう「さっ私たちもそろそろ行きましょか、竜馬はん」

坂本「おりょう、もしこの前、廓へいったこと気にしてるなら謝るぜy」

おりょう「はい?」


この日以降、やっぱり坂本竜馬を見た者はいないという。



※本編はちゃんと史実を元に書いています。この小説はアルファポリスで先行配信を、小説家になろうで加筆修正したものを投稿しています。お好きな方をお読みくださいませ。



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