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第2章:破壊
虚妄の奴隷
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◇◇◇
──ポリア。あなた、進路はどうするの?
──ポリアさん、そろそろ進路を決めないと
「進路……進路ね……」
親からも教師からも、嫌という程言われ続けたセリフが、耳鳴りとなって彼女に襲いかかる。
学校が終わって自室へ戻った彼女は、宿題などのルーティーンを済ませた後、頭を抱えていた。
「文化の勉強がしたいです」
世界の何処にどんな人達が居て、どんな暮らしをしているのか。どんな服を着て、どんなものを食べ、何を娯楽としているのか。何を信仰しているのか。どのような歴史を持っているのか。
世界中のそれらに興味があった彼女は、進路を問われても、いまひとつピンと来るものが無かった。
「では、文化系の学校を紹介しますよ」
中には、そう言った学問を専門にしている学校もある。しかし、ポリアが学びたいと考えているのは、そんな物ではない。
各地の文献を集めて、ああだ、こうだと考察するだけなら、今すでに行っている。
「実際にこの目で見たいんです」
「見たい?」
「見て聞いて、その文化を体験したいんです」
「それは……難しそうですね」
「私、旅に出たいんです」
「旅?」
「各地へ行って、実地で勉強したいです」
何度目かに進路指導で呼ばれた時、彼女は自身の願望を吐露した。しかしそれは、現実的な願いではない。
主に安全面の懸念が大きい。決して平和的でない国も存在する。そんな中に、十五歳の少女を「はい、どうぞ」と一人放つ訳にはいかないだろう。
教師も親も、心配で堪らないからだ。せめて護衛があれば、とも考えられる。しかし、あくまで個人でしかない彼女の旅を支援してくれるほど、騎士団も暇を持て余してはいない。
「また後日来てください。進路について、もう一度よく考えてみて下さいね」
「はい……」
と、あからさまな否定ではないものの、己の希望を却下されたが為に、こうして苦悶している。
部屋に籠り、何を考えてもやりたい事など見つからず。その間思い付くのは、世界行脚の理想のみ。彼女にしては珍しく、書物を開くことなく嘆いていた。
「はあ……。お散歩でも、しようかな」
普段はしない行動だが、今のポリアにはそんな気分転換が重要であった。
◇◇◇
母親に旨を伝え、ポリアは外に出た。陽は落ち始めていて、あまり長時間の散策は出来なそうである。
「城下街にでも行ってみようかな」
刺激を求め、滅多に行くことのない方向へ歩む。彼女の自宅からは、徒歩十数分ほどで城下街に入る。たったそれだけの距離だが、街の活気に大きな差を感じる。
「あれ……? なんか、慌ただしい?」
今彼女が見ているのは、活気と言うよりかは焦燥であった。あちらこちらに騎士が散見され、ポリアと進路を対にする。
また何人かの騎士は、人々を城の方へ案内していた。
「いったい何?」
何がなんなのか分からず、辺りを見回す。
「あれって……煙? 火事?」
比較的平和な国であるニューラグーン。それに似つかわしくない光景が見えた。
「ううん、違う……」
火事であれば、城下街の人間が避難する必要は無い。
「お嬢ちゃん!」
ウロウロするポリアを発見した案内係の騎士が呼んだ。かなり慌てている様子の若い男騎士である。
「さあ、君も避難するんだ!」
「避難? 何が起きたんですか?」
「バケモノだよ。バケモノが、襲ってきたんだ」
「えっ⁈」
つまるところ、先程下って行った騎士たちは、田舎にその事実を拡散しに向かったわけである。
まだ短い列に並ばされ、前の人に続いて城へ向かう。
──どうしよう、お母さん、お父さん……
バケモノの襲撃となると、ここ城下街よりも、田舎方面が先に攻撃対象になる。真っ先に、両親の心配が心を支配した。
その次に顔を出したのは、自身の推論が、全くの見当違いだったのかもしれないという憂慮である。
──もしかしてクライヤマには悪意があって?
──ブライトヒルと共同侵略をしようと?
──バケモノを使って、ここを狙ってる?
二つの不安にかられた彼女の拍動は、恐ろしく早い。聴力を制限するほどに喚く鼓動は、もはや痛みと化する。
──そんなはず無い
──そんなはず……無い
──そんなはず無い!!
世論が正しかったのか。クライヤマの巫女は邪神なのか。一連の騒動はクライヤマの侵略行為なのか。
心が定まらないまま、王城付近まで来た。避難してきた人が、続々と城へ招かれていく。
そこへ──
「四班が来たぞ!」
案内の騎士が叫んだ。四班は、騎士団の中でも、民衆にその名が知れ渡る程の集団である。
鎖の調査において、同班から一人の負傷者も出さなかった話は、一種の英雄譚として広まりつつある。
──鎖
──あれ、鎖は⁈
ここ最近になって姿を見せた巨大な異物は、昼夜問わず常に東に座す。だが今は違った。東の空を見ても、月へ向かって伸びているはずの無機物の姿がない。
──方角が違う?
そう思ったポリアだが、夕日の反対方向を観察している以上、勘違いや見間違いではないと確信した。
──無くなったんだ
──でも、誰が、どうやって?
列は更に進み、もう数分で彼女も城に入るだろうと言うタイミングで、それがポリアの視界に飛び込んだ。
「……あ、あれは!」
ニューラグーン国の物ではない、豪華な馬車。友好国であるブライトヒル王国の紋章が入った絢爛たる馬車である。
戸が開き、まず女性が降りた。ポリアはその人物に見覚えがある。気持ちが昂った。続いて、もう一人が降車する。
──あの人だ!
──間違いない!
先日目撃した、クライヤマの衣装を着た人物だ。今はブライトヒルの武具を身に付けているが、背丈や顔が強く記憶に刻まれていたため、確信できたようである。
「ブラント!」
ふと、誰かの大声が響く。発生源を見ると、周囲の誰よりも雅な服装の男が立腹した様子で叫んでいた。
「あれほど注視しておけと言ったはずだ! なんだ、この有様は!」
「王よ、どうか落ち着いて下さい! この事態に関して、彼らには一切の非はありません!」
「そんな訳があるか! クライヤマより出たバケモノがここを襲っているのだぞ!」
「彼らは何もしておりません! 東をご覧下さい。むしろ、お二人は鎖を破壊しているのですよ!」
──っ!
──鎖を、破壊⁈
だから無くなったのかと。それと同時に、ポリアの不安が一つ消し飛んだ。
むしろ希望となり、それ見た事かと、彼女は誇らしくなった。
——ブライトヒルの王様を引きつけた蜜
——それは、鎖の破壊だったんだね
しかし、ニューラグーン国王の心は真逆であり、四班の班長、ブラントへの激昂は続く。
「口答えをするな! 刺客を捕らえろ!」
「王!」
「従わぬのなら貴様たちも反逆罪で逮捕する!」
感情のままに騒ぐ王。もはや民衆の視線になど気付いてはおらず、憤怒の怪物と化している。
──怖いんだ
──知らないから
少女はそう考えた。王に限った話ではない。月が落ちて鎖が刺さり、バケモノが現れた。何が起きているのか、何が原因なのか。
それは誰にも分からなかったし、現状においても真相は明るみに出ていない。
──最初はみんな、知りたかったはずだもん
なぜこんな事が起きたのか、なぜ自分たちが殺戮の矢面に立たされたのか。
理由は、誰しもが知りたかったはずだ。
そんな混沌の中に投下された、
──月の影がクライヤマを覆っている
──バケモノはクライヤマ方面からやって来る
と言った既成事実。
これらは恰好の餌として瞬く間に拡散し、大量に、虚妄の奴隷が完成したのである。
──知らないから怖い
──なのに知ろうともしない
──それじゃ、永久に間違え続けちゃう
──ポリア。あなた、進路はどうするの?
──ポリアさん、そろそろ進路を決めないと
「進路……進路ね……」
親からも教師からも、嫌という程言われ続けたセリフが、耳鳴りとなって彼女に襲いかかる。
学校が終わって自室へ戻った彼女は、宿題などのルーティーンを済ませた後、頭を抱えていた。
「文化の勉強がしたいです」
世界の何処にどんな人達が居て、どんな暮らしをしているのか。どんな服を着て、どんなものを食べ、何を娯楽としているのか。何を信仰しているのか。どのような歴史を持っているのか。
世界中のそれらに興味があった彼女は、進路を問われても、いまひとつピンと来るものが無かった。
「では、文化系の学校を紹介しますよ」
中には、そう言った学問を専門にしている学校もある。しかし、ポリアが学びたいと考えているのは、そんな物ではない。
各地の文献を集めて、ああだ、こうだと考察するだけなら、今すでに行っている。
「実際にこの目で見たいんです」
「見たい?」
「見て聞いて、その文化を体験したいんです」
「それは……難しそうですね」
「私、旅に出たいんです」
「旅?」
「各地へ行って、実地で勉強したいです」
何度目かに進路指導で呼ばれた時、彼女は自身の願望を吐露した。しかしそれは、現実的な願いではない。
主に安全面の懸念が大きい。決して平和的でない国も存在する。そんな中に、十五歳の少女を「はい、どうぞ」と一人放つ訳にはいかないだろう。
教師も親も、心配で堪らないからだ。せめて護衛があれば、とも考えられる。しかし、あくまで個人でしかない彼女の旅を支援してくれるほど、騎士団も暇を持て余してはいない。
「また後日来てください。進路について、もう一度よく考えてみて下さいね」
「はい……」
と、あからさまな否定ではないものの、己の希望を却下されたが為に、こうして苦悶している。
部屋に籠り、何を考えてもやりたい事など見つからず。その間思い付くのは、世界行脚の理想のみ。彼女にしては珍しく、書物を開くことなく嘆いていた。
「はあ……。お散歩でも、しようかな」
普段はしない行動だが、今のポリアにはそんな気分転換が重要であった。
◇◇◇
母親に旨を伝え、ポリアは外に出た。陽は落ち始めていて、あまり長時間の散策は出来なそうである。
「城下街にでも行ってみようかな」
刺激を求め、滅多に行くことのない方向へ歩む。彼女の自宅からは、徒歩十数分ほどで城下街に入る。たったそれだけの距離だが、街の活気に大きな差を感じる。
「あれ……? なんか、慌ただしい?」
今彼女が見ているのは、活気と言うよりかは焦燥であった。あちらこちらに騎士が散見され、ポリアと進路を対にする。
また何人かの騎士は、人々を城の方へ案内していた。
「いったい何?」
何がなんなのか分からず、辺りを見回す。
「あれって……煙? 火事?」
比較的平和な国であるニューラグーン。それに似つかわしくない光景が見えた。
「ううん、違う……」
火事であれば、城下街の人間が避難する必要は無い。
「お嬢ちゃん!」
ウロウロするポリアを発見した案内係の騎士が呼んだ。かなり慌てている様子の若い男騎士である。
「さあ、君も避難するんだ!」
「避難? 何が起きたんですか?」
「バケモノだよ。バケモノが、襲ってきたんだ」
「えっ⁈」
つまるところ、先程下って行った騎士たちは、田舎にその事実を拡散しに向かったわけである。
まだ短い列に並ばされ、前の人に続いて城へ向かう。
──どうしよう、お母さん、お父さん……
バケモノの襲撃となると、ここ城下街よりも、田舎方面が先に攻撃対象になる。真っ先に、両親の心配が心を支配した。
その次に顔を出したのは、自身の推論が、全くの見当違いだったのかもしれないという憂慮である。
──もしかしてクライヤマには悪意があって?
──ブライトヒルと共同侵略をしようと?
──バケモノを使って、ここを狙ってる?
二つの不安にかられた彼女の拍動は、恐ろしく早い。聴力を制限するほどに喚く鼓動は、もはや痛みと化する。
──そんなはず無い
──そんなはず……無い
──そんなはず無い!!
世論が正しかったのか。クライヤマの巫女は邪神なのか。一連の騒動はクライヤマの侵略行為なのか。
心が定まらないまま、王城付近まで来た。避難してきた人が、続々と城へ招かれていく。
そこへ──
「四班が来たぞ!」
案内の騎士が叫んだ。四班は、騎士団の中でも、民衆にその名が知れ渡る程の集団である。
鎖の調査において、同班から一人の負傷者も出さなかった話は、一種の英雄譚として広まりつつある。
──鎖
──あれ、鎖は⁈
ここ最近になって姿を見せた巨大な異物は、昼夜問わず常に東に座す。だが今は違った。東の空を見ても、月へ向かって伸びているはずの無機物の姿がない。
──方角が違う?
そう思ったポリアだが、夕日の反対方向を観察している以上、勘違いや見間違いではないと確信した。
──無くなったんだ
──でも、誰が、どうやって?
列は更に進み、もう数分で彼女も城に入るだろうと言うタイミングで、それがポリアの視界に飛び込んだ。
「……あ、あれは!」
ニューラグーン国の物ではない、豪華な馬車。友好国であるブライトヒル王国の紋章が入った絢爛たる馬車である。
戸が開き、まず女性が降りた。ポリアはその人物に見覚えがある。気持ちが昂った。続いて、もう一人が降車する。
──あの人だ!
──間違いない!
先日目撃した、クライヤマの衣装を着た人物だ。今はブライトヒルの武具を身に付けているが、背丈や顔が強く記憶に刻まれていたため、確信できたようである。
「ブラント!」
ふと、誰かの大声が響く。発生源を見ると、周囲の誰よりも雅な服装の男が立腹した様子で叫んでいた。
「あれほど注視しておけと言ったはずだ! なんだ、この有様は!」
「王よ、どうか落ち着いて下さい! この事態に関して、彼らには一切の非はありません!」
「そんな訳があるか! クライヤマより出たバケモノがここを襲っているのだぞ!」
「彼らは何もしておりません! 東をご覧下さい。むしろ、お二人は鎖を破壊しているのですよ!」
──っ!
──鎖を、破壊⁈
だから無くなったのかと。それと同時に、ポリアの不安が一つ消し飛んだ。
むしろ希望となり、それ見た事かと、彼女は誇らしくなった。
——ブライトヒルの王様を引きつけた蜜
——それは、鎖の破壊だったんだね
しかし、ニューラグーン国王の心は真逆であり、四班の班長、ブラントへの激昂は続く。
「口答えをするな! 刺客を捕らえろ!」
「王!」
「従わぬのなら貴様たちも反逆罪で逮捕する!」
感情のままに騒ぐ王。もはや民衆の視線になど気付いてはおらず、憤怒の怪物と化している。
──怖いんだ
──知らないから
少女はそう考えた。王に限った話ではない。月が落ちて鎖が刺さり、バケモノが現れた。何が起きているのか、何が原因なのか。
それは誰にも分からなかったし、現状においても真相は明るみに出ていない。
──最初はみんな、知りたかったはずだもん
なぜこんな事が起きたのか、なぜ自分たちが殺戮の矢面に立たされたのか。
理由は、誰しもが知りたかったはずだ。
そんな混沌の中に投下された、
──月の影がクライヤマを覆っている
──バケモノはクライヤマ方面からやって来る
と言った既成事実。
これらは恰好の餌として瞬く間に拡散し、大量に、虚妄の奴隷が完成したのである。
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