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幽霊探偵 ビジネスホテルに住み着く邪霊
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伊田裕美:幽霊探偵、旅行ルポライター、ショートカットの黒髪を持ち、知的な印象を与える黒のスーツに身を包んでいた。端正な顔立ちと鋭い眼差しが特徴で、どこか探偵のような雰囲気を漂わせていた。
伝兵衛:旅行雑誌編集長。
村田蔵六:陰陽師で湯川寺(とうせんじ)の住職、幽霊探偵の相談相手。
大崎伸一(おおさき しんいち):地元の名士
大崎陽子(おおさき ようこ):大崎伸一の娘
田茂村健一(たもむら けんいち):ビジネスホテルのオーナー
古澤恵子(ふるさわ けいこ):会社員
古河仁美(こが ひとみ):会社員
第1章:突然の行方不明
茨城県の地方都市にひっそりと佇む小さなビジネスホテル。表向きは何の変哲もない宿泊施設であり、出張中のビジネスマンや観光客が利用する、ごく普通のホテルだった。しかし、このホテルには最近になって不吉な噂が囁かれるようになった。
「泊まった女性が、消えるらしい……」
最初に行方不明になったのは、会社員の古澤恵子だった。彼女は出張のため、このホテルに宿泊していた。しかし、翌朝になっても会社に現れず、連絡もつかなかった。不審に思った上司がホテルに問い合わせると、フロント係は首を傾げた。
「お客様はチェックアウトされていませんが……」
ホテルの清掃スタッフが部屋に入ると、そこには異様な光景が広がっていた。スーツケースは開いたまま、衣服が乱雑に広げられている。スマートフォンは充電器につながれたまま。財布やバッグも置かれていた。
しかし、古澤恵子の姿は、どこにもなかった。
警察が呼ばれ、ホテルの防犯カメラがチェックされた。彼女がチェックインする姿は映っていたが、部屋に入った後の映像は、まるで時間が止まったように変化がなかった。部屋のドアは朝まで開いておらず、誰も出入りしていない。
「まるで、夜のうちに蒸発したようだ……」
警察はホテルの隅々まで調査し、会社や自宅にも聞き込みを行ったが、彼女の行方を示す手がかりは一切見つからなかった。
この奇怪な事件の記録がまだ生々しく残る中、さらに新たな失踪事件が起きた。
次に消えたのは、化粧会社のインストラクター・古河仁美だった。
彼女もまた、このホテルに宿泊していた。しかし、その夜、信じがたい現象が起こった。
深夜、ふと目を覚ますと、部屋の隅にある姿見の鏡が、わずかに光を帯びていた。最初は寝ぼけているのかと思った。しかし、その光は次第に強くなり、鏡の中から、誰かの姿が現れた。
「……綺麗な方ね」
艶やかな声が響いた。
目の前の鏡には、一人の女性が映っていた。長い黒髪、青白い肌、そして異様に紅を引いた唇。彼女はゆっくりと微笑み、鏡の向こうから手を伸ばした。
古河仁美は、声を上げる間もなかった。鏡の中から伸びた白い手が、彼女の腕を掴んだ。その瞬間、背筋に氷の刃が走るような感覚がした。
「いや……!」
彼女は抵抗しようとした。しかし、身体は金縛りにあったかのように動かない。鏡の中の女性は妖艶に微笑むと、そのまま彼女を引きずり込んでいった。
翌朝、古河仁美の部屋もまた、荒らされた形跡もなく、彼女の持ち物だけがそのまま残されていた。
そして、この時点である共通点が浮かび上がった。
——この部屋だけに、古びた姿見の鏡があった。
この不可解な失踪事件は、やがてSNSを通じて瞬く間に拡散され、「呪われたホテル」の噂が広まっていった。
しかし、誰も知らなかった。
その鏡が「異界への入り口」としての役割を果たしていることを。
第2章:幽霊探偵、茨城へ
東京の編集部に、一人の男が訪れた。それは、二人目の女性が失踪した直後だった。訪れたのは、ビジネスホテルのオーナー・田茂村健一。肥満体型で、額から頭頂部にかけて髪が薄く、汗を拭いながら落ち着かない様子で受付を通り抜けた。彼は緊張した面持ちで、編集部の受付で幽霊探偵を探していた。そして、編集部に通されると、切迫した口調で語り始めた。彼が経営するホテルで不可解な失踪事件が相次いでいること、そしてネット上で「呪われたホテル」と噂され、経営が危機に瀕していることが書かれていた。
「幽霊探偵様、なんとかしてほしいんだ。私のホテルで……立て続けに女性が消えている」
田茂村の切実な訴えに、伊田裕美は静かに目を細めた。
「また妙な依頼が来たわね」
旅行雑誌編集長の伝兵衛は、面倒そうに腕を組む。「お前、こういう話には妙に食いつくからな」と呆れ顔を向けたが、裕美は笑って応じる。
「だって、こういうのこそ私の仕事でしょ?」
数日後、裕美は茨城へと向かった。電車を乗り継ぎ、目的のビジネスホテルに到着すると、すぐにオーナーの田茂村が出迎えた。以前会ったときよりもさらに切羽詰まった様子で、彼の顔には焦りと不安が滲んでいた。
「来てくれてありがとう。さっそく、例の部屋を案内するよ」
裕美はうなずき、ホテルの廊下を進んだ。薄暗い照明が落ち着いた雰囲気を醸し出しているが、どこか冷たい空気が漂っていた。
「ここだ……二人が消えたのは、どちらもこの部屋なんだ」
田茂村が示した部屋の扉には、特に異変はないように見える。しかし、扉を開けた瞬間、裕美の身体に冷たい感覚が走った。
「……なに、この感じ?」
室内は至って普通のビジネスホテルの一室だった。ベッドがひとつ、デスクと椅子が並び、窓のカーテンはわずかに揺れている。しかし、唯一目を引いたのは、部屋の隅に立てかけられた大きな姿見の鏡だった。
「この鏡、いつからここに?」
「ずっと前からあるよ。ホテルを開業した時からね。特に珍しいものでもない、普通の姿見さ」
田茂村はそう言ったが、裕美は鏡にじっと目を向けた。まるで何かがこちらを覗き込んでいるような、ぞわりとした視線を感じる。
「……この鏡には、何かがいる」
そう呟いた瞬間、何かが背筋を這うような感覚がした。
裕美はホテルの資料を調べ、過去の記録を紐解いていった。その中で、大崎伸一という富豪の名を見つけた。彼には陽子という娘がいたが……
裕美はその記録を読みながら呟いた。
「陽子……この鏡と関係が?」
陽子は生まれつき顔に痣があり、そのせいで父親から忌み嫌われていたという。彼女は広大な屋敷の奥の部屋に閉じ込められ、外の世界を見ることなく育った。唯一の話し相手は、部屋に置かれた鏡。
伸一の日記にはこう書かれていた——
『彼女は毎日、鏡に向かって自分の顔を見つめ、こう呟いていた。「美しくなりたい」「こんな顔でなければ」「この姿が憎い」』
やがて陽子は屋敷の奥で孤独のまま死んだ。父親の大崎伸一は、娘をひっそりと庭に土葬し、その死を世間から隠した。そして彼が亡くなった後、屋敷は他者の手に渡り、改装され、現在のビジネスホテルへと生まれ変わった。
だが、たったひとつ——陽子が愛憎を込めた鏡だけが、そのままホテルの一室に残された。
「そしてつい最近、ある出来事が起きた」
ホテル近くの道路工事の際、過積載のトラックが原因で地面が陥没し、水道管が破損した。その時、地中から陽子の遺体が発見されたのだ。
「彼女の遺体はミイラ化していたが、県の公務員は特に調査を行わず、火葬して無縁仏として葬った」
それから、奇妙な出来事が始まった。
「つまり、遺体が見つかり、火葬されたことで、彼女の霊が覚醒した……?」
裕美の推測は、これまでの怪奇現象と一致していた。
「彼女の怨念は、その鏡に宿っている。そして、彼女が選ぶのは——」
「……女性だけ?」
裕美は鏡を見つめた。鏡の表面がぼんやりと歪み、まるで何かがこちらを見返しているようだった。
「試してみるか?」
裕美は覚悟を決め、鏡に手を伸ばした。
すると——鏡の中で、何かが動いた。
第3章:裕美が行方不明
夜の帳が降り、ホテルの一室に静寂が広がる。外から聞こえる車の音も、隣室の気配も、すべてが遠のいたように感じられた。伊田裕美は、部屋の中央に立ち、壁際に設置された大きな姿見をじっと見つめていた。
「……ここで、二人の女性が消えた……」
鏡の表面は曇りひとつなく、異様なほど完璧に磨かれている。それにもかかわらず、裕美は不気味な冷気を感じた。まるで鏡の奥から何かが覗いているような、そんな錯覚を覚える。
ふと、部屋の空気が変わった。
どこからともなく、微かな囁き声が響いた。最初は風の音かと思った。しかし、よく耳を澄ますと、それは人の声だった。
「綺麗な方ね……」
低く甘い声が、背後から流れ込む。裕美は反射的に振り向いた。しかし、そこには誰もいない。
「……錯覚?」
だが、違和感は消えなかった。彼女はもう一度鏡を見つめる。そしてその瞬間——鏡の奥で、何かが動いた。
薄暗い鏡の向こう側に、人影が浮かび上がった。長く艶やかな黒髪、青白い肌、そして血のように赤い唇。しかし、その顔は一目で異様だった。皮膚は爛れ、歪んだ痕が無惨に残る。両目は不均衡に沈み、唇は裂け、まるで人の顔が崩れかけたかのような、二目と見られぬ醜い顔だった。それでも、その女はゆっくりと微笑んだ。
「あなたも、ずっとここにいて……」
女——陽子は、妖艶な微笑を浮かべながら、鏡の中から手を伸ばしてくる。白く細い指が鏡をなぞり、その指先が裕美の頬に触れた。
「……っ!」
冷たい。
その感触は、生きた人間のものではなかった。
次の瞬間、陽子の手が鏡から突き出し、裕美の手首をしっかりと掴んだ。鋭い氷のような感触が、肌に焼き付く。
「私は綺麗なものが憎い……」
陽子はゆっくりと顔を近づける。甘い香りが漂い、低く囁く声が裕美の耳元を這う。
「あなたも、永遠に……」
その言葉と共に、陽子はそっと裕美を抱きしめた。冷たい腕が背中を這い、首筋に薄い唇が触れる。
「っ……」
裕美の身体が硬直する。意識がぼやけ、まるで霧の中に迷い込んだような感覚に囚われた。心の奥底に潜む恐怖と脆さが引きずり出されていく。抵抗する力が、次第に削がれていく。
——このまま、沈んでしまえば楽になるのかもしれない。
そんな甘い誘惑が、脳裏をよぎる。
だが——。
鏡の向こうに映った自分の目が、裕美を現実へと引き戻した。
鏡の中の裕美は、ただの反射ではなかった。
「私は——」
裕美は全身の力を込めて、陽子の腕を振りほどこうとした。しかし、陽子の力は想像以上に強く、まるで鉄の鎖のように絡みついてくる。
「——私は、お前とは違う!」
その叫びと共に、裕美は渾身の力で陽子を押し返した。だが、その瞬間、鏡の奥がまるで水面のように波打ち——
次の瞬間、裕美の身体は抵抗する間もなく、鏡の中へと呑み込まれた。
第4章:鏡の決着
ホテルのフロントに駆け込んだ田茂村健一は、顔面蒼白だった。彼の額には脂汗が滲み、指先は震えていた。ロビーの客たちも何事かとざわめき、スタッフたちは不安げに様子を伺っていた。
「……いなくなった。伊田裕美が……消えたんだ!」
田茂村の言葉に、フロント係は驚愕し、思わず息を呑んだ。「そんな馬鹿な」と誰もが思った。しかし、事実だった。裕美は、二人の女性が失踪したのと同じ部屋に泊まり、そのまま姿を消したのだ。
「……どうすればいいんだ……」
田茂村は肩を震わせ、絶望的に頭を抱え込んだ。幽霊探偵に頼めば何とかなると思っていた。だが、その探偵までもが姿を消してしまった。もはや手の打ちようがない。そう思ったときだった——。
東京の湯川寺では、村田蔵六が落ち着かない様子で部屋を行き来していた。
「おかしい……いつもなら、事細かに報告をよこすのに……」
裕美が出張に出たあと、一度も連絡がないことが気がかりだった。いつもなら短いながらも状況を伝えるメッセージが届く。だが今回は、沈黙が続いている。
「まさか……」
不吉な予感が胸を締めつけた。蔵六はすぐさま準備を整え、茨城のホテルへと向かった。
蔵六がホテルに到着すると、やつれた顔の田茂村が出迎えた。彼は半ば泣きそうになりながら、事情を説明した。
「お願いだ……何とかしてくれ……!」
蔵六は深く頷くと、裕美が泊まった部屋に案内させた。中に入ると、ひんやりとした空気が流れていた。異常なほどに整然とした部屋。そして、壁際には、問題の鏡が変わらずに鎮座していた。
「この鏡、不思議な感じだ」
蔵六は鏡に近づき、じっとそれを見つめた。表面は不気味なほど滑らかで、僅かに異界の気配を感じる。
——そのとき、鏡の中で何かが動いた。
ギシ……。
鏡の表面が波打ち、そこから白い手が現れた。
「なっ……!」
手は迷うことなく蔵六の腕を掴んだ。異様な冷たさが肌を刺す。思わず後ずさろうとするも、力は強く、蔵六の体はずるずると引き込まれていく。
「こ、これは……!」
鏡の奥から、裕美の手が伸びていた。彼女は必死の形相で蔵六を掴み、強引に引き寄せた。
「えっ、ちょっ……おい!」
蔵六が抵抗する間もなく、身体は鏡の中へと引き込まれた。そして——入れ替わるように、裕美が鏡の中から飛び出した。
裕美は荒い息をつきながら、すぐにカバンを開けた。そこから取り出したのは、一枚の小さな手鏡——『たむならの鏡』だった。
「終わらせる……!」
彼女は、たむならの鏡を陽子の呪われた鏡に向けた。その瞬間、鏡の表面が波打ち、耳をつんざくような悲鳴が部屋中に響き渡った。
「やめろ……やめろおおお!」
陽子の怨念がうごめく鏡と、浄化の力を持つたむならの鏡が激しくぶつかり合う。部屋の温度が急激に下がり、壁の隅々から冷気が噴き出す。
バキィ……!
ひび割れた。
たむならの鏡が放つ光が呪われた鏡を貫いた。怨霊の叫びが響く中、鏡は次第に崩れていった。そして——。
パリン……ッ!
鏡が粉々に砕けた。
次の瞬間、眩い光とともに、空間が揺らいだ。
——そして、床の上に三つの人影が倒れていた。
失踪した二人の女性と、蔵六だった。
「……戻ったのね」
裕美は息を整えながら、鏡の残骸を見つめた。そこには、もう怨霊の気配はなかった。
ホテルに静寂が戻った。そして、長きにわたる呪いは——ようやく、終焉を迎えたのだった。
第5章:エピローグ
事件が終わり、ホテルには再び静寂が戻った。鏡の呪いが解かれ、失踪していた人々も無事に戻ったことで、田茂村健一は安堵の息をついた。彼はすぐにホテルの清掃と改装を進め、問題のあった部屋を倉庫にすることを決めた。
事件解決の謝礼として、田茂村は裕美にお約束の報酬を振り込んだ。しかし、裕美本人はそれを知らなかった。
東京の編集部では、伝兵衛が満足げにパソコンの画面を眺めていた。
「ふむ、無事解決か……」
彼は銀行の振込通知を確認すると、ニヤリと笑った。
「探偵業も、いい商売になるな」
だが、その瞬間、背後の空気が凍りついた。
カタカタ……。
伝兵衛の机がかすかに揺れた。ふと顔を上げると、部屋の隅にぼんやりとした影が立っていた。
「……伝兵衛め。人の努力で金を稼ぐなんて許せないわね……」
低く、冷たい声が響く。
「う、うわああっ!」
伝兵衛は椅子ごと後ろに転げ落ちた。影がふっと近づく。幽霊——ではない。よく見れば、それは裕美だった。
「ちょ、ちょっと待て! 冗談だって!」
「そうかしら?」
裕美はじっと伝兵衛を睨みつけ、無言の圧をかける。彼は冷や汗を拭いながら、慌てて振込画面を開いた。
「返します! 返しますから!」
伝兵衛は裕美の口座に、着服していた分を即座に振り込んだ。裕美は満足げに微笑み、踵を返して部屋を出た。
「まったく……油断ならないな」
伝兵衛は深いため息をついた。
しかし——。
事件が終わったはずの裕美の心には、まだ妙な違和感が残っていた。
その夜、シャワーを浴びていると、まるで誰かに見られているような感覚がした。
「……気のせい?」
湯気に包まれた鏡に映る自分の姿を見つめる。だが、次の瞬間——鏡の表面に、うっすらと「見えない手」の跡が浮かび上がった。
「……まだ、終わってないの?」
囁くような声が、耳元で響く。微かな風が首筋を撫で、冷たい感触が彼女の肌を走った。
裕美は息をのんだ。しかし、その瞬間——。
鏡の表面に、うっすらと文字が浮かび上がる。
「私はもう地上には出られない……私は幽霊探偵を許さない……」
裕美はしばらくじっとその文字を見つめた。そして、やがて静かに微笑む。
「……もう大丈夫ね」
そう呟くと、彼女はバスルームを後にした。
——完——
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