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第2章 王都クディベルトの姫
ニートとお別れです
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「え?ねぇ、本当にこれで終わり?」
「だな」
「嫌だよ。私、もっとサクと……」
「何言ってんだ。お前はずっと、元の世界へ戻りたかったんだろ」
「そうだけど……」
ハルが寂しげに俯く。
あの屋台で手に入れた鍵は、まさかの転移の鍵だったらしく、突然だがハルは、元の世界に戻ることになった。
「まさか、一発で見つかるなんてね」
「そうだな……」
「……」
「あぁぁもう!しんみりすんなや!帰れるんだ。笑え」
サクがガシガシと頭を搔きむしる。
「笑えって言ったって」
「本気出せば、また会えるさ」
「え?」
「転移の鍵は何度か使えるものが多いからな」
「何度か?」
「鍵は、その能力の大きさによって、仕様回数が決まってる。転移はショボくはないが、そこまで大した能力じゃないからな。複数回は使えるだろ。とはいえ、上限がきたら急に壊れるから、後何回使えるかはわからん。一回で壊れるかもしれんし、そもそも既に複数回目かもしれんしな」
「そっか……でも、また会えるかもしれないんだね。よかった。一生の別れかと思ったよ」
サクがハルを不思議そうにマジマジと見つめる。
「ん?なに?」
「いや、なんかお前強くなったな」
「そうかな?」
ハルが照れ臭そうにしている。
「ああ。強くなった」
「あ、ありがとう」
今度は言ったサクも照れ臭そう俯いた。
「まあ、なんだ。元気でな」
「うん……。サクも」
ハルが鍵を扉にに近づける。
鍵にも色々と種類があるらしく、今回手に入れた鍵は扉に直接使用するらしい。扉そのものをゲートへと変換する仕様だ。
「サク本当にありがとうね。またいつけお礼するから」
「バカ。戻ってくんな。やっと明日からゆっくり寝れるんだ。だいたい、また帰れなくなったらどうする。おれが行ってやる。」
「フフっありがとうさく。早く仕事見つけなよ」
「うるせぇ!」
「じゃあ、本当にバイバイ」
「ん」
ハルが鍵の頭のスイッチを押し、扉に当てて捻ると扉が赤色に変色した。
「じゃあね」
ハルが名残惜しそうに口にする。
「わかったから。早く行け」
______ガチャッ
ハルが扉をくぐっていったのを見届け「じゃあな」と、サクが小さく呟いた。
「だな」
「嫌だよ。私、もっとサクと……」
「何言ってんだ。お前はずっと、元の世界へ戻りたかったんだろ」
「そうだけど……」
ハルが寂しげに俯く。
あの屋台で手に入れた鍵は、まさかの転移の鍵だったらしく、突然だがハルは、元の世界に戻ることになった。
「まさか、一発で見つかるなんてね」
「そうだな……」
「……」
「あぁぁもう!しんみりすんなや!帰れるんだ。笑え」
サクがガシガシと頭を搔きむしる。
「笑えって言ったって」
「本気出せば、また会えるさ」
「え?」
「転移の鍵は何度か使えるものが多いからな」
「何度か?」
「鍵は、その能力の大きさによって、仕様回数が決まってる。転移はショボくはないが、そこまで大した能力じゃないからな。複数回は使えるだろ。とはいえ、上限がきたら急に壊れるから、後何回使えるかはわからん。一回で壊れるかもしれんし、そもそも既に複数回目かもしれんしな」
「そっか……でも、また会えるかもしれないんだね。よかった。一生の別れかと思ったよ」
サクがハルを不思議そうにマジマジと見つめる。
「ん?なに?」
「いや、なんかお前強くなったな」
「そうかな?」
ハルが照れ臭そうにしている。
「ああ。強くなった」
「あ、ありがとう」
今度は言ったサクも照れ臭そう俯いた。
「まあ、なんだ。元気でな」
「うん……。サクも」
ハルが鍵を扉にに近づける。
鍵にも色々と種類があるらしく、今回手に入れた鍵は扉に直接使用するらしい。扉そのものをゲートへと変換する仕様だ。
「サク本当にありがとうね。またいつけお礼するから」
「バカ。戻ってくんな。やっと明日からゆっくり寝れるんだ。だいたい、また帰れなくなったらどうする。おれが行ってやる。」
「フフっありがとうさく。早く仕事見つけなよ」
「うるせぇ!」
「じゃあ、本当にバイバイ」
「ん」
ハルが鍵の頭のスイッチを押し、扉に当てて捻ると扉が赤色に変色した。
「じゃあね」
ハルが名残惜しそうに口にする。
「わかったから。早く行け」
______ガチャッ
ハルが扉をくぐっていったのを見届け「じゃあな」と、サクが小さく呟いた。
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