上 下
13 / 22
第1章 ニート・イズ・マイライフ

ニートがムキムキ老婆と殺りあうそうです

しおりを挟む
 「ゔぁぁぁがぁぁぁぁ」

 咆哮が反響し、地響きのように辺りが揺れる。

 「私の息子を返せぇぇ」

 怪物は叫びながら、進行を遮る物を両腕を大きく振り回して弾き飛ばしながら、ハルにゆっくりと近づく。

 「まだ、まだだ!もっと、息子の味わった痛みをお前にも!全身が粉々になるまで死ぬんじゃないぞ!」

 ハルの目の前まで来た怪物は立ち止まって、ハルの姿を凝視し、首を傾げる。

 「なんだこれは?」

 横たわるハルの身を守るように、青い光の球がハルを覆っていた。

 中のハルには傷一つ見られない。

 「なんだこれはぁぁぁ!!ふざけるな!死ね死ね死ね死ね死ね!」

 狂乱した怪物は球を力任せに砕き割ろうと、乱打を浴びせる。

 ハルはガンガンと鳴り響く音で目を覚ます。

 顔を上げると、目の前で見たこともないドス黒い色をした怪物が、自分を覆っている球を殴り続けている。

 ──いや見たことのある。

 「おばあ……ちゃん?」

 その怪物は、先程まで優しさに溢れ、和やかに笑っていた筈の八百屋の店主と同じ格好をしている。

  こんな見た目にもかかわらず、ハルにはそれが八百屋の店主であると即座に認識できた。

 「おばあちゃんですよね!一体なにが__」

 「ゔぁぁぁぁぁぁ」

 ハルの声に耳を貸すどころか、その拳の勢いは一層増して行く。

 「どうして……こんな!お願いです!もうやめて!」

 「お前が……お前が息子を!」

 「息子さんって……」

 「お前がぁぁぁぁ」

 殴り続ける怪物の拳は、どんどんと血で赤く染まっていっている。

 「お願い!もうやめて!それ以上は体が!」

 ハルの訴えなど、もはや届いてなどいない。

 とにかく逃げようと試みるが、腰が抜けてしまい立ち上がることすらできない。

 一箇所を殴り続けられている球には、少しずつ亀裂が入り始めていた。それと同時に、ハルの着ているメイド服も少しずつ破れ始める。

 「お願い!私が何か気に触ることを言ったのなら謝ります。だから……もう……」

 ──ピシッ

 ついに球に明らかなヒビが入った。

 「いや……待って……お願い……」

 ハルの祈りも虚しく、次の一撃で球が完全に砕け散り、メイド服も弾け飛んだ。

 「待って……」

 ハルの消え入るような声を打ち消すように怪物は雄叫びをあげると、ハルの左腕を掴み持ち上げる。

 体が完全に地から離れた。

 「安心しろ、簡単には殺さないさ、ジワジワ、ジワジワと嬲り殺してやる!」

 腕を掴んでいる手に力が込められる。

 ───ボキッ

 「いやぁぁぁぁぁぁ__」

 掴まれていた左腕が折れる音が、自分の耳でも聞き取れた。

 「あ……あぁ……あ」

 声にならない激痛が走る。

 「うるさい口だな、少し黙れぇぇ」

 怪物が空いている手で拳を握り、ハルの顔目掛けて振り抜く。

 ──ブンッ

 ハルを捉えたはずの拳は勢いよく空を切り、怪物はそのまま前のめりによろめいた。

 「なん…….だ?」

 怪物は先程まで、ハルを掴んでいた手を開き不思議そうに凝視する。

 そこにハルの姿はなかった。

 「どこへ行ったぁぁぁぁ」

 

♢♦︎♢♦︎♢



 「ふぅ、まったく間一髪ってとこか。てかちょっと遅れたな。大丈夫だったかハル。」

 聞き覚えのある声だった。

 「サク!」

 サクが自分を抱え心配そうにこちらを見てい……ない。照れ臭そうに目をそらしていた。

 「サク、どうしてここに?」

 「まあ色々あってな、遅れて悪い。うわ、腕折れてんなこれ。痛いだろうけど少しだけ我慢しててくれ」

 「サクぅぅぅぅ怖かった……怖かったよ死ぬかと思った」

 抱きつき泣き喚くハル。

  「 いや……ちょ……お前その格好で抱きつくな」

  体に当たる柔らかな感触にサクは顔を赤らめた。

  「 せめて、これでも着てろ」

  サクは自分の着ていたジャケットをハルに掛ける。

  ハルもようやく自分の今の格好に気がついたのか慌てて前を隠し顔を赤らめ俯いた。

  サクが一言悪かったと口にする。色々な意味の含まれた言葉だった。

 「そこかぁぁぁぁぁ」

 後ろから怪物の声が鳴り響いた。

 「ちっ、ウルセェな!今行くから待ってろよ」

 声のする方向にサクが怒鳴り返す。

 「サク!ダメ!逃げなきゃ!」

 「あ?大丈夫だって。ちょっとお前をこんなにした奴に軽く仕返ししてきてやるよ」

 「何言ってるの!あんなのに勝てる訳_痛っ」

 「ほら、腕に響くからあんまデケェ声出すな。安心しろ俺はやればできる子だから」

 「やればできる子って……それにあの優しかったおばあちゃんが、こんな事するなんて……何か理由が……」

 「おいおい、この期に及んで理由とか関係あんのか。てか、あれババァかよ。嘘だろ?見えねぇぇ。……まあなんにせよ、お前はそこで休んどけ」

 そう言うとサクは怪物の元へ向き直る。

 「キサマぁぁぁ邪魔をするな!」

 「だから、うるせぇって言ってんだよ。なんだその体、プロテインの飲み過ぎなんじゃねぇの?」

 「黙れ!」

 怪物がサクに向かって振り下ろした拳は、またも空を切る。

 「だから、そんな大振りじゃ一生あたんねぇぞ」

 背後から聞こえるサクの声に驚き、怪物は勢い良く振り向き、また雄叫びをあげる。

  「たくっ。いちいち叫ばねぇと話し始められねぇのかお前は」

 「それがキサマの能力か」

 「さぁどうでしょう」

 サクは依然、飄々とした態度を変えない。

 「トロイが怪力だけは確かみたいだな。あの保護プログラムを力だけで、ぶっ壊したのは褒めてやるよ」

 「あの妙な球はキサマの仕業か」

 「すごいだろ?特徴で作ってもらった衝撃保護メイド服だ。ほらサッサと次かかってこいよ。まあそのスピードじゃ何回やっても当たんねぇけど」

 「うぁぁぁぁぁぁなめるなぁぁぁ」

 怪物が力むと、その体は更に増大し服が弾け飛ぶ。

 「おいおい、服弾け飛ぶの流行ってんのか?俺も読者もババァのヌードなんて見たかないんだけど」

 「黙れ。次は避けれないぞ」

 怪物は重心を下ろし、前屈みに戦闘態勢をとる。すると、肩に何か刺青のようなものが見えた。

 「その模様お前、教会_」

 ──ドンッ

 一瞬。

 怪物が地面を勢いよく蹴りあげた瞬間、サクの目の前まで到達し拳を振り下ろす。

 「なっ!」

 すんでの所で両腕でガードしたサクだったが、体は大きく後方へと吹き飛ばされた。

 が、空中で態勢を整えると片腕で地面を弾き、一回転して綺麗に着地する。

 「痛いな!まだ話の途中だろうが」

 怪物は全力で振り下ろした自分の拳を、軽々と受け止められた事で更に息を荒げる。

 「キサマも身体強化の能力か!だがそんな貧弱な体で、一体私の攻撃を何回受け続けられるかな!」

 「試してみるか?」

 余裕そうにニヤリと笑い、チョイチョイと指で挑発された怪物は、また一瞬でサクに近づくと、今度は両腕で防御球を叩き割った時以上の乱打を浴びせ始めた。

 そしてサクは、それを今度は受け止めるのではなく、掌で受け流していた。

 「ゔぁぁぁぁぁぁぁ」

 叫び声と共に乱打はより一層威力を増す。

 「しつこい!」

 ──ズムッ

 サクの右腕が怪物のみぞおちにめり込み、怪物は嗚咽しながら後ずさる。

 「うがっ……バカなお前みたいな奴がこの私に勝とうなどと100年早いんだ!」

 「100年?そらちょっと言い過ぎじゃないかな?せいぜい70年ってとこだろ」

 「何を言っている!」

 今度はサクから怪物に向かって一直線に走り出した。怒り狂う怪物はサクめがけて拳を振るう。

  サクはその拳を、巨体の股の下をスライディングで潜り抜け避けると、バンッと飛び上がって体を捻り、顔面に強烈な蹴りを入れた。

 怪物の体は大きく吹き飛び、先程のサクのように態勢を整えようとするが壁に激突した。

 「あんたの過去に何があったか知らねえが、ハルに罪はねぇはずだ」

 「うるさい……うるさい、うるさい!人間みたいな下等な生物などこの世界に必要ない!」

 「ちっ、これだから教会の奴は嫌いなんだよ。お前らみたいな老害は大人しく隠居生活満喫してろ」

 「ふざけるな!私は教会NO.1085チヨギルことチヨ婆だぞ!こんな脆弱な若造に負けるはずが……」

 「おいおい、このタイミングで突然の自己紹介かよ。しかもチヨ婆って……大体どっからハルが人間だって情報仕入れたんだ?まあ、大方自分で口滑らしちまったんだろうけど。こんなことなら、もっと注意しとくべきだったな」

 「何をペチャクチャと!お前も非人なら生かしておいやろうと思ったが、邪魔をするなら死んでもらおう!」

 「いや最初から殺す気満々でしたよね?だいたい人間人間ってお前。人間はな素晴らしいんだぞ!ワン◯ースとかドラゴン◯ールとか読んだことあんのか?人間はな、あんな素晴らしいもの生み出すことができんだぞ!」

 「訳の分からないことを言うな!なんの話をしている!これ以上は時間の無駄だ。いい加減死んでもらおう、これがお待ちかね100パーセントだ!!」

 怪物の体がより一層巨大化し襲いかかってくる。

 「え?いや本当に知らない?知ってるよね?え?じゃ、じゃあ……コホンッ、俺は怒ったぞフリ……じゃないチヨ婆ぁぁぁぁ」

 サクは、チヨギルの勢いよく殴りかかってきた腕を掴み、一本背負いで投げ飛ばすと、そのまま吹き飛ぶチヨギルの後ろへ瞬時に回り込み、地面へ叩きつけるように踵を落とした。

 「がはっっ、うぅぅぅぅうおぇぇぇぇ」

 チヨギルは蹲り嘔吐する。

 「いい加減諦めろ。今なら見逃してやらんでもないぞ」

 サクが蹲っているチヨギルの前に屈み、顔を伺うように覗き込むと、計ったようにチヨギルはニヤリと笑いサクを無視して、ハルに向かって飛びかかった。

 「キサマさえ死ねばそれでいい!キサマさえ!」

 しかし、ハルに向かって振り抜いた拳はいとも簡単に、後ろから追い抜いてきたサクに片手で受け止められる。

 「おい、あんま調子に乗んなよ?」

 睨見つけるサクの視線にチヨギルの背筋が凍りつく。

 「ま、待て。待ってくれ……」

 何かを悟ったのかチヨギルは跪き、掴まれている腕を祈るように掲げた。

 「残念だったな。俺はそんなに優しくないんだわ。おい、ハルちょっと目瞑ってろ……って気絶してんのか」

 ハルは目を閉じ、うな垂れるように気絶していた。

 「待て、頼む。まだ……。私は息子を人間に殺されたんだ。だから……その報復をしたって……」

 「だからなんだよ。お前ちょっと黙れよ。教会の奴らが人間を恨んでんのは知ってる。別に各々にそれなりの理由があるんだろうし、それ自体を咎めようなんて思いはしない。だが罪の無い人間を殺すような理念には、ちっとも共感できやしねぇんだよ。だからいつか、あんたの仇を見つけたら俺が代わりに殺しといてやるから、今は大人しく死ね」

 「そんな言葉が信じられるか?キサマは人間を守る側だろう?」
 
 チヨギルの言葉にサクはいつになく冷たい目をして言った。

 「俺は人間は大嫌いだよ」

 「それってどういう_」

 「じゃあな、チヨ婆。あの世で復讐が果たされるのをゆっくり眺めてろ。同じ地獄に送ってやるから後は好きに報復しな。あと、あんたの野菜……結構美味かったぞ」

 チヨギルの言葉を遮るとサクは手刀をサッと振り上げた。

 チヨギルは、そうかと諦めたように目を瞑る。



 ──ドシュッ



 チヨギルの頭が宙に舞う。

  地に落ちた頭は、元の優しい八百屋の店主に戻っていた。



 「それにしても、教会か。厄介なのに目をつけられなきゃいいけど……。まぁでも、とりあえず帰るか」

 サクはハルを抱えると倉庫を後にした。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?

アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。 泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。 16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。 マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。 あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に… もう…我慢しなくても良いですよね? この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。 前作の登場人物達も多数登場する予定です。 マーテルリアのイラストを変更致しました。

【本編完結】さようなら、そしてどうかお幸せに ~彼女の選んだ決断

Hinaki
ファンタジー
16歳の侯爵令嬢エルネスティーネには結婚目前に控えた婚約者がいる。 23歳の公爵家当主ジークヴァルト。 年上の婚約者には気付けば幼いエルネスティーネよりも年齢も近く、彼女よりも女性らしい色香を纏った女友達が常にジークヴァルトの傍にいた。 ただの女友達だと彼は言う。 だが偶然エルネスティーネは知ってしまった。 彼らが友人ではなく想い合う関係である事を……。 また政略目的で結ばれたエルネスティーネを疎ましく思っていると、ジークヴァルトは恋人へ告げていた。 エルネスティーネとジークヴァルトの婚姻は王命。 覆す事は出来ない。 溝が深まりつつも結婚二日前に侯爵邸へ呼び出されたエルネスティーネ。 そこで彼女は彼の私室……寝室より聞こえてくるのは悍ましい獣にも似た二人の声。 二人がいた場所は二日後には夫婦となるであろうエルネスティーネとジークヴァルトの為の寝室。 これ見よがしに少し開け放たれた扉より垣間見える寝台で絡み合う二人の姿と勝ち誇る彼女の艶笑。 エルネスティーネは限界だった。 一晩悩んだ結果彼女の選んだ道は翌日愛するジークヴァルトへ晴れやかな笑顔で挨拶すると共にバルコニーより身を投げる事。 初めて愛した男を憎らしく思う以上に彼を心から愛していた。 だから愛する男の前で死を選ぶ。 永遠に私を忘れないで、でも愛する貴方には幸せになって欲しい。 矛盾した想いを抱え彼女は今――――。 長い間スランプ状態でしたが自分の中の性と生、人間と神、ずっと前からもやもやしていたものが一応の答えを導き出し、この物語を始める事にしました。 センシティブな所へ触れるかもしれません。 これはあくまで私の考え、思想なのでそこの所はどうかご容赦して下さいませ。

ドアマットヒロインはごめん被るので、元凶を蹴落とすことにした

月白ヤトヒコ
ファンタジー
お母様が亡くなった。 それから程なくして―――― お父様が屋敷に見知らぬ母子を連れて来た。 「はじめまして! あなたが、あたしのおねえちゃんになるの?」 にっこりとわたくしを見やるその瞳と髪は、お父様とそっくりな色をしている。 「わ~、おねえちゃんキレイなブローチしてるのね! いいなぁ」 そう、新しい妹? が、言った瞬間・・・ 頭の中を、凄まじい情報が巡った。 これ、なんでも奪って行く異母妹と家族に虐げられるドアマット主人公の話じゃね? ドアマットヒロイン……物語の主人公としての、奪われる人生の、最初の一手。 だから、わたしは・・・よし、とりあえず馬鹿なことを言い出したこのアホをぶん殴っておこう。 ドアマットヒロインはごめん被るので、これからビシバシ躾けてやるか。 ついでに、「政略に使うための駒として娘を必要とし、そのついでに母親を、娘の世話係としてただで扱き使える女として連れて来たものかと」 そう言って、ヒロインのクズ親父と異母妹の母親との間に亀裂を入れることにする。 フハハハハハハハ! これで、異母妹の母親とこの男が仲良くわたしを虐げることはないだろう。ドアマットフラグを一つ折ってやったわっ! うん? ドアマットヒロインを拾って溺愛するヒーローはどうなったかって? そんなの知らん。 設定はふわっと。

あの、神様、普通の家庭に転生させてって言いましたよね?なんか、森にいるんですけど.......。

▽空
ファンタジー
テンプレのトラックバーンで転生したよ...... どうしようΣ( ̄□ ̄;) とりあえず、今世を楽しんでやる~!!!!!!!!! R指定は念のためです。 マイペースに更新していきます。

【完結】私だけが知らない

綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。 優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。 やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。 記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。 【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ 2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位 2023/12/19……番外編完結 2023/12/11……本編完結(番外編、12/12) 2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位 2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」 2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位 2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位 2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位 2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位 2023/08/14……連載開始

僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?

闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。 しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。 幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。 お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。 しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。 『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』 さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。 〈念の為〉 稚拙→ちせつ 愚父→ぐふ ⚠︎注意⚠︎ 不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。

流石に異世界でもこのチートはやばくない?

裏おきな
ファンタジー
片桐蓮《かたぎりれん》40歳独身駄目サラリーマンが趣味のリサイクルとレストアの資材集めに解体業者の資材置き場に行ったらまさかの異世界転移してしまった!そこに現れたのが守護神獣になっていた昔飼っていた犬のラクス。 異世界転移で手に入れた無限鍛冶 のチート能力で異世界を生きて行く事になった! この作品は約1年半前に初めて「なろう」で書いた物を加筆修正して上げていきます。

転生したらチートすぎて逆に怖い

至宝里清
ファンタジー
前世は苦労性のお姉ちゃん 愛されることを望んでいた… 神様のミスで刺されて転生! 運命の番と出会って…? 貰った能力は努力次第でスーパーチート! 番と幸せになるために無双します! 溺愛する家族もだいすき! 恋愛です! 無事1章完結しました!

処理中です...