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第4章:ふたりの想い、消えゆく笑顔
123話 ※R18
しおりを挟む――そっか。
龍司が俺のモノを触っただけであんな風になった意味がやっと分かった。
好きな人のモノを触ったら…自分が触って気持ちよさそうな表情を浮かべるその姿を見るだけで心の中が堪らなく満たされるんだ。
精神的に気持ちよくなる…だからこんな風になるんだ…。
龍司の気持ちよさそうな表情と声に、お尻がきゅうっとなった。
漏れてしまった湊の声に更に龍司の性器が反応し、その質量は増していくばかりだ。
「湊も…気持ちよくなってきたのか…?」
甘い息を吐きながら龍司が問いかけてきて小さく頷いた。
ぬちゅぬちゅと水気のある音が聞こえてきて、さっきよりも龍司の声が大きくなってきたように感じられる。
そんな龍司の声に湊も堪らなく感じてしまう。
「龍司の姿…見てたらッ…その…俺も…だからっ…」
だから、早くっ…
―――早く、なに…?
何かを言いかけてハッとする。
俺…今何を言おうとした…?
龍司の姿を見てたら…なに?
だから早く、何をしてほしいって言いそうになった…?
「――湊?」
「あっ…いやっ…その、なんでも…ない。」
自分が変になっている気がして、龍司の性器へ視線を戻す。
止まりかけていた手を再び上下に動かすと、龍司の性器がまたかたくなった。
先走りでぬるぬるになった手を懸命に動かすが、初めての経験の湊はこれ以上どうやって気持ちよくすればいいかが分からなかった。
どうしたら、もっと気持ちよくなるんだろ…
どうしたらもっと龍司が感じてくれるんだろ…
龍司に、もっともっと気持ちよくなってもらいたい…っ
「ッは、…湊…もう…湊の中に入れたい…っ。悪い…もう我慢出来そうにない…っ…湊と一つになりたい…っ」
「ッ…!!」
苦しそうな表情の龍司の瞳が湊を捕らえる。
華奢な体をベッドに縫い付けるように押し倒した龍司が、湊に覆いかぶさる。
ベッドのスプリングが音を鳴らし、龍司の体が密着してきた。
勃起した性器を押し付けられる。
気持ちよくて、湊はそれだけでイってしまいそうになった。
「湊…男同士はな?ここにペニスを入れるんだ」
そう言って、龍司が湊の両足を左右に開くと、自らの性器をアナルへと押し付けられた。
「ッんん…、ぁ…ッんん」
恐る恐る下半身に視線を移動させる。
――そんなの……入んない…ッ
手でしごいている時よりも、明らかに大きくなった龍司の性器を目の当たりにして湊は目を見開く。
「大丈夫だ。…ゆっくり…優しくするから…」
余裕がなさそうに告げる龍司の表情に、拒否する選択肢は湊にはなかった。
――龍司は、俺と…ずっとこうしたかったんだ…
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