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第4章:ふたりの想い、消えゆく笑顔
116話 ※R18
しおりを挟む引き寄せられるように、湊の唇が龍司の唇に重なる。
「んっ…ふ、ぅっ…」
「ッは…みな、と…っ」
最初は触れるだけだったその唇は、次第に激しく深いものへと変わっていった。
初めての慣れないキスに、呼吸の仕方がわからなくて、呼吸をしようと口を開けばぬるりと龍司の舌が入ってきた。
口内へと侵入してきた舌は、すぐに湊の舌に絡まってくる。
時折、舌に絡みつく龍司に舌を吸われれば、体が反応してしまい、下半身に熱が集まるのを感じる。
「ッはぁ…んっ…りゅ…じッ…」
―――なにこれッ…
息、どうやって吸えばいいのっ
それに、あそこが…熱いッ…なにこれ…
こんなの
こんな気持ちいい事…俺―――知らない…ッ
「ッはぁ…湊…そんな顔するな…っ」
龍司の唇が、名残惜しそうに離れる。
お互いの唇からは、2人を繋ぐように透明な糸が見える。
惚けた表情のまま、ぼー…っと龍司を見上げる湊に、辛うじて残っている理性を堪えながら、赤く色づいた湊の頬に手を添えた。
「りゅう…じ…ッ…俺…俺ッ…おかしいよ…っ」
これまで誰とも付き合った事なんてないのに
キスすらも初めてなのに
どうしてだろう…すごく気持ちがいいって思ってしまう。
龍司の声が、
温もりが、
愛情が、キスだけで一気に伝わってきた気がした。
体中が熱くなって、どうしたらいいのかが分からなくなってくる。
俺…きっとおかしくなったんだ。
絶対そうに決まってる。
そうじゃなきゃ、この体の熱さの理由が分からない…
湊は、瞳いっぱいに涙を浮かべながら、縋りつく様に龍司の胸元のYシャツを握って問いかければ、少し驚いた表情を浮かべた龍司と目が合う。
優しく微笑んだ龍司が、湊の濡れた唇を指でなぞると、左手が服越しに湊の下半身に触れ、耳元に顔を近づけた。
「――…湊のここ、反応してしまったのか?」
わざと吐息を混じらせながら耳元で囁かれ、かぁっと顔が赤くなるのが自分でも分かった。
さっきよりも龍司との距離が近くなったせいなのか、心臓が尋常じゃない位にドキドキいっている。
このまま飛び出すんじゃないかと思うくらいだ。
龍司の大きな手が、湊の性器をやんわりと撫でながら握ると、これまで自分が出した事もない…まるで自分の声じゃないような卑猥な声が出てしまう。
「ッぁ…ッん、や…っ」
おねがい龍司、そんなところ…触んないで…っ
そう言いたいのに、龍司が触れる所全部が性感帯になったみたいだ。
触られるだけで、気持ちが良くて感じてしまう。
優しい手つきで揉むように弄られれば、湊の性器は次第にかたくなってきて、苦しそうにパンツを押し上げてきた。
湊が身に着けている真っ白なルームウェアは、龍司が用意したらしく、触り心地も良く素材は冬ということもあって厚めなのにも関わらず、性器付近のズボンからは先走りの汁が滲んできていた。
勃起した亀頭をぐりぐりと指で押す様に弄られ、ひと際大きい湊のが部屋に響き渡る。
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