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第五話『漫画の選び方』
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「そういえば田神先輩は今日どうしてるんですか?」
結局、ご飯を食べた後アニメグッズショップに行くことになった2人は喋りながら移動していた。
「ん?ああ、今日はサークル活動しに行ってるよ。バドミントンサークル。」
青也は不思議に思ったのか首を傾げた。
「でも平日はずっと寮にいましたよね?休日にだけ活動しているサークルなんですか?」
「いや、日曜以外は毎日活動してるはず。そういえばなんでか土曜にしか行ってないな。気にしたことなかったわ、今度聞いてみるよ。」
そんなことを話していると、いつのまにか目的地に到着していた。秀和は初めて来たので、ごちゃごちゃしてるなという印象を受けた。青也が先を歩くのでそれについて行く。
何のためにわざわざ連れてきたんだ?また奢らせる気か?ん、ここにも漫画売ってんだな。って事はBL漫画買いに来た?
青也が止まって本棚の方を向く。同じ方向を向くと、そこには一面にBL漫画が。
「今日は、漫画の選び方を教えます。ここは、あそこの本屋よりバリエーション豊富ですから先輩の気に入る一冊も見つかるかもしれません。あっそうだ、先輩と取り違えた漫画は読みました?」
「ああ、読んだ......って!俺の漫画返してもらってないぞ!ってか俺も返してないし読んじゃった!買って返すよすまん。」
「いえ、もともと先輩に渡そうと思って持ってたものなので大丈夫ですよ。差しあけます。先輩の漫画は今度返しますね。」
「そうなのか?なら......いっか?」
ん?もともと俺に渡そうとしてたって、どういう事だ?
青也が手でパチンと音を立てたので秀和の思考は止まる。
「さて、話を戻しましょうか。漫画の選び方はいくつかあります。まずは"このBLがやばい!"のランクイン作品から探す選び方。ランクインしてるって事は人気があって面白いって事なのでそのあとは好みのシチュ、設定かどうかで決めるのがいいですよ。次は表紙買い。文字通り表紙の好みで探す選び方で、絵柄が好みかどうかも重要な要素なのでたまにはいいと思います。なんで"たまには"なのかっていうと、ギャンブル要素が強いというか、個人的に想像していたのと違ったりする事が多くてあんまりお勧めはしません。次は、ある程度読んでからになるんですけど、作者買い。好きな作家さんが見つかれば、その人の作品買っておけば大きくハズレる事はないので安心ですよ。最後に、スマホでいろんな漫画の試し読みを読みまくってから、面白そうなのを買うって選び方ですね。これは試し読みである程度雰囲気がわかるので安心ですね。ただ、僕は実物で欲しいので買いに行くけど、本屋にその本が置いてなかったなんてこともザラなので気をつけた方がいいですよ。確実な通販や電子書籍もいいんですが、それだとなんか味気ない気がしてしまうんですよねぇ。ーーって、なにニヤニヤしてるんですか。」
真面目に聞いてるんですか?と青也は口をへの字に曲げる。
「いや、なんか可愛いなって思ってさぁ。」
弟がいたらこんな感じなのかな?いや、実の兄弟だったらこんなには微笑ましくは見えないか。自分の好きなものに正直な姿って見てて心地いいな。
「可愛い、って......どうしたんです急にタラシみたいなセリフ吐いちゃって。口説く練習なら他の人にしてくださいよ、田神先輩とか。そ、れ、に!僕はどちらかというとカッコいい方だと思うんですけど?キリッとした眉にスポーティーな髪型、BL漫画読んでるやつはみんな女々しいみたいなイメージを持たれない為に気を付けてるんですから!」
フフンと何故か誇らしげな青也を秀和はまた笑う。
「はは、そういうとこだよ。」
「え、どういうことですか?」
「いや、なんでもない。よしっ、欲しい一冊を探すかぁ!」
「...なんか誤魔化し方雑じゃないですか?」
「色々選び方があるのはわかったけど、やっぱりどれにしたらいいのか決めらんねぇや。松田のおすすめはどれ?」
青也はまじまじと秀和を見た。
「...先輩、僕の名前覚えてたんですね。全く名前で呼ばれないから覚えてないのかと思ってました。それと、青也でいいですよ。」
「いや、さすがに覚えてるよー。じゃあ俺のことも名前呼びでいいぞ。」
「えー、僕的には秀和先輩より安達先輩の方が言いやすいんだけどなぁ。まあ、いいです。先輩がそういうなら秀和先輩って呼びますね。それで、僕のお勧めですか...それなら部屋にいくつかあるのでそれを貸しますよ。」
「お、いいじゃん。じゃあ今日はもう寮に帰るか?」
「そうですね、帰りましょうか。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「なるほど?本を貸し借りする仲を通り越して名前で呼び合う関係まで発展しちゃったってわけか。」
春人は青也の報告を聞き、高圧的な喋り方をする。身長は青也とほぼ変わらず、僅かに春人の方が高い程度なので、わざわざ青也を床に正座させてから怒り始めた。
「ま、まあ?仲良くなる事自体は悪い事じゃないし?」
青也は弁解を図ろうとするも、春人に強く睨まれ口を閉ざす。
「お前はBLのことになると無防備になり過ぎなんだよ!そのせいで痛い目見たんだから気をつけろよな。まあ、俺もあいつの目的に気付けなかったからあれだけどさ。」
「でも、だからといって先輩を否定する理由にはならないだろ?先輩の目的はわかってるし。」
春人はなんとも言えない顔をした。
「だからこそなんで関わろうとしているのかわからないんだよ。方向は違えど、目的は一緒じゃないか。お前はそこんとこどう思ってんだよ。」
青也は少し悲しそうに笑う。続いて少し興奮した様に話す。
「いや、だってさ......今後秀和先輩が田神先輩といい感じになった時に最前列で見れるんだぞ??仲良くなっといて損はないって!」
「誤魔化したな?......はぁ。そういうことにしといてやる。」
春人は呆れた様に言い放った。
「ところで、春人の方はどうなんだよ?」
やっと正座じゃなくてよくなった青也は春人に尋ねる。
「ああ、それか。全然ダメだ。俺が忙しいのもあるし、めちゃくちゃ避けられてて仕掛けらんねぇ。」
青也が何か思い付いた様でニヤリと笑う。春人は’こいつまた突拍子もないこと言い出すぞ’と身構える。
「なんなら着ぐるみ姿で『ハル』として生活してみれば?」
ハルというのは春人がネットで使っている名前だ。一応キャラクター像も考えて動画とかも撮ったりしているので、その通りに演じてみろという提案だった。
「あれはハルであって俺ではないからなぁ。あのテンションを日常生活にもするのはちょっとやだなぁ。ていうか『外面のお前みたいなキャラ』だからお前とキャラ被っちゃうぞ?」
「俺に外面なんてありませ~ん。でも、嫌ならしょうがないか。じゃあそれ以外で攻めてみれば?なんか部活とかやってないの?」
あっそうだ、と春人はうなずく。
「確かバドミントンサークルらしいな。でも俺そこに乗り込むとかはしたくねーよ。......やっぱりもう諦めてよくないか?向こうも必死っぽいしさ。俺ももう疲れたしさ。」
「えー!......いや!諦めよう!その方が上手くいくかも...ふふっ。」
不気味に笑う青也についていけない春人は少し顔を引き攣らせた。
「田神先輩に......いや、先輩は多分知らないな......」
何かぶつぶつ言っている青也をよそに春人は壁に寄りかかる。
「本当に可愛いものが好きなら......好きな物を好きと言えない何かがあったか、言えない現状に相当苦しんでいるのかな。開き直れば楽になるのにな。俺たちと一緒で。だけどそれは俺を避ける理由にはなんないはずだよな?理由もわからず避けられんのはやっぱり気分よくないな。」
「ん?何か言った?」
「いや、なんでもない。もう消灯時間だぞ、部屋に帰れよ。」
「わ、ほんとだ。オッケーじゃあね!」
「お前も、結果的に好きだと言えてよかったって思ってるよな?」
青也が部屋を出たことを確認した後のドア越しの質問に返答は無く、しばらくして明かりが消えた。
(※消灯は自分の意思とは関係なく寮事務が設定した時間に各部屋のブレーカーが落ちます。廊下などは電気付きます。消灯時間は深夜2時~5時半です。青也は秀和に本を貸した後にその本の魅力や、秀和が読んだ漫画について感想を言い合ったりしていたので春人の部屋を訪ねるのが遅くなってしまいました。)
結局、ご飯を食べた後アニメグッズショップに行くことになった2人は喋りながら移動していた。
「ん?ああ、今日はサークル活動しに行ってるよ。バドミントンサークル。」
青也は不思議に思ったのか首を傾げた。
「でも平日はずっと寮にいましたよね?休日にだけ活動しているサークルなんですか?」
「いや、日曜以外は毎日活動してるはず。そういえばなんでか土曜にしか行ってないな。気にしたことなかったわ、今度聞いてみるよ。」
そんなことを話していると、いつのまにか目的地に到着していた。秀和は初めて来たので、ごちゃごちゃしてるなという印象を受けた。青也が先を歩くのでそれについて行く。
何のためにわざわざ連れてきたんだ?また奢らせる気か?ん、ここにも漫画売ってんだな。って事はBL漫画買いに来た?
青也が止まって本棚の方を向く。同じ方向を向くと、そこには一面にBL漫画が。
「今日は、漫画の選び方を教えます。ここは、あそこの本屋よりバリエーション豊富ですから先輩の気に入る一冊も見つかるかもしれません。あっそうだ、先輩と取り違えた漫画は読みました?」
「ああ、読んだ......って!俺の漫画返してもらってないぞ!ってか俺も返してないし読んじゃった!買って返すよすまん。」
「いえ、もともと先輩に渡そうと思って持ってたものなので大丈夫ですよ。差しあけます。先輩の漫画は今度返しますね。」
「そうなのか?なら......いっか?」
ん?もともと俺に渡そうとしてたって、どういう事だ?
青也が手でパチンと音を立てたので秀和の思考は止まる。
「さて、話を戻しましょうか。漫画の選び方はいくつかあります。まずは"このBLがやばい!"のランクイン作品から探す選び方。ランクインしてるって事は人気があって面白いって事なのでそのあとは好みのシチュ、設定かどうかで決めるのがいいですよ。次は表紙買い。文字通り表紙の好みで探す選び方で、絵柄が好みかどうかも重要な要素なのでたまにはいいと思います。なんで"たまには"なのかっていうと、ギャンブル要素が強いというか、個人的に想像していたのと違ったりする事が多くてあんまりお勧めはしません。次は、ある程度読んでからになるんですけど、作者買い。好きな作家さんが見つかれば、その人の作品買っておけば大きくハズレる事はないので安心ですよ。最後に、スマホでいろんな漫画の試し読みを読みまくってから、面白そうなのを買うって選び方ですね。これは試し読みである程度雰囲気がわかるので安心ですね。ただ、僕は実物で欲しいので買いに行くけど、本屋にその本が置いてなかったなんてこともザラなので気をつけた方がいいですよ。確実な通販や電子書籍もいいんですが、それだとなんか味気ない気がしてしまうんですよねぇ。ーーって、なにニヤニヤしてるんですか。」
真面目に聞いてるんですか?と青也は口をへの字に曲げる。
「いや、なんか可愛いなって思ってさぁ。」
弟がいたらこんな感じなのかな?いや、実の兄弟だったらこんなには微笑ましくは見えないか。自分の好きなものに正直な姿って見てて心地いいな。
「可愛い、って......どうしたんです急にタラシみたいなセリフ吐いちゃって。口説く練習なら他の人にしてくださいよ、田神先輩とか。そ、れ、に!僕はどちらかというとカッコいい方だと思うんですけど?キリッとした眉にスポーティーな髪型、BL漫画読んでるやつはみんな女々しいみたいなイメージを持たれない為に気を付けてるんですから!」
フフンと何故か誇らしげな青也を秀和はまた笑う。
「はは、そういうとこだよ。」
「え、どういうことですか?」
「いや、なんでもない。よしっ、欲しい一冊を探すかぁ!」
「...なんか誤魔化し方雑じゃないですか?」
「色々選び方があるのはわかったけど、やっぱりどれにしたらいいのか決めらんねぇや。松田のおすすめはどれ?」
青也はまじまじと秀和を見た。
「...先輩、僕の名前覚えてたんですね。全く名前で呼ばれないから覚えてないのかと思ってました。それと、青也でいいですよ。」
「いや、さすがに覚えてるよー。じゃあ俺のことも名前呼びでいいぞ。」
「えー、僕的には秀和先輩より安達先輩の方が言いやすいんだけどなぁ。まあ、いいです。先輩がそういうなら秀和先輩って呼びますね。それで、僕のお勧めですか...それなら部屋にいくつかあるのでそれを貸しますよ。」
「お、いいじゃん。じゃあ今日はもう寮に帰るか?」
「そうですね、帰りましょうか。」
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「なるほど?本を貸し借りする仲を通り越して名前で呼び合う関係まで発展しちゃったってわけか。」
春人は青也の報告を聞き、高圧的な喋り方をする。身長は青也とほぼ変わらず、僅かに春人の方が高い程度なので、わざわざ青也を床に正座させてから怒り始めた。
「ま、まあ?仲良くなる事自体は悪い事じゃないし?」
青也は弁解を図ろうとするも、春人に強く睨まれ口を閉ざす。
「お前はBLのことになると無防備になり過ぎなんだよ!そのせいで痛い目見たんだから気をつけろよな。まあ、俺もあいつの目的に気付けなかったからあれだけどさ。」
「でも、だからといって先輩を否定する理由にはならないだろ?先輩の目的はわかってるし。」
春人はなんとも言えない顔をした。
「だからこそなんで関わろうとしているのかわからないんだよ。方向は違えど、目的は一緒じゃないか。お前はそこんとこどう思ってんだよ。」
青也は少し悲しそうに笑う。続いて少し興奮した様に話す。
「いや、だってさ......今後秀和先輩が田神先輩といい感じになった時に最前列で見れるんだぞ??仲良くなっといて損はないって!」
「誤魔化したな?......はぁ。そういうことにしといてやる。」
春人は呆れた様に言い放った。
「ところで、春人の方はどうなんだよ?」
やっと正座じゃなくてよくなった青也は春人に尋ねる。
「ああ、それか。全然ダメだ。俺が忙しいのもあるし、めちゃくちゃ避けられてて仕掛けらんねぇ。」
青也が何か思い付いた様でニヤリと笑う。春人は’こいつまた突拍子もないこと言い出すぞ’と身構える。
「なんなら着ぐるみ姿で『ハル』として生活してみれば?」
ハルというのは春人がネットで使っている名前だ。一応キャラクター像も考えて動画とかも撮ったりしているので、その通りに演じてみろという提案だった。
「あれはハルであって俺ではないからなぁ。あのテンションを日常生活にもするのはちょっとやだなぁ。ていうか『外面のお前みたいなキャラ』だからお前とキャラ被っちゃうぞ?」
「俺に外面なんてありませ~ん。でも、嫌ならしょうがないか。じゃあそれ以外で攻めてみれば?なんか部活とかやってないの?」
あっそうだ、と春人はうなずく。
「確かバドミントンサークルらしいな。でも俺そこに乗り込むとかはしたくねーよ。......やっぱりもう諦めてよくないか?向こうも必死っぽいしさ。俺ももう疲れたしさ。」
「えー!......いや!諦めよう!その方が上手くいくかも...ふふっ。」
不気味に笑う青也についていけない春人は少し顔を引き攣らせた。
「田神先輩に......いや、先輩は多分知らないな......」
何かぶつぶつ言っている青也をよそに春人は壁に寄りかかる。
「本当に可愛いものが好きなら......好きな物を好きと言えない何かがあったか、言えない現状に相当苦しんでいるのかな。開き直れば楽になるのにな。俺たちと一緒で。だけどそれは俺を避ける理由にはなんないはずだよな?理由もわからず避けられんのはやっぱり気分よくないな。」
「ん?何か言った?」
「いや、なんでもない。もう消灯時間だぞ、部屋に帰れよ。」
「わ、ほんとだ。オッケーじゃあね!」
「お前も、結果的に好きだと言えてよかったって思ってるよな?」
青也が部屋を出たことを確認した後のドア越しの質問に返答は無く、しばらくして明かりが消えた。
(※消灯は自分の意思とは関係なく寮事務が設定した時間に各部屋のブレーカーが落ちます。廊下などは電気付きます。消灯時間は深夜2時~5時半です。青也は秀和に本を貸した後にその本の魅力や、秀和が読んだ漫画について感想を言い合ったりしていたので春人の部屋を訪ねるのが遅くなってしまいました。)
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