とよとも

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13)中学の修学旅行

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俺は学校は好きだ。

中学校の修学旅行には参加した。

いや、中学校行事で唯一参加したのが

修学旅行だ。



行先は富士山だった。



大人しく参加していたつもりだった。

が、えらい大騒ぎになってしまった。



富士山の登山という内容だったと思う。

途中で休憩をしたく俺達数名はその列を離れた。



俺達はシンナーを持参していた。



目立たない場所を探して、ゆっくりしていた。



日が暮れ始めたので登山口に向かった。



するとかなりの赤色灯が見える。

何か事件なのか?



登山口に近づくにつれ何台ものパトカーが

見えた。



俺達はご機嫌良く歩いていた。

すると突如、数名の大人に囲まれ連行された。

「えっッッ?」「オマエらなんやねん!」と

叫んでいたら

教員達が

「お前らッ!!!」

「※@§∈∬@∈アホかッ!」

何かかなり興奮していて、聞き取れないぐらい

怒鳴り怒っている。



そう、俺達に対して。



俺達が遭難したと思い捜索願いを依頼していた。



“こ、これはマジでヤバい!”



“シンナーがバレたらかなりヤバい。”



そう思っていたら警察官が



「君たちアルコールの臭いがするけど、お酒を飲んでいたのか?」



俺はその問いかけに、即座に乗っかった。



まさかアルコール臭と間違われるなんて

思っていなかったからだ。



俺は元気良く丁寧に



「はい!お酒を飲んでいました。酔ってしんどくなったので動けませんでした」



その後、交番でひとしきり絞られてクタクタに

疲れ、教員と共に宿舎に戻った。



とりあえず一件落着したものの宿舎でも

教員からは、かなりウザいぐらい怒られた。



帰りの新幹線の座席は特別席。



教員に挟まれトイレにも同行してくれた。



ある意味、俺のボディーガードだった。


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