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ちなみにこの後、僕はアヤさんと一緒のベッドで寝る事になっちゃったんだけど、昼間のお昼寝で何かが吹っ切れてしまっていた僕は安直な考えで承諾して、気が付けば以降ずっとアヤさんと一緒のベッドで寝る事に決まってしまっていたのでございました。

………解せぬ。
どうしてこうなった?

確か…この言葉は、こう言う時にこそ使う言葉だった筈!


翌朝、
いつの間にか寝落ちして熟睡していた僕は、アヤさんの腕の中で目を覚まし、またしても声無き絶叫を上げる羽目に陥っていた。
抱き枕状態で硬直したまま、なるべく穏便に現状からの脱出を図る為、僕は今に至るまでの経緯を赤くなったり青くなったりしながらグルグル考え込んでいると、ふと視線を感じて顔を上げた。

ええ、メッチャ見られていましたとも!アヤさんに。

僕が起きて、アヤさんが目を覚まさない訳がないですよね。そうですよね。分かっていましたよ。

「おはよ。朝からまた面白い百面相してたね」
「……おはよう…ございます」

笑いを含んだ声で挨拶をされて、頭の天辺にキスを落とされると、僕は赤面して居た堪れずにベッドのシーツに顔を伏せた。

もう……
また揶揄われてる。
居た堪れなさ過ぎてちょっぴり涙目になっちゃったよ。
どうせ僕なんかじゃ、口でも行動でもアヤさんには勝てやしないんだから、もう…いいけどさ。
シーツに顔を押し付けてグリグリしてから、顔色をリセットし、僕は徐に顔を上げて真剣に考え始めた。

昨晩はあの後、
コーヒー牛乳を飲んだ後、リビングに戻ってアヤさんとトランプやらリバーシで散々遊んで、遊び疲れて眠くなってきて…結局どうして「はい、分かりました」って答えたんだったか……

うーん、
さっぱり思い出せない。

どんだけ眠かったんだよ、僕…

「イツキ、お腹も空いてきたし、そろそろ朝ご飯にしないかい?」

アヤさんに頭を撫でられながら声を掛けられ、僕は思い出すのを諦めてあっさり頷いた。

どうせ思い出しても約束した事は今更変えられないんだろうし、空きっ腹じゃ余計に、碌な考えは浮かばないだろう。

僕は緩められたアヤさんの腕から抜け出して起き上がると、洗面室へと駆け出した。
早く顔を洗って来よう!
今日こそは海を見せて貰える筈だし、それに、昨日は冷たい物を飲んでそのまま寝ちゃったから………
実はトイレに行きたくて仕方なかったんだ。

トイレに行って、顔を洗って、歯磨きもして、白服に着替える。
ブーツも履いて、準備万端!

「ああ、ちゃんと着替えまで終わったんだ、いい子だね。じゃあゼアラに朝食を頼もうか」
「はい」
「食べたい物ってある?多少の要望は通ると思うから、あったら今の内に言ってみて?」
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