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閑話(51.と52.の間です)
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※この話はウールド視点です。
作中の2人は割り切った知人以上の大人な関係ですが、ご不快な方は読まなくても本編への支障はございません。
諸々苦手な方はご遠慮下さいませ。申し訳ありませんが宜しくお願い致します。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「なぁ、アヤト……」
まだ外は薄暗い早朝、シャワーを浴びて部屋へ戻って来た俺はベッドにうつ伏せで寝転がっているアヤトに声を掛けた。
気怠げな顔をこちらに向け、「何だ?」と言わんばかりの表情になるのを確認した俺は隣の部屋でまだ寝ているだろう小さな子供を思い浮かべて口を開いた。
「アイツ…さ、その、やっぱ虐待…とか、されてたの…か?」
「…何でそう思う?」
質問に質問で返され、俺は重く溜め息を吐いた。
「怒るなよ?実は…お前が堕ちてる間に、気になってこっそり覗きに行ったんだ」
途端、殺気を含んだ視線に変わるアヤトに肩を竦めてみせてから、俺は声のトーンを落として話を続けた。
「アイツ……ずっと寝言で謝ってたんだぜ。泣きながら身体を丸めてずっとだ。『ごめんなさい、ごめんなさい』ってな。で、気付いた。アイツが頭と腹を腕で庇って蹲ってる事に。そんで不自然に身体が震えてからアイツ、聞こえないくらいの声で『もうやめておかあさん』って言いやがった…」
喋れないと思い込んでいた子供の声をまさかこんな形で聞く事になるとは…
思ってもみなかった俺は驚いて固まってしまった事を思い出し、フンと鼻を鳴らした。
「私もあの子を拾った日に見たよ。爪の先が割れる程の力でシーツにしがみ付いて、泣きながら震えて謝り続けていたよ。
なぁ、夢に見るだけで自分を抱き締める手の爪が腕に食い込んで血が出る程の暴力って……あの子は今まで一体、どんな事をされ続けてきたんだろうな…」
その言葉に、俺は胸に黒いモノが詰まったような気分になって、ドサリとアヤトが寝ているベッドの隣に座り込んだ。
乱れた髪を梳いてやろうと手を伸ばしてピシャリと叩き落とされ、俺は再び溜め息を吐いた。
「なぁお前は…アイツの母親にでもなってやるつもりなのか?」
「はあ!?何だいきなり…」
「だから、本来あるべき『お母さん』ってヤツにだよ」
言われてアヤトは少し考え込んで、それから徐に頷いた。
「ああ、そうだな。私はあの子の全てを否定せず、受け入れて認めて甘やかしてやりたいんだよ。抱き締めて頭を撫でて、今まで貰えなかっただろう愛情をたっぷり注いで、身内には我が儘くらい言ってもいいんだって事を教えてやりたい。たくさんたくさん笑わせて、怒らせて、拗ねさせたりもして、せめて…泣く時くらいは声を出せるようにしてやりたいんだ。アレは…見ていて本当に痛い、からな」
つい忘れがちだが、まだ自身も15歳の少年だというのに、まるで俺と同世代であるかのような考え方をするアヤトを見て俺は呆れて苦笑いを浮かべた。
老成した15歳と、幼児並の13歳。
この2人がこれから親子ごっこをするというのか…
ーーーーだったら、
「なぁ、じゃあ俺が『お父さん』ってのはどうだ?」
「はあ!?何言ってるんだ冗談じゃない!寝言なら寝て言え、キモチワルイ。そして是非とも二度と起きて来ないでくれ」
「何で!?俺半分くらい本気で言ったんだぜ?あんな可愛い娘が出来るんなら大歓迎な「黙れ!」」
「蛇蝎の如く嫌われてた癖に」
「そこまで嫌われてねぇよ!たぶん。……物凄く怯えられてはいたが」
「大して変わらないだろ」
「じゃあ取り敢えず起きたら笑顔で自己紹介「しなくていい」」
「何でだよ!いいじゃねぇか!」
「イツキが起きたら、気配を殺して決して姿を見せるなよ!絶対だぞ!もしちょっとでも怖がらせるような真似をしてみろ……テメェのムスコを斬り落とし、本気で再生不可の呪を掛けて二度と使えなくしてやる!!」
おぉう、それは困るな。
俺は大人しく頷いておいて、白み始めた空を窓越しに眺めた。
まだ夜明けまでは少し寝れるか…
どさくさに紛れて座っていたベッドに潜り込もうとして蹴り出され、俺は仕方なく客室へと向かった。
使われていない綺麗なままのベッドに倒れ込んで、俺はあの子供といる時のアヤトを思い返しながら再び苦笑いを浮かべていた。
見た事もない満たされた表情をして、穏やかなオーラで笑っていた。
本当に信じられないモノを見た気分だった。
アヤトがずっと誰かを必死に探していたのは知っていた。
それこそ瀕死のアヤトをシンラの森で見付けた時からずっとだ。
それがあの子供だったんだろう。
腕の中に大事に抱き込んで、今までのアヤトからは信じられない程に隙だらけでイアラ達と言い合っている姿を見て、ついアイツを攫っちまったが…
あんなにも脆くて弱い子供だったとは予想もしていなかった。
アレは本当に失敗だった。
もし……
もしあの時。
あのシンラの森でアヤトを見付けたあの時、
一緒にアイツも居たとしたら…
果たして2人はあのシンラの森で、俺が見付けるまで生きていられたんだろうか…
2年の時間差に神々の作為を感じて俺は溜め息を吐いた。
取り敢えず…
俺の明日の目標は「笑顔で自己紹介」…だな。
何とか上手い事アヤトを出し抜ければいいんだが…
俺はニヤリと悪い笑みを浮かべ、薄くて奇妙な毛布(タオルケット)を被ると、夜明けまでの短い眠りに落ちていくのだった。
作中の2人は割り切った知人以上の大人な関係ですが、ご不快な方は読まなくても本編への支障はございません。
諸々苦手な方はご遠慮下さいませ。申し訳ありませんが宜しくお願い致します。
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「なぁ、アヤト……」
まだ外は薄暗い早朝、シャワーを浴びて部屋へ戻って来た俺はベッドにうつ伏せで寝転がっているアヤトに声を掛けた。
気怠げな顔をこちらに向け、「何だ?」と言わんばかりの表情になるのを確認した俺は隣の部屋でまだ寝ているだろう小さな子供を思い浮かべて口を開いた。
「アイツ…さ、その、やっぱ虐待…とか、されてたの…か?」
「…何でそう思う?」
質問に質問で返され、俺は重く溜め息を吐いた。
「怒るなよ?実は…お前が堕ちてる間に、気になってこっそり覗きに行ったんだ」
途端、殺気を含んだ視線に変わるアヤトに肩を竦めてみせてから、俺は声のトーンを落として話を続けた。
「アイツ……ずっと寝言で謝ってたんだぜ。泣きながら身体を丸めてずっとだ。『ごめんなさい、ごめんなさい』ってな。で、気付いた。アイツが頭と腹を腕で庇って蹲ってる事に。そんで不自然に身体が震えてからアイツ、聞こえないくらいの声で『もうやめておかあさん』って言いやがった…」
喋れないと思い込んでいた子供の声をまさかこんな形で聞く事になるとは…
思ってもみなかった俺は驚いて固まってしまった事を思い出し、フンと鼻を鳴らした。
「私もあの子を拾った日に見たよ。爪の先が割れる程の力でシーツにしがみ付いて、泣きながら震えて謝り続けていたよ。
なぁ、夢に見るだけで自分を抱き締める手の爪が腕に食い込んで血が出る程の暴力って……あの子は今まで一体、どんな事をされ続けてきたんだろうな…」
その言葉に、俺は胸に黒いモノが詰まったような気分になって、ドサリとアヤトが寝ているベッドの隣に座り込んだ。
乱れた髪を梳いてやろうと手を伸ばしてピシャリと叩き落とされ、俺は再び溜め息を吐いた。
「なぁお前は…アイツの母親にでもなってやるつもりなのか?」
「はあ!?何だいきなり…」
「だから、本来あるべき『お母さん』ってヤツにだよ」
言われてアヤトは少し考え込んで、それから徐に頷いた。
「ああ、そうだな。私はあの子の全てを否定せず、受け入れて認めて甘やかしてやりたいんだよ。抱き締めて頭を撫でて、今まで貰えなかっただろう愛情をたっぷり注いで、身内には我が儘くらい言ってもいいんだって事を教えてやりたい。たくさんたくさん笑わせて、怒らせて、拗ねさせたりもして、せめて…泣く時くらいは声を出せるようにしてやりたいんだ。アレは…見ていて本当に痛い、からな」
つい忘れがちだが、まだ自身も15歳の少年だというのに、まるで俺と同世代であるかのような考え方をするアヤトを見て俺は呆れて苦笑いを浮かべた。
老成した15歳と、幼児並の13歳。
この2人がこれから親子ごっこをするというのか…
ーーーーだったら、
「なぁ、じゃあ俺が『お父さん』ってのはどうだ?」
「はあ!?何言ってるんだ冗談じゃない!寝言なら寝て言え、キモチワルイ。そして是非とも二度と起きて来ないでくれ」
「何で!?俺半分くらい本気で言ったんだぜ?あんな可愛い娘が出来るんなら大歓迎な「黙れ!」」
「蛇蝎の如く嫌われてた癖に」
「そこまで嫌われてねぇよ!たぶん。……物凄く怯えられてはいたが」
「大して変わらないだろ」
「じゃあ取り敢えず起きたら笑顔で自己紹介「しなくていい」」
「何でだよ!いいじゃねぇか!」
「イツキが起きたら、気配を殺して決して姿を見せるなよ!絶対だぞ!もしちょっとでも怖がらせるような真似をしてみろ……テメェのムスコを斬り落とし、本気で再生不可の呪を掛けて二度と使えなくしてやる!!」
おぉう、それは困るな。
俺は大人しく頷いておいて、白み始めた空を窓越しに眺めた。
まだ夜明けまでは少し寝れるか…
どさくさに紛れて座っていたベッドに潜り込もうとして蹴り出され、俺は仕方なく客室へと向かった。
使われていない綺麗なままのベッドに倒れ込んで、俺はあの子供といる時のアヤトを思い返しながら再び苦笑いを浮かべていた。
見た事もない満たされた表情をして、穏やかなオーラで笑っていた。
本当に信じられないモノを見た気分だった。
アヤトがずっと誰かを必死に探していたのは知っていた。
それこそ瀕死のアヤトをシンラの森で見付けた時からずっとだ。
それがあの子供だったんだろう。
腕の中に大事に抱き込んで、今までのアヤトからは信じられない程に隙だらけでイアラ達と言い合っている姿を見て、ついアイツを攫っちまったが…
あんなにも脆くて弱い子供だったとは予想もしていなかった。
アレは本当に失敗だった。
もし……
もしあの時。
あのシンラの森でアヤトを見付けたあの時、
一緒にアイツも居たとしたら…
果たして2人はあのシンラの森で、俺が見付けるまで生きていられたんだろうか…
2年の時間差に神々の作為を感じて俺は溜め息を吐いた。
取り敢えず…
俺の明日の目標は「笑顔で自己紹介」…だな。
何とか上手い事アヤトを出し抜ければいいんだが…
俺はニヤリと悪い笑みを浮かべ、薄くて奇妙な毛布(タオルケット)を被ると、夜明けまでの短い眠りに落ちていくのだった。
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