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「イツキ、良かったらステータスについて基本的な事だけでも説明しておこうか?」
アヤコさんから言われて、僕は幻聴を振り払って我に返った。
確かにさっきから聞きたい事が山盛りなんだけど、説明してくれるって言うなら聞いとかなきゃな。
僕は頷いてアヤコさんに説明を求めた。
「まず…名前、年齢、性別はいいよね?取り敢えず性別については私もイツキも思う所が無い訳じゃないけど、今は一先ず置いとこう。
で、種族だけど、この世界では大きく分けて【人族】【エルフ族】【ドワーフ族】【獣人族】【竜人族】【小人族】【天人族】【魔人族】【魚人族】の9種族だ。
順不同ですまないが細かい説明はまた今度詳しくするから、これも一先ず置いとくよ。
で、次はレベルだけど、生物を倒した…つまりトドメを刺したした時に経験値というか、生物の持っていたオーラとかパワーとかいうものが自身に取り込まれて上昇していくそうなんだよ。上限は見た事ないけど、999ではないかと言われているね。
職業…は、まぁいいか。
で、次はスキル。コレが中々に種類が多くて複雑なんだ。
スキルの最大レベルは10。レベル1でもスキルが付けば僅かなりとも恩恵を受けることが出来る。
因みにレベル5以上が付けば、かなりの才能アリだ。7以上で匠だの職人だの言われるレベルだね。
あと、レベル9以上で世間からは人外判定されるから気を付けて。変なのに目を付けられて利用されない為にも【隠蔽】のスキルは必須だから。
あ!もちろんイツキのステータスには私が掛けておくから、外出先とかでも心配しなくてもいいからね。
それと、イツキは【治癒魔法】のスキルがレベル10で付いてたよね。頭の中でカーソルを見たいスキルに合わせてクリックするイメージで小窓が開くから、それで使える魔法の種類が表示されるから確認しておいてね。
あ、そうそう【異常耐性】とかも小窓開くから。
私の予想では『熱』と『暗闇』辺りが付いてる予定なんだけど、それも必ず見といてね。
それから称号だけど、まず【異世界転生者】の効果は『言語理解』『レベル上昇率向上』だ。
次に【月神アイーフォの加護を受けし者】は『スキル取得率向上』…と、まぁこれ以上一度に言われても頭に入らないかも知れないから、今日はこの辺にしとこうか」
一気に語られた説明に、僕の目が死に始めた事に気が付いたアヤコさんが、ようやく苦笑しつつも言葉を切ってくれた。
うんうん。これ以上詰め込まれても耳を素通りし始めてたから、止まってくれて本当に助かったよ。
て言うかホント良かった…
「あ!もう一つだけ言っておかないといけない事が」
そう告げられて僕の頬がピクリと引き攣った。
「あぁ、違う違う。私の事なんだけどね、これからは『アヤ』って呼んで欲しいんだ。『アヤコ』は流石に男として変だからね。これなら『アヤト』としても違和感がないだろう?」
言われて僕は「確かに」と頷いた。
「じゃ、あ、『アヤさん』で」
そう応えると、アヤさんは目を細めて嬉しそうに笑ってくれた。
アヤコさんから言われて、僕は幻聴を振り払って我に返った。
確かにさっきから聞きたい事が山盛りなんだけど、説明してくれるって言うなら聞いとかなきゃな。
僕は頷いてアヤコさんに説明を求めた。
「まず…名前、年齢、性別はいいよね?取り敢えず性別については私もイツキも思う所が無い訳じゃないけど、今は一先ず置いとこう。
で、種族だけど、この世界では大きく分けて【人族】【エルフ族】【ドワーフ族】【獣人族】【竜人族】【小人族】【天人族】【魔人族】【魚人族】の9種族だ。
順不同ですまないが細かい説明はまた今度詳しくするから、これも一先ず置いとくよ。
で、次はレベルだけど、生物を倒した…つまりトドメを刺したした時に経験値というか、生物の持っていたオーラとかパワーとかいうものが自身に取り込まれて上昇していくそうなんだよ。上限は見た事ないけど、999ではないかと言われているね。
職業…は、まぁいいか。
で、次はスキル。コレが中々に種類が多くて複雑なんだ。
スキルの最大レベルは10。レベル1でもスキルが付けば僅かなりとも恩恵を受けることが出来る。
因みにレベル5以上が付けば、かなりの才能アリだ。7以上で匠だの職人だの言われるレベルだね。
あと、レベル9以上で世間からは人外判定されるから気を付けて。変なのに目を付けられて利用されない為にも【隠蔽】のスキルは必須だから。
あ!もちろんイツキのステータスには私が掛けておくから、外出先とかでも心配しなくてもいいからね。
それと、イツキは【治癒魔法】のスキルがレベル10で付いてたよね。頭の中でカーソルを見たいスキルに合わせてクリックするイメージで小窓が開くから、それで使える魔法の種類が表示されるから確認しておいてね。
あ、そうそう【異常耐性】とかも小窓開くから。
私の予想では『熱』と『暗闇』辺りが付いてる予定なんだけど、それも必ず見といてね。
それから称号だけど、まず【異世界転生者】の効果は『言語理解』『レベル上昇率向上』だ。
次に【月神アイーフォの加護を受けし者】は『スキル取得率向上』…と、まぁこれ以上一度に言われても頭に入らないかも知れないから、今日はこの辺にしとこうか」
一気に語られた説明に、僕の目が死に始めた事に気が付いたアヤコさんが、ようやく苦笑しつつも言葉を切ってくれた。
うんうん。これ以上詰め込まれても耳を素通りし始めてたから、止まってくれて本当に助かったよ。
て言うかホント良かった…
「あ!もう一つだけ言っておかないといけない事が」
そう告げられて僕の頬がピクリと引き攣った。
「あぁ、違う違う。私の事なんだけどね、これからは『アヤ』って呼んで欲しいんだ。『アヤコ』は流石に男として変だからね。これなら『アヤト』としても違和感がないだろう?」
言われて僕は「確かに」と頷いた。
「じゃ、あ、『アヤさん』で」
そう応えると、アヤさんは目を細めて嬉しそうに笑ってくれた。
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【同時掲載】アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、小説家になろう
2019年7月 ※エブリスタ「特集 最強無敵の主人公~どんな逆境もイージーモード!~」掲載
2020年6月 ※ノベルアップ+ 第2回小説大賞「異世界ファンタジー」二次選考通過作品(24作品)
2021年5月 ※ノベルバ 第1回ノベルバノベル登竜門コンテスト、最終選考掲載作品
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2024/7/26 95.静かな場所へ、97.寿命 を少し修正してます
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