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6.ハイドランジアは、冷酷な美にその身を染める
頑ななる拒絶と、食い下がる懇願
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◇◇◇
香乃が本能的に口にした「玄関先での口論はご近所迷惑だから」という言葉により、三人は香乃の部屋に集まった。
ぴりぴりとした緊張感。
それを作り出しているのは、香乃の母親である。
リビングのテーブルには、香乃が好きな母の手作り料理が並んでいた。
母の愛情を思えば、こうした事態となったことに泣きたくなりそうになるが、それでも絆されたくない。
穂積との愛から逃げたくはないのだ。
「母さん。まだ完全ではないけれど、わたし……昔の事故のこと、そしてみっちゃんときーくんのことを、思い出しているの。そしてきーくんがどうなったのか、みっちゃんがなぜ今の姿になっているのか。わたしが何度も彼を忘れ、そして何度も彼に恋をしてきたことも」
母の目が見開いた。
「わたしの心を守ろうとしていてくれたことは感謝している。だけどわたし……、過去のことを忘れたままにして、また彼に恋をしてしまったの。四度目の恋を」
「香乃、それは思い込んでいるだけで、本物ではないわ。また壊れてしまう悲劇なものよ。私は母として、娘には幸せになって貰いたいの!」
「本物かどうか、幸せかどうかはわたしが決めることよ、母さん」
香乃はまっすぐに母の顔を見る。
「わたしはもう、庇護されてばかりの子供ではない。わたしはわたしの人生に責任が持てる年になっているの。だから……昔になにがあったとしても、悲劇にはさせるつもりはない。仮に悲劇になってまた彼のことを忘れても、わたしはまた、彼に恋をする」
香乃の目には強い意志が宿っていた。
「わたしは死ぬまで、何度だって彼に恋をする。だって、それがわたしにとっての幸せなんだもの。過去のわたしがたとえ泣いて苦しんでも、彼に恋をして不幸だったとは言わないはずだわ」
母親はなにかを言いかけて口を開きかけたが、うまい言葉が見つからないようで言い淀んだ。
「わたしは彼とお付き合いを始めたの。だから……お願い。どうか認めて欲しい。わたしが選んだ男性に、もっと心を開いて欲しいの」
「……無理」
「母さん!」
「ねぇ、香乃。牧瀬くんは? 私も父さんも牧瀬くんなら大歓迎をするわ。彼だって香乃との結婚を望んでくれていたじゃない。それにいい雰囲気で香乃の部屋にも泊まった……」
香乃は悲鳴のような声で母を制した。
「牧瀬はただの友達よ、恋愛感情はない!」
穂積がいるのだ。
自分が選んだ、最愛の恋人が。
好きで好きでたまらない男性が。
比べてなんか貰いたくない。
こんなことを聞かせたくなんかない。
「牧瀬くんは私達の恩人なのよ。彼は私達になにをしてくれた? 香乃を泣かせて追い詰めて、私や父さんを怒らせただけ。香乃、現実を見なさい。真宮家だってあなたを受け入れない。どう考えても不幸になるだけ……」
「だったら母さんは。真宮家から離れた母さんは、不幸だったの?」
香乃が負けじと母親に尋ねる。
「親が反対して、それでも自分達の恋愛を貫いて、わたしが生まれて。確かにうちはお金持ちじゃなく、いつも赤字と戦っている家だった。大好きなお花に囲まれた貧乏な生活に、不幸の要素はあったの?」
「そ、それは……」
「母さんも、すべての苦労を背負ってもいいほどの無償の大恋愛をしたから、真宮の家を出たのでしょう? それがいつから、娘の恋愛から見返りを求めるようになったの?」
「……っ」
「恥ずかしいよ、母さん。それは娘の幸せを願っている親の言葉じゃない。娘によって、自らの物理的な幸せを望んでいる親の言葉よ。彼を拒む理由は母さんのただの私情。わたしの幸せを持ち出さないで」
しかし母親は耳を塞ぐようにして叫ぶ。
「……彼は駄目。絶対に駄目!」
なにがここまで母親を頑なにさせているのだろう。
いつもは温和で落ち着いた母親だったのに。
(ああ、こんなの……穂積に見せたくなかった)
彼の心を思えば苦しくてたまらない。
鼻の奥がツンとする。
「お母さん」
そう言ったのは、母親の足元で正座をした穂積だった。
香乃がソファに座らせようとしたが、穂積は動じず、背を正して言った。
「恋などひとときのまやかし。ただの子供の熱病のようなものだから時間が経てば忘れられる。さらに俺と香乃とは悲劇にしかならないものだから、二度と過ちを繰り返すなと、五年前、あなたは俺におっしゃいました」
(そんなこと言ってたの、母さん……)
「五年が一区切りになるとも思いません。それでも、ただ香乃と逃げればいいと思っていた幼い学生時代を卒業して、香乃と再会した時、俺はまやかしではないことを知った」
「会っていたの、あなた……香乃と!」
「はい、俺が一方的に、三十分だけ図書館で」
図書館――。
香乃の脳裏には、かさりかさりとページを捲る音が聞こえてくる。
彼の息遣いを感じたくてたまらなかった、切ないまでに恋焦がれた三十分。
「何度忘れられても俺は、香乃が好きでたまらない。初めましての挨拶すら出来ないほど、彼女が傍にいるだけで……感動して声もかけられなかった」
香乃も穂積の横に座り、穂積の手を握りながら、静かに涙を流して言う。
「なにも知らなかったのよ、母さん。会話をするでもなく名乗りあうでもなく、ただ隣に座っていた。その三十分でわたしは彼に恋をしたの」
彼の存在に、勿忘草の存在に、恋に堕ちた。
「でも誤解がありました。第三者の悪意によって香乃が逃げてしまい、行方がわからなくなった」
「失恋したと思った。だからわたしはすべてを変えたの。母さん昔わたしに聞いたよね。なにか心境の変化でもあったのと。わたしは自分を変えたかったの、彼を忘れるために」
香乃は涙を溢れさせて母親に笑いかけた。
「わたしなりに彼の影を消そうと、九年努力したの。でも駄目だった。忘れられなかった。九年も前の恋を引き摺り、再会した時……もう苦しみたくないと、牧瀬に逃げようとしたわ。それでも駄目だったの。また彼に恋をした」
穂積がぎゅっと香乃の手を握り返す。
香乃は穂積の顔は見られなかった。
色々ありすぎて、このまま泣き崩れてしまいそうになるからだ。
「香乃とのことを認めて下さいませんか。俺は香乃でなければ無理なんです。香乃を全力で守るために、力もつけてきたつもりです。もう二度と、香乃を泣かせません」
穂積は頭を下げる。
「あなたは無理だわ」
しかし母親は冷淡にも拒む。
「母さん!」
「私だって娘が心から好きになった男性がいるのなら祝福したいわ。だけど彼は駄目。真宮の血を引く魔性の……碧眼の持ち主は」
母親は、碧眼についてなにか個人的な感情があるのだろうか。
「それは碧眼を持つ俺と彼女が従姉弟だから、という意味ですか?」
「従姉弟がどうのの問題じゃない。あなたはこの先、その碧眼のせいで香乃を食らうわ」
それはまるで、凶々しい予言のように。
「食らう?」
「ええ。食らわれたら、誰かを食らって生きるしかない。……あなたの妹のように」
香乃は目を見開いた。
「え、なにそれ。きーくんはゾンビにでもなって生きているの!?」
「そんな化け物の方がいいかもしれないわね。自我がない分」
(つまりはゾンビではなく、ただの比喩っていうことね)
だとすれば、つまり――?
「自我とはなんなのですか? そして穂月が生きているとされる根拠は?」
穂積が尋ねると、母親は薄く笑った。
「……穂積くん。あなたはそんなことすら知り得ないのね。真宮の中枢に居て全権を手にした気でいても、手にできていないものがあることを思い知ることよ。今のあなたは、誰かに与えられたものを、自分の力と思っているだけ。まだまだ、碧眼を持たないあなたのお父様の力にも及んでいない。さらには真宮を出た私の知識にも」
穂積は悔しげに、唇を引き結ぶ。
「私が真宮から駆け落ちしたのは、なにも恋愛のせいだけではない。抜け出したかったのよ、こんな気持ち悪い家から。そして私は娘を守りたいの、真宮から」
それは毅然とした、冷酷なまでの排他的な態度だった。
穂積は食い下がる。
「だとすれば、俺が真宮を完全に制した時は、認めて下さいますか?」
「……考えてもいいわ。完全にあなたが支配出来るのなら」
そんなことは出来ないだろうという、嘲るような言い方だった。
「お手並み拝見するわ」
香乃が本能的に口にした「玄関先での口論はご近所迷惑だから」という言葉により、三人は香乃の部屋に集まった。
ぴりぴりとした緊張感。
それを作り出しているのは、香乃の母親である。
リビングのテーブルには、香乃が好きな母の手作り料理が並んでいた。
母の愛情を思えば、こうした事態となったことに泣きたくなりそうになるが、それでも絆されたくない。
穂積との愛から逃げたくはないのだ。
「母さん。まだ完全ではないけれど、わたし……昔の事故のこと、そしてみっちゃんときーくんのことを、思い出しているの。そしてきーくんがどうなったのか、みっちゃんがなぜ今の姿になっているのか。わたしが何度も彼を忘れ、そして何度も彼に恋をしてきたことも」
母の目が見開いた。
「わたしの心を守ろうとしていてくれたことは感謝している。だけどわたし……、過去のことを忘れたままにして、また彼に恋をしてしまったの。四度目の恋を」
「香乃、それは思い込んでいるだけで、本物ではないわ。また壊れてしまう悲劇なものよ。私は母として、娘には幸せになって貰いたいの!」
「本物かどうか、幸せかどうかはわたしが決めることよ、母さん」
香乃はまっすぐに母の顔を見る。
「わたしはもう、庇護されてばかりの子供ではない。わたしはわたしの人生に責任が持てる年になっているの。だから……昔になにがあったとしても、悲劇にはさせるつもりはない。仮に悲劇になってまた彼のことを忘れても、わたしはまた、彼に恋をする」
香乃の目には強い意志が宿っていた。
「わたしは死ぬまで、何度だって彼に恋をする。だって、それがわたしにとっての幸せなんだもの。過去のわたしがたとえ泣いて苦しんでも、彼に恋をして不幸だったとは言わないはずだわ」
母親はなにかを言いかけて口を開きかけたが、うまい言葉が見つからないようで言い淀んだ。
「わたしは彼とお付き合いを始めたの。だから……お願い。どうか認めて欲しい。わたしが選んだ男性に、もっと心を開いて欲しいの」
「……無理」
「母さん!」
「ねぇ、香乃。牧瀬くんは? 私も父さんも牧瀬くんなら大歓迎をするわ。彼だって香乃との結婚を望んでくれていたじゃない。それにいい雰囲気で香乃の部屋にも泊まった……」
香乃は悲鳴のような声で母を制した。
「牧瀬はただの友達よ、恋愛感情はない!」
穂積がいるのだ。
自分が選んだ、最愛の恋人が。
好きで好きでたまらない男性が。
比べてなんか貰いたくない。
こんなことを聞かせたくなんかない。
「牧瀬くんは私達の恩人なのよ。彼は私達になにをしてくれた? 香乃を泣かせて追い詰めて、私や父さんを怒らせただけ。香乃、現実を見なさい。真宮家だってあなたを受け入れない。どう考えても不幸になるだけ……」
「だったら母さんは。真宮家から離れた母さんは、不幸だったの?」
香乃が負けじと母親に尋ねる。
「親が反対して、それでも自分達の恋愛を貫いて、わたしが生まれて。確かにうちはお金持ちじゃなく、いつも赤字と戦っている家だった。大好きなお花に囲まれた貧乏な生活に、不幸の要素はあったの?」
「そ、それは……」
「母さんも、すべての苦労を背負ってもいいほどの無償の大恋愛をしたから、真宮の家を出たのでしょう? それがいつから、娘の恋愛から見返りを求めるようになったの?」
「……っ」
「恥ずかしいよ、母さん。それは娘の幸せを願っている親の言葉じゃない。娘によって、自らの物理的な幸せを望んでいる親の言葉よ。彼を拒む理由は母さんのただの私情。わたしの幸せを持ち出さないで」
しかし母親は耳を塞ぐようにして叫ぶ。
「……彼は駄目。絶対に駄目!」
なにがここまで母親を頑なにさせているのだろう。
いつもは温和で落ち着いた母親だったのに。
(ああ、こんなの……穂積に見せたくなかった)
彼の心を思えば苦しくてたまらない。
鼻の奥がツンとする。
「お母さん」
そう言ったのは、母親の足元で正座をした穂積だった。
香乃がソファに座らせようとしたが、穂積は動じず、背を正して言った。
「恋などひとときのまやかし。ただの子供の熱病のようなものだから時間が経てば忘れられる。さらに俺と香乃とは悲劇にしかならないものだから、二度と過ちを繰り返すなと、五年前、あなたは俺におっしゃいました」
(そんなこと言ってたの、母さん……)
「五年が一区切りになるとも思いません。それでも、ただ香乃と逃げればいいと思っていた幼い学生時代を卒業して、香乃と再会した時、俺はまやかしではないことを知った」
「会っていたの、あなた……香乃と!」
「はい、俺が一方的に、三十分だけ図書館で」
図書館――。
香乃の脳裏には、かさりかさりとページを捲る音が聞こえてくる。
彼の息遣いを感じたくてたまらなかった、切ないまでに恋焦がれた三十分。
「何度忘れられても俺は、香乃が好きでたまらない。初めましての挨拶すら出来ないほど、彼女が傍にいるだけで……感動して声もかけられなかった」
香乃も穂積の横に座り、穂積の手を握りながら、静かに涙を流して言う。
「なにも知らなかったのよ、母さん。会話をするでもなく名乗りあうでもなく、ただ隣に座っていた。その三十分でわたしは彼に恋をしたの」
彼の存在に、勿忘草の存在に、恋に堕ちた。
「でも誤解がありました。第三者の悪意によって香乃が逃げてしまい、行方がわからなくなった」
「失恋したと思った。だからわたしはすべてを変えたの。母さん昔わたしに聞いたよね。なにか心境の変化でもあったのと。わたしは自分を変えたかったの、彼を忘れるために」
香乃は涙を溢れさせて母親に笑いかけた。
「わたしなりに彼の影を消そうと、九年努力したの。でも駄目だった。忘れられなかった。九年も前の恋を引き摺り、再会した時……もう苦しみたくないと、牧瀬に逃げようとしたわ。それでも駄目だったの。また彼に恋をした」
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穂積は頭を下げる。
「あなたは無理だわ」
しかし母親は冷淡にも拒む。
「母さん!」
「私だって娘が心から好きになった男性がいるのなら祝福したいわ。だけど彼は駄目。真宮の血を引く魔性の……碧眼の持ち主は」
母親は、碧眼についてなにか個人的な感情があるのだろうか。
「それは碧眼を持つ俺と彼女が従姉弟だから、という意味ですか?」
「従姉弟がどうのの問題じゃない。あなたはこの先、その碧眼のせいで香乃を食らうわ」
それはまるで、凶々しい予言のように。
「食らう?」
「ええ。食らわれたら、誰かを食らって生きるしかない。……あなたの妹のように」
香乃は目を見開いた。
「え、なにそれ。きーくんはゾンビにでもなって生きているの!?」
「そんな化け物の方がいいかもしれないわね。自我がない分」
(つまりはゾンビではなく、ただの比喩っていうことね)
だとすれば、つまり――?
「自我とはなんなのですか? そして穂月が生きているとされる根拠は?」
穂積が尋ねると、母親は薄く笑った。
「……穂積くん。あなたはそんなことすら知り得ないのね。真宮の中枢に居て全権を手にした気でいても、手にできていないものがあることを思い知ることよ。今のあなたは、誰かに与えられたものを、自分の力と思っているだけ。まだまだ、碧眼を持たないあなたのお父様の力にも及んでいない。さらには真宮を出た私の知識にも」
穂積は悔しげに、唇を引き結ぶ。
「私が真宮から駆け落ちしたのは、なにも恋愛のせいだけではない。抜け出したかったのよ、こんな気持ち悪い家から。そして私は娘を守りたいの、真宮から」
それは毅然とした、冷酷なまでの排他的な態度だった。
穂積は食い下がる。
「だとすれば、俺が真宮を完全に制した時は、認めて下さいますか?」
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