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11:Fighting Moon 1
しおりを挟むあなたとの愛のために戦う。
たとえこの身がどうなろうとも――。
***
月曜日、株主総会当日――。
会場はホテルの中広間を借りている。
前日日曜日に最終確認した、業績報告ら資料を病室で印刷してホチキスで止め、朱羽がパパっとスライド用のPowerPointでのファイルを作ってくれた。
いつもシークレットムーンの株主総会は、株主と言っても大手の企業の社長が数人出るくらいで、後の多くは、欠席(総会の議長などに議決権行使を委任)という形で進められていたようだ。
こんなに月代社長を慕う宮坂専務なら、毎回総会に出席していてもよさそうなのに、彼曰く「なにもないと安心しきっているから」出席しないのだそうだ。というか、出席メンバーに、宮坂専務が顔合わせたくない、専務に媚びる大企業の社長が来ているそうで、どうやら逃げ回ってるらしい。
うちから出席しているのは、重役と社長くらいで、たまにあたしや衣里が受付やお茶出しをしたこともあったが、それは近年は千絵ちゃんに任せていた。今回のお茶出しは、ホテルの従業員さんがしてくれるということで、あたし達は受付のみの仕事となった。
今回は専務は株主席に座るため、うちの重役が来てくれたとしても、会場で、実質結城は孤独感を味わうだろう。
――もしかすると、重役達来ねぇかもしれないぞ?
シークレットムーンの定款において、株主総会での司会進行役の議長は、社長と定められている。もしも社長が議長を出来ない状態……つまり今のような状況においては、取締役となるらしい。
だがもしもその取締役がいなければ、株主総会で出席株主のうちから議長を選出することになるが、過半数の賛成が必要となる。
――そしたら俺が立候補してやる。なれるかどうかはわからんが、少しでも結城の傍に居られた方が、お前も安心するだろう。
――ありがとうございます!!
――結城のためではなくても、議長は権限があるからな。逆に言えば、副社長一派にやらせたくねぇわ。
ちなみに、議長の権限というのは、審議の方法、株主の発言時期を指定するもの。発言者を指定し、発言時間、質問数などを制限するもの。回答者を指名するもの。質問の打ち切りをするものなどだ。
議長に専務がなって貰えれば、こんなに心強いことはない。
それぞれの思惑を胸に秘めながら、病院から十五分ほどの距離にあるホテルにて、午後一時から開催された株主総会。
いつも欠席がある株主が、全員出席するという事態に、あたしは内心驚いた。
この意味は、出席をしてくれるようにと頭を下げに回った結城へ、好感を持って貰えた結果だと思いたい。
どうかよくない前兆ではないようにと、扉の奥で開かれる総会に、祈るような心地で願わずにはいられなかった。
しかし、受付嬢としてこうやって株主を見ていると、色々観察出来る。
どんな経緯でうちの株を持ったのかは知らないけれど、平凡な一般人のようなひともいれば、ヤクザみたいな怖い顔のひともいる。
気難しそうなひともいれば、欠伸ばっかりしてやる気がなさそうなひともいる。
それでも株主である限り、結城を社長として承認する一票を持つ、とてもありがたいひと達なのだから、細心の注意を払って受付をし、朱羽や木島くんら男性社員が扉の奥の席に案内する。
「よーし、株主、全員来たね」
受付任務完了。
腕時計は午後一時を回っている。閉められた扉の奥では、もう臨時総会が始まっている。あたし達がこの後に出来るのは、関係者としての監督ぶりながら、ちらちらと中を見ることぐらいだ。
結城を社長と決める採決に、あたし達は無力だ。
「ねぇ、陽菜……」
不意に衣里が呟いた。
「私達、株主の顔って知らないよね」
「うん。今まで全員出席もなければ、そんな時にあたし達が受付したことなかったものね」
「………。もしもだよ、もしも……」
衣里は憂慮な表情を作った。
「副社長の手先が、株主装ってきていたら、どうしよう」
「ええええ!? それやられたら、顔がわからないあたし達には、止めようないじゃん!」
「陽菜のところにヤクザみたいな顔に傷したひと来たよね?」
「来たけど、でも凄く腰が低かったよ? ヤクザってもっと威張り腐ってガンつけるものじゃないの?」
「そんなのわからないじゃない。今だったらインテリヤクザなんていう名称もあるんだから、もしかすると気難しそうな一般人装っているかもしれないし!」
「あたしのところに、気難しそうな男のひと来たよ!?」
思い当たるひと達ばかりで、悲鳴のような声を出してしまう。
「……総会屋っていうの来てたりして」
「総会屋って、あの野次飛ばすヤクザ達でしょう!? そんなのが入っていたら、総会荒れるじゃない! いちゃもんつけられるのがオチよ!? あのヤクザ風腰のひとかな。それともサラリーマン風の気難しそうなひとかな。今思えば、他にも怪しいひと、いたんだけれど!」
半分パニックになりかけているあたしに、杏奈が笑って言った。
「鹿沼ちゃん。ひとを外側で判断しちゃ駄目だよ?」
杏奈が言うとやけに説得力がある。
今の杏奈はスーツを着ていて、秘書のコスプレをしているような感じがするが、スーツ姿も杏奈はイケる。
あの巨乳が、ブラウス越しとはいえ、悩ましい。
「そうだよね。たまたまヤクザ風のひとが来ていただけであって」
「そうだよ。杏奈や真下ちゃんのところなんか、厳つい顔をした黒服ばかりだったし」
黒服というのも怪しい。
「私のところは、頑固そうな年寄りばかりでした」
「私のところなんて、無言のままスマホ弄ってましたよ?」
「私のところは目つきが悪いひとがいました」
他の子達が口々に言う。
怪しいと思えば、皆怪しい。
怪しい人達ばかりなら、普通の人達の方が怪しく思える。
これでは際限がないため、あたし達はため息交じりにこの話題を止めた。
「あのさ……」
その時、朱羽が会場から出てきて、あたしに尋ねる。
「株主以外、観客許してたっけ。株主の席が埋まっているのに、後ろに何人か立っているんだけど」
「え? なんで観客がいるの? そもそも小さい会社の株主総会をなんで見ようとするわけ?」
「だよね……」
その時、木島くんが帰ってきた。
「課長、主任! マスコミ入れました?」
「マスコミ? 入れるなんて聞いてないよ、なんで!?」
「そうっすよね。後ろでテレビカメラを取り出して……宮坂専務がやめるように説得してるっすが……」
案内係がおらず、受付でもちゃもちゃとしている間に、すっと横から紛れ込んで中に入ったのだろう。
しかしなんでマスコミ?
そこまでうち、有名じゃないよ?
「そんなことするの、向島関係かな」
衣里が、低い声を出した。
「うちだってマスコミ使ったんだから、同じ手で報復してきたとか」
「向島がなにか仕掛けてくると? でも専務に気をつけろと忠告したんだよ? その意味、わからなくない?」
「うーん。そう見せて、実は副社長と切れてないとか……」
「それはないと思う」
そうきっぱりと言い切ったのは杏奈だった。
「宗司は、そこまで意地が悪くないよ。仮に香月ちゃんのはったりがわかったとしても、宗司はそれに騙されてしてやられたんだから、笑いながら負けを認めるような男だし。大体、宮坂専務に電話した時点で、画策なんてしてないと思う、杏奈は」
「あたしも杏奈に同感」
あたしは頷いた。
「……あたしも、向島専務ではないように思う。副社長だとしたら、こんなに堂々とひとを動かしているのがなぜか、そこが気にはかかるけど……裏にいるのが副社長であれ、違う人間であれ、警戒しないと。誰かが練った策にマスコミが必要なら、副社長グループの……うちに不利な質問攻めとかでうちの社会的信用が低下した場合、ダメージを回復する前に全国に筒抜けになっちゃうし」
嫌な予感がする。
裏で動いているのは、副社長なのだろうか。
会場をまた見渡しに行った朱羽が、不思議そうな顔をして戻ってくる。
「渉さん……、あのテレビカメラを受け入れたようだ」
「なんで?」
あたしの声がひっくり返った。
専務なら、殴ってでも放り出しに来そうだと思ったのに。
「わからない。渉さんにとっていい案でも浮かんだのか……」
会場には――純粋な株主だけではない、怪しいひとも紛れ込んでいる可能性が高くなってしまった。
マスコミを始めとした、怪しい……出席動機が不明な人達は、なんのために総会に出たのか。
「うちの重役は全員欠席。これは誰かに出席止められているんじゃない?」
嘲るような衣里の笑い声が耳に届いた。
専務は議長が出来るのだろうか。
結城――。
なにひとつ確認出来ないままに、不穏な空気が漂う株主総会が、幕を開けた。
~Wataru Side~
シークレットムーンの臨時株主総会に、すべての株主が集まった。
俺の大嫌いな奴が話しかけてきて、本当にウザくて怒鳴り出したかったが、これもシークレットムーンのためと我慢して、普通よりちょっと劣る対応をすることにした。
そいつはなにを勘違いしたのか「LINEやりましょうよ」と、互いのスマホを振ったり接触すれば、LINEのIDが互いに通知される"ふるふる"をしようと言ってきたけど、スマホを忘れたことにして、頑として受け入れなかった。
そんなこの男は、T組合の理事をしていて、その業界では大物だ。
二回りも下の俺に媚びるな、馬鹿者!
シークレットムーンに出席する株主は、俺を含めて三十六名。
全員出席というのは、身内である……シークレットムーンの取締役を除いた、別会社に所属する株主のことだ。
あの臆病な取締役達は、忍月財閥の現当主、ジジイの手下でもある。ムーンがシークレットムーンと名前を変え、OSHIZUKIビルに入ってきてからの監視役。
どこで漏れたのか、恐らくそれがビルで言われている噂なのではないかと思っているが、狡猾ジジイのことだ、もっと手札を持っている気もする。
まあそんな感じで、ジジイの指示で重役になった、元忍月コーポレーションの重役達を、利用しようとした副社長の指示で欠席させられたのか、ジジイの指示だったのかはわからねぇ。
ジジイが、朱羽が勤める会社の危機や株主総会に、俺にもなにも言ってこないのは、なにかひっかかるんだ。
傍観して沈黙を守るほどジジイはおとなしくはねぇ。俺だって、好きで忍月コーポレーションに勤めたわけではない。俺が自由に出来るのは、忍月コーポレーションで実績を上げてからだという、ジジイとの約束のためだ。
それくらいジジイは、俺達孫に干渉するのに、たとえ後継者争いの間はノータッチだという約束をしていたにせよ、ジジイが策を巡らせないのは、なにかおかしい。
もしかすると、ジジイがなにか仕掛けてきているかもしれねぇ。
案外、向島に手を切られた副社長がジジイと結託をして、朱羽や俺を試しているのかもしれもねぇし、疑いだしたらキリがねぇけどよ。
株主達が、カバの受付を済ませ朱羽や木島達に案内されて、着席してくる。正直俺は、この中の全員を知っているわけではねぇ。
巷で名前を聞く奴はいるけど、半分は初めて顔を合わす奴らばかりだ。
ふと目があったのは、ヤクザみたいな強面をした男。
秀英新聞社の社長の席に座っていた。
俺と目が合うと、彼はぺこりと丁寧なお辞儀をされ、俺もついつい深々と頭を下げてしまう。
うわ、怖いのは面だけか。この男は、人生かなり損をしているような気もしたが、ヤクザ関係の事件に乗り込んで記事を書くなら、うってつけのような気がする。
あとは、とにかく怒り狂って大声を上げているジジイもいる。
とかく無表情で宙を見据えている、三つ子かと思うような黒服もいる。
名前を見れば、聞いたこともあるし聞いてねぇところもあるが、これが本人かどうかは、俺にも確認のしようがない。
副社長が入ってきた。別会社で役員をしている、多くの取り巻き達が着席する。
うわ、副社長の家来はあんなにいるのかよ。
もしかすると、副社長は既に過半数を確保しているのかもしれない。
これは中々、結城就任は難しいかもしれない。……案の定。
副社長が俺の傍に立つ。
今更だがこの男は、ジジイの甥っ子で俺の親戚にあたる。
直系は死んだクソ親父しかいなかったため、棚ぼたのような形で直系扱いをされた俺や朱羽ら兄弟達を、よく思っていねぇのは確かだ。
「たかが課長如きが、社長になどなれると専務は思っていますか?」
……お前はまったく思ってねぇよな、くそったれ。
「実力があれば成り上がれるのは、なにもシークレットムーンだけではないですからね」
「まるであなたが社長や財閥の当主になるように、ありえないことだと思わないのですかな、ここの連中は」
俺に喧嘩を売っているのか。だったら、買ってやらねぇと。
「確かに、副社長が社長になれるように、難しいことかもしれませんね」
俺のひと声で、ひくりと奴の頬肉が引き攣った。
齢四十六だったな。権力に取り憑かれているのは、ある種……忍月という名前に押し潰された、忍月の犠牲者ともいえるのかもしれない。
俺達兄弟が後継者とされる前、この男も後継者に名前が挙がっていたようだったから。
それをジジイがより直系に近いものをと、はた迷惑な決断を下したわけだ。つまり副社長は、中途半端に忍月に染まって。夢だけを見せられていたわけだ。
次期当主に推さなかったのは、副社長のやり方や性格がジジイには気にくわなかったのだろう。だから副社長止まりで、奴を飼い殺しにしようとしているんだろうと、俺は踏んでいる。
「私は副社長だぞ? 一番可能性があるじゃないか」
おーおー、声が怖い怖い。
「可能性があっても、もしあなたが順送りで社長になれるのなら、とっくに社長になっていると思いますがね? あのジジ……現当主が社長にならないかと、副社長に打診でもしたことがあったんですか?」
軽く笑うと、副社長の顔が怒りで沸騰した。
いつものことながら、無駄だって。俺に口で勝とうとするのは。
「それは自分が社長になれると言いたいのか!」
「いえいえ、俺は社長を断りましたから。しがない専務で十分。身の程知らずな野心を持って、どこかの女性を利用しようとして、撃沈などしません」
どこかの女性とは、無論名取川文乃だ。
「ふん! 私で駄目だったのだから、お前が出来ると思うな。私がもっと正当な扱いをされていたのなら……」
お前呼ばわりですか。
「忍月コーポレーションでも忍月財閥でも、もっと然るべき地位があって当然と思っているかもしれませんけどね、たかが企業の忍月コーポレーションの副社長で満足して下さいよ。そこまで来たなら、もういいでしょうが」
俺は笑うと、忌々しそうに睨み付けられた。
「あのひとはな、政界の大物も頭を下げても無駄なのだ。だから私が行ったところで無駄だということ、わかってて行ってみただけだ」
恥の上塗りという言葉を知らねぇのかな。
こいつは、しらねぇだろうな。政界の大物でも頭を下げても無駄な女を、カバが気に入られて、認められたってこと。カバだけじゃねぇ、シークレットムーンの全員に好感を抱いたと、名取川文乃は月代さんに電話をかけて言っていたそうだ。
たかが課長どまりの奴らが、名取川文乃に認められた。副社長が駄目だったのは、血筋ではなく、その傲慢さということは、この男は死んでもわからねぇだろうけど。
その時、もうそろそろ開会だと声を上げる、朱羽の声が聞こえた。
副社長は舌打ちしながら着席する。
俺が入り口近くを見た時だった。
壁に立つのは、複数の見知らぬ男女。
なにやらメモ帳みたいのを取り出したり、とにかくシークレットムーンの社員でもなければ、株主でもねぇ。
なんであんなのが紛れ込んでいるんだ?
と思ったら、そのうちのひとりが大きなカバンから取り出したのは、なんとテレビカメラ。報道陣が持つようなものだ。
それを見た俺以外の株主もそちらを見てざわつく。
もしかすると副社長の差し金か?
中継を通して、シークレットムーンの悪評を高めて総会で潰す気か!?
俺は慌ててその男のところに行った。
「すみません。会場をお間違えでは?」
するとそのひげだらけの男は、小さな目をパチパチと瞬きをしながら言った。
「え、シークレットムーンの株主総会ですよね、ここ」
俺は警戒に目を細めた。
「あなたは株主ですか?」
「いいえ、非株主ですが」
「許可を受けてますか?」
「許可というか、指示だったんですよね。入れるからと」
「誰の?!」
俺の口調が知らす知らずに荒くなる。
男はびくつきながら言った。
「え?」
俺は思わずしかめっ面をしてしまった。
もう一度聞いた名前は、俺の知っている名前だったんだ。
「面白いものが見れると言われて。その方も、ここにいらっしゃるようですが」
俺は唖然とした。
……なにをする気なんだ?
一般人だと思っていた男女は、もしかして記者なのか?
連絡をしたのか?
俺達が向島にマスコミを使ったのと同じ手で。
だが、なにか思惑があるのは確かだ。
カメラマンの口にした名前を信じるしか、俺にはないのか。
朱羽と目があった。
怪訝な顔を向ける朱羽は、俺がカメラマンを追い出すと思っていたらしい。俺は片手を上げて、朱羽とカメラマンに背中を向けて着席する。
ジジイの息がかかって、過半数を確保しているかもしれねぇ副社長。
数だけがすべてのこの総会に、もしもあのひとの思惑が本気だったのなら、総会をひっくり返すことができるだろう。
有言実行なのだと、月代さんは言った。
協力すると言ったのだから、俺も信じよう。
マスコミを入れた"彼女"がなにを企んでいても、必ず助けてくれると。
……そう、カメラマンは「ナトリガワフミノ」と二度、確かにそう言ったのだ。
株主総会が始まる。
案の定、シークレットムーンの取り締まり役達が欠席しているということで、議長を決めることになった。
俺の他に手を上げていたのは、副社長の息がかかっていた常務。
俺の方が役が上にあるにも関わらず、過半数をとったのは……常務だった。副社長が立候補をしなかったのは、奴も奴なりの策があるのだろう。
そして副社長の分身とも言える懐刀が、議長席に立った。
俺が議長の権限で庇ってやれなくなっちまった結城は今、壇上の裏でなにを考えているのだろう。
入り口から、朱羽がなにか言いたそうにして俺を見ている。
すまん、朱羽。
副社長に対抗出来るよう、集中させてくれ。
この、なにかを握っているかのような副社長の余裕に、なにか嫌な予感がするんだ。
「それでは、臨時株主総会を始めます。ではまず……」
波乱は必至――。
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