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Full Moon 7
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歓迎会は親睦を深めるために居酒屋で鍋にした。
一列に長い和室の個室で開始。
堅苦しいことなく無礼講でいくぞと、とあたしの挨拶の後の社長の後押しが良かったのか悪かったのか、部ごとに固まらせたはずなのに、杏奈のはた迷惑なハイテンションマイワールドの犠牲にならずにすんだ女子社員が、次第にイケメンに吸い寄せられる様は面白い。
人当たりのよい結城の元か、たくさん酒を飲んでも顔色ひとつ変えないどこまでもクールな香月課長の下か。
今まではほぼ結城ばかり集中攻撃受けていたが、正反対のタイプの香月課長が加わったおかげで、結城にふられた社員が挽回とばかりに頑張っているのを見ていると、イケメン好きな女子は大変だなと思う。
衣里は社長や専務と常務を主に、あたしはあぶれた可哀想な男性社員を励ますべく、瓶ビールを持って回っていたが、突然後ろから結城に腕をとられて瓶ビールを奪われ席に座らせられ、代わって結城が回り始めた。
あたしの笑顔が強ばってきたのを、目敏く見つけてくれたらしい。
気合いと根性で頑張ってきたけれど、リミットが近づいていた。
女子社員を攫った結城からビールを注がれた男性社員が笑っているのを眺めて、本当に結城は同性異性関わらず好かれるなあと思いながら、疼きにざわめく腕を撫で鼓動を落ち着かせていると、隣に座るひとの気配がして、ウーロン茶が入ったコップを差し出された。
あたしの変調に気づくのは結城ぐらいだから、てっきり結城が戻ってきたのだと思って、思わず口を滑らせてしまう。
「ありがと。悪いけど、二次会一緒に抜け出してね」
黒髪に眼鏡、切れ長の目。
一気に空気が冷え込んだその主は、結城ではなかった。
「大丈夫ですか? はい、ウーロン茶頼んできたので、一息ついて」
香月課長――。
あたしの言葉は聞こえていなかったみたいで、ほっとする。
課長の姿を見かけなかったのは、女性陣を撒きたいためなのか、個室から出て店員から直接ウーロン茶を持ってくれていたかららしい。
「ありがとうございます」
氷入りの冷たさがあたしの火照ってきた身体を宥めてくれる。
課長が部屋に戻ったことを知らない女子は、スマホを出してわいわいしている。どうせ盗み撮りしたものを見せ合ってでもいるのだろう。
結城は社長と話していてこちらに背を向けており、あたしの隣に香月課長がいる状況を見ているのは誰もいない。
「………」
「………」
隣に座っても、特に会話があることもなく。
賑やかで熱い風景から切り取られて隔離されたような、静謐にも思える今の状況。それに緊張してくるのは、身体が高ぶりつつあるからだろうか。
九年前のように、香月朱羽を男として意識してしまっているのだろうか。
――チサ。
あの柔らかな笑みを浮かべていた彼を、ここまで冷たくさせたあたしは、懲りずにまた身体を求めているのだろうか。
「………」
「………」
隣に居ると思うだけで、やけに身体が疼き出す。
ここから去らないとおかしくなるような予感がして立ち上がろうとしたら、座ったままの課長があたしの手を引いて、元の位置に無理矢理に座らせた。
「課長……? ……っ!?」
テーブルの下で、あたしの手の甲を掴んだまま離れない手。
課長はあたしを見ずに、傍にあった誰かのビールが入ったコップを手にして、呷(あお)った。同時に上から押さえつけられていただけの手が、ぎこちなく向きを変えた。
掌を握られる――。
「なっ!」
退けようとしたら、さらに強く握られた。
誰も手を握られているとは気づかないだろう。
課長はあたしを一切見ずに、水面下でそんなことをしているのだから。
「私は」
ぼそりと彼はしゃべり出した。
「飛び込んで来いとも言えないし、二次会一緒に抜けようともいえないけど」
そして彼はあたしを見た。苛立っているような顔で。
「上司命令で、行くなとは言える。最後まで私に付き合えと、それが部下でしょうと」
彼の瞳の中で、熱をもった光が丸くなる。
「そんなこと言いたくない。だから……、あなたの意志で誰のところにも行かないで」
丸く丸く、まるで丸い月のように。
「話をしたいと言ったでしょう? ……真剣な話だから、これが終わっても俺の傍にいて」
満月のように。
「結城さんの元に行くな!」
周りの音が止まった――。
ゆらゆらと、彼の中の満月が揺れる。
まるで水面に浮かんでいるかのように、静かに……だけど力強く波打ちながら広がり、彼の瞳は満月の色に染めあげられていく。
あたしを惑わせる、熱を帯びた妖艶な色に。
琥珀色に。
彼の手から伝わる熱と強さが、あたしの思考を九年前までに巻き戻す。
激しく打ち込まれた腰。
爪を立てた汗ばんだ背中。
貪り合った唇。
満月が溶け琥珀色になった瞳を細めて、妖しく微笑む彼。
汗ばんだ身体であたしを抱きしめて、少し掠れた喘ぎ声を聞かせた彼。
彼の匂い。彼の髪の柔らかさ。
あたしではない名を呼んで、あたしに快感を刻んだ彼が、目の前にいる。
――好きだよ、チサ。
九年前の彼がいる。
抱かれたい――。
チサの代わりでもいいから、あの時みたいに抱かれたい。
そう思ったあたしの頭が、ツキン痛んだ。
発作だ。
頭痛を発端に消えていた音が復活し、喧噪が洪水のようにあたしの耳に溢れる。
――……ん! ……は……と……んだ。
――……して!? なんで……の!?
――……して、お……ん。
誰かが叫ぶ。
――いやああああああああ!!
満月が、金色に輝く月の光が、あたしの中で暴れる。
すべての色を、一色に塗り替えたいかのように。
すべての記憶を、消し去りたいかのように。
抗えない。満月のこの膨大な魔力に惑ってしまっては。
この衝動が、止まらない。
ああ――。
身体の疼きが止まらず、身体を掻きむしりたい。
あたしの身体を覆うすべてを脱ぎ去りたい。
目の前の琥珀色があたしを動的に扇情する。
抱いて、抱いて、抱き潰して。
理性が悲鳴を上げる。
やめろ、やめろ、彼から離れろ。
理性と本能がせめぎ合い、その苦しさにあたしのは思わずテーブルの上に突っ伏した。
止めどなく高まる情欲にぞくぞくが止まらない。
身体が汗ばんで、手足が震える。
下着はぐっしょり濡れているだろう。
狂おしいくらいに彼が欲しくてたまらない。
めちゃくちゃにされて、思い切り貫かれたい。
この乾きを、どうか癒やして――。
「……鹿沼主任、どうしました?」
不意に離された手に、あたしは顔を上げて叫ぶ。
「駄目駄目、もっとあたしを――」
途中、理性が最後の悲鳴を上げた。あたしは本当に寸前で、続きを言うのを踏みとどまり、涙混じりに声を上げた。
「結城――っ!!」
あたしを助けて!!
「ここにいる!!」
怒声のような焦ったような結城の声が聞こえると同時に、あたしは結城に片手で、結城の胸に押しつけられた。これで、欲情した顔は誰にも見られない。
「社長、すみません。こいつ具合悪そうなんで、連れて帰ります」
「あ、ああ。鹿沼、明日無理しないでいいぞ? って聞こえてないか」
「俺が言っておきます。真下、鹿沼の代わりの幹事、頼めるか!?」
「いいけど、私が陽菜を……」
「いらね、俺が連れる。じゃあすみません、残り三十分あるんで楽しんで下さい。……鹿沼大丈夫か、歩けるか?」
興奮しすぎて身体が汗ばんで疼く身体は、足元をふらつかせて力を奪う。
苦しくて苦しくてたまらない。
「もう少し、我慢してくれ。大丈夫、俺がいるから」
そんな声が聞こえて頭を撫でられ、そんな刺激でもぞくぞくして感じてしまうあたしは、小さく喘ぎながら結城のシャツをぎゅっと掴んだ。
その手に、結城の大きな手が被さり、大丈夫だというように手の甲を指の腹で撫でられ、その軽い刺激にあたしはふるふると身震いした。
それを課長が、凄惨な表情で見ていたことも知らず――。
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居酒屋からほど近いホテルの一室――。
カーテンのなされていない窓から、夜景と満月の光が薄暗い光を灯していた。
あたしを抱えるようにしてドアを開け、中に押し入った結城。
電気をつけないままの暗い壁にあたしを押しつけ、乱暴に唇を奪いながら、上着を脱いでネクタイを外した。
「ん……んふ…ぅ」
激しく絡んでくる舌に、あたしの腰が砕けそうになる。
結城とこういう関係になって八年。月に一回とはいえ、あたしが落ち着くまで抱き続ける結城は、既にあたしの身体を知り尽くしていて、そしてあたしの身体も、結城の愛撫に敏感に反応する。
結城は経験豊富なのか、最初からセックスが上手かった。
あたしが舌だけで軽くイッてしまい、ビクビクしているのに気づいた結城は、口端から垂れるあたしの涎を舌で舐めとり、あたしの耳殻を愛撫し始め、壁を蹴るかのように立てた片足にあたしを座らせた。
「ズボン……」
下着ごとびっしょりになっているから、結城のズボンが濡れてしまう。
「んなこと気にしなくてもいいんだよ、余裕なくしてさっさと俺に溺れろ、――陽菜」
ああ、あの目だ。
あたしを陽菜と呼び、満月だけに見せるオスの目――。
開かれたブラウス。
キャミを片手でまくり上げ、低い位置から結城の頭が入ってくれば、そのざらついた舌で、下から上へと舌でなぞられて思わず身震いする。
押し上げられたブラ。結城の舌が乳房の下方を蛇行し始め、それがじれったすぎて、結城の頭を抱きしめてあたしは喘いだ。
あたしの背に回った結城の手が、ブラのホックを外せば、結城の手がブラウスとキャミとブラを捲り上げるようにして一気に頭上から脱がす。
妖艶な眼差しが現れ、ぞくりとする。
結城があたしを見たまま、乳房にかみついた。
「あ……ん」
痛みすら快感になる。あたしの唇から快楽のため息が落ちたのを確認すると、結城の動きは荒くなる。胸の尖りに吸いつき、舌で転がしながら、ストッキングを破いてあたしの内股を手で直に触り、あたしを暴こうと攻めてくる。
あたしは結城の首に手を回して喘ぐ。
「結城、ゆ……きっ、あ……ああ……」
結城が乳房から口を離して、熱にぎらついた眼差しで言う。
「違うだろ? 陽菜」
「ああ……睦月…」
情事に限る名前の呼び合い。
それは最初の時に、結城が決めた。
結城は口元に笑みを浮かべ、顔を傾けてあたしの唇に軽いキスをすると、あたしの膝裏を掬うようにして抱き上げてベッドに運んで寝かせ、自らの服を脱いだ。
***
薄闇の中、壁にかけられた大きな鏡が、月光を浴びて燐光のように青白く発光した、全裸のあたし達を映し出している。
ベッドで横臥の体勢をとらせたあたしを、結城は後ろから抱きつくように抱きしめてきた。
毎週末ジムに行って鍛えている、無駄のない精悍な身体に包まれているのを肌で感じながら、うなじから肩に唇を落とす結城に息を乱す。
熱い……。
結城の身体の熱が伝染してくる。
「陽菜……」
熱い吐息と共に、やるせなさそうにあたしの名を呼んだ結城は、首筋に熱い舌を這わせた。
突然のその感触にビクリとし、反射的に振り向いたあたしの唇に、結城は噛みつくようなキスをする。
少し怒ったような表情の結城のキス。いつも明るくて人望厚い彼の、こうした男性的で攻撃的な部分を垣間見ると、その表情を独り占めできる優越感に浸ってしまう。
くちゅくちゅと音を立てながら舌を絡み合わせ、食むようなキスをしている間、結城の左手はあたしの胸を揉み込んで、時折指先で胸の尖りを弾いたり捏ねたりして刺激を与えてくる。
「んっ……んぅ……ぁ…」
思わず身を捩ると、待ってましたとばかりに結城の右手が、熱くてたまらない秘部に滑り落ちた。
秘唇を割って上下に往復した指先が、突如円を描くようにして動く。
「ん……んんっ、……あ、あああっ」
ぱしゃぱしゃとぬかるみをかき混ぜるような音を立てて、強い摩擦で与えられる刺激。
びりびりとした快楽の痺れが広がってきて、思わず結城の逞しい腕を手で掴み、もう舌を絡めることもできないほどに激しく喘ぐ。
「ああ、あああああっ、イク、イッちゃう、あああ」
気づけば結城が身を乗り出すような体勢で、あたしの胸のところから顔を出して、あたしの顔をじっと見ながら、左胸の頂きを強く吸っては、歯で甘噛みする。
「それ駄目、イっちゃう、イク、むつ……きっ、ああ、あああああ……っ」
結城の熱の籠もった濡れた目を見ながら、結城の腕にしがみついて、高みに一気に駆け上がれば、反り返った身体がビクンビクンと揺れて、ベッドに沈んだ。
息を整えているあたしの前で、結城がいつの間にか用意していた避妊具の包みを歯で破いた。
あたしをじっと見下ろすこの眼差しが、月の光を帯びて一層艶めいて、あたしの身体が打ち震える。
完全に肉食獣の眼差し――。
結城に食べられたいと、身体が熱くなってくる。
「挿れるぞ」
あたしの足を開いて、覆い被さってきた。
そして――。
あたしの中に入ったと同時に、その質量で擦り上げられて小さく喘いだあたしの前で、結城は少しだけ辛そうに眉間に皺を刻んで天井を仰いだ。
「睦月……?」
名を呼ぶと蕩けたような瞳が向けられ、そのままあたしの頭を抱きしめるように体勢を倒すと、貪るようなキスを繰り返しながら律動を始めた。
結城の首に手を回し、口づけに夢中になりながらも、あたしの中を激しく行き来してくる結城の動きに翻弄され、快感を引きずり出される。
「ああああああっ」
あたしは狂ったように叫び、その刺激を甘受する。
満月が、結城の後ろに見えるけれど、重ならない。
あの時のように、琥珀色にならない。
――気持ちいい? チサ。
動く腰。
乱れる呼吸。
――私の名前は、香月朱羽。
欲しくて欲しくてたまらなかったのは誰?
――私のことが気になるんですか?
「陽菜、陽菜」
あたしを愛おしそうに見つめて繋がるこのひと?
――……ひとが信じられなくなりました。
それとも――。
――あなたにとって、俺は過ち?
「ゆ……きっ、もっと、もっと……み、んなっ、忘れるくらい……めちゃくちゃに、してぇぇぇ!!」
「………っ」
――……真剣な話だから、これが終わっても俺の傍にいて下さい。
傍に。傍に、傍に……。
ああ、満月が。
満月がすべてを狂わせる。
――ヒナ、これは僕の親友の……。
満月が、満月が、満月が、満月が、満月が――。
――君がチサちゃん? よろしく、僕は……。
「いやあああああああ!!」
「陽菜!?」
「結……城っ、もっと、もっと激しく貫いてぇぇぇぇ!!」
あたしは狂ったように結城を求めた。
満月を振り切るように――。
「……陽菜。お前、俺の中の誰を見てる? なんで今回、"結城"に戻った? 俺を……見ろよ!!」
……結城の翳りに気づかずして。
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