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Full Moon 5
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香月課長が出てきた場所から、衣里に支えられて泣きながらあたしが出てくれば、なにかあったのではないかと思うのは当然と言えば当然。
だけどその時のあたしは、罪悪感やらなんやら色々な感情がぐちゃぐちゃな状態だったから、なぜ結城が香月課長の胸ぐらを掴んで怒るのが理解出来ず、衣里より遅れて慌てて結城を止めることになった。
こんな怖い顔の結城、大学時代の……あたしの満月の症状が露見した、ホテルの部屋に殴り込んできた時以来だ。
三人の男達に抱かれていた乱れたあたしを見て、男達を殴りそしてもうこんなことをするなとあたしを怒り、そしてこれからは彼を使えと泣いた。
結城が一番傷を負ったような、痛そうな顔で。
あの時の凄惨な顔と、似ている気がした。
「鹿沼になにをした、なんで泣かせた!?」
「結城違うの、あたしがナーバスになりすぎて泣いただけ。それで香月課長は残業なしにしてくれたの。結城、ほら明日の前の日のあたしの状況、あんたならわかるでしょ!?」
やや事実の過程の順序が狂ったが、あたしは別になにかされたわけではない。香月課長に責任を求めるのは、ただの言いがかりにしか過ぎないんだ。
「明日の前の日の状況?」
衣里と課長が同時に反芻し、お互い顔を見渡して首を傾げている。
ああ、説明していない連中には不可思議な言葉かもしれないが、明日……勿論満月のことだが、あたしの興奮が加速して情緒不安定になりゆく状況を、結城なら知っているはずだ。
あたしが満月と言えなかったのは、満月に出会ってしまったために散々な目に遭わせてしまったらしい、香月課長への罪悪感からの無意識のなせる業。
事実を言ったところで、彼の九年は返ってこないことを感じ取ればこそ、真実を告げることに臆してしまう"逃げ"には変わらないが、結城はそれに思い当たってくれたらしい。
「本当か!? 鹿沼、本当になにもされてないのか!?」
「うんうん! 結城に嘘つかないから! 本当になにもされてない。あたしが勝手に泣いただけ! 信じて、ね!?」
沈黙すること二秒。そして結城は香月課長から手を離すと、一歩下がり。
「すみませんでした――っ!!」
90度の角度まで、深々と頭を垂らして謝った。
なんだかそれを見て、人ごとになれないあたしと衣里もその横に並び、
「まぎらわしくてすみませんでした――っ!!」
と同じように頭を下げた。
そしてたっぷり十秒ほどして、香月課長が笑い出す。
「なにこの似たもの同期……くくっ、駄目だ、止まらない!! あははははははは」
あたし達三人は、意外にも笑い上戸だった香月課長が身をよじらせて、苦しそうに笑う様を、ぽかんとして見つめていた。
・
・
・
・
そりゃあ勘違いが解けたのは、喜ばしいことですけれども。
結城の無礼に、香月課長は笑って許してくれましたけれども。
だけどさ、この展開なんなのだと思う?
ねぇ、一時間前のあたし!
「まあ、このワイン美味しいわ」
「凄いな、この肉……うまい!」
営業ふたりが歓声を上げたのは、洒落たビルの最上階、イタリアンレストラン。夜景が見える店だったため、結城がさりげなくカーテンがかかっている席を見つけてくれた。
あたしの家とは正反対の、都心に出たところにある、今人気の店だとかいうレストランに連れたのは、香月課長。
――いえ、誤解が解けたのならそれでいいです。あ、どうでしょう、仲直りとこれからの挨拶を兼ねて。美味しいワインと鶏肉が美味しいイタリアンのお店を知っているのですが、同期会に混ぜて頂けますか? 実は社長から、経費で飲み会をしろといわれているので、あなた達とどうかな、と。
――え、経費で肉!?
――え、経費で高級ワイン!?
あたしと同期会しようと残業してくれていたくせに、非礼を許してくれた上に、給料前に上限なしの経費で誘惑する課長に負けた、薄情者の同期ふたり。
それでも外面は特にいい、営業の双璧。きっと向かい側からあたしを察して、困っていたらきっと助けてくれるに違いない。
「大丈夫。俺がいるなら、手出しさせない」
そう豪語した結城は――。
ああ、あんたがかぶりついている小悪魔風こんがり焼いたチキンおいしそうだね。その前にも牛やら豚やら食べてたけど、それで何皿め?
肉食の結城、さっきのあの怖い顔はどこへやら。人なつっこい笑みを浮かべて課長と談笑。お前は餌に手懐けられた犬か!
「陽菜、私が守ってあげるわ!」
そう、きりりと言った衣里は――。
三本目の赤ワインを空けてご機嫌。上気したお顔が綺麗ね。
同期会だったはずが、WEB部と営業部の飲み会に早変わり。
随分と和やかですこと。
課長、同期会に混ぜてくれとか言ったのに、今あなたが同期会みたいですよ。あたしはだんまり、黙々と濃厚ウニのスパゲティ。
別にあたしは課長と仲良しではないのに、課長は横向いてあたしに振る。
そりゃあ部下ですけれど、あなた資料室で怒ってましたよね? 結城に掴みかかられて、あたしが泣いていることを知りましたよね?
一見和やかに見えるこの場面が、好意だけで成り立っていないことくらい、あたしも感じる。
互いに相手を推し量るような、腹の探り合い。
だけどそうは簡単に見せないのは、さすがは鉄仮面と気鋭の営業部。
怖っ!
だけどまあ、あたしが課長と喋らなくてもふたりの話術と笑顔(の接待)をしてくれている間に、お財布が空にならずに英気を養えたぞ!
そう、明日は満月――。
飲み会が終わり、不安げに雲間に隠れている月を見上げた時、会計を終えて来た課長が、同じように空を見上げて、あたしに言った。
「結城さんとはおつきあいして何年目なんですか?」
若干、堅い声音で。
……?
あたしは、なにを言われたのかわからずに、結城と顔を見合わせた。
「ええと……、結城に会ったのは大学三年の時だから、八年目ですけど」
「八年もおつきあいなさっているんですか。ではご結婚も?」
「「は?」」
あたしと結城の声がハモった。
「嫌だわ、うける~」
お腹を抱えるようにして、衣里が弾かれたように笑い出した。
まさか酔っているのか、ボトル三本程度で。
「や~だ。鹿沼の相手を結城だと思ったんだ~、冗談にきまってるじゃないですか、鹿沼も結城も私と同じ、悲しい独り身。独り身同期で~す」
そういえば今日衣里、あたしに彼氏がいるように言ってたんだっけ。
だけどなんだろう、このわざとらしい言い方。衣里はそんな演じたような言い方したことがなかったのに。
それになに、にやにやして課長と結城を見ているんだろう?
「え?」
反応したのは、課長だった。
いつもクールにきまっていたそのお姿が、ちょっと崩れた気がする。
「でも、結城さんと昨日……」
「え?」
「電話……、早く帰ったのも……」
あたしは少し考えこみ、そして逆に驚いて聞き返した。
「は? まさかあたしが急に帰ったのは、結城からの電話でデートするためだと思ったとか? あたしそこまで仕事に無責任じゃないですから」
「え……」
この顔は、本気で結城と付き合っていると思っていたようだ。
いや、そんなにあたしを見つめても、違うものは違いますから。
「嫌だな~、今の今までそんな風に思ってたんですか?」
あたしが困ったように笑っている横で、課長がどこかほっとしたような表情を見せた瞬間、唇を引き結んでいた結城が一歩前に出て、課長の耳元でなにか囁いた。
そしてにやりと笑って顔を引き戻すと同時に、課長の顔が強ばり翳った。
「そういうことなんで」
あたしの腰にさりげなく手を回した結城は、そのままあたしを引き寄せ、悪戯っ子のような笑みを見せた。
「なに言ったの?」
「大したことは言ってないさ。今は色々と敵情視察、フェアで行くためにちゃんとこちらの現状説明をしてきた。頭よくてよかったよ、意図はわかってくれたらしい」
「よく意味わからない。なんで課長が敵なのよ」
「それはおいおい」
「おいおいって……。だから、なんて? 課長の表情怖いけれど」
すると結城は小声で言った。
「"はい、まだ付き合っていません"」
「まだってなによ、変な誤解されるでしょ!?」
「あははははは」
少し酔った眼差しが、どことなく妖しげで。
ふたりが見ている前で、結城はあたしの耳にも囁いた。
「明日のホテル、予約してるから。だから今日もお前持ち去りたいの、我慢して帰る」
耳の穴に熱い息を細くふきかけられ、身体がぞくりとした。
結城なに!?
今までこんなからかい方、したことなかったのに!
「酔っ払ってるでしょ!?」
「さあね? 酒飲まなくても、先月の満月終わった夜から、明日を指折り待ちわびていたから、今ここで飛び上がってはしゃぎたい気持ち」
結城の眼差しは、完全肉食のものだった。
「な……」
耳に手をあてて真っ赤になって怒るあたしに、結城は笑い飛ばすようにして、あたしにひらひらと手を振った。
「真下、お前に渡してる営業用のタクシーチケット使っていいから、鹿沼をちゃんと家まで送り届けてから帰れ!」
「了解っ、課長!」
衣里が愉快そうに、敬礼した。
「よし! では香月課長、肉食いすぎたんで、俺は電車で帰ります。お先に失礼します」
そして――。
結城は、固まったままのあたしに微笑みかける。
あたしだけが知る、艶めいた顔をして。
「じゃ、明日」
……こんな挑発的な顔を、満月の夜以外で向ける結城を、あたしは知らない。
酔っ払い結城に置いてきぼりにされたあたしと衣里と課長。
結城のせいで微妙に空気が悪い中(しかもなぜか、結城がいなくなってもあたしが課長から睨まれてるし!)、心情的にはこのまま衣里そそくさとタクシーで帰りたかったが、会社に勤める社会人としてはそれはいけない。直属の上司に挨拶をしてからではないと。
だって明日から、この課長と顔を合わせてやっていかないといけないんだから。たとえ心の中で、彼からどんなに嫌悪感を抱かれようとも、未来のためにここはきちんとご挨拶。
私生活のことで恨まれても、仕事のことに関しては誠実さを見せたい。
それでどう思うかはわからないけれど、あたしはいい加減なOLをしていないことだけは見て貰いたいから。それなりな常識はもっているつもりだから。
「では課長「鹿沼さんと真下さんの家はどちらで?」」
挨拶の中途でかぶせるように、今度は微笑まれて聞かれた。
なんだろう、睨まれているのと同じくらい、敵意のような悪感情を感じるんですが。
――あなたにとって……、俺は過ち?
ええい、怯むな。ただ純粋な質問じゃないか。
――……ひとが、信じられなくなりました。
……九年前は嘘をついて逃げた。だからせめて九年後の今、満月ではない時くらいは、嘘をつきたくない。
――そうやって警戒しないで結構です、私はなにもしませんので。営業の要を巻き込むのはやめて下さい。
「あたしは葛西、衣里は船堀です。課長のようにお洒落な都心に住めないですから。貧乏OLですし」
なにやら衣里が背中をばんばん叩いているが、意味がわからない。
「では、ここで……」
笑顔を作って頭を下げた瞬間、課長が言った。
「私、葛西臨海公園の方なんです」
「は?」
「私の家、おふたりからそう遠くないようですね」
にっこり。
完全に読みを間違えた。絶対お洒落で綺麗な課長なら、新宿あたりでの高級マンションに住んでいそうな気がしていたが、24歳、大学出たばかりの男にはまだ早かったらしい。
まあまあご近所さんの三人。そのうちのふたりが、課長である上司を置いてタクシーに相乗りをする。これは――。
「私もご一緒させて頂いてもよろしいですか?」
うん、やっぱりそうなるよね。断る理由がないし、誘わなきゃ失礼だ。
衣里が背中をつねってきた。ばんばん叩いていたのは、こういう状況になることを見越してのことだったのか。ほら見なさい、と言わんばかりのつねり方だ。
「どうでしょう、私も社長から頂いたタクシーチケット三枚あるんですが、それを使うのは」
「でもこれは結城……営業課長から」
反論を試みた衣里を、香月課長は一蹴した。
「真下さんのそれは、こっそり違う機会に使われては?」
「え?」
「この会社では、チケット精算はそのまま経理に行き、上司への報告義務はない。だったら私黙ってますから、真下さんのお好きな時にお使い下さい」
衣里に向けられた悪魔の誘惑――。
しかし入って二日目、今日はずっと打ち合わせばかりしていたくせに、事務的なことをどこから教わっているんだ。あたしは教えてないぞ!
「それに、ここから葛西付近には結構お金がかかる。営業もチケット使用の上限があるんでしょう?」
タクシーチケット三枚で、15,000円までの走行が無料になる。
衣里の手の動きが止まったのは、結城に許可されているチケット枚数が、それより少なかったからだろうか。
そして。
あたし達は相乗りして帰ることになった。
助手席に課長、後ろにあたしと衣里が乗り、あたしは課長と衣里の後でと言っているのに、課長はあたしと衣里が先だと、衣里は課長とあたしが先だと言い張り、結局じゃんけんで、あたし→課長→衣里になった。
途中衣里のスマホがチカチカして、衣里がなにやら文字でやりとりしていたが、やがて怒るようにして電源を落とした。
「ちょっと面白そうだから協力してみたらいい気になって、あの酔っ払い!」
衣里が早口でそう言った直後、今度はあたしに電話がかかってきた。
画面を見ると結城の名前だ。
「結城からだ」
「ぶっ!!」
衣里がなぜか吹き出した。
「陽菜、無視無視! あとでハートマークだらけのLINE入れとけ」
「だけど、なにか急用かも……」
「ないない!」
「なんで衣里が断言を……」
「鹿沼主任、電話貸して下さい」
助手席から、静かな声がした。
「は?」
「私、ちゃんとしたお別れのご挨拶まだでしたので」
そういえば、結城が一方的に挨拶をして帰ったような。確かに課長はなにも言ってなかったと思い、一度通話ボタンを押してまずあたしが応答した。
「あ、結城。課長に代わるから」
『は!? 課長って……』
「はい、課長どうぞ」
「ありがとうございます。もしもし、香月です。先ほどはご挨拶もせず、失礼致しました」
あたしからスマホを渡された課長は、優雅に喋り始めた。結城がなにを言っているかわからないけれど、課長の穏やかな声が車内に響く。
「ええ、鹿沼さんが私の部下である限り、私に彼女を守る義務がありますから。彼女の意志がどうであろうとも、最後まで面倒を見るつもりですので、ご心配なく。それくらいの覚悟で、ここで課長として勤めてますので」
途端に響く、キーッ。
この生理的に受け付けない音は――。
「衣里、やめて!」
隣で衣里が声も出ないほど笑い転げて身をよじり、きれいな色に塗られた爪をたてて、窓をひっかいていた。
カリカリカリ、キーッ!!
何度もやられ、社内が静まりかえった。運転手も車を止めて身を竦めさせているのは、この音のせいだろう。
キーッ!!
背中にざわざわとした悪寒を感じながら衣里を身体で押さえ込むと、車が動き、何でもないというように課長の乱れぬ声が再開された。
「いえ、なんでもありません。はい、それではまた明日」
通話が終わりあたしにスマホが返ってきたが、課長の表情は随分お疲れのようだ。衣里のキーッにやられたのかもしれない。
「あ、次の角で。あのマンションなんで」
自宅が見えてきて、あたしはそう運転手に言った。
「今日はありがとうございました。また明日」
課長がなにか言いたそうに窓を開けてドアから降り立つあたしを見ていたが、満月になりつつある月が雲間から見え始めて、あたしは慌てて頭を下げて、衣里にも小さく手を振った。
「……おやすみなさい」
そう言った彼によって上げられた窓に月が映り、課長の顔と重なった。
九年前のように月と溶け合うことのない彼を、どこか感傷的に思いながら、小さくなるタクシーを見送った。
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