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  Nostalgic Moon 3

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 ***


 残業、ただいま二十時――。

 社長命令で誰もいなくなったフロアのミーティングルームだけに照明があてられ、あたしと香月課長だけが居残りだ。

「ですので、WEB部は……」

 資料室から青い分厚いファイルに綴じていた、過去にした案件を取り出して説明して、あたしは喋る。とにかく喋って、最初にあたしが勝手にとりきめて宣言した、今日の分のファイルの説明が終わるまで、さっさと終わらせようと奮闘する。

 鹿沼陽菜28歳、社会人になって六年目。

 説明する時は、相手の目を見て話すことが重要だと学んでいます。
 どんなに苦手な相手でもにこにこと笑って、どんなに怒り心頭でもそれを顔に出さない完璧な営業スマイルに、自信があります。

 とはいえ――。

 見てる。
 見てる。

 あの色素の薄い瞳で、じぃぃぃっと見られている。

 しかも純粋な聞き手ではなく、なにかよからぬ私情を渦巻かせたかのように、レンズの奥の切れ長の目から放たれるのは、低温火傷しそうな冷視線。
 あたしを詰るように、ひどく睨みつけている気がする。

 人が居たときの冷ややかさは、まだ穏やかな方だったらしい。気温と共に視線も冷え込んで、嬉し楽しの残業に突入だ。

 言いたいことがあるのなら、さっさと言えばいいと思う一方で、頼むからなにも言うな、言わないでくれ、ともうひとりのあたしが叫ぶ。

 中学生を相手に、しかもこの上ないほど思い切り感じてしまったあの黒歴史、あたしの汚点を本人に暴露されたくない。一応これでも、発作がなければ普通の女なのだ。

 ああ、今まで心の奥底に封印していたのに。

 こうづき しゅう

 人事課でも確認した、彼が自ら名乗ったその響きを持つ名の漢字は「香月朱羽」だった。

 間違いなく九年前、写真のゼッケンにかかれていた名前だし、なによりあたしが、彼の顔を覚えている。

 あの時は、欲情した男の艶めいた顔しか印象になかったけれど、あの顔をもっと大人にして熱を冷ましたら、この顔になる。絶対になる!

 もし彼があたしに気づいていないかったらの可能性も捨てきれず、こちらから聞いてボロを出したくはない。

 鉄腕OL、さあやりきれ!!
 
 何事もないかのようにすました顔で、尋ねる。

「ここまでは、よろしいですか?」
「はい」
 
 今までこんなに残業を苦しく思ったことがない。

 WEB部の命となるサーバ室のサーバが壊れてしまって徹夜の復旧作業についていた時よりも、その間に取引出来ずに損害被った顧客から訴訟されそうになり、そこを結城と衣里らの土下座と説得で回避出来た時より、なんでここまで心臓がぎゅっと絞られるようになって、息をするのが苦しいのか。

 わかっているのなら、はっきり言えばいいのだ。

 チサと名前を変えて、中学生を食っちゃった女だろうと。
 
 そうしたら、「あの時は発作にとち狂っていて、中学生だとわからなかったの。ホテルに置いてきぼりにして逃げちゃってごめんね、あは」と笑って言えるのに。

 確かに逃げるようにしてシャワーも浴びずに服を着て飛び出したけれど、それでも、お詫びとして一万円をちゃんと部屋に置いてきた。

 え、一万円じゃ足りなかったとか?

 中学生の童貞、高っ!
 それとも脱童貞ばれて、チサちゃんにフラれちゃったとか!?

 或いは彼が通っていた、あの偏差値が高すぎる有名校に、あたしとホテル入るところを知られたとか? 姉弟で誤魔化せず、人生転落コース!?

 ああ、関わるまいと思っていたのに、思わず口が動いてしまった。

「あの、課長の最終学歴は?」

「こ……あ大ですが」

 興亜大学!?
 大都大学に並ぶ最難関大学じゃん。

 ……転落してないじゃん。人事課で確認したら、24歳。つまり現役で、超難関大学に入っているじゃん。

 なんでここの会社に来たんだろう。

 偶然? それとも 必然?

「お若いようですが、最初から課長に抜擢されて中途採用って珍しいですね。なぜこちらに? お知り合いがいらっしゃるとか?」

 さあ、なんと答える!

 眼鏡のレンズがキランと光った。

「私のことが気になるんですか?」
「っ!!?」

 向けられた表情があまりに妖艶すぎて、思わずあたしは唾を飲み込んだ。

 ああ、この顔は――。

――チサ、気持ちいい?

 彼の一直線の視線と、纏う妖艶さが、取り繕ったあたしを一枚一枚剥ぎ取っていき、代わりに熱で覆っていく。

 満月が近いせいなのだろうか。

 満月以外に、男に欲情なんてしたことなかった。しかもそれが、満月に抱き合った、1回で終わらすはずの男なんて。
 
 息が乱れる。
 身体が熱くなる。

「鹿沼さん……?」

 近づいたその瞳で覗き込まれ、否応なしに、吸い込まれる――。

 心の制御がきかないなんて、まるで満月の発作のよう。

 そうよ、きっとこれは満月のせい。

 だけどあたしはわかっている。
 これは月のせいなんかじゃないってこと。

 無言のまま、あたしを見つめたままの彼の手があたしの頬に添えられる。
 ひんやりと気持ちいいその手に癒やされたような気分になり、思わず目が細まり口元が綻んだ。

 満月の形に近づきつつある歪つな月が、彼の後ろに広がる大きな窓から顔を出す。彼が、月明かりに染まっていく。

 琥珀色になった瞳が、揺れる。

 彼の目からは氷が取り払われた――。

「………っ」

 熱が残る。あの時と同じような。

「………」
「………」

 高まる鼓動。
 見つめ合ったまま、魅入られたように動けない。

 彼が動いた気配がする。
 彼の手が、あたしの後頭部を撫でた。

「………」
「……っ」 

 そして、課長の顔が僅かに傾き――。


 RRRRRR


 唇が重なる直前、隣の椅子に乗せていたあたしのバックからスマホが鳴った。大きな音で、まるで警鐘のように。

 それで我に返ったあたしは、彼から身体を離すようにして、スマホを取り出した。
 
 結城からの電話だ。

 取ろうか取るまいか。

 結城は、あたしが残業していることを知っている。その上での緊急事態かもしれない。……まるでそう思い込んで、結城に助けを求めているように。

 身体のじんじんが止まらない。
 理性が戻っているのに、身体が疼く――。

「どうぞ、電話をお取り下さい」

 適度に保たれた距離感で、課長は怒ったような口調で言う。

 このままだと、あたしは彼を求めてしまう。
 心ではなく身体が――。

『もしもし、鹿沼。もう九時だけど大丈夫か!?』

 結城はわかっている。
 きっと、だから言ったんだ。

――社長、俺もいいですか? 営業からもちょっと言っておきたいことがあって……。

――満月近いけど、身体大丈夫か?

 ああ、あたしって駄目駄目だな。
 心身が不安定になる時期を、一番に理解していないといけなかったのに。

「ごめんなさい、課長。急用ができたので、あたしはこれで」

 彼がどんな顔であたしを見ていたか、あたしは知らない。

 よろよろとビルの玄関から出るあたしを、結城は花壇に腰掛けて待っていてくれた。恐らく会社を出てずっとだろう。そういう優しい奴だから。

「……心配した通りだ。満月近いから、もしあの課長となにかあったらと」

 ……結城には言えない。昔童貞を奪った中学生が、課長だなんて。

「大丈夫、その前に出てきたから。正直、ちょっとやばかった。結城の電話で助かったわ。心配かけてごめん、タクシー拾って今日は早く寝るわ」

 棒読みのようにそう言い切った直後によろけたあたしは、結城に腕を掴まれて転倒を免れた。

 掴まれている腕から、甘い痺れが広がり、あたしは結城の手を払った。

 それを見ている端正な結城の顔が、悲痛さに歪む。

「……身体辛いんだろ? 今日、お前の家に泊まる。俺の家の方が近いか」
「いらない」

「鹿沼!」
「言ったでしょう? 満月の時だけでいいって。それ以外の時は、結城はいらない。そこまで縛られなくていいから。月に1回だけでいいの」

――俺を使え! 他の奴じゃなく、これからは俺を頼れ、いいな!

 結城があたしの前で泣いたのは、大学時代のあの時1回きりだ。
 満月の夜、合意で見知らぬ男三人にホテルで抱かれていたあたしを、助けに来た結城は連れ去った。

 あたしは、結城のおかげで心身を正常に保てている。
 そうあれ以来、大学の頃からずっと――。

 月に一度、あの狂おしい満月の夜、結城に激しく抱かれることで。

 上から見下ろしていた視線も、振り切るようにして乗ったタクシーを見つめる視線も、すべては歪な月だけが見ていた――。




 

 ***


 月に一度、高まる性欲があたしを壊す狂気となる。

 それは女性ホルモンと関係している月経とは無関係に起こる。

 言うなれば、痒みに悶え狂いそうな、セックス中に寸止め食らって焦らされているような、発狂して頭が爆発しそうな、そんな猛々しい感覚だ。

 忘れもしない、高校3年の6月――。

 それは突如起きた。

 ざわざわと人の声のような耳鳴りが酷くなり、誰かの泣き叫ぶ声がしたかと思えば、身体が興奮状態になってわけがわからなくなって。

 満月と、男の匂いと。
 あの丸い月のように、底知れぬ性欲を快楽で満たされたいと我武者羅に願う。

 強大な渇望は、苦痛だ。求める心だけが大きくなりすぎて、ついていけない身体は悲鳴を上げながら、あたしの心を壊していく――。

 だけどそれは、時間が経てば治るのだ。
 なにひとつ代わり映えのない日常に戻るというのに、必ずそれは一ヶ月ごとに起きる。

 最初の犠牲になったのは彼氏だった。あたしの豹変ぶりに嫌われ別れることになっても、あたしは月に1回、単数もしくは複数の、あたしの性欲を満たせるだけの激しいセックスを出来る男を求めた。

 一度だけベッドの四隅に括り付けた布を、あたしの両手両足に結んで、その日をやり過ごそうとしてみた。

 だけど、穏やかな意識に戻った時は、隣に裸の男がいた。しかもそこは、神社の社で、裸で服がなかった。寝ている男の上着を奪って家に戻れば、窓ががらりと開いたまま、手足を縛っていた布が引きちぎられた残骸だけが、ベッドに繋がっていた。

 我慢すればするほど、あたしは性欲を満たすためになにをしでかすのかわからなくなる。
 変な病気になったり、子供が出来たりしていないのが奇跡的なことだった。

 精神の病だと本気で思った。
 月1回限定、セックス依存症のような。

 あたしはセックスがいいものだと思ったことがない。彼氏とのそれは、ただの愛情確認だけであり、いつもただ行為が終わることだけを願うくらいだったのに。

 地元ではばれるから、一日学校を休んで隣町の大きな病院で心療内科の診察を受けたが、担当した御堂(みどう)医師はあたしの症状を聞いてすぐこう言った。

――いつも見ている月は、満月なんですね?

 偶然にも、御堂医師は人間と満月との関係を調べているらしく、あたしの原因が満月のせいではないかと言った。

 "満月|症候群(シンドローム)"

 彼は月に影響を受ける人々を罹患者としてそう名付け、あたしは発作が出ているだけだと。

 そしてこうも言った。

――月は、人間の心理が深く関係している。世界にある古来の占いにおいても、「月」というものはそうした心理面を象徴するんです。

 占いと心理学は結びつくらしい。占いが当たるのは、相手の心理面を見ようとするからだと。そして占い師のアドバイスという、深層心理に響く言葉に影響され、人はその通りに動いて「占いが当たった」と喜ぶ、らしい。

 だから当たると評判の占い師は、未来を読むというより、占いで相手の心理を探りながら、相手と話すことによって悩みの解決策を具体的に提示する、心理カウンセラーと似た職業だと、彼は笑った。

――満月と男。突然発症したのなら、なにか心理的要因があるはずです。

 だけどあたしには思い当たるふしがなかった。

――身体に変調などは?

 満月になる前に、疝痛みたいな頭痛があるくらいだ。

――それが怪しいです。なにかフラッシュバック的に見える映像はないですか?

 それはなかったが、発作が起きる時に人の声のようなものが聞こえると言うと、それと関係があるかもしれないと言われたが、いまだ特にあの頃と変わったことはない。

 それでも――。

 暴走してしまう自分の身体の変化が不安でたまらなかったあの頃に比べれば、満月の相手が結城ただひとりだけとなり、そしていつも通りの結城の態度が、ただ怯えて流される時間の中にいたあたしを救った。

 変わらない結城のおかげで、結城と同じ日常側に生きられる――。

 結城に迷惑かけているのはわかっている。

 大学時代、結城は彼女がいたのに、その彼女とあたしは話したこともあったのに、満月の夜、あたしを優先させた結城は、それが原因で別れることになった。ただ家に来ただけではなく、結城はあたしを抱いていたのだ。あたしは、自分のために結城の恋愛を踏みにじった。

 謝ったあたしに、結城は明るく笑い飛ばしてくれたけど、結城を寝取ったと彼女に思われるようなこと二度としたくないと思う。

 結城にもう頼らない宣言したら、焦ったようにこう言われた。

――だったら、お互いフリーの時! それだったら問題ないだろ?

 あたしは恋するつもりがないからいつもフリーだけれど、結城は顔もいいし優しいし楽しいからモテる。彼女が出来るのも時間の問題だろうとその案を吞むことにした。
 
 つまり結城がフリーな時、満月の夜限定ということで。

 だけど結城に彼女が出来る気配がない。

――この歳になったら、色々面倒でさ。

 もし結城に特別な存在が出来たら、あたしは満月に結城と寝ない。
 大切な友人だと思えばこそ、結城に幸せになって貰いたいから――。

――私のことが気になるんですか?

 結城に支えられた日常は、香月朱羽の存在で揺らいだ気がする。

 黒歴史として忘れていた相手に、どうして欲情したの?
 どうして、満月のように制御不能に陥ったの?

 九年ぶりにあった相手に、しかも年下であたしに悪感情抱いていた相手に。あたしはそこまでMだったろうか。彼は、そこまで性的魅力に溢れていたのだろうか。

 あの目に、惹きつけられたのだ。
 満月の如く、吸引力のあるあの目に、あたしは――。

 昔より大人になった。
 昔より肩幅が広くなった。
 昔より身長が伸びて、声が低く落ち着いた。

 年下だということを忘れるくらい、彼はいい男になった。

 彼はあれから、何人の女を相手にしてきたのだろう。
 何人にあの甘い睦言を囁き、あの顔を見せたのだろう。

 チサだけ? チサ以外にも?
 
 あたしは自分の唇を指で触れた。

 結城の電話がなければ、あたしと彼の唇は重なっていたのだろうか。
 重なるだけで終わったのだろうか。

 なんで許そうとしてしまったのだろう。
 なんで彼は、キスをしようとしたのだろう。
 ……あんなに不機嫌そうだったくせに。

 あれは、月夜が見せたひとときの揺らぎ。

 お互い、ちょっとだけ昔を思い出しただけ。
 大学生のあたしと中学生の彼が、何度もキスをしながら、交わったあの蜜事を。

 ただの気の迷いか、きっと彼にからかわれただけだ。

 大丈夫、明日はしっかりやれる。
 明日は衣里に残業していて貰おう。それであたしのおごりでビール飲みに行くんだ。

 大丈夫――。

 彼は上司だ。あたしはあの軟派な社長相手にだって、ずっとやりすごしてこれたんだから。

――気持ちいい?

 柔らかな切れ長の目。
 熱の籠もった琥珀色の瞳。

――チサ。

 あたしの名前は、チサじゃない……。

 次第に睡眠薬が効いてきて、あたしは眠った。

 
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