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第5章 Invisible Voice
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シルバーメタリックの八人乗りの大きな車……国産のランドクルーザーに乗って、前に見た時のように頭にタオルを巻いたまま、ガテン系かトラックの運ちゃんのような雰囲気で、小林さんは現われた。
女帝は自分の軽自動車をもっているらしく、それでスタジオに来るということで小林さんと顔通しだけをし、青山のスタジオ集合となり、ランクルはスタジオに向かった。
「その朝霞って言うのが、ただ懐かしさで嬢ちゃんにすり寄っているわけではねぇだろうな」
嬢ちゃんとは、あたしのことだ。
小林さんに木場まで来て貰うことになった一連の出来事を説明すると、小林さんは固い声を出した。
「だけど、朝霞が黒服達と共謀していたという線で考えると、沢山の人間がいる中で、そんなご大層な毒や薬を使って、嬢ちゃんを麻痺させる必要があるのか、という点が疑問だ」
「でもさ、麻痺したら黒服が運びやすいじゃないか」
裕貴くんが身を乗り出すようにして言った。
「運搬的にはそうだろうが、相手は銃を持ってたんだろ? もっと効果的な運び方があったと思うんだよ。どうせ銃に脅され誰も手出しできねぇだろうし、そのまま無理矢理攫うのを、朝霞が助ければいい。朝霞が嬢ちゃんの腹なり延髄なり一発殴って気絶させればいいだけだ。それが回復しないかもしれないものを服用させるのが変だし、それになぜ座らせようとしたんだ? 立たせておいて、こっちだと合図を出せばよかったじゃないか」
確かにそうだ。
――いいから、早く座れ!!
朝霞さんは怒ったのだ。
「でもさ、くまのおっさん。朝霞は、外を気にしていたんだよ。黒服を待ち構えていたとしか思えないよ」
くまのおっさん……とは、小林さんのことだ。
裕貴くんの周りには、りすとうさぎに加えてくままでも、森の仲間が集まっているようだ。
「……もしもだ。朝霞は、外からの者達から嬢ちゃんを守ろうとしていた、は? 黒服が来る情報を事前に掴んでいた、としたら」
あたしと裕貴くんは顔を見合わせた。
「じゃあなんで、朝霞が勧めたケーキに……」
「店員が無表情だったんだろう? その店員が、正式な店員なのか調べないといけないな。もしそんな店員がいないのならば、ケーキを持ってきた店員が麻痺させる薬を入れて店員になりすます必要があった、ということだ。黒服が銃を出していた時、その店員は加勢したのか?」
「してません。ただ黒服ひとりが歩き回って銃を撃って、なにかを探していたと思います」
「やはり、なにか妙だな。銃を持っているのにプロらしくねぇんだよ。スマートじゃねぇっつーか、証拠残しすぎっつーか。おまけナンバー隠してある、いかにも怪しい車を、人通りのあるところに置いて、外に出てきたお前ら確保しようと動き回っていたわけだろ?」
確かにそれは言える。
喫茶店の窓硝子を割って、あれだけ銃を乱射する必要があったのか、と。
あんな大騒動をおこしたのなら、ニュースになったり、夕刊にでも載ってしまう。目撃証言もたくさんあるし、警察が調べたら、足がついてしまうのではないか。
「ただ、朝霞が外の車と黒服の存在に気づき、それが嬢ちゃんを狙う者だと知った上で、嬢ちゃんを本当に助けるつもりであったのなら、お前達が外に出た時、銃を持った男も外に出たんだろうから、なぜ追いかけてこなかったのか、だ。外に出れば危険が少なくなる……と考えるアホじゃないだろう」
朝霞さんは喫茶店に残って、なにをしていたんだろう。
「お前達はテーブルの下に潜っている間、朝霞がどんな反応をしていたのか、わからねぇしな。目で誰かに合図していたのか、お前達を隠そうとなにかしようとしていたのか」
「朝霞がなにしたいかわからねぇっ!!」
裕貴くんが頭を抱えた。
「嬢ちゃんはなにか疑問はねぇのか?」
「朝霞さん、本当に甘いものが好きで、趣味がスイーツ巡りだったんです、昔も。それにあの喫茶店においてあるケーキは、雑誌とかテレビとかで紹介されている有名なものだから、出没していても構わないんですけど、どうして今日、いつもそんなところでお茶とかしないあたしが寄った時に限って、二年間で初めて寄った店に、それまでお店を訪れなかった朝霞さんが現われたのか、それが不思議といえば不思議です」
「柚、三芳の姉貴とあの店でお茶するって、誰に言ったの?」
あたしは思い出す。
「裕貴くんが行こうと言った時よね。だから、あの時一階にいたのは、あたしと早瀬、女帝、裕貴くんの他にいたのは……美保ちゃん……もうひとりの受付嬢と、あとは女帝にふられて追いかけてきた……あたしと同じチーフふたりと、あたしと同じ育成課で、ふらふらして多分トイレから出てきてすれ違った藤岡くんと、応接室の後片付けをしていた、同じ育成課の水岡さんね」
「だとしたら、そこから朝霞にチクるということは考えられない?」
朝霞さんは、あたし達の後で喫茶店に来たようだから、あたし達が会社を出てからでも朝霞さんに連絡すれば、朝霞さんは来れる。もしも、朝霞さんと繋がる人間が、うちにいた場合――。
「一応皆、オリンピアは嫌っているのよね、旧エリュシオンって。あたしだけが朝霞さんと働いていたし、スパイだって疑われたほどだからねぇ。女帝が来たら、とりあえず腰巾着三人衆はどんな感じか、聞いて見るね」
「……柚って、意外にネーミングセンスいいよね」
「そう?」
「がははははは!」
小林さんが大笑いしたまま、午後七時半すぎに、車は青山に着いた。
「あそこだ。須王の〝要塞〟は」
要塞――なるほど。
大きな青山通りをちょっと奥に入ると、背の高い壁がずっと現われる。
「ここ? 東京の一等地に、すっげー」
裕貴くんと同じ感想を持ったあたしは、窓を下げて……よく聞く芸能人の何億円かの大邸宅にしか思えない、敷地面積を見せつける高壁を見あげた。
「須王のスタジオは、セキュリティーが凄くてな。事前に声紋認証の登録をしていねぇと、あそこに見える……串刺しの刑にでもするのか!と思える、唯一の門を開けることができねぇんだ」
小林さんは笑った。
よじ登ることも難しそうな、空を貫かんばかりの高い槍が並べてあるような正門のところにある小さな機械に、車から降り立った小林さんはなにやら声をかけたようで、そのうちカチャリと音がして門が左右にスライドした。
「さあ、御殿の出現だ」
……もうね、青山になんちゅーお城を築いているのかね、あのひと。
ハデス御殿だね、これは。
これがスタジオなら、自宅はなんなの。
なんなの、あなた。
こんなにお金あるなら、あたしが泣く泣く借りた一千万なんて、凄いちっぽけじゃないの。
色々と思うところがありながら、洋画に出てくる大金持ちの別荘にも見える、白亜の横長の建物を呆然と眺めるしか出来なくて。
「このスタジオは平屋造りでな、スタジオ部分と、居住出来るスペースとゲストルームとが、渡り廊下で繋がっているんだ」
車を停めた小林さんはが指さしたのは、硝子張りの温室みたいな通路。
取り囲んでいるのは、白い花が咲き乱れた花畑の中。
「俺もここには、ライブ前の練習にしか来てねぇけど、すげぇスタジオだよ。これが貰いもんだというから、さらに驚きだけど」
「貰い物!?」
「ああ、須王はこのスタジオが好きで作ったわけじゃないんだ。だから必要な時にしか、ここに来ないらしいが」
もうここに住んじゃえばいいのに。
貰い物って、貢がせものなの!?
パトロン!?
頭の中ハテナマークのまま、あたしは後ろの座席においてあった小林さんが用意していたシンセサイザーと思われるものを肩に担ぎ、ドアが見えるスタジオの入り口の横にある機械で声紋認証をすると、ドアが自動的に開き、中に入った。
「う、わ……」
バスケのコート一面くらいの広さ。
ぴっかぴかに磨かれた白い床。
そこにドラムが鎮座しており、壁にギターとベースが博物館のようにずらりと並び、バイオリンやコントラバス、そしてグランドピアノまでが置いてある。
重厚で大きな執務机には、パソコンの画面と思われるものが置かれてあり、机の横にはギターとシンセサイザーがスタンドにおかれてある。
「○△×◇!!」
裕貴くんは意味不明な言葉を吐いて、突然スマホを取り出して、まずは壁にかけられているギターの写メを撮り始めた。
涙目でなにかを訴えてくるが、言葉が理解出来ないからよくわからない。
小林さん曰く、ギターリスト憧れのプレミアもののギターが置いてあるらしく、よく見ればサインらしきものもちらほら見える。
裕貴くんは床に座り込むと、土下座をして頭を深く下げている。
小林さんは奥にあったドアに赴いてしばし姿を消していたが、やがて戻ってくる。
「この奥はミーティングルームだ。リビングみたいなものだと思ってくれれば。冷蔵庫が空だろうから、色々買いそろえて入れておいた。好きに飲めよ」
小林さんは、肩に下げていたボストンバックを畳みながら言った。
裕貴くんとミーハー気分で覗いてみると、重役用の応接室より遙かに立派で、荘厳だった。テレビやミニバーみたいなものがあるが、くつろぐ雰囲気ではない。
ソファだけではなく、王様が座るような……一人がけ用の背もたれがついた、アンティーク調の椅子があり、どう見てもハデス様が座るのが相応しい。
この調度は、自分で用意したんだろうか。
・
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午後八時ちょっとすぎに、女帝合流。
そして午後九時半に、早瀬は帰ってきた。
それは、ゲストルームでの簡易キッチンで作った夕飯を終え、スタジオ横のミーティングルームで、四人でトランプをしていた時だった。
車で帰ってきたようだったから、会食でお酒は飲まなかったのだろう。
小林さんが、スタジオの隣にいるとメッセージしていたようで、豪奢な空間に違和感なく溶け込んだ早瀬は、ある一点で動きを止めた。
……いつものようなお上品なスーツではなく、ポニーテールにパーカーにジーパンという軽装をしている女帝を見たまま、怪訝な顔をしている。
やがて怒りを帯びた目になったため、彼が口を開くよりもまず、あたしが頭を下げて言った。
「奈緒さんは、あたしを助けてくれたんです」
「助けた? なにかあったのか?」
「はい。三人で居た喫茶店に、朝霞さんが現われて……黒服の男が銃を乱射して入って来ました」
「!!!」
早瀬の目が見開いた。
「だけど、裕貴くんの機転と奈緒さんによって、拉致されそうなところをなんとか逃げ切り、小林さんに来て貰って、ここまで来れました。ちなみにその黒服とは、うちの前に居た黒いボックスカーから出てきました」
「怪我はしていないのか」
動揺を隠すように、低く低められたその声は掠れていて。
「してません。皆さんのおかげで」
「そうか……」
早瀬は表情を隠すように手のひらを顔に当て、そのまま髪を掻き上げた。
裕貴くんが困った顔をして言う。
「朝霞は、黒服の存在を知ってたようなんだよ。で、朝霞が柚に勧めたケーキを後で野良猫に食べさせたら……、麻痺して痙攣してさ。動物病院の先生曰く、ふぐの毒のような症状みたいで」
「朝霞が直接用意したものなのか?」
早瀬は斜めからあたしを射貫く。
「いいえ。彼があたし達の席に来た時、店員さんがケーキを四つ持ってきて。その店員さんの無表情さが気になるなと。裕貴くんが猫に試したのは、朝霞さんがケーキに触れていないものなのです」
「だけど、朝霞が裏で、本当の店員かわからないけどそいつと共謀して、の線もありえると思うんだ」
「ただよ、須王。朝霞は銃男が乱入した時、合図はしなかったみたいなんだ。逆に隠すような素振りを見せた。三人でテーブルに潜って、朝霞を残して外に出たところを、待ち構えていた仲間の別の黒服達が、堂々と拉致しようとしていたみたいで」
「その時朝霞は?」
「見てません。追いかけてもきてなくて」
早瀬は考えるような素振りを見せた。
「そんなんで、そんな危機を奈緒さん助けてくれたし、朝霞さんにしても黒服にしても、奈緒さん顔も見られているから」
「……だが、私情を持ち込まれては、足を引っ張る」
早瀬が厳しい目をして拒絶をした時、
「早瀬さん」
女帝が頭を下げた。
「私が告ったことはすべて忘れて下さい。私は、友達を守りたいんです。なんの理由で柚が巻き込まれているのかわからないけど、知ってしまった以上、私は見て見ぬ振りが出来ません」
早瀬は目を細める。
「腕なら、自信があります」
「……なにか習っているのか?」
「自己流ですけど、過去、負け知らずです」
「………」
「……同性のケアも必要でしょうし、雑用でもなんでもOK」
「……ちょっと来い」
早瀬は顎で促すようにして、女帝をドアの外に連れた。
「け、喧嘩にならないといいけど……」
「がはははは。あいつは、〝強い〟というひとの言葉を信じねぇんだよ。俺も試されたよ、どの程度出来るのかって」
試された?
瞬間、バターンとなにかが打ち付けられる音がして。
行こうとするあたしの腕を小林さんは引き留めて、頭を横に振った。
「須王を信じろ」
バターン。
バターン。
「でも……」
バターン。
バターン。
そして、カチャリとドアが開いて、早瀬が入って来た。
「どうだった?」
「……強くはねぇけど、ガッツはある。鍛えようはあるな」
「はは。合格か」
スタジオに行くと、女帝が仰向けに寝転んだまま、悔しそうにバンバンと床に手を叩いていた。
「奈緒さん? 大丈夫ですか!? どうしました!?」
「悔しい……っ、なんであそこまで強いの……!?」
「へ?」
「そりゃあ私もブランクはあるけど、現役時代は負け知らずだったのに、あのひと……格闘のプロよ」
「は、早瀬が? ただの音楽家よ?」
「そんなわけないわ! あのひと、滅茶苦茶強すぎるの! ただの素人ならあんな簡単に私を投げ飛ばせないわよ。瞬殺よ、瞬殺!! 悪いけど、あのひと相当修羅場の、場数踏んでいるわ。無駄がないというか、とにかく歯が立たない」
彼が格闘技とか武道を習っているということは、今まで一切聞いたことはなかった。……まあ、身体に筋肉はついてはいたけれど、普通に健康のためにジムにでも行っていると思ってたんだけれど。
場数を踏んでいる?
ぜぇはぁ肩で息をして起き上がれない女帝に比べて、早瀬は息も乱さず汗ひとつかいていない涼しい顔だったことを思い出す。
奈緒さん、拳を唸らせて黒服をやっつけたよ?
めちゃくちゃ強かったよ?
それより強いなんて――
早瀬須王、あなた一体、何者なのよ。
ドアから裕貴くんと小林さんが出てきて、早瀬があたしを手招いた。
なんだか、ちょっと……あたしの動きがぎこちない。
――お前だけだよ。
彼を見ると、資料庫での声が蘇るんだ。
自惚れろと言った彼の言葉が。
そう簡単に、出来ないよ。
怖いんだもの。
早瀬の本心を聞くのが怖くて――。
「はい?」
平常心、平常心。
早瀬が閉めたドアを背にして、両手を伸ばすとあたしをぎゅっと抱きしめて来た。
「ごめん」
「え?」
「俺が読み違えた。まさかそんな強行するとは。……銃なんて、怖い思いしたろう。傍についていなくて、会食に行ってごめん」
早瀬の世界に閉じ込められる。
熱くて、苦しくて。
心が熱くて――。
「皆が、いたから……大丈夫だから。裕貴くんだってあなたの指示……」
「大丈夫じゃねぇだろ。疲れ切った目で張り付いた笑いをしやがって」
「え?」
「……まだ気を張ってるだろう、お前」
「え……」
早瀬があたしの顔を見つめた。
「柚。俺の前では素になれ」
途端に、なぜか涙が零れた。
別に哀しくないのに。
別に今まで我慢しているわけじゃなく、わいわいしていたのに。
楽しかったよ?
心強かったよ?
だけど早瀬の顔を見ていたら、その力強い声を聞いていたら。
……足がかくかくと震えてきて。
悟られないようにと頑張るほど、今度は身体全体がカタカタと震撼して。
銃声と硝子の破片、そして猫の痙攣が頭にリピートして、すごく息が詰まってドキドキする。
もしも銃弾があたしを貫いていたら。
もしもあの猫のようにあたしの身体も麻痺していたら。
今あたしは、ここにいない。
なにをされていたの?
ぶるぶると突如寒気があたしを襲った。
ああ、あたし……怖かったのか。
今まで裕貴くんや小林さん、女帝に対して……怖さなんてないふりをしていただけなのか。
そう思ったら――。
「……っ」
泣きたくないのに、目から涙が後から後からぼろぼろ零れてくるんだ。
「怖かったな?」
「………」
「柚」
「……うん」
なんで早瀬はわかるの。
どうしてあたしもわからなかった心情を、見てすぐわかるの?
「ごめん……」
やるせなさそうに唇を奮わせた早瀬。
「あなたのせいじゃない」
「俺のせいだ」
零した涙を、早瀬は唇で吸い取った。
「今度は、俺がお前を守る」
悲哀に満ちてながらも、確固たる意志を秘めたダークブルーの瞳。
「お前の日常を必ず取り戻す。だから、俺を信じて」
資料庫で、信用出来ないとあれだけ言ったせいなのか、泣きそうな顔で笑う早瀬に、あたしはただ自然と……こくりと頷いていた。
頭より先に、あたしの心がそう望んだんだ。
「ありがとうな」
自分でもわからないけれど、早瀬の顔を見たら安心した。
早瀬の声は不思議な力を持っている。
早瀬が傍にいるのなら、あたしはこの先なにがあっても大丈夫だとそう、思えてしまうんだ。なんの根拠もないはずなのに。
また、会えてよかった。
また、その声を聞けてよかった。
早瀬と離れる事態にならなくてよかったと、早瀬の胸に抱きつくようにして顔を隠しながら、また密やかに涙を零した。
早瀬を信じたい、だけど信じられない。
その思いが今はなぜか、
信じられなくても信じたい――それに変わった。
あたしはこの王様に、縋りたいんだ。
助けてって。
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