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休日の朝方にモーニングコールで起こしてきたのは

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「って事はあの時間まで学校にいたんだね。鞄が無くなってたからもう帰ったのかと思ってた」
『うん、実は図書室にいる時ありさが来たんだよ。家政科室でクレープの試食やるから終わったら来なよって』
 三雲ありさは私達のクラスメイトで料理部に所属していた。それを見込んで、来月の文化祭では彼女に調理担当のチーフとして動いてもらう事になっている。
「ああ、そうだったんだ。確かにそっちも具体的に動かなきゃならないとは思ってたんだよね」
『何人かに声かけようかと思ってクラスメイトを探してたらしいんだ。トーコも学校にまだいるなら声かけようと思ってたみたいなんだよ』
「そりゃ残念だな。教室出入りする事が多かったからね」
 学級委員としての作業をする為に結構あちこち動き回っていたから見当たらなかったんだろう。
『ま、昨日はとりあえず色んな物包んでみてどんなもんか試すって感じだったからさ、試食は第二弾第三弾があるみたいだよ』
「本来なら委員長である私も関わらなきゃならないんだけどね、そっちは彼女に任せっきりで申し訳ないな」
『そんな事気にしなくていいって。トーコはなんでも背負いすぎだよ。人を頼れるなら頼らなきゃ。文化祭なんてさお祭りだし楽しめるだけ楽しまなきゃ』
「そっか、そうだね楽しめたらいいと思うけど……」
 エリナも言ってたのだ文化祭が楽しみだと。でも、彼女はそれがもう出来ない。
『あ、そうだ。えっとね、それで途中エリナも顔を出したんだよ』
「え?」
 エリナの事を思い出したと同時に彼女の名前が突然出てきて面食らってしまう。
『ありさが見かけて声かけたんだって。少しだけ中に入ってクレープ食べてすぐ出てったみたいだけど』
 それを聞いて少し動悸が高鳴った。えりなが転落した際の謎について頭に浮かびあがったからだ。
「……そう。あのさ、家政科室って三角巾用意されてたよね」
 私は直接その内容をぶつけてみた。
『ああ、そうだね料理部でいくつか使ってた筈だよ。特に今回は部外者も何人か参加してたからさ、借りて使わせてもらったけど』
 そこへ行くと家政科室には忘れた生徒の為に予備として置いてあるはずだ。
「それってエリナも頭に嵌めたりしてたのかな」
『うん、確か嵌めてたと想うけど……』
「そうなんだね。で、エリナは何時頃来て何時頃出ていったのかな」
『時計を見た訳じゃないけど四時半頃来て五分くらいしてから出ていったんじゃないかな』
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