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40話 兄妹で話し合う 2
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「知りたいかい? レミーラ。それから、ドレーク兄さんも……」
「ルック」
「ルック兄さま」
突然、私達の会話に入って来たのはルック兄さまだった。ルック兄さまはマグロ様のその後について、知っているようだ。
「ルックは何か知っているのか?」
「そうですね、マグロ殿やシエナ嬢ののその後でしたら知っていますよ」
やっぱり知っているのね。少し話を聞きたいかもしれない。ドレーク兄さまは少し、微妙な表情をしていたけれど。
「どうかしましたか、ドレーク兄さん?」
「副団長の私ではなく、お前に情報が伝わっているのとはな……微妙なところだ」
「ああ、そういうことですか。それは、私が直接聞いたからですよ。マグロ殿やシエナ嬢の起こした一件に対する当事者ということで、優先的に教えてくれました。ネルファ王女殿下がね」
「お前はネルファ王女殿下を通して聞いたのか?」
「ええ……そちらの方が知っている情報を教えてくれると思ったんですが、想像通りでした」
なるほど……ネルファ王女殿下から聞くとは、流石はルック兄さまね。ルック兄さまとネルファ王女殿下の二人は気が合いそうだったから、そういう雰囲気も感じ取った結果かもしれない。
「ドレーク兄さんの場合は、騎士団員なんですから、シグレ王子殿下を通した方が早いと思いますよ」
「それは確かに、そうかもしれんな。まあ、そっちは後程聞いておくとして……ネルファ王女殿下はなんて言っていたんだ?」
「ええ、それがですね……」
なんだか、ルック兄さまは自信満々といった表情になっていた。一体、どういうことを聞いたのだろうか?
「ネルファ王女殿下なんですが、マグロ殿と婚約はしないようですね」
いきなりの驚きの新情報。まあ、そうなるとは思っていたけれど……まさか、本当に婚約をしないという風に流れるとは。
「婚約をしないというのは良いのですが、この前の誕生パーティーで、ネルファ王女殿下は婚約を約束していました……その辺りは大丈夫なんでしょうか?」
「マグロ殿の性格があまりにも酷かった為に、婚約はなしにする流れのようだ。あくまでも最初は本気だったけれど、マグロ殿の言動が公爵としてはあまりに酷いので、自分との婚約は無しにして、そのまま王家の管理下に送ったというのが本音らしい」
「そうなると……ネルファ王女殿下は最初から、婚約する気はなかったのでしょうね」
「そうだろうな……まあ、好き好んでマグロ殿と婚約するとは考えられなかったが」
「いくらなんでも、限度というものがあるしな」
「そうですね、ドレーク兄さん」
管理下にだけ置いて、ネルファ王女は身を引く。後は王家全体でフォルクス公爵家の刷新を図るという具合かしら? まあ、王家の人達もネルファ王女殿下の人生を台無しにさせるとは思えなかったし、当然の帰結と言えるかしら。
「それから……もう一つ、朗報がありまして」
「朗報? なんだ一体?」
めずらしく、ルック兄さまは照れているようだった。彼は静かに話し出す。
「そのネルファ王女殿下から……婚約を受けてくれないか、と告白されております……」
「……えっ?」
私とドレーク兄さまは同時に言葉を失った。ルック兄さまが仕入れて来た情報はとてつもなく大きな代物だったから……。
「ルック」
「ルック兄さま」
突然、私達の会話に入って来たのはルック兄さまだった。ルック兄さまはマグロ様のその後について、知っているようだ。
「ルックは何か知っているのか?」
「そうですね、マグロ殿やシエナ嬢ののその後でしたら知っていますよ」
やっぱり知っているのね。少し話を聞きたいかもしれない。ドレーク兄さまは少し、微妙な表情をしていたけれど。
「どうかしましたか、ドレーク兄さん?」
「副団長の私ではなく、お前に情報が伝わっているのとはな……微妙なところだ」
「ああ、そういうことですか。それは、私が直接聞いたからですよ。マグロ殿やシエナ嬢の起こした一件に対する当事者ということで、優先的に教えてくれました。ネルファ王女殿下がね」
「お前はネルファ王女殿下を通して聞いたのか?」
「ええ……そちらの方が知っている情報を教えてくれると思ったんですが、想像通りでした」
なるほど……ネルファ王女殿下から聞くとは、流石はルック兄さまね。ルック兄さまとネルファ王女殿下の二人は気が合いそうだったから、そういう雰囲気も感じ取った結果かもしれない。
「ドレーク兄さんの場合は、騎士団員なんですから、シグレ王子殿下を通した方が早いと思いますよ」
「それは確かに、そうかもしれんな。まあ、そっちは後程聞いておくとして……ネルファ王女殿下はなんて言っていたんだ?」
「ええ、それがですね……」
なんだか、ルック兄さまは自信満々といった表情になっていた。一体、どういうことを聞いたのだろうか?
「ネルファ王女殿下なんですが、マグロ殿と婚約はしないようですね」
いきなりの驚きの新情報。まあ、そうなるとは思っていたけれど……まさか、本当に婚約をしないという風に流れるとは。
「婚約をしないというのは良いのですが、この前の誕生パーティーで、ネルファ王女殿下は婚約を約束していました……その辺りは大丈夫なんでしょうか?」
「マグロ殿の性格があまりにも酷かった為に、婚約はなしにする流れのようだ。あくまでも最初は本気だったけれど、マグロ殿の言動が公爵としてはあまりに酷いので、自分との婚約は無しにして、そのまま王家の管理下に送ったというのが本音らしい」
「そうなると……ネルファ王女殿下は最初から、婚約する気はなかったのでしょうね」
「そうだろうな……まあ、好き好んでマグロ殿と婚約するとは考えられなかったが」
「いくらなんでも、限度というものがあるしな」
「そうですね、ドレーク兄さん」
管理下にだけ置いて、ネルファ王女は身を引く。後は王家全体でフォルクス公爵家の刷新を図るという具合かしら? まあ、王家の人達もネルファ王女殿下の人生を台無しにさせるとは思えなかったし、当然の帰結と言えるかしら。
「それから……もう一つ、朗報がありまして」
「朗報? なんだ一体?」
めずらしく、ルック兄さまは照れているようだった。彼は静かに話し出す。
「そのネルファ王女殿下から……婚約を受けてくれないか、と告白されております……」
「……えっ?」
私とドレーク兄さまは同時に言葉を失った。ルック兄さまが仕入れて来た情報はとてつもなく大きな代物だったから……。
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