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33話 マグロの賢い? 考え方 2
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まさか、ネルファ王女殿下があそこまでぶっ飛んだ性格だとはおもわなかった。
私の誕生パーティーで、マグロ様との婚約をOKしたんだから……。まあ、私的にそれを否定するつもりはないけれど、ネルファ王女殿下はそれで幸せになれるのかしら?
今更ながら、そんな心配が生まれたけれど、そんな時、当の本人から声を掛けられてしまった。
「レミーラ嬢、浮かない顔をしているけれど、どうかしたの?」
「あ、いえ……何でもありません、ネルファ王女殿下」
「ネルファ、構わないわよ。私もあなたのことはレミーラって呼ぶし」
「さ、左様でございますか……? それでは」
いいのかな? まあ、本人がそういうのだから、私は敬称を外すことにした。
「それではお言葉に甘えまして。ええと、ネルファ……は、大丈夫なんですか?」
「何が? レミーラ?」
「その……彼と、マグロ様と婚約するという流れになっていますけど」
「ああ、そのことね」
ネルファは特に気にしている素振りは見せていなかったけれど、私とマグロ様を交互に見比べていた。
「そうね~~、まあ、私もほら婚約者を見つけろってお父様から五月蠅く言われてたしね。こういう見つけ方もありかなって思ったわけで」
「ネルファ……何と言えば良いのか……」
こうして話を聞いてみると、ますますぶっ飛んだ性格をしているように感じられた。流石は王家の人間だけはあるわね。
「それに……王族としては、あの家系を放っておくのは危ないでしょう?」
そう言いながら、ネルファはマグロ様を見ていた。私にも同意を求めて来る。
「確かに放っておくわけには、いかないと思いますが……はい」
今も、マグロ様とシエナ令嬢は、兄さま達から何かしらの追求を受けているようだった。生きた心地はしていないだろうと思うけど。確かにあの二人を放置するのは、王国全体にとっても不利益にしかならないと思う。王家の人間が介入してしっかりと手綱を握るのは良いことかしら。
「マグロ様が……あれ?」
マグロ様の話の続きをしようと思っていた矢先、急に彼が私達に近付いて来た。なんだか明るい表情になっているけれど、身辺整理でもしたのかしら? この短時間で……?
「あの、レミーラ……! 少し大切な話があるんだけど」
「マグロ様……大切な話ですか? なんでしょう?」
あれ? さっきの大告白の件とは別物なのかな? ネルファが近くに居るけど、そっちには注意を向けていないし……。
「ええと、ここでは少し……隅の方で話さないか? それとも大食堂を一旦、出て……」
「……」
なんとも危険な香りが漂ってくる。一体、マグロ様は何を考えているのか。
「マグロ殿、この場で話せば良いのではなくて? レミーラのあなたへの気持ちを考えたら、二人きりになりたくないのは明白でしょう?」
「うう、そ、それは……」
とても残念そうにマグロ様は唸っている。まさか、本当に二人きりになれると思っていたわけじゃないわよね? シグレ様やルック兄さま達も居るんだし、そんなこと私が望むわけもないのに。
「し、仕方ない……なら、レミーラ。この場で言わせてもらうけど……」
「は、はい……なんですか?」
「僕の第三夫人になってくれ。絶対に君を幸せにすると約束するから。シエナだってちゃんと働かせるしね! さらに、ネルファ王女殿下も居るから一石三鳥だよ!」
一石三鳥の言葉の意味を間違っていると思うけど……マグロ様の口から出て来た言葉は、予想の斜め上を行くものだった。本当に、このお方は飽きさせないわね……ネルファもこういう雰囲気を気に入ったから、彼の間違いの告白にOKを出したんじゃないかしら。
私の誕生パーティーで、マグロ様との婚約をOKしたんだから……。まあ、私的にそれを否定するつもりはないけれど、ネルファ王女殿下はそれで幸せになれるのかしら?
今更ながら、そんな心配が生まれたけれど、そんな時、当の本人から声を掛けられてしまった。
「レミーラ嬢、浮かない顔をしているけれど、どうかしたの?」
「あ、いえ……何でもありません、ネルファ王女殿下」
「ネルファ、構わないわよ。私もあなたのことはレミーラって呼ぶし」
「さ、左様でございますか……? それでは」
いいのかな? まあ、本人がそういうのだから、私は敬称を外すことにした。
「それではお言葉に甘えまして。ええと、ネルファ……は、大丈夫なんですか?」
「何が? レミーラ?」
「その……彼と、マグロ様と婚約するという流れになっていますけど」
「ああ、そのことね」
ネルファは特に気にしている素振りは見せていなかったけれど、私とマグロ様を交互に見比べていた。
「そうね~~、まあ、私もほら婚約者を見つけろってお父様から五月蠅く言われてたしね。こういう見つけ方もありかなって思ったわけで」
「ネルファ……何と言えば良いのか……」
こうして話を聞いてみると、ますますぶっ飛んだ性格をしているように感じられた。流石は王家の人間だけはあるわね。
「それに……王族としては、あの家系を放っておくのは危ないでしょう?」
そう言いながら、ネルファはマグロ様を見ていた。私にも同意を求めて来る。
「確かに放っておくわけには、いかないと思いますが……はい」
今も、マグロ様とシエナ令嬢は、兄さま達から何かしらの追求を受けているようだった。生きた心地はしていないだろうと思うけど。確かにあの二人を放置するのは、王国全体にとっても不利益にしかならないと思う。王家の人間が介入してしっかりと手綱を握るのは良いことかしら。
「マグロ様が……あれ?」
マグロ様の話の続きをしようと思っていた矢先、急に彼が私達に近付いて来た。なんだか明るい表情になっているけれど、身辺整理でもしたのかしら? この短時間で……?
「あの、レミーラ……! 少し大切な話があるんだけど」
「マグロ様……大切な話ですか? なんでしょう?」
あれ? さっきの大告白の件とは別物なのかな? ネルファが近くに居るけど、そっちには注意を向けていないし……。
「ええと、ここでは少し……隅の方で話さないか? それとも大食堂を一旦、出て……」
「……」
なんとも危険な香りが漂ってくる。一体、マグロ様は何を考えているのか。
「マグロ殿、この場で話せば良いのではなくて? レミーラのあなたへの気持ちを考えたら、二人きりになりたくないのは明白でしょう?」
「うう、そ、それは……」
とても残念そうにマグロ様は唸っている。まさか、本当に二人きりになれると思っていたわけじゃないわよね? シグレ様やルック兄さま達も居るんだし、そんなこと私が望むわけもないのに。
「し、仕方ない……なら、レミーラ。この場で言わせてもらうけど……」
「は、はい……なんですか?」
「僕の第三夫人になってくれ。絶対に君を幸せにすると約束するから。シエナだってちゃんと働かせるしね! さらに、ネルファ王女殿下も居るから一石三鳥だよ!」
一石三鳥の言葉の意味を間違っていると思うけど……マグロ様の口から出て来た言葉は、予想の斜め上を行くものだった。本当に、このお方は飽きさせないわね……ネルファもこういう雰囲気を気に入ったから、彼の間違いの告白にOKを出したんじゃないかしら。
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