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第40話 阿久津無双

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「モンドレット子爵領空5000mに敵艦隊を感知したにゃ!  」

テルミナ大陸に侵入してから1時間ほどが経過し、エルフの森を越えた頃。猫人族のレーダー観測係がモンドレット子爵領空に艦隊の反応を感知した。

「戦術モニターに映してくれ!  」

「了解にゃ!  」

「……なんだ、まだ陣形も組めてないじゃないか。こりゃ奇襲が成功したか?  」

俺は魔力反応を反映した戦術モニターを見て、艦隊がバラけていたことから慌てて出撃したのだと判断した。

「そのようですね。戦闘機も数が揃っていません。人員の召集に時間が掛かっているのでしょう」

隣の席に座っていたフォースターがスッと立ち上がり俺のボヤキにそう答えた。

「ならちょっくら仕込みをしてくるか」

「仕込み……ですか?  」

「ああ、射程に入るまであと20分くらいだろ?  それまでに的を作ってくる。ウォルター! 俺は甲板から先に行っている。あとは魔導無線で指示をする。あとは頼んだぞ」

「ハッ!  」

俺はウォルターにあとは任せて司令官席から立ち上がった。

「お、お待ちください!  まさかお一人で行かれるのですか!?  」

「そうだよ。まあ見てろって」

フォースターは俺が飛空戦艦内から何かをやると思ったんだろう。焦った様子で俺を引き止めようとしていた。

確かに墜とすだけなら甲板からでもできるんだけどな。今回は細かいスキル操作が必要だから、自軍が敵の射程に入る前に仕込みをしないと間に合わない。

「し、しかし……」

「ティナ、シーナ。ちょっと出掛けてくる」

「コウ、気を付けて。早く戻ってきてね」

「コウさん気を付けてくださいですぅ」

「はは、大丈夫さ。俺に魔導砲は当たらないから」

俺は尚も食い下がるフォースターを無視して艦橋の出口に向かって歩き出し、心配そうな顔をしてみつめる恋人たちに笑いながらそう言った。

そして艦橋を出て通路を進み階段を上り、戦艦の屋根部分となる甲板へと繋がるドアを開き外へと出た。

「寒っ!  そういえばこっちは冬だったっけ」

俺は強く冷たい風に飛ばされないよう身体強化で踏ん張り、結界を張って身体を安定させた。そして空間収納の腕輪から黒竜のマントを取り出し羽織ってからフードを被った。

今装備している黒竜の革鎧も体温調節機能はあるが、首から上はカバーされないからな。このまま飛んだら頭が凍っちまう。

そしてフード被った俺はデビルマスクを取り出し装着しようとして……元に戻した。

いい加減これに頼るのはやめた方がいいな。俺は俺の意思で知能があり会話もできる人型を殺すんだ。

まったく……3年前までは考えられなかったほどの狂いっぷりだよな。

俺は毎日家でゴロゴロとネット小説や動画を見て平和に過ごしていた自分が、なんの因果か大量殺戮をしまくっている現実に憂鬱になった。

「でも守りたいと思ったものを守るためにはやるしかねえんだよなぁ!  『飛翔』!  」

ここで手を抜けば、また荒川さんのような目にあう人を俺が作ってしまう。それだけは駄目だ。俺のせいで恩人や仲間たちが不幸になるなんて受け入れられない。それを防ぐためならこの手がいくら汚れたって構わない。

俺はそう自らを奮い立たせ、甲板から勢いよく飛び出しモンドレットの飛空艦隊へと向かった。




そして子爵艦隊の側面へ向かって10分ほど飛行し、もう少しで戦艦の射程に入ろうというところで子爵艦隊から10機ほどの戦闘機が向かってきた。

「俺だと気付いたか」

向かってくる戦闘機の背後では、三隻の巡洋艦が揃って俺がいる方向へと艦首を向けているのが見える。

戦闘機から逃げる俺が射程に入り次第、魔導砲で撃ち落とすつもりなんだろう。

「残念。正面突破する気満々なんだなこれが!  『滅魔』!  」

俺はこちらへと向かってくる戦闘機の、短い両翼の下に一門ずつ装備されている魔銃の魔石に対してスキルを放ち無力化した。

スキルにより魔銃のエネルギー源の魔石の魔力を抜かれた戦闘機は、魔弾を撃てないことに気付いたのか慌てた様子でバラバラに旋回し艦隊へと戻っていった。

俺はその戦闘機の後を全力飛行で追い掛け、艦首をこちらへと向ける巡洋艦へと近付いた。

すると艦隊の前方に滞空していた残りの戦闘機も反応し、今度は全機が向かってきた。俺は60機はいるであろうその戦闘機に、さっきと同じように魔銃の魔石を狙いスキルを放ちその全てを無力化した。

編隊を組んでるから狙いやすくて助かるわ。

そして俺は魔銃を撃てず、目の前で次々と旋回していく戦闘機の背後にいる艦隊へと視線を移した。

が、その瞬間巡洋艦から主砲が放たれ、3本の薄っすらと白みを帯びた魔力の塊が一斉に俺へと襲い掛かってきた。

「無駄無駄無駄無駄無駄ぁぁぁ! 『滅魔』!  」

俺は目の前に迫りくる魔力の塊をスキルで一瞬にして消し去った。

「動力の魔石だけ残してっと……よしっ!  『滅魔』!  」

そしてたったいま主砲を放ってくれた巡洋艦三隻の動力用魔石のみ残し、魔力障壁装置を含む全ての武装の魔石を吸収した。

これで魔力障壁も使えなくなった。もうただの的でしかなくなるな。

よし、どんどんやろう!

俺は高度を上げ、無力化した三隻の先にいる残り六隻の巡洋艦を視界にいれた。しかし巡洋艦とその背後にいる戦艦は俺が主砲をかき消したことでパニックになっているようで、たいして狙いもせず対空砲を全方位に撃ちまくってきた。

しかし陣形が乱れまくっているうえに対空砲の射程外だ。ただの一発も俺に当たることもなく、ただの光のイルミネーションと化していた。

俺はそれらをすべて無視してまずは巡洋艦へスキルを放ち、すべての武装を無力化した。

そして最後に艦首を上方向へと傾け、主砲を放とうとしている戦艦に狙いを定め、まずは魔力障壁装置と各武装の魔石から魔力を抜いた。次に艦橋以外にいるすべての兵士の体内の魔石から魔力を吸収し、艦橋にいる兵士からは身体からのみ魔力を抜いた。

「艦橋にランクが高いのが集まってたからな。多分あの中にモンドレットがいるんだろう。楽に死なせるかってな」

俺はすべての艦隊の武装を無力化したのを確認したのちに、地上の基地に戻ろうとする戦闘機を尻目に高度を更に上げた。そして魔導通信機を取り出し全艦へと繋いだ。

「阿久津男爵軍所属の全艦に告ぐ!  敵艦隊の武装は解除した!  反撃はない!  戦艦以外をすべて撃ち落とせ!  空母からは戦闘機を発進させ、敵戦闘機と地上基地を攻撃させろ!  地上の対空砲なんかに当たるんじゃねえぞ!  」

「旗艦『デビルキラー《悪魔殺し》』了解!  」

「二番艦『クラッシャー《破壊する者》』了解!  」

「三番艦『リディキュール《嘲笑する者》』了解!  」

「飛空空母『エンジェルアロー《天使の矢》』了解!  」

「お、おう……」

いつの間に旗艦以外の艦に名前を付けたんだ?

まあそれで士気が上がるならいいけどさ。しかし空母以外は悪意の塊みたいな名前だよな。旗艦の名前を付けた俺が言うのもなんだけどさ。


ドンッ!  ドンッ!  ドンッ!


そして俺が高度を上げ敵艦隊から離脱し引き返していると、味方艦隊から主砲が放たれた。

一隻につき二門の砲塔から放たれた魔導砲は、薄っすらと白みがかった線を六つ並べ俺の真下を通り過ぎていった。

その六本の線は真っ直ぐ子爵艦隊へと向かっていき、巡洋艦三隻の腹へとそれぞれ二本ずつ突き刺さった。

戦艦の主砲をまともに受けた巡洋艦は空中で大破し、破片と人影らしきものをボロボロと落としながら地上へと墜落していった。

それから少しして正面から50機の戦闘機が5機ずつの編隊を組んで現れ、機体を左右に揺らして俺へと挨拶をしてきたので俺はそれに手を挙げて応えた。そして編隊は俺の上空を通り過ぎ、子爵軍がいる場所へと急降下していった。

俺は彼らを見送ったあと、旗艦へと戻ったのだった。


♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢


「ただいまー」

「コウ!  」

「コウさん!  」

「おっと!  はは、みんなが見てるよ」

俺が艦橋へと戻るとティナとシーナが熱い抱擁で出迎えてくれた。

「コウ、あのマスクをつけてなかったわ」

「遠隔モニターで見て心配してたです……」

「ああ、それか。そろそろあのマスクのお世話になるのも卒業しなきゃと思ってさ。でも大丈夫だよ」

どうやらデビルマスクを付けないで戦ったことで、二人に必要以上に心配掛けちゃったみたいだ。ティナたちには、デビルマスクを外したあとの情けない姿を何度も見られてるしな。きっと俺が精神的に参ってると思ったんだろう。

でも意外と平気なんだよね。これもデビルマスクの副作用なのかもしれない。

やっぱアレはもうつけない方がいいな。気が付いたら本当に悪魔になってそうだ。

「ア、アクツ様。巡洋艦の主砲を打ち消したあれが【魔】の古代ダンジョンで手に入れたというスキルなのですか?  」

「ああそうだ。俺が【魔】の古代ダンジョンで手に入れたスキルは、遠距離から魔力を無限に吸収するスキルだ」

俺はティナとシーナを優しく引き離し、クールな顔を青ざめさせながら歩いてくるフォースターにスキルの能力を説明した。

「やはりあれは魔力を……確かに世界を手に入れるほどのスキルです……コビール侯爵の飛空艦隊が壊滅したのも、十二神将が倒されたのも納得がいきます」

「そんなに怯えるな。敵対しなくてよかったな」

俺は足を震わせるフォースターにそう言って笑いかけた。

まあ目の前に戦うチャンスすら与えられず、一瞬で自分の命を刈り取る人間がいるんだもんな。気持ちはわかる。

「ほ、本当に……心からそう思えます……アクツ様はその力でいずれ帝国を?  」

「滅ぼすつもりはないな。俺のスキルは体内に神石だったか?  それを持っているお前らには有効だけど、この世界の人間にはそこまで有効じゃないからな。俺は帝国の混乱に乗じて、魔導技術がこの世界の人間に流れることの方が怖い。必要悪として帝国には残ってもらうつもりだ。俺の平穏のためにな」

「なるほど……確かに帝国の技術はこの世界の技術を真似たものです。それを魔導技術に置き換え超えることができましたが……我々にできたことです。その逆もあり得るとお考えなのですね?  」

「そういうことだ。地球には帝国の20倍の人間がいるから時間の問題だと思う。そうなった時に獣人やエルフたちを守れるか俺には自信がない。俺がこの世界の人間を恐れることがないほどの力をつけるまでは、帝国にはいてもらわないと困る。ああ、でも魔帝には早く死んでもらって、マルス辺りに次の皇帝になって欲しいけどな」

そうすればやっと俺に平穏が訪れる。アイツは相変わらず毎日毎日【冥】の古代ダンジョンに早く行けって電話やメールでうるせえのなんのって。あんまりうるさいからもう行くことにしたよ。そしたら少しはおとなしくなるだろうし、ダンジョンで停滞の指輪を手に入れても黙ってればいいしな。

「そ、それは私からはなんとも……陛下は貴族に厳しいことから庶民からは人気がございますので……」

「それは怪我の功名ってやつだ。アイツは弱い貴族を減らしたいだけだ。だからすぐに家を取り潰すんだよ。過大評価するな、ただの脳筋だ。そもそも外敵もいないのに貴族同士の戦争を許可したのだって、蠱毒の壺みたいに貴族同士殺し合いをさせるためなんだろ?  滅びたくなければダンジョンで力をつけ、領地を富ませて軍備を整えさせるようにするためだって聞いたぞ?  」

魔帝が言うには、敵がいない中で何千年も統一国家があれば弱体化する。それを防ぐために代々の皇帝は貴族に厳しい魔石の上納ノルマを化し、さらに貴族同士でも争わせているらしい。脳筋の考えそうなことだ。まあほかに理由がありそうな感じもしたが、トボケて教えてくんねーんだよな。そのトボケ方がまたムカつくのなんのって!

「当初はそういう目的で作られた制度とは聞いてはおります。しかしそれも領地を持つ貴族は寄親に身を寄せ派閥に組み込まれますので、小競り合い程度で収まります。それぞれの寄親が出てくるほどの争いは滅多に起こりません」

「それに魔帝は不満があるらしいぞ?  まあヌルい貴族間の戦争ごっこをして、そのうえ地球も征服したことで天狗になってる鼻を俺がへし折ってやるさ。地球人舐めんなよってな」

それでこれまで以上に地球人を警戒してくれれば一石二鳥だな。

「これはいずれ帝国に動乱が起こることになりそうですね。とんでもない方に仕えてしまったものです」

「この戦争に加担したんだ。もう逃げられねえぞ?  」

「それこそとんでもありません。寄親を見限った以上、帝国に我が一族の居場所はもうありません。こうなればとことんお付き合いさせて頂きます。我が一族のために」

「いいね。そういう身内のために動く奴は好きだぜ?  立派な領地を用意してやるから待ってろ。爵位もそのうち俺が引き上げてやる」

「では伯爵まで上り詰めるおつもりで?  」

「俺が目指してるのはそんなもんじゃないさ」

貴族の制度で、男爵以上になれば二つ下の爵位を配下の者に与えることができるというのがある。俺の場合は騎士爵を二人だ。子爵になれば準男爵一人と騎士爵二人を貴族院を通して叙爵させることができる。

これは貴族に成り立てで、家臣がいない者への帝国からの配慮らしい。まあほとんどは次男以降の子供や優秀な親族に与えるみたいだけどな。

ただ、貴族が適切な数ならこの制度も良いものなんだけど、3代前の皇帝が愚帝で貴族をかなり増やしたらしい。そのおかげで帝国は貴族が増え過ぎて財政を圧迫していたそうだ。先代と魔帝がかなり減らしたみたいだが、それでもまだまだ多いらしい。

ちなみにフォースターの祖父は最初は騎士爵で、それから父親とフォースターで自力で準男爵になったそうだ。

まあつまり俺が伯爵になれば、フォースターを男爵にすることができるというわけだ。当然俺がそこで止まるわけがないけどな。だからしっかり俺に尽くせよ?  そうすればお前を馬鹿にしてきた奴らの上に立たせてやる。

「伯爵より上をですか……フフフ、このレナード・フォースター。アクツ様へ誠心誠意お仕え致します」

「期待してるぞ。さて、ウォルター、戦況はどうなった?   」

俺は日本式に深々と頭を下げるフォースターの肩を叩き、艦長席で各方面に指示を出しているウォルターへと戦況を確認した。

「はっ!  敵巡洋艦及び戦闘機を全て沈めました!  現在戦闘機にて敵軍基地を空爆しております!  」

「順当だな。敵戦艦はどうしてる?  」

「まったく動く気配がありません」

「まあ当然っちゃ当然か、身体が動かないんじゃな。ウォルター、高速飛空艇に乗るリズの部隊に戦艦に接舷して艦橋を占拠するように伝えろ。誰も殺すなともな。占拠が終わったらこの艦も反対側に接舷させろ。二番艦と三番艦は他領に繋がる道を全て破壊したのちに、高速飛空艇を二隻ずつ付けて領都と二つの街を占拠させろ。空母と戦闘機はその援護だ。いいか?  負傷者が出たらその救助を最優先にすること再度徹底させろ。誰一人死なすなよ?  」

俺は艦隊戦を終えたことで、次に占領戦の指示を出した。制空権を取った以上は相当優位に占領戦ができるはずだ。それでも不意打ち等で負傷者する者も出てくるだろう。そういった者の中で重傷の者は最優先で小型飛空艇に乗せ、俺のところへ連れてくることになっている。良い防具を着け、命を繋ぐポーションと俺のラージヒールがあれば死ぬことはないはずだ。

「はっ!  各艦に伝達いたします!  」

俺の命令にウォルターは自衛隊式敬礼をした後に、艦を前進させつつ各艦へと通信にて指示を出した。

「これでモンドレットが乗ってなかったらめんどくさいな」

「さすがにそれはないかと思います。モンドレットのことです。自らの手でアクツ様を仕留めようと乗艦しているはずです」

「そうだよな。俺を殺したがってたみたいだしな」

ここに来るまでにフォースターから聞いたモンドレットの性格なら、地上戦じゃ敵わないから艦隊戦で仕留めるとか考えそうな奴だしな。



それから10分ほど経過した頃、モニターにリズの乗る高速飛空艇が飛空戦艦に接舷する様子が映し出された。

そしてさらに10分後にリズの部隊から通信が旗艦へと入った。

「リズ隊が飛空戦艦の制圧を完了しました!  モンドレット子爵を捕縛したとのことです!  」

「よしっ!  乗ってたか!  ウォルター!  旗艦も接舷しろ!  ティナ、シーナ。一緒に来てくれ。遅くなったけどティナたちの復讐をする」

「私たちのことはいいの。モンドレットに捕まったおかげでコウと再会できたのだもの。あの男のことなんかどうでもよく思ってたわ。でもね?  コウを暗殺しようとしたことだけは許せない!  楽に死なせはしないわ!  」

「そうですぅ!  兎のご主人様を傷付けようとしたモンドレットは死あるのみですぅ!  」

「そ、そうか……わかった。と、とりあえず甲板に行こうか。フォースターはどうする?  元の主だ。気まずいならここに残っていていいぞ」

俺はティナとシーナの怒気に気圧され、逃げるようにフォースターへと話を振った。

「いえ、同行させてください。私も恨みがございますのでモンドレットの最期をこの目で見届けたく……」

「相当苦労したみたいだな。なら一緒に来い。配下の者も来てくれ、あの戦艦を鹵獲したらフォースターにやるから操艦してもらう」

「「「!?  ハッ!  」」」

「私に!?  良いのですか?  あの戦艦は最新型ですが……」

「前払いだよ。今後はフォースター家の旗艦にすればいい」

俺より指揮能力ありそうだからな。ヤンヘルたちを監視につけておけば艦隊を任せても大丈夫だろう。諜報や馬鹿貴族との外交も手伝わせれば俺は楽ができそうだ。早くティナたちとイチャイチャして、オリビアの尻を愛でるだけの毎日を送りたい。

「ハッ!  一族をあげて必ずやご恩に報います!  」

「超期待してるぞ。それじゃあ行くか」

そう言って俺はティナとシーナの腰に手を回し艦橋を出て甲板へと向かった。

そして艦が接舷したと同時にフォースターたちを引き連れ、モンドレットのいる戦艦へと乗り込んだのだった。


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