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エピローグ

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「あっ……コウ、ダメよ。これ以上は私もしたくなっちゃうから……んっ……も、もう例の貴族が来るわ。続きは夜の森でしましょ」

「ティナ……ティナのスーツ姿がたまらないよ」

  俺はティナのブラウスのボタンを外し、下着の中にも手を入れその大きくて柔らかい胸を揉みしだいていた。

「んっ……ふふふ。コウに喜んでもらえると思って、昨日カゴシマの街で買ってきたの。リズとシーナも買ってたから楽しみにしててね」

「ほんとに!? それは見るのが楽しみだな。でも今はこのオフィスでティナと……ね? 」

  俺はそう言ってティナのパンツのベルトを緩め、チャックを下ろしてティナの大事な部分に手を忍ばせた。

「あっ……下はそんなにしたら汚れちゃう……ダメよコウ。こんなに興奮してくれて嬉しいけどもう来ちゃうわ。夜にここでしましょ。ね? するならゆっくりしたいわ」

「クッ……なんてタイミングで来るんだあの女は……」



 ニート特別雇用法の関係者をダンジョンに放り込んでから1週間ほどが経過し、10月ももう終わろうとしていた頃。
  俺は港にある総督府ビルの5階の総督室で、秘書のティナを膝の上に乗せてイチャイチャしていた。
  
  新居の元温泉旅館で昼食を皆で食べた後、俺が何年振りかのスーツを着て総督府に出勤すると、遅れて来たティナがベージュのパンツスーツを着て現れたんだ。
  俺はその姿にパソコンで人員配置リストを作っていたがその手を止め、執務室の入口でニコニコしながらどう? って聞くティナをこれでもかって褒めた。イイ! 凄くイイ! 似合ってる! 俺はこんなに綺麗な恋人を持てて世界一幸せだって。

  そしたらティナは顔を真っ赤にして『褒めすぎよ……でも嬉しい』って言ってさ。もうキリッとしたパンツスーツ姿の女性がデレて超かわいかった!
  それから俺に何をしてたの? って執務机に座っている俺を後ろから抱きしめながら手元を覗いて来てさ。
  そんなんされたら我慢できるわけないよね? 俺はティナを横抱きにして膝の上に乗せて、キスしたり触ったりしてずっとイチャイチャしてたんだ。

  そしたら飛空艇が到着したって電話が掛かってきて、帝国貴族がこの総督府に向かって来てるっていうわけよ。これは急がないととティナに迫ったんだけど、ティナに夜にねと断られてしまった。
  もうすぐ人が来るかもってドキドキ感でするのは、シーナ以外はまだ抵抗があるようだ。

「わかったよ。今夜は2人で残業をしよう。はぁ~……マジであの女は俺の邪魔ばかりするよな」

「うふふ、コウに喜んでもらえて嬉しい。今夜は可愛がってね♪  」

  ティナはそう言ってキスをしてから俺の膝の上から立ち上がり、乱れた服を整えていた。俺はその姿を眺めながら早く夜にならないかなと考えていた。

  はぁ~でもその前にまたあの女の相手をしなきゃなんないのか。やっと郵送地獄から解放されて落ち着いた所だってのに。まあ帝国に魔道具とか依頼していることもたくさんあるし、連絡員がいなきゃ不便っちゃー不便なんだけどな。この携帯魔導通信機も早く捨てたいし。

  マジで魔帝からの着信拒否してえ……なんでこの魔導通信機に着信拒否設定ねえんだよ。アイツ暇人だからしょっ中電話してくんだよな。何か回復系の隠しているスキルがあるじゃろ? とか、ダンジョンは入らぬのか? なにかレアアイテムはないのかとかさ、やっぱあの時殺しとくんだったな。

  ラージヒールのことは当然気付いてるだろうが、認めたらきっとめんどくさい仕事をさせられる。俺は貴族なんか助ける気はまったく無いからな。話が広まって桜島にまで乗り込まれても迷惑だから、ずっとトボけとかないと。


  しかしこの1週間は忙しかったな……


  刃鬼や政治家たちをダンジョンに放り込み追悼の宴会をした翌日。
  俺は三田たちを連れてパワーレベリングを兼ね、古代ダンジョンの31階層へ確認をしに行ったんだ。
  本当は連れて行く予定ではなかったんだけど、宴会で鈴木がお目当ての虎人族の女性にナヨっちいと言われて落ち込んでいたからな。見た目はどうしようもないが、せめてランクだけでも上げておいてやろうと思って連れて行った。

  三田たちは俺たちが全滅したダンジョンの31階層に行くのを相当怖がっていたけど、青木ヶ原ダンジョンと同じ展開になるから大丈夫だと言って安心させた。三田たちも刃鬼たちの末路を確認したいのもあり、震えながらも付いてきたよ。

  まあ結果を言うと刃鬼の4人は全滅していた。全員が31階層から出ることなく、階層転移室付近で死んでいた。やっぱ魔寄せの鈴は強力だわ。
  4人ともそれはもう酷い姿だった。喰われたてのホヤホヤで原型は留めていなかったが、首から上と首輪が残っていて、4人ともそれはもう壮絶な表情をしていたよ。
  まあ仏になって馬場さんたちに謝りにいっているだろうと、その残骸を火葬してやった。南無。

  んでしばらくその階で三田たちのランク上げをしてやり、30階層に上がって地竜を倒して出てきた。
  最初は腰が引けまくっていた三田や鈴木も、俺が滅魔を放って飛竜が墜落してピクリとも動かないのを見ると、嬉々として襲い掛かっていた。鈴木なんか飛竜の肉を虎人族の子に持っていくんだって大喜びしてたよ。見直してもらえるといいな。

  パワレベの甲斐あって三田たちは1日でEランクからD+ランクまで上がった。低ランクは上がりやすいってのもあるが、Bランクの飛竜をさんざん狩って最後はAランクの地竜だ。その経験値を3人で分けたんだからこんなもんだろう。
  まだまだ鈴木のお目当ての虎人族の女性よりは弱いけど、これからちょくちょく連れてきてやればすぐにお目当ての女性と同じC+ランクになれるだろう。鈴木も自信が付いてきたみたいだったしな。

  そして翌日からは三田たちに動画の編集をしてもらい、俺のメッセージを添えて大量のメモリースティックにコピーした。
  それから子爵の報告書もコピーし、動画と共に遺族やニートの生き残りたちへ郵送する作業を始めた。

  元ニートたちの個人情報は事前に子爵に調べさせてあり、フォースター準男爵が来た時に罪人と共にデータを受け取っている。亡くなった者たちで天涯孤独の者も結構いたから、全ての遺族にという訳にはいかなかったけどな。

  その作業を3日かけて三田たちと俺で行い、2日前にやっと全てを白猫宅配便による特別配送便で送り終えたところだ。
  
  ああ、幹部がいなくなった探索者協会本部にも送ったよ。これは誰が受け取ってもいい。報告書と動画のセットと、『お前らは許されたわけではない。元ニートの生き残りと犠牲になった者の遺族への謝罪と賠償が十分に行われなければ次はお前たちの番だ』というメッセージを添えてね。
  これで探索者協会が何もしなければ、命令に逆らえない立場だったということで今回見逃した者たちを迎えに行くことになるだろう。

  総督府には送らなかった。ニート特別雇用法の件で子爵が動いていたことを一番よく知ってるはずだからな。子爵に連行された者たちと、経済界の大物に次官級の現役の役人。そして探索者協会の幹部が行方不明になれば自分たちがすべき事を理解できるはずだ。
  権力者ってのは危機感知能力に優れるからな。自分たちは法案成立に積極的に関与していなかったことをいいことに、大泉と二瓶をダシにしてニート特別雇用法を成立させた者たちを叩き人気取りでもするんじゃないかな。
  それで総督府から見舞金でも賠償でも皆が受けれるならそれでいいさ。

  ネットを使わなかったのは、検閲だけではなく改ざんもされるからだ。それをさせないようにする事も帝国を使えば可能だが、今回郵送した資料を見た元ニートたちやその遺族が多方面から拡散するだろう。
  どうせマスコミは報道しないだろうし、三井のようにネットを見てる奴らは俺たちがダンジョンに入れられたのを最初から知っている。ならやる意味はないさ。
  俺は真実を被害者たちに伝えた。そして私怨で処刑した。それで終わりだ。


  俺がこの1週間の出来事をティナを眺めながら思い返していると執務室の電話が鳴り、1階の守衛室からお客さんが来たことを告げられた。
  俺は当事者のみ通すように言って電話を切り、少しすると執務室のドアをノックする音が聞こえティナがドアを開いた。
  そこには獣人の警備兵に付き添われた帝国情報省の高等文官であるオリビアが、緊張した面持ちで5人の文官と共に立っていた。

  オリビアは右手のひらを胸にあてる帝国の女性式の挨拶をしたのちに、執務室の中へと入ってきて俺の前で立ち止まり着任の挨拶をし始めた。

「あ、改めて帝国と桜島総督府の連絡員として参りましたオリビア・マルス高等文官です。せ、先日は大変失礼な態度をアクツ殿にとり、ご不快な思いをさせてしまったことをお詫び申し上げます。どうか連絡員として受け入れて頂けますようお願い申し上げます」

  オリビアは緊張からか、途中幾度か噛みながらもそう言って深々と頭を下げた。
  オリビアの後ろにいたほかの文官の男女も、青ざめて今にも倒れそうなほど震える身体でオリビアと同じく頭を下げていた。

「ああ、マルス公爵から詫びがあったからな。別にあんたがいようがいまいがどっちでもいいから受け入れることにした。あんた程度で帝国じゃ才女って言われてんだろ? だったら誰が来ても同じだ。一応マルス公爵の顔を立ててこの島にいさせてはやる。あんたと連れてきた兵たちが偉そうな態度を取らず、ここの住民を見下さなければな」

「あ、ありがとうこざいます。配下の者にもキツく申し付けてございますので、そのような事は決してございません。万が一そのような態度をとる者がいれば、私がこの手で処分いたします」

  お? 日本式の謝罪をしたからまさかとは思ったが、俺のイヤミに悔しそうな顔も反抗的な目もせず受け止めやがった。これは俺が帝国でしたことが全て本当のことだと公爵から聞いて信じたか。
  改心したってよりは、ティナが言っていた帝国人特有の強い者には徹底的に従う面が出ただけだろうな。

  公爵も相当キツく言ったっぽいな。なら前回の時に言っといてやれよとも思わなくもないが、まあそのおかげで慰謝料の物資を大量にもらえるからな。

「ふーん、あっそう。別にあんたがやらなくても俺がダンジョンに放り込むだけだけどな」

「アクツ殿のお手を煩わせることの無いよう厳命しておきます。それとこちらは持参した物資の目録となります」

「……そうか。ならこのビルの4階に用意した帝国連絡事務所を使え。以上だ」

「ありがとうございます。それでは失礼致します」

  オリビアはそう言ってまた深々と頭を下げ、俺に胸の谷間をこれでもかと見せてから文官たちを連れて退室した。

  くそっ! 相変わらず見た目はいい女だな! 尻も歩くたびにクイックイッて左右に揺れるし! でも実体はホラーなんだよなぁ……もったいねえなぁ。

  俺は執務室を出るオリビアの尻を、ティナへのカモフラージュとして睨みつけるように見つめながら、オリビアから渡された公爵の詫びの品である物資の目録を確認した。

  旧式だけど対空砲に魔砲に装甲車。それに食糧に嗜好品。そして魔銃や魔砲のエネルギーとなる加工した魔石に各車輌の魔石燃料。いやぁさすが公爵! 太っ腹だわ。
  もうオリビアとかどうでもいいや。むしろこんなにたくさんの物資を持ってきてくれてありがとうと言いたい。こんな事ならどんどん高位貴族のボンボンに来島して欲しいかも。

「ふふふ、さすが公爵ね。これだけあればこの島を守れるわね」

「ああ、獣人たちも帝国からどんどん渡ってきている。人はいる。あとは仕事を割り振らないとな」

「コウが決めた事ならみんな従うわ。あなたは私たちを救ってくれた勇者様なんですもの。みんな恩返しがしたいからこの島にやってきてるのよ? 」

「よしてくれ。俺は勇者なんてものじゃないさ。大好きなティナとリズとシーナを守りたかっただけだ。ほかの人たちはそのついでに助かっただけだ。俺はいつだって3人のことしか考えてないよ。だから恩なんて感じる必要はないんだ」

  勇者だなんて冗談じゃない。そんなものに祭り上げられたら寿命が確実に短くなる。
  俺はティナたちと毎日イチャイチャする事だけを目標に頑張ってきたんだ。ほかの人たちはついでた。

「コウ……もうっ! 夜まで我慢できなくなったじゃない……遮音と結界してくれる? 」

「うん! すぐする! 今する! 」

  俺は顔を火照らせてブラウスに手を掛けて誘うティナに、高速で首を縦に振り遮音と結界のスキルを全力で発動して電話線を抜いた。そしてティナを抱きかかえ、机の上に座らせて足を開かせた。そしてその間に入り込み日が暮れるまで何度も愛し合った。




  働くことに疲れ4年もの間ニートをしていた俺は、ある日突然国家の理不尽に抗うことができずダンジョンに入れられた。
  そこで仲間を失い死にそうな目にあって、ゴールの見えないダンジョンで孤独に押し潰されそうになっていた。

  でも俺はあのダンジョンでティナとリズとシーナという光に出会えた。

  その光は俺に戦う力を与えてくれた。

  帝国という強大な敵に立ち向かう勇気を与えてくれた。

  1人だったら絶対に立ち向かわなかっただろう。でも彼女たちがいたから、愛する人がいたから俺は戦えた。

  そう、こんな臆病な俺でも戦えたんだ。

  もう俺は誰かの圧力に屈したりなんかしない。

  もう俺は誰かの理不尽に屈したりはしない。

  ティナとリズとシーナがいるから。

  彼女たちが俺にあらゆる理不尽と戦う力を与えてくれるから。




******************

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
2章は12月6日土曜日より始まります。

  
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