48 / 80
第1章
第44話 改造人間
しおりを挟む「ヒッ!? バ、バケモノ……く、来るな! 私はギルミア公爵家の……」
「ぷっ! そんなもんがなんの役に立つってんだ? 見てたろ? お前ら自慢の宇宙艦隊ですら俺たちの前じゃ無力だ。今からお前の実家を滅ぼすこともできんだぞ? 」
俺は操縦室の中で左足以外の四肢を失い、震えているブランメルを鼻で笑いながらそう脅した。
失った四肢からの出血は止まっているようだ。確かEアーマーにそういう応急処置機能があるとか言ってたから、それが起動したんだろう。高性能だよな。
「ダ、ダグルめ! ひ、人の姿をしたダグルめ! 貴様のようなバケモノはエルサリオンいや、このアガルタの全種族により必ず滅ぼされる! 貴様は死ぬのだ! その混ざり……ギャアアアア! 」
「テメェまだ分かってねえようだな」
俺はあまりにも馬鹿過ぎる男の唯一残っている左足へ剣を突き刺した。
そしてブランメルの髪を掴み、機体から外に投げ出した。
「あがっ! ぶべっ! 」
「カレンはルンミールたちの相手をしておいてくれ。邪魔されたくないからな」
「……わかった」
俺はカレンにこちらに向かってくるルンミールたちの相手をするように言い、影空間から食料保存専用のマジックテントを取り出した。
そして中に入り大型冷凍庫から目的の物を取り出し、マジックポーチへと放り込んでいった。
マジックテントから出た俺は、ブランメルと同じくカレンを蔑んだ目で見ていた残りの男女の機体へと向かった。
自らを侯爵家の令嬢とか言ってた女は、ブランメルと同じく操縦席で失った右腕を押さえ震えていた。俺は泣き叫ぶ女の残った腕を取り無理やり外へと連れ出し、そのまま引きずってもう一人の男の所へと向かった。
男は両腕を失い救助待ちをしていたのか、俺の顔を見るなり必死にまた命乞いをしてきた。俺はそれに笑顔を返しつつ、Eスーツの襟を掴み外へと放り投げた。そして足を掴んで女と一緒にブランメルの隣へと放り投げた。
「さて、お前らはハーフエルフを侮辱した。それも俺の恋人をだ。俺は差別が嫌いなんだよ。あ、謝罪とか求めてないから。お前らエルフにそんなの求めても無駄だからな。どうせ口だけだし。だからお前らには差別されることがどういうことかを実感してもらう」
「うぐっ……な、嬲る気か……くっ……こ、殺せ! 」
「ううっ……もう許して……私は侯爵家の娘なのよ……お願いよ……ハーフエルフを二度と侮辱なんてしないから……」
「い、命だけは……どうか命だけは……」
「命は取らねえよ。俺は慈悲深いからな」
俺はそう言ってマジックポーチから、凍った中鬼の太く茶色い腕と足。そして耳を取り出した。
「な、なんだ……その毛むくじゃらの足は…… 」
「これか? 人型の豚の魔物の四肢だ。美味いんだよこれ。特別にお前らにもやるよ『火遁』 」
俺はファンタジーでいうところのオークのような姿をした魔物の四肢を、火遁の炎により溶かしていった。
そしていい感じに溶けたところで中鬼の腕を手に取り、ナイフで長さを整えて地面にうつ伏せで寝転がるブランメルの腕へとあてがった。
「な、なにをする! そんな汚い物を私に近づけるな! 」
「大丈夫だ。そのうち愛おしくなるから『融合』 」
俺は身をよじり抵抗するブランメルの背を踏みつけて固定し、背中にある錬金の魔結晶へとエーテルを流し融合をイメージしてブランメルの肩に、明らかにサイズの大きい豚の腕を無理やり融合した。
「うぐっ……ああああ! な、なんだこれは……なにをしている! な、何かが腕に……」
「こんなもんかな。よしっ! 次は反対側の腕だ。『融合』」
「ヒッ!? なによそれ! な、なぜそんな物がくっ付くのよ! 」
「なっ!? う、動いた? 」
俺がブランメルの四肢に豚の腕を取り付けている姿を、横にいる二人は顔を青ざめさせながら見ていた。
俺はそんな二人を無視し、次に同じく毛むくじゃらの太い足を取り付けていった。
「ほい、ラスト右足も終わりっと。もう少ししたら細胞が復活して神経も繋がって自由に動くから。すげーだろ? これが死体を融合して自分の地肉とする、キメラっていう魔物の特殊能力だ。今日からお前は豚とエルフのハーフだ。強く生きろよ? 」
俺は上手いこと取り付けることがでたことに満足して、ブランメルに親指を立て満面の笑みでエールを送った。
「あ……ああ……なんだこれは……なぜ感覚があるのだ……こんな醜いものが私の身体に……と、取れ! 今すぐこれを外せ! 」
「さて、次はお前だな」
俺は騒ぐブランメルを無視して侯爵令嬢へと身体を向けた。
「い、いやあぁぁぁ! やだやだやだ! やめて! 助けて! お父様! お母様! 」
「逃げるなって『プレッシャー』 」
俺はブランメルの姿を見て発狂する女にプレッシャーを放ち、地面に押さえつけた。
「あぎゃっ! 」
「さすがに女の子にはもう少し優しくするって。それでだ。お前にはこのキュートなお耳さんを付けてあげよう」
俺はそう言って毛抜き済みの、肌色の豚耳を両手に持ち女へと近づいた。
「うぐっ……やめ……いや……」
「ワタル……王都軍来た……」
俺が女の頭に豚耳を添えていると、ルンミールたちの対応をしていたカレンがやってきた。そして俺に王都軍が来ることを伝えてきた。
「ん? 敵か? 」
「違うみたい」
「あっそ、なら早いとこ終わらすか」
俺は仲裁とかされてもまた面倒だしなと、カレンにそう言って女の頭に豚耳を融合した。
「いや……いやーーーー! 取って! 取ってよ! 」
「エルフに豚耳はなかなか可愛いな。これじゃお仕置きになんねえか。まあいっか」
俺は金髪の髪から生える豚耳が、なにげに可愛く見えて失敗したなと思っていた。トカゲにしておけばよかったかな?
そして最後に男のところに近づくと、男は逃げる素振りも見せずじっとしていた。
「そ、そんなものを取り付けても無駄だ。エルサリオンの医療技術なら簡単に元に戻すことができる」
「だろうな。切って生やせばいいだけだもんな。でもよ? ここまで俺が暴れたのに、王都軍が敵じゃねえって言ってるみたいだぞ? これはどういう意味なんだろうな? 」
ルンミールたちが敵対する気はないと言ってたからな。てことは招待した客を侮辱した責任を追及できるだろう。当然コイツらを元に戻させたりさせないし、家の中に引きこもらせたりもさせない。
「なっ!? 馬鹿な! 国が私たちよりも地上人を選ぶなど……」
「別にお前らを選んだって構わないさ。それならこの国は俺の敵だとハッキリするしな。まあ今はそんなことより、お前をハーフエルフの仲間入りにさせることが重要だ。蔑んでいたハーフエルフになって、差別されることがどういうものか勉強するんだな」
「や、やめっ! やめてくれ! 私はあんな姿になりたくない! やめっ! 」
「おいおい、仲間だろ? 差別はよくないぞ? 『プレッシャー』 『融合』 」
俺は元に戻る可能性が低いと感じたのか、逃げようとする男をプレッシャーで地面に押しつけた。そして右腕、左腕と融合していった。
「あぐっ……ああああ! 」
「よしっ! これでミッションコンプリート! せいぜい見せしめになってくれ」
俺は久々の改造人間手術を終え達成感を感じていた。
周囲を見るとルンミールにフィロテス、ジオに騎士たちが青ざめた顔をしてこっちを見ていた。
あーあ、フィロテスには嫌われちゃったかな。まあしょうがねえか。ここまでしなきゃ若いエルフはわかんねえからな。
「よく聞けお前ら。ここはエルフとダークエルフの国じゃねえのか? その象徴たるハーフエルフを差別するということは、国のあり方を否定しているということだ。つまりは国家への反逆だな。俺はそんな奴が高位貴族の子息にいたから教育してやっただけだ。いいか? 帰ったら周囲の者たちに伝えろ! 今後ハーフエルフに対し俺の前で眉ひとつでも顰めさせた奴は、皆この姿になって差別されることがどれほど辛いものかを経験してもらう! 」
俺が気絶しているのであろう、ぐったりしている王女を囲んでいた騎士たちにそう言うと数人が目を逸らした。
俺はそいつらの顔を覚えておき、目の前で自分の四肢を見て呆然としているブランメルたちに背を向け、カレンとともにルンミールのところへと向かった。
「セ、セカイさん……申し訳ございません。全ては私の不手際です。アリエル様の来襲も、隣領の子爵軍を止めれなかったことも全て招待した情報局長である私の責任です。エルサリオン王国は決してセカイさんと敵対するつもりはございません。つい先ほど王と六元老から、全ての貴族にセカイさんへ手出しをした者は貴族位を剥奪する旨の布告がなされました。もう二度とセカイさんを攻撃しようとする者はおりません。ですからどうかこれ以上のことは……」
俺がルンミールたちのところへ着くと、ルンミールが青ざめた顔で全ては自分の責任だと言い出した。
そういう問題じゃねえんだけどな。
「ルンミールの責任じゃねえよ。王女とその取り巻きが馬鹿なだけだろ。俺はカレンを侮辱した奴らと、降り掛かる火の粉を振り払っただけだ。手を出されなきゃ別にエルサリオンをどうこうしようって気はねえよ。ただこの国は嫌いだ。ハーフエルフを差別する奴がいるような国とは付き合いたくない。もう二度と来ねえよ」
「うっ……そ、それは……申し訳ございません」
「ワタルさん……申し訳ありません。ですがそういった者たちは極少数で……」
「ほんとにそうか? 上位貴族の子息にいるくらいだぞ? そいつの治める領地のエルフが影響を受けてないと言えるか? なら聞くがエルサリオンにハーフエルフは何人いるんだ? 何千年って共生してるんだ。0ってことはないだろ」
「……申し訳ございません。おりません。その……皆国を出て獣人と巨人の国に移住しておりまして……」
「やっぱりな。俺がいた世界のハーフエルフもそうだったよ。ハーフエルフを産んだ両親も国を出ざるを得なかった。なあ、そんな国とカレンと俺がまともに付き合うとか思うか? わざわざ嫌な思いをしてまで付き合うメリットがエルサリオンにはあんのか? ないよな? なら二度と関わりたくねえと思うのは普通だろ? 」
「…………はい」
カレンの両親も巨人族のいる地域で生活していた。エルフとダークエルフのそのどちらの国でもカレンが虐められたからだ。
何千年共生してもアルガルータのエルフたちと同じなら、わざわざエルサリオンと付き合う必要はない。近づかなきゃ嫌な思いをすることもないからな。
「フィロテスのような優しいダークエルフがいるのはわかってるが、こうして秘密裏に会っても向こうから来るんじゃな。俺たちはこの地に来ない方がいいってことだ」
「セカイさんのおっしゃることはごもっともです。長年種族問題を放置し見て見ぬ振りをしてきた私たちのせいで、セカイさんとカレンさんに不快な思いをさせてしまったことを心よりお詫び致します。今回のことは王も重要視し、今後これまでよりも差別に対し厳しく対処することになると思います。私も微力ながら差別の無い世の中を作るために尽力していくつもりです。ただ、差別をする者ばかりではないということも、セカイさんには知っていただきたく、どうかご縁だけは切らずお残しいただけるようお願いできませんでしょうか? 」
そんなこと言われてもな。地上のどっかの国みたいに毎日のように国をあげて嫌がらせをしてきてるくせに、そんな国民ばかりじゃないとか言われてるのとどう違うってんだ? こっちは不快な思いをしたくないから離れたいだけなんだよ。まともなのがいるとかいないとかは関係ねえんだよなぁ。
まあここまでルンミールが食い下がるのも俺が魔結晶とか色々持ってるし、宇宙艦隊を壊滅させるほどの力を見せたからだろうな。万が一にも俺が地上の国に味方して、敵対されたくないんだろう。俺が地上の国のために戦うとかあり得ないけどな。
でもフィロテスと会えなくなるのは惜しい。あのパンチラがもう見れなくなるのもなぁ。
「とりあえず客を侮辱したあの三人は、あの姿のまま外で生活させろ。それと王女は戦士に向いてないから、もう戦わせるのはやめさせろ。いきなり攻撃してきた子爵も責任を取らせろ。話はそれからだ」
「……承知しました。王に直接伝えます」
「あの三人を元に戻したら、二度とあんたらには関わらないからそう思ってくれ。俺も鬼じゃないから、十分反省したと判断すれば元に戻してやるし」
まあほとんどは自殺しちゃうんだけどな。特にブランメルとかいう奴は耐えられないだろうな。
「そ、それも本人たちに伝えます。あのような姿になったのです。二度と他者を侮辱することは無いでしょう」
「どうだかな。馬鹿は死ななきゃ治らないとも言うしな。それより王都軍だったか? その後ろからも随分な数が来てるな。あれも王都軍なのか? 」
俺は遠くの空に何百という宇宙艦隊らしきエーテル反応を見つけ、ルンミールになんの軍なのか尋ねた。
「いえ、周辺の貴族を押さえるため、六元老全てが急遽軍を出したようですのでその艦隊かと。当然敵対の意思はございません」
「あっそ、なら俺たちはおいとまするわ。ああ、これは約束の魔結晶な」
俺はもうここには用はないと言わんばかりに、フィロテスに袋詰めにしておいた約束の『火球』の魔結晶20個を手渡した。
「ワタルさん……」
「大丈夫だ。またエーテル通信をするからさ。さて、カレン帰るか 」
「ん……」
「え? ワ、ワタルさん何を……」
俺がカレンの腰を抱き寄せ、宙に浮いたところでフィロテスが少し慌てたように声を掛けてきた。
「いや、ちょっと警告も兼ねてな。俺たちだけでも亜空間ホールを抜けれるところを見せようと思ってね」
もしも地上にいる俺たちに報復しようと考える奴がいたら、いつでも乗り込んでこれるんだぞってね。
「は? え? な、生身で……ですか? 」
「……よゆー」
「ええーー!? 」
「セ、セカイさん本気ですか!? 確かにセカイさんたちほどのエーテル保有量があれば、亜空間ホールを抜けることはできるでしょう。しかし呼吸はどうするのですか? せめて宇宙用ヘルムを用意するまでお待ちください」
「フラーラの装甲より遥かに強力な結界を張れるから、酸素はそこに閉じ込めるさ」
「そ、そんなことまで……」
「できるさ。だから俺たちには毒ガスも通用しない。まあそういうことだから帰るわ」
「ワタル……あの子欲しい」
俺が今度こそ飛び立とうとすると、隣でカレンが観測所の外で立っているトワを指差しそう言った。
「……連れて帰るのか? 」
「ん……家事が楽になる……ワタルの世話も」
「そうか……わかった。俺たちがいなくなったからって処分されたらかわいそうだしな」
俺はやたらと俺だけに冷たい感じのトワを連れ帰るというカレンの言葉に一瞬迷ったが、家事などカレンの負担が減るなら連れて帰ろうと決断した。
家のことを何にもやらない俺が駄目なんて言えないしな。
「あの子はツンデレナイ性格がインプットされてると言ってた」
「デレないツンデレとか誰得だよ! なんの資料をもとにそんな性格作ったんだよ! 」
「大丈夫……本当はデレてもわかりにくいだけらしい……あとはワタル次第」
「そんな子なんて恋愛ゲームでも攻略対象にしたくねーよ。もういいよ、とっとと迎えに行くぞ」
俺はなんつう特殊な性格設定にしたんだと、内心で製作者に文句を言いつつトワの所へと飛んで行った。
そしてまったく無抵抗のトワを左腕に抱き抱え、遠くの空に見える亜空間ホールへと向けてグラウンドから飛び立ったのだった。
0
お気に入りに追加
114
あなたにおすすめの小説
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
劣等生のハイランカー
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ダンジョンが当たり前に存在する世界で、貧乏学生である【海斗】は一攫千金を夢見て探索者の仮免許がもらえる周王学園への入学を目指す!
無事内定をもらえたのも束の間。案内されたクラスはどいつもこいつも金欲しさで集まった探索者不適合者たち。通称【Fクラス】。
カーストの最下位を指し示すと同時、そこは生徒からサンドバッグ扱いをされる掃き溜めのようなクラスだった。
唯一生き残れる道は【才能】の覚醒のみ。
学園側に【将来性】を示せねば、一方的に搾取される未来が待ち受けていた。
クラスメイトは全員ライバル!
卒業するまで、一瞬たりとも油断できない生活の幕開けである!
そんな中【海斗】の覚醒した【才能】はダンジョンの中でしか発現せず、ダンジョンの外に出れば一般人になり変わる超絶ピーキーな代物だった。
それでも【海斗】は大金を得るためダンジョンに潜り続ける。
難病で眠り続ける、余命いくばくかの妹の命を救うために。
かくして、人知れず大量のTP(トレジャーポイント)を荒稼ぎする【海斗】の前に不審に思った人物が現れる。
「おかしいですね、一学期でこの成績。学年主席の私よりも高ポイント。この人は一体誰でしょうか?」
学年主席であり【氷姫】の二つ名を冠する御堂凛華から注目を浴びる。
「おいおいおい、このポイントを叩き出した【MNO】って一体誰だ? プロでもここまで出せるやつはいねーぞ?」
時を同じくゲームセンターでハイスコアを叩き出した生徒が現れた。
制服から察するに、近隣の周王学園生であることは割ている。
そんな噂は瞬く間に【学園にヤバい奴がいる】と掲示板に載せられ存在しない生徒【ゴースト】の噂が囁かれた。
(各20話編成)
1章:ダンジョン学園【完結】
2章:ダンジョンチルドレン【完結】
3章:大罪の権能【完結】
4章:暴食の力【完結】
5章:暗躍する嫉妬【完結】
6章:奇妙な共闘【完結】
7章:最弱種族の下剋上【完結】
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
無能扱いされ会社を辞めさせられ、モフモフがさみしさで命の危機に陥るが懸命なナデナデ配信によりバズる~色々あって心と音速の壁を突破するまで~
ぐうのすけ
ファンタジー
大岩翔(オオイワ カケル・20才)は部長の悪知恵により会社を辞めて家に帰った。
玄関を開けるとモフモフ用座布団の上にペットが座って待っているのだが様子がおかしい。
「きゅう、痩せたか?それに元気もない」
ペットをさみしくさせていたと反省したカケルはペットを頭に乗せて大穴(ダンジョン)へと走った。
だが、大穴に向かう途中で小麦粉の大袋を担いだJKとぶつかりそうになる。
「パンを咥えて遅刻遅刻~ではなく原材料を担ぐJKだと!」
この奇妙な出会いによりカケルはヒロイン達と心を通わせ、心に抱えた闇を超え、心と音速の壁を突破する。
異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話
kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。
※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。
※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
異世界帰りのオッサン冒険者。
二見敬三。
彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。
彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。
彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。
そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。
S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。
オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?
1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!
マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。
今後ともよろしくお願いいたします!
トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕!
タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。
男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】
そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】
アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です!
コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】
*****************************
***毎日更新しています。よろしくお願いいたします。***
*****************************
マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。
見てください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる